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バケモンは俺達を包囲して、唸り声をあげていた。
近くでみるとバケモンと呼んでいるというものの大きい狼にしか見えなかった。
先頭にいたバケモンの瞳は見えをはり一匹狼を演じているているようで孤独そうだった。しかし、先頭のバケモン以外は復讐に囚われたような瞳をしていた。
『おいおい…どうするんだよ?これじゃあ俺達がやられちまうぞ?』
「わかっている…今考えているんだ‼静かにしてくれないか?」
『ごめん』
木賊は必死にこの状況を何とかしようとしてくれていた。俺もやくにたてるようなことを…!考えているとふと疑問が横切った。
《なぜ、襲ってこない?》
俺達が包囲されてから5分くらいたっていた。威嚇はしてくるが、なぜ、襲わない?バケモン達の飼い主が俺達を知ってるのだろうか?
いや、俺の知り合いにバケモンを飼っている奴はいない。
木賊の知り合いか?と考えたが、俺はすごく久しぶりに学校にきたんだ。木賊が1人のときにこの状況をつくれたはずだ。なぜ、俺と木賊をバケモン達に包囲させた?
そもそも、俺と木賊はさっき始めて会ったばかりだ。それに共通するのは性別とこの学校に通ってるのと同じ学年ということだけだ。
というか、なぜ俺の家の一部を破壊した?俺を学校におびき出すためなのか?
どうやら、バケモンの飼い主は頭がいいようだ。
『あのさ、木賊…』
俺は思ったことを話した。少し時間がかかったがやっぱりバケモンは襲ってこなかった。
「ふむふむ…確かにそうだな」
木賊は頷き、何か聞きたそうに俺を見てきた。
「そういえば、お前に名前聞いてなかったな。教えてくれないか?あと、他にも聞きたいことがある」
『ああ…わりィ…夕美だ。…………………男だぞ?聞きたいことってなんだ?』
「お前って攻撃型か?防御型か?」
『え?』
「えっ?」
『ええ?』
「ええっ?」
『えええ?』
「えええっ?」
わけのわからない会話を交わし、戸惑った。木賊も戸惑っているようだった。
「あのバケモンが見えるってことはお前、白の星くずか青の星くずを持ってるよな?』
『星くず?』
「白の星くずが防御型。青の星くずが攻撃型だ。知らないのか?」
『なんだそれ?知らないぞ?』
木賊は困ったような顔をして、また考えはじめた。
俺はどうしたらいいのか辺りを見回すとノートの切りはしが落ちていた。
『《【白の星くず】は主を守る盾となり【青の星くず】は主を守り戦う槍となり【水色の星くず】は主を上回る力で剣となり【宝箱】を開けるには【星】を掲げるがよい》なんだこれ?』
「木賊、夕美。勝負」
突然に黒髪の少女に宣戦布告された。
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