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アルラウネとは珍しい。
国王軍が魔物狩りを奨励したお陰で、国土からは殆どお目にかかれなくなった。
歩けるモノは歩いて逃げ出し、飛べるモノは飛び去っていった。だから、アルラウネみたいな動けないものは格好の標的になった訳なのだ。
それが、割と人里にほど近い街道の脇で見かけると言うのは、なかなかの行幸だ。
誘惑に惑わされずに、頭を刈り取ってしまえば、こちらの好きなように出来る。
相棒の女射手は、クビ取ってさっさと帰りましょうと言ったが、なかなかのナイスボディに、男だったら惹かれない筈がない。
颯爽と前に登場し、伸びてくる蔓を剣で躱し、その隙に弓矢でクビを一撃と言うあっけない終わり方だ。
弓が刺さる瞬間の、「ぐぇ」と言う声がかなり色っぽく思えた。
息も絶え絶えのアルラウネは、「助けて……私、元々人間で……」と必死に命乞いをする。
まぁ、首が落ちていなければ自然回復すると言うし、そうやって生き延びてきたのかも知れない。
「元人間なら、死んだ後に気持ちよくしてやるよ」
そう言って、わざわざ短刀で、ゴリゴリと首を取ってやった。
悲鳴が響き渡り、絶望の表情のまま、顔は死後硬直する。
頭さえ落とせば安心だ。
根元も刈り取って、生い茂ったアルラウネの葉っぱをベッドに、首のない女体を散々弄んでやった。
意志もなく揺れるデカい乳とか、精気を感じさせないまんことか、ちょっと味わえられない感覚だ。
相棒は冷めた目で見ていたが、あいつだって、俺のことを分かっている筈だ。
街に戻り、ギルドに頭を出すと、報奨金が貰える。簡単な仕事で、そこそこの収入。酒が美味い。
相棒には俺がヤった分、多めにやったら機嫌を取り戻してくれたようだ。
気分良く飲んでいると、そんな話を聞いた連中が他にも出てきた。
「アルラウネって、根元刈り取ると胴体なかなか腐らないらしいぜ」
「お、マジかよ! そんなにいいなら俺もヤリにいくぜ」
と言うので、小遣い程度の金で男ばかり引き連れて、現場に行こうという話になった。
そういう訳で、今回も行ってみると、なんとあいつ、復活してやがるのだ。
頭がどうこうとか言うのは適当な噂だったんだなと思った。
「こんだけ頭数いるんなら、交代でヤレば大丈夫じゃね?」
なんて言われるものだから、それもそうだなってなって、嫌がるアルラウネを輪姦した。
「助けて……もうお願い……」
命乞いをするので、「じゃぁ、これから俺たちの慰み者になれ。命だけは助けてやる」と、要求したら、あっさりと受け入れてくれた。
「じゃぁ、娼婦らしくやれよ?」
と言う事で、最後の奴が犯すと、結構可愛くヨガって見せた。もう、おまんこの中はぐちゃぐちゃになっているから、俺はごめんだけど。
それからは、そこは秘密の性欲発散場となっていた。
もう、知り合いで五人以上集まれば、好きに行けば? ぐらいの場所になっていた。
アルラウネが精を欲しがっているのは知っているし、それでいて攻撃してこないとなれば、もう、こんなに便利な道具はないだろうと。
それで数日後、俺と相棒でまた別の街道を歩いていたら、またもやアルラウネを見つけた。
ここも便利だしってんで、アルラウネに慰み者になるか提案したら、またもや自分は元々人間だから、そんなことは出来ない、助けてと言うのだ。
もう、面倒くさいので、首を刈り取ってやって、また同じ方法で、犯していく。
ああ、完全なる無抵抗って悪くねぇなと思った。
勢い余って、頭の方を使ってフェラをさせて、ぐっと出すと、首の断面から精液が漏れるのが見えた。
それからと言うモノ、どうもアルラウネを見る事が多くなった。
同時に、一度倒した奴は、そのあとあっさり慰み者になるらしく、もう、その話は秘密でも何でもなくなった。
徐々に、街中の風景が寂しくなってきているのに気付く。
あそこの商人、夜逃げしたらしいぜ。
大工の親方が、仕事ほったらかしてどこかに行っている。
クエストをしに行った冒険者が帰ってこない……
「どうもしみったれているな。
少し、遠くの街を回ってみないか?」
相棒に言うと、賛成してくれたので、遠くの街を一年ばかりかけて巡るプランを立てた。
ここまで不思議に思われるかも知れないが、相棒の女は抱かないのか? と言う話である。当然だ。実は、俺の妹だからだ。
そんな事情で、俺は各地の娼婦を抱いて回り、相棒は美味い飯を食べ、ついでにクエストを達成して路銀を稼ぐと言うわけだ。
そうして一年後、街に戻ると、完全に壊滅していた。
そこらじゅうに、アルラウネが生えていて、そして命乞いばかりするのだ。
これは不味いぞと言うので、片っ端から首を刈り取ってやった。
流石に、火を付けるとなると、街全体を燃やさなければならないので、二人で出来たのはそこまでだった。
王都に行こうと決めたのは、このときだ――一年の旅行の時も、王都に滞在していた時期があったが、それはあくまで旅行であり、今回は国王軍に頼みに行かなければならない。
そこまでは、補給も何も出来ないだろうと言う事で、今日は街で過ごし、明朝、街に残っている資材を失敬して行こう。
翌日になると、首を刈り取ったアルラウネは皆復活していた。
倒すことは容易だったが、今度ばかりは好戦的で、しかも数が多いので、俺を庇った妹が軽傷を負ってしまった。
復活しないとは限らなかったが、二人でこの問題を解決するのは無理だ。
なんとかかんとか、保存食を探し、武器屋で装備品を整え、王都へと向かった。
傷は浅く、調達したポーションや薬草でなんとかなるレベルだった。
街道を進むと、村が現れるが、やはりそこもアルラウネだらけになっている。
先を急ごう。その日は、村の外れで野営する事になる。
その日は、夜になってから、やけに蒸し暑く感じた。まだ夏には早いのに。
妹と俺と、暑いなと胸元を緩めていたときだ。
「無理! 暑い! ダメ!」
と、妹が半狂乱になりながら、服を脱ぎ捨て始めた。
「おい! やめろ!」
と止めようとするも、凄い腕力で突き飛ばされた。
「お兄ちゃん! なんか変!」
胸元を押さえながら、ゼェゼェと息をしている。
これは何か不味いぞと、間合いをとって見ていると、背中や太股に巨大な寄生虫のようなものが這い回っているのが見える。
「おい、どういうことなんだよ……」
見守っていると、「ダメ! 破けちゃう!」と叫び、そして、緑色の蔓が背中や太股から生え始めた。
「んっ! んぁ!」
妹の腹が膨れ始めるのがわかる。
「来ちゃう! 助けて!」
こちらがどうすることも出来ぬうちに、臨月の大きさにまでなり、そして、「殺して……」の一言で、ずるりと細長い巨大な蕾が、股間から飛び出した。
妹は蔓に支えながらのけぞり、泡を吹いて、「助けて……助けて」と繰り返しつぶやいた。
蕾は、更に蔓を伸ばしていく。
蔓の生えた股間や、背中や太股からは、桃色の肉が見えている。それが、少しずつ剥離していくのが分かる。
ぼとぼとと人間の屍肉が崩れ落ちていくのだ。
死んだような目の妹の顔も、少しずつ崩れ落ち、そして内側から美人として生まれ変わったアルラウネの顔が現われるのだ。
「ねぇ、私の花素敵でしょ――助けて、お兄ちゃん! ――ねぇ、私を抱いて……」
アルラウネと妹の意識が交互に現われては消える。
俺にはどうしようもなかった。
花が咲いた。それはもう、見事な花であった。
それは花粉をまき散らすと、一瞬で枯れてしまい、そして種を付け、しおれて落ちてしまった。
種はすぐに葉を生やし、足下を覆うようになる。
これが足下の蔓と融合し、もう、完璧なアルラウネとなった。
しかし、意識自体は六割ほど妹である。流石に、首を狩ることは俺には出来なかった。
その時、己の身にも衝撃的とも言える発熱を体験した。
身体の内部で何かがうねっているのが分かる。ああ、これは、自分も終わったのだなと気付いた。
アルラウネは何らかの感染症なのだろう。一度頭を刎ねられて、人間の意識を捨てた奴らは、病気を感染させられるようになるのだ。
俺が今まで無傷だったのは、刎ねた後の奴にヤらなかったし、それ以外は直接触れる事もしなかったからだ。
恐らく、妹の花粉が悪かったのだろう。花粉か接触かで感染するに違いない。
身体の中で起きている大惨事にはもう抗うことは出来なかった。
徐々に意識が混濁してくる。せめて、妹のそばにいよう。
重い足を引きずり、妹を抱きしめた。
花が咲き、身体が腐り落ちるのを感じる。
意識そのものに変化が起きていくのも分かる。
妹は幸せな顔でこちらを見つめていて、肉片を取り除くのを手伝ってくれるぐらいだ。
それから人間の姿を見たことがない。
私は"姉"と根を共有し、お互いに精を与えながら生きている。
来る日も来る日もお互いの乳を揉み、股間をいじり、嬌声と痙攣と愛液にまみれて生活している。
日当たりがいいので、ずっとこうしていられるし、雪が降る地域ではないので、冬も快適に生きていられている。
何年経ったか分からない。ただ、この分なら人類は滅びてしまったのだろう。
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