展開編 第二十二話 力有る女王の創造

  005-022

  心を堕とすダインの針が、ヒューリの脳に到達して堕液の注入を始めていた。

  ヒューリは何だかふかふかした気分でとても心地良く、自制心を失ってギュッとダインを抱き締める、ダインは少女の身体を持つヒューリから漂う牝の香りに興奮して、肉槍を奮い立たせる。

  肉槍には熱気だけで無く高い魔力も込められており、魔力相性が良いヒューリは好奇心を抑えられずに手を這わせてしまう、その大胆な行動はダインを驚かせたが求められる事はダインにとっても嬉しい行為だ。

  そして、ヒューリの脳髄に堕液が浸透していき、徐々に新しい価値観を刷り込まれて行く、全員が同じ価値観を持つ事が遊魔という種族の最大の強みでも有り、個体として強大な力を持つ耳長遊魔を躊躇無く増やせるのも、価値観の共有による安心感があっての行為だ。

  そう、舌から注入される堕液は遊魔の精神ネットワークを構成する為の材料でも有り、堕液自体が液体状の融合型魔法生物でも有るのだ。

  遊魔の価値観が芽生えたヒューリには今この時が人生最良の時間となっていた、だが、遊魔知識の中にはこれ以上の時間を味わう為の秘術の情報が含まれており、今のヒューリがそれを望まないわけが無い。

  瞳に宿る理性でヒューリが堕ちた事を確信したダインは、舌を戻してヒューリとの口付けを終える、状況でヒューリを得た事を理解しても、実際に言葉を要求してしまうのがダインだ。

  ダイン 「気分はどうですか、私と相性の良いヒューリなら大丈夫だと思いますが」

  ヒューリ 「最高の気分です、でも、まだ満たされていません、こんな不自由な人間の身体のままだなんて、是非ともダイン様のお情けを」

  ダイン 「ヒューリは可愛いですね、求められて拒む程私は聖者じゃ有りませんからこのまま行きますよ、ですが全てを捧げて貰う事はまだお預けです」

  ダインの尻が膨れ上がって行くと、衣服の下から尻尾が姿を現して、それが一気に大きくなっていく、遊魔というモノの存在を知識を植え付けられた事で理解するヒューリはその変容に対して動揺するどころか、うっとりとした表情を浮かべて見つめている、そして、尻尾を両手で抱き抱えると口を寄せて舌で舐めてみせる。

  ヒューリ 「甘い味がします、遊魔とは正に甘美な世界に生きるモノなのですね」

  ダイン 「そうですね、甘味は幸福の味ですから、そしてヒューリの身体も遊魔へと魔進化する事で、幸福を振る舞う事が出来るのです」

  ヒューリは遊魔知識によって、その意味を理解して小振りな自分の胸に手を当てる。

  ヒューリ 「ここから命の雫を産み出せるのですね、遊魔にとっての誇りでも有る自分の味をヒューリも早く味わってみたいです」

  ダイン 「なら、遠慮なく行きますよ、呑まれる事に抵抗を感じるかも知れませんが、昇華する為に必要な事ですから」

  ヒューリ 「ダイン様に受け入れられる事に微塵の迷いなど有りません」

  ダイン 「ヒューリはこれから遊魔の為に色々と頑張って貰わないと行けませんからね、驚いてしまうかも知れませんが耐えて下さい」

  鎌首をもたげたダインの尻尾の先端が大きく穴を広げて頭からヒューリに覆い被さって行く、その様子は獲物を丸呑みする蛇にも似て恐ろしげだがヒューリは身体は震える事もせずに徐々に呑まれて行く、遊魔を理解する事によって得られた安心感と期待でヒューリは全く恐怖など感じていなかったのだ、そして、尻尾の中は生暖かくて気持ちが良く、安心する香りも漂っている。

  ヒューリ思考 『ダイン様に包まれる事がこんなにも安らぐなんて、日頃の疲れから解放されて眠くなって来ました、後はダイン様が上手く進めてくれますよね』

  ヒューリの意識はそこで途絶える、ダインもヒューリが眠りに落ちた事を尻尾から得られる情報で理解すると次の段階へと進む。

  先ず尻尾内部の凹凸を変化させてヒューリの身体をいつもの姿勢へと変化させると、液体で満たして行く、これは液体に浸して重力を弱めた方が身体を変化させるのに負担が減らせる為でも有るが、単にダインの好みの要素が大きい、そして液体によって膨張した内部の為に表皮のスリットが広がって皮膜が拡がると中のヒューリが観察出来る尻尾カプセルが誕生する。

  この段階でビグ・ユーマ艦橋にフィセーリアが訪れる、ユーマとエゴナの会談が行われている現在、耳長達には比較的自由時間があった、フィセーリアはその自由時間を使って、意見具申に来たのだ。

  フィセーリア 「お楽しみのところ申し訳ありません、実はこのヒューリの事で申し上げたい案がございます」

  ダイン 「案ですか、それは耳長の外交という事ですよね」

  フィセーリア 「はい、形的にはそうなると思います、ですがダイオーン用の弓を贈呈してヒューリの立場を強化する事が狙いです」

  ダイン 「ユーマの機体に耳長の武器を与えるわけですか、ヒューリを盛り上げる私の作戦のいい後押しになりそうですね」

  フィセーリア 「はい、元々ユーマの技術を応用してクフィカール用に作った弓ですが、操作性が近いダイオーンならば問題無いと思います、それに今回行われた勝負の元となった儀式は人が長弓で争った事が始まりだと聞きました」

  ダイン 「ヒューリが射撃を極めてくれる事は今後の計画に現実味を持たせてくれそうですね、接近戦とは違い射撃戦ならこちらがダメージを負わずに倒す事が可能ですから、そしてダメージが無ければ連戦も出来るという事です、何よりエゴナの儀式を思わせるのが良いですね」

  フィセーリア 「はい、弓自体の攻撃力も柔魔鋼の複合素材を使う事で劇的に攻撃力を上げる事に成功しています、流石に威力は銃に劣りますが、アーグル世界での運用面では弓が大きく勝る筈です」

  ダイン 「銃弾は作れ無くても、矢なら今でも作ってますからね」

  フィセーリア 「はい、フレーム強度がゾッフォに劣るダイオーンには射撃戦の方が向いてますから、ダイン様は銃器を使うつもりでしょうが、弓も捨てた物じゃ有りませんよ」

  ダイン 「私の国の神事でも弓を用いる事は多々有ります、フィセーリアの提案は採用ですね、折角ですからヒューリの魔進化を見ていきますか」

  フィセーリア 「いいのですか、ダイン様一人で楽しむかと思ってました」

  ダイン 「魔進化という楽しみを一人占めにはしませんよ、映像には残しますがその瞬間を直に体験する事もいい経験ですからね」

  ダインに鑑賞を許されたフィセーリアはダインの隣に座ると、尻尾カプセルの中にいるヒューリと向き合う事になる。

  ヒューリの身体はまだ尻尾カプセル内で浸るだけで魔進化は始まっていないが、尻尾カプセル内側には多数の突起が生えており、今からこの突起達がヒューリの身体を弄って行く事が予想される。

  そして、尻穴の下の有った突起の一つが徐々に大きくなると、当然の事の様にヒューリの尻穴に潜り込んで行く。

  フィセーリア 「すんなりとお尻に入り込んで行きますね、ダイン様って処女には異様に執着してるのに」

  ダイン 「元から穴が開いてますからね、純潔を守る為にお尻を使う事も有りますが、尾マ○コを作ってしまえば、尻穴を犯す意味も有りませんし」

  フィセーリア 「確かに処女でも楽しめる尾マ○コは凄い発明です、純潔魔力を失わせずにダイン様との性交を楽しむ事が出来ますから、それに牝同士の交尾にも欠かせませんからね」

  ダイン 「フィセーリアが随分と楽しんでいる事は聞いてますよ、耳長は繁殖に疎いと聞きましたが」

  フィセーリア 「遊魔耳長ですから、そもそも耳長が性交しないのは男に原因が有るんですよ、ダイン様の様な立派なチンポを持ってませんしなかなか勃起しないんですよ」

  ダイン 「牝としては自信を失いそうですね、私は耳長の牝が大好物ですが・・・」

  フィセーリア 「ダイン様はロリだってナナが言ってました、熟した牝が嫌いなんですよね」

  ダイン 「それは違いますよ、穢れた牝が嫌いなだけです、純粋魔力を求めるなら自然と若い牝になるだけです」

  フィセーリア 「確かにヒューリの体型には親近感が湧きます、でも四年も経つとマナみたいになるんでしょうか?」

  真夏は遊魔でも有数の巨乳の持ち主で有る、耳長の牝には巨乳が存在していないらしく、真夏の身体は耳長人気が特に高い。

  ダイン 「それは解りませんね、巨乳とは難しいモノなんですよ、単に胸のデカい人間は多くいますが、腰が細くて巨乳の者は稀です、その事例からヒューリがより成長しても、細い腰を維持したまま巨乳に成長する可能性は高くないでしょうね、ですが、私は今のこの姿に心を惹かれているんですよ」

  フィセーリア 「耳長の魔進化はみんな魔龍化しちゃいますからね、ダイン様のケモノ創造意欲が高まっていると、ナナが言ってましたよ」

  ダイン 「ナナに勘取られていましたか、確かに今の私の中にはロリ獣欲が溢れています、このヒューリの成熟していない身体に淫美さを付与したいんですよ」

  フィセーリア 「ナナの言っていた、女体芸術というヤツですね、ダイン様の求める美の具現化には心躍ります、ヒューリの身体ってそんなに魅力的なんですか?」

  ダイン 「思い通りに表現出来るのが良いんですよ、魔龍も弄り甲斐は有りますが、毎日が同じ食事じゃ食べ飽きてしまいますよね」

  フィセーリア 「和洋中ってヤツですね、同じ食材でも調理法で出来上がった味が変わる、確かに耳長遊魔は魔龍の呪縛から逃れていませんし」

  ダイン 「だからこそのヒューリです、ヒューリには蓄えた私の発想を存分に詰め込んでエゴナの真なる女王へと成って貰います」

  フィセーリア 「真なる女王ですか、今でもそうですよね」

  ダイン 「権力を伴ってこその真なる女王だと思います、その為の実力を与える魔進化でもあるんですよ」

  尻尾カプセル内部の突起は数本が成長して、触手とよべるモノへと変化している、そしてわざわざ成長した理由は明らかにヒューリを弄る為で、その先端には移植する為の遊魔細胞が組み込まれている。

  ダイン 「始まりますよ」

  ダインの言葉通りに待機していた触手達がヒューリの身体へと絡み付いて行く、あたかも尻尾カプセルの中で拘束された様な形になっているが、意識の無いヒューリにそんな事をする必要など無い、この拘束は正確な位置決めの為に行われているのだ。

  フィセーリア 「触手が結合して緊縛されている様ですが」

  ダイン 「これは脈を探っているんですよ、血液や気と同じ様に魔力にも脈が有ります、ヒューリの魔力がよく満ちる場所に遊魔細胞を移植する事でより円滑に魔進化が進むわけですね」

  数多くの魔進化を経験したダインの技術は驚くべき程進歩している、元々知的探究心の強いダインは地球のネットワークを利用して様々な知識を得ており、それをこのアーグルの魔術技術に応用する事で急速に発達させている。

  中でも医術を応用した生物学は魔法生物を駆使する事で容易に実行出来る分野であるのと、ダインの生体実験は思い通りの結果が出なくとも何度でもやり直す事が可能である為、著しく進歩しているのだ。

  フィセーリア 「しかし、この飾り物の少女を本物の英傑にさせようとはダイン様も無茶を考えますね」

  ダイン 「今はユーマが注目され過ぎてますからね、出る杭が打たれるの必然ですので同時に新しい英傑に登場して貰います、警戒する所が増えればそれだけユーマが動き易くなりますからね」

  フィセーリア 「でも結果的にはダイン様の寵姫なんですよね」

  ダイン 「むしろ私に取り入れば力が得られるという状況が良いんですよ、誰もが他には遅れはとりたくないですから」

  フィセーリア 「対抗心を利用するわけですか」

  ダインとフィセーリアが話をしていると、ビグ・ユーマの映像盤が起動して七実の姿を映し出す、映像盤に映るという事はマギガントを起動させているという証でも有り、何かしらの重大時が起こったのかも知れない。

  おまけ

  ユーマの外交戦略 異世界知識と遊魔能力で急速発展するユーマ共栄国だが、その名称に沿った外交戦略を展開している。

  つまり、友好国との共同発展という事だが、人類圏の二大強国に対して別々の方面で協力関係を強めようとしている。

  最初の協力国で有るククジアに対しては軍事的結び付きが強く、これはダインの合理的思考から来ている、そう、話し合いの解決などは余り考えずに武力で決着を付けるという考え方だ。

  実際、協定戦が有力な決着の手段で有る人類圏では、国家の総合軍事力よりも、五体のマギガントの武力を高めるのがもっとも効果的な方法で、元々強力なマギガントを多数保有していたククジアは最良の協力国であったのだ。

  だが、耳長というより優れた武力を持つ勢力を取り込んだダインは、より有効的な方法を模索し、出した結論が食糧管理であった。

  人類圏国家の食糧自給はどの国でも100%であるが、これはあくまで国民が飢えない値であり、豊かな食生活の現れでは無い、つまり豊かな食生活を行う為にはエゴナの様な食糧生産大国の食糧輸出が不可欠なのだ。

  ダインはより豊かな食生活をコントロールする事によってユーマの地位向上を計る計画を立て、その手段として過剰生産気味なエゴナの穀物に目を付けたのだ。

  そして、軍事と食事の二本柱でユーマの地位をより押し上げるつもりなのだ。