千年前、エウレシア帝国を建国した建国七柱の一人であり永遠の命をもつ蛇人シュバリス。ある日彼女は住処にやってきた男に眼と足を奪われ、魔力を失って十歳の少女に逆もどり。同じく子どもの姿になった従者アイドクレーズとともに千年ぶりに外に出た彼女は、犯人の残した手がかりをもとにセレスタイン魔法学院に入学する。そこはかつてシュバリスの元恋人、初代皇帝ハルトガルトの子孫が創設した魔法使いの卵を育てる学校だった。シュバリスはそこで、過去のじぶんに着せられた汚名と、苦境に立たされた蛇人たちの現在について知る。さらに、奪われた彼女の魔力は帝位をめぐる対立に利用されようとしていた。眼と足を奪った犯人は、蛇神シュバリスに着せられた汚名は返上できるのか。シュバリスはやがて、歴史の影に消されたじぶんの足跡を知る――人間と獣人が暮らす魔法の世界で、千年ひきこもりの最強魔女が、従者とともに四苦八苦なファンタジー。