蓮華王院(通称、三十三間堂)の「蓮華王」とは、千手観音の異名である。
三十三間堂には一千一體の観音像があるらし。
1001歳は「王壽」とされる。
つまり1001は「蓮華王」の「王」に肖つた数字だつたのだ。
こんにちは。「王」といへば、教王護国寺(通称、東寺)しかしらなかつた私です。
佛法では他に、
・孔雀王(同名の漫画あり)
・九頭竜王(八大龍王の一人、『レッドデータガール』の戸隠が有名)
・弁財天白龍王大権現(マンガ『銀魂』より)
などもありますね。
八大龍王は、伊勢の朝熊山にも祀られてゐます。
今回は宗教の話をしてゐきます。
それでは早速参りませう。
櫻野みねねの『まもつて! ボクの守護月天』(1996)は、天部(後述)ですね。
後ジャンプには、有名な「海賊王」を目指す男が……。
熊野本宮大社の第四殿「若宮」に祀られる「若一王子」は天照大神であり、本地佛は「千手観音」であるとされてゐました。
因みに明治の神仏判然令までは、伊勢も「大日如来」であるといはれてきました。
これは東大寺(ひむがしのおほでら)の大佛「毘盧遮那仏」と同じであると習ひました。
同じ佛なのになぜ名前が違ふのでせうか。
前者は東密系(眞言宗)、後者は華厳経です。
然し本当に同じ仏を指してゐるのでせうか。
玄奘三蔵の般若心経が「観自在菩薩」で、鳩摩羅什の旧約が「観世音菩薩」みたいなものでせうか。
「観音様」てふ通称は、後者の鳩摩羅什によるものの省略形です。
また、前者は「アヴァローキテーシュヴァラ(Avalokiteśvara)」を、「観察された(avalokita )」と「自在者(īśvara)」の合成語と解釈。
一方で、中央アジアで発見された古いサンスクリットの『法華経』では、「アヴァローキタスヴァラ(avalokitasvara)」となつてをり、これに沿へば「観察された(avalokita)」+「音・声(svara)」と解されるとか。(Wikipediaより)
世の音を観応し(耳が良いので)、名を称へれば必ず助けて呉れるてふ、現世利益がよく知られ、江戸期に人気の菩薩でした。浅草も清水寺も、観音様です。また、聖徳太子も観音菩薩だつたとされます。
九頭竜傳説のある、平泉寺白山神社の御祭神は、伊邪那美命です。開山の祖・泰澄禅師の前に九頭竜王が現れ、「白山明神・冥理大菩薩」と名乗り、本地は千手観音であると名乗つたといひます。
因みに修験の祖は役小角(えんのおづぬ)といはれてゐますね。
有名なのは、英彦山(皇祖 天忍穂耳命)、三峯山(伊耶那岐命・伊耶那美命)、立山、出羽三山、愛宕山、比叡山、伊奈利山など。
古くは東密の當山派(醍醐寺)と臺密の本山派(聖護院)に分かれてゐたさうです。後者はかぶらや八ツ橋が有名ですね。然し八ツ橋も二大本家を争つてゐますね。第三勢力はおたべです。(赤福 vs 御福餅みたいな)
普化宗の虚無僧とかも氣になりますね。
また黒瀬川は「崩れ川」と呼ばれる洪水地帯でしたが、男大迹王が治水をしたといひます。
黒龍大明神は、南の熊野、東の鹿島、 西の厳島に並ぶ「四大明神」であるとされてゐます。
神仏習合は、最初は天部(後述)、次に「神身離脱」(八幡菩薩)、そして「本地垂迹」説(權現號、蔵王や愛宕など)に至ります。
もともと仏教が、梵天(後述)や歓喜天(ガネーシャ)等、ヒンドゥーを取り込んでゐた、意欲的な宗教だつたのですよね。
かういふのを仏教タントリズム(密教)とか、ヒンドゥー教タントリズムつていふんでしたつけ。
鎌倉期の度会神道(外宮神道)は、そのカウンターとして「神本佛迹」説、「根葉果實」論などを唱へました。室町期には神敵兼倶も現れましたね。
これらの神仏習合は、明治以降に分離されました。また、修験道や陰陽道も廃止されました。
然し平泉寺白山神社や弁財天白龍王大権現、金刀比羅神社、三峰神社など、その名残は今でも存在します。何なら厳島神社には三重塔がありますし。(清盛が建てたのかな。頭つるつるのイメージだし、髪長だつたのかも)
淡路の世界平和大観音寺と、加賀観音は行つてみたかつたですね……。小豆島の大観音と、越前大仏は行きました! バブル期のコンクリート大仏群からは、諸行無常の響きを感じますね……。
アーリア人が支配した、古代印度の制度が種姓(ヴァルナ)です。
ポルトガル語のカスタ(血統)から、カースト制とも呼ばれてゐました。
バラモン(聖職)、クシャトリヤ(王侯)、バイシャ(庶民)、スードラ(奴隷)の四姓です。
更に細かな「ジャーティ」てふのが、現代印度の主流であります。(掃除屋のジャーティとかがあるらし)
日本は明治期に四民平等で、皇族、華族、士族、平民の別が生まれましたね。
また佛像の世界にも、如來、菩薩、明王、天部といつた階級があります。
それぞれ釈迦如来、弥勒菩薩、不動明王、弁財天や荼枳尼天などが有名でせうか。
蓮華王は観音菩薩です。
日天、月天とか。
北方の毘沙門天(多聞天)も有名ですね。『ノラガミ』好き。塔(あららぎ)も好き。
四天王の中央には象にのつた梵天さまだつたかな。これは、バラモン教のブラフマンを取り入れたものださうです。ゴータマ・ブッダ(後述)は、梵天に悟りを聞いたてふ説を聞いた事があります。
現代のヒンドゥー教は、ブラフマンより、ヴィシュヌ神やシヴァ神が人気です。
レアなのだと、弥勒如来(56億7千万年後のすがた)や、釈迦菩薩てふのもゐます。
この菩薩(菩提薩埵、悟りを求める人)とは、もともとお釈迦さまの前世譚(ジャータカ)から生まれたものです。お釈迦様は凄い、人類でただ一人悟れた。それに比べて俺たちは、一人も悟れない。そんな中で考へついたのは、「お釈迦様は前世でも修行してゐた説」です。
因みにガウタマ・シッダールタ(巴: ゴータマ・シッダッタ)、瞿曇悉達多、或いは釈迦牟尼世尊(シャーキャ族の聖者、略して釈尊)は、王族だつたさうです。
そして、そこから沙門になりました。
当時は、ブッダの他に六人の有名な沙門(思想家)がゐました。
尼乾陀若提子(ニガンタ=ナータプッタ)は、ジャイナ教を開いたヴァルダマーナだとされてゐます。
仏教とこのジェイン教は、アンチ・ヴェーダの二大宗教として有名です。
後者は徹底した不殺生を説き、羽蟲を吸はない樣に、口を白い布で覆ひます。また、地に這う虫も踏まない樣に、座る時は箒をかけます。
レレレのおじさんの樣に、常に箒をかけてゐる訳ではないらしいです。知らんけど。
因みに神戸には、ジャイナ教の寺院があります。印僑が建てたのですね。
釈迦族の出身だからお釈迦さまです。
父親は浄飯王、孫悟飯みたいなネーミング。因みに悟飯の娘はパンちやんです。
あとは「祭祀王」といはれる事もある天皇や、ダライ・ラマ(阿弥陀)、パンチェン・ラマ(観音だつたが中共が誘拐して消息不明)両法王、羅馬教皇(266代)などがゐます。
日本で「法皇」といへば、専ら出家した天皇てふのがまた面白いですね。なのでローマ教皇廳は、「法王」てふ仏教との関はりが深い語を嫌がり、なるべく「教皇」と呼んで欲しいとアナウンスしてゐます。
若しかしたらネットで、先代のベネディクト16世が「老魔法王」とか呼ばれてゐたのも、嫌だつたのかも知れません。(それは普通に嫌だろ)
ドラクエのボスの、竜王や魔王ゾーマみたいで格好良かつたのですが……。
三皇五帝だと炎帝(神農)と黄帝が好きです。臺灣國旗歌に出てくる神々ですね。炎帝と黄帝の子孫たる我ら漢民族よ〜つてね。
前者はテキ屋から崇められてゐます。『男はつらいよ』の寅さんと、『ブラックラグーン』ですね。
あとは正一教(道教)の張天師が中共と台湾とで分裂してゐるとか、琉球王家の尚氏、朝鮮の李王朝と金王朝、中共の习王朝くらゐですかね。
今回は取り止めもなく、「王」や「王壽」から広げて、宗教の話をしました。
偶にこの記事を参照したり、手を入れたりすると重複が無くなつて良ささうですね。
でないと、月一か、半月に一回同じ話をする異常者と成り果ててしまひさうです。
それでは今日はこの辺で。
アディオス![newpage][chapter:蛇足]
将棋八大タイトルのうち、王がつくのは竜王・王位・王座・棋王・王将・叡王の六つ。
新棋戰の叡王のスポンサーはカドカワ・ニコニコですが、九段戰や十段戰の樣な、段位別の戦ひなのがまた小憎たらしいですね。
囲碁は王座のみ。将棋共々日経新聞がスポンサーです。
「七」大タイトルで陽数なのですよねー……。
中共・韓國で盛んだし、さもありなん。
因みに本因坊文裕(井山裕太プロ)が、七冠を二度達成してをります。凄いですよね!
将棋の女流棋戦は六大タイトルだつたのですが、気づいたら八大タイトルになつてゐますね。ニコニコに刺激されたのかな。陰數かつ聖数「八」なので良いでせう。
「女王」、女流王座(これも日経)、女流王位、女流王将の四つが「王」の字がつきますね。
競馬の日経賞、ラジオNIKKEI賞も好き。(ウマ娘)
女流王座戦は、実質ウマ娘みたいなもんですよ!(混乱)[uploadedimage:14492248] 左馬。こんなのばつかり描いてゐる
あの、あと女流名人がマンガに出てくるんですよ。好きです……。『りゅうおうのおしごと!』の姉弟子もさうでしたつけ? 實は『ハチワンダイバー』の方に出てくる女流名人が好きで……。
女流棋戦もテレビで大々的に扱つて呉れたら良いのにね。エクレアこと出雲の稲妻が、最高六冠を達成してをります。今後八冠制覇を成し遂げる化け物は現れるのでせうか。
囲碁は女性棋士も普通にゐるので、棋戦を分ける意味も薄いかも知れません。女流名人と女流本因坊は有名ですね。調べたら、女流棋聖や最強戦てふのもあるらしいです。
あと、ガチでどうしようも無い親父ギャグを張つて終りにしたいと思ひます。[uploadedimage:14492271]
さういへば、ナザレのイエスは「メシア(キリスト)」とされてゐますが、原義は油を塗られたもの(祝福されたもの)、つまり「ユダヤ人の王」だつたさうです。だから、十字架に掛けられた時も「ユダヤ人の王」と書かれ、茨の冠を被せられたのでした。
それでは皆様、良いお年を〜。