狩猟編 四牝目 母里愛耶 (モリ アイヤ)

  001-004

  夜照華美こと異世界人ファービ・ヨーテラシを仲間に加えた遊魔達は、自らの今後行動方針についての会議を何度も行っていた。

  幸いファービの工作は功を奏している様でイレイサー上層部に遊魔の事はバレていないらしく、真夏もファービも普通にイレイサーとしての役目もこなしている。

  ダイン 「しかし、意外と上手くいくものなんですね、未だにイレイサーにバレていないとは」

  ファービ 「イレイサーって一枚岩では有りませんからね、まさかこんなに早く創造神が誕生してるなんて思っていない様です、ダイン様にも眷属枠が有りますからバレると大変になりそうなんですよ、異世界人ばっかり眷属にするのも嫌ですよね」

  ダイン 「眷属枠ですか、私が作れる遊魔も上限が有るという事ですね」

  ファービ 「遊魔というより、側近とか幹部ですね」

  真夏 「だからイレイサーの仲間を襲わないんですか、真夏嫌いな娘いるのでボコボコにしてあげたいんですけど」

  ファービ 「誰かは解るけど、普通にやったら仲間になっちゃいますからね、だから容易に襲えないんですよ」

  七実 「ダイン様は牝の好みにうるさいですからね、情報を集めて吟味してからの方が絶対にいいですよ」

  ダイン 「確かに今はイレイサーに対して動く時では無い様に思ます、それよりイレイサー端末に面白そうな情報が上がっていましたよね、猫の異形だとか」

  真夏 「はい、金持ちの屋敷の防犯カメラに映ってたらしいですが、やった事が迷惑ですよね」

  ファービ 「はい、常識を疑う行為ですね、でも嫌がらせとしての効果は的面みたいで、まだ臭ってるという話です」

  ダイン 「屋敷の玄関で糞ですか、凄い事考えますね」

  遊魔達が話題にしている異形は今までに無かったタイプだ、大抵は考え無しに暴れ回るモノなのだが、この変な異形は屋敷の玄関に強烈な匂いをする糞をした後の行動がパッタリと途絶えている、何かの嫌がらせだとは思えるがダインに近い知性タイプの異形の様だ。

  真夏 「でもこの映像見ると女の子なんですよ、髪の毛長いし胸も大きいです」

  七実 「有り得ない変態ですよね」

  真夏 「七実がそんな事言うんですか、変態レベルじゃいい勝負だと思います」

  七実 「七実は人の家の前でウンコなんて出来ません」

  ダイン 「まぁ、イレイサーとの接触は避けたいですから、この存在の調査をしてみましょう、解決出来ないと他の地域のイレイサーの介入もあり得るんですよね」

  ファービ 「はい、それはちょっと避けたいです、情報によると被害に有った屋敷はやり手の実業家の屋敷だそうです」

  ダイン 「それだけ怨みを買っている可能性は高いという事ですか、遊魔の能力なら匂いから探った方が早そうですけど」

  真夏 「強烈な匂いってありますよ、遊魔は鼻が効く分辛いと思うんですが」

  七実 「でもイレイサーの調査案件ですから、真夏ちゃん達に頑張って貰わないと」

  ダイン 「まぁ調査な切り口は色々有りそうですから、私は被害者の方を色々と調べてみますね、今から家に行ってみましょうか」

  真夏 「それなら私もご一緒に」

  ダイン 「真夏やファービは駄目ですよ、イレイサーの関係者がいる可能性が有りますから、私が誰かと尋ねられたら答えられないですからね」

  真夏 「確かに、でも残念です、嫌な事でもダイン様と一緒ならば我慢出来るのに」

  真夏は本当に残念そうにしているが、迂闊に動いてダインの存在を知られる訳にはいかない、でも結局イレイサーとしての役目はこなす必要があるのでファービを共なって現地に向かった。

  ダインは先ず該当人物を検索して詳細を集めてみたが、確かに善良と言える人物では無さそうだった。

  母里熊造、剛腕で知られる経営者だが正に名は体を表すというヤツなのだろうか、飲食産業で業績を延ばして今では全国に展開するチェーンにもなっている。

  ダイン 「裕福なだけで恨まれるモノですが、なかなか凄い事をしている人物ですね」

  七実 「一代でのし上がってますね、ああ、あのチェーンってここだったのか、七実も行った事有りますよ」

  ダイン 「この辺りの人間なら一度は行ってそうですね、私も何度か行きましたし、折角ですからお昼食べに行きますか、流石に七実は見張られて無いでしょうから」

  七実 「はい、ダイン様との食事デート楽しみです、恨みを持った従業員なら当たり引くかも知れませんしね」

  ダイン 「はい、異形に関しては大分解る様になりましたからね、真夏とファービは役立ってくれてますよ」

  こうして、ダインと七実は七実の部屋を出ると目的地へと向かう、徒歩で十分程度の位置に有るので散歩しながら目的地に向かう事にする。

  七実 「屋敷は結構遠いですね、山の手だから電車使わないと行けませんね」

  ダイン 「もし行くなら車ですね、電車でもそこから歩くでしょう」

  七実 「真夏ちゃんとファービはタクシーですよね、なんかイレイサーって強力なバックがいるんでしょうか」

  ダイン 「それは当然でしょうね、本当に平和守ってますから」

  七実 「既に悪の手先もいますからね」

  ダインと七実は談笑しながら目的地に着くと、店に入る、時間は昼を少し回っていて遅いランチには十分だろう、ダインは名物のハンバーグセット、七実は日替わりの定食を頼むと料理が来るまで暫し談笑する。

  それから暫くして料理が運ばれて来たのだが、運んで来たウェイトレスは七実より歳上の様だ、そして、その手際は手慣れた物で手早く配膳を終えると会釈をして去ってしまう。

  七実 「綺麗な人でしたよねダイン様の好みです、おまけに処女でしたから」

  ダイン 「七実の言いたい事は解りますが、私は別の事に気付きましたよ、彼女のネームプレートは経営者の苗字と同じ母里でした、珍しい苗字なので親類じゃありませんかね」

  七実 「そうだったんですか、なんか接客手慣れてましたけど」

  ダイン 「何というか、纏う香りの割には庶民的でしたよね、セレブっぽい匂いがしてましたが」

  七実 「狙っちゃ駄目ですよ、それより今は冷めない内に食べましょう、肉は冷めると美味しくないですよ」

  七実の言葉にはダインも同感だ、遊魔の二人は雑談を交えながら食事を終えて、アフターの飲み物も堪能した。

  美味しい食事と創業一族らしい美女以外に別に得るモノも無かったので、そのまま店を出て、バスを使ってダインの家まで行くとそこから車に乗って、例の屋敷に向かう。

  屋敷近くのコインパーキングに車を停めて暫し歩くと、確かに周囲には異様な匂いが漂っていた。

  七実 「凄いですね、あそこが屋敷の玄関なのにここまで臭ってますよ」

  ダイン 「確かにこれは凄まじい嫌がらせですね、怨恨を晴らすにはいい嫌がらせかも」

  七実 「脳に刻まれるぐらいの匂いですよ、でも確かに異形の仕業っぽいですね普通にこの匂いは出せないと思います」

  二人は状況を確認しながら玄関前に行くと、そこの匂いは一層キツい、多分、水などで洗い流しているだろうが、ここまで残るとは正に生物兵器だ。

  そうして二人が臭気に耐えて手掛かりを探していると、一台の高級車が止まって女性が降りて来る、二人は怪しまれない様にその場を去ろうとしたのだが、車から降りた女性に呼び止められてしまう。

  女性 「あの、お二人はお昼にウチにいらした方ですよね」

  女性の言葉が険悪な感じでは無く、知った匂いをしていたので二人は振り返ると、そこには店で接客してくれたウェイトレスが私服を着て立っていた。

  ダイン 「あ、あなたは先程のお店の、怪しいでしょうが怪しい者では有りませんよ」

  女性 「面白い方ですね、それに本当に怪しい、我が家に何か御用ですか、もっともこれじゃ怪しまれて当然ですけど」

  女性は鼻をつまみながら答えた、それを面白いと感じたダインは少し話してみる事にする。

  ダイン 「実はこの当たりで異形の目撃情報が有ったので調査していたんですよ、この匂いも目撃情報の後で発生したという話でいたし」

  女性 「お二人は、その異形というモノに詳しいんでしょうか?」

  ダイン 「私的に調査してるレベルですけどね、ですが此処に現れた異形は明らかに他とは違いますね」

  女性 「そうみたいです、私も困っているんですけど、そういうのに詳しい知り合いも居ないので、もし良かったら詳しくお話ししませんか?」

  七実 「いいんですか、私達見た目通りに怪しいですけど」

  女性 「はい、本当に危ない人は自分が変とか怪しいって言いませんから」

  ダイン 「なら場所を変えましょう、どうにもここは辛くて」

  女性 「そうですよね、少し歩いたところに別荘があるのでそこにしましょう、私は母里愛耶っていいます」

  ダイン 「私はダインと名乗ってます、怪しいのでダインで勘弁して下さい」

  七実 「七実は一条七実です、ダインさんとはUMA探索サークルのお仲間なんですよ、で、最近は異形って奴を追いかけてます」

  愛耶 「異形は人間を襲うって言いますけど、怖くは無いんですか」

  七実 「後追いですから、何時もはイレイサーが倒した後に調べるぐらいです、でも今回は倒されてないですよね」

  愛耶 「そうなんですよ、またこんな事が起こるかもって考えると怖くて、次はこんな事じゃ済まないかも知れませんし」

  ダイン 「確かにこれは迷惑ですね」

  愛耶 「はい、あ、直ぐに案内しますね、私もここの匂いはきついですから」

  愛耶はそう言うと更に山手に向かって歩き出す、ダインと七実もそれに続いて行くが、母里家の別荘は本宅から離れた山の中腹に有った。

  ダイン 「ようやく着きましたか、愛耶さんは見かけよりも体力有るんですね」

  愛耶 「そうでしょうか、これぐらい普通だと思いますけど」

  七実 「そうですよ、ダインさんがだらし無いだけですよ、七実だってまだまだ行けますよ、山頂だって行けるぐらいです」

  ダイン 「流石にそれは勘弁して貰いたいです」

  ダインは荒い息を整えながら、その場で深く呼吸している、愛耶は別荘の玄関に赴いて鍵を開けた様で、手招きして二人を呼び寄せる。

  七実 「お金持ちですよね、こんな山の中の別荘なんて」

  愛耶 「父が事業で成功しただけで、私の力じゃ有りませから」

  ダイン 「愛耶さんは何というか飾らない人ですよね、失礼な言い方かも知れませんが」

  愛耶 「寧ろそう言ってくれると私は嬉しいですね、私自身が父みたいなタイプは苦手ですから」

  ダイン 「そうなんですか?」

  愛耶 「はい、ですから私、ここで一人で居る事が多いんですよ」

  ダイン 「そんな所に怪しい人を招いては駄目じゃ無いですか」

  愛耶 「私、これでも人を見る目は有るんですよ、ダインさんはそういう勇気は無い人ですよね」

  七実 「そうですね、七実もそういう事されてませんので大丈夫です、ダインさんは人間の女の子よりツチノコとかの方が好きですから、もしかすると異形は嫁探しかも?」

  愛耶 「私としては、早く異形を探し出して欲しいですけど」

  ダイン 「まぁ、取り敢えずはお互いの情報を交換しましょうか、それで何かが見えるかも知れませんし」

  ダインの言葉に愛耶は二人を別荘に招き入れてもてなす、ふかふかの高級ソファーにダインと七実を座らせると、自分は一旦台所に行ってお茶とお菓子を用意して戻って来た、そしてそれらを手際良くテーブルに並べていくと、自分は二人の向かいのソファーに座った。

  愛耶 「遠慮無く食べて下さいね、お茶はこの別荘の井戸の物を使ってるんですよ、実はここ蛇口からミネラルウォーターが出るんですよ」

  七実 「流石ですね、別荘なのに七実のアパートより大きいです」

  ダイン 「悲しい経済格差ですね、異形が嫌がらせする気分も解る気がします」

  愛耶 「やっぱり、それが原因なんでしょうか?」

  ダイン 「愛耶さんには失礼かと思いますが、お父上は何かと怨みも買っている様なので動機のある者は多いと思います」

  七実 「でも異形は女性なんですよね」

  愛耶 「はい、防犯カメラの映像では女性の様でした、映像見ますか?」

  ダイン 「それは是非、私も女性の異形は初めてですから、普通はオークって感じですからね」

  七実 「お嬢様はオークなんて知らないと思いますけど」

  愛耶 「木材とは違いますよね」

  ダイン 「はい、二次元のモンスターです、見た目がよく似てるんですよ、ですが今回は猫娘とかワーキャットって言われてますよね」

  愛耶 「猫娘は解ります、しなやかな動きで尻尾も有りますから、それに排便のポーズが猫と同じなんですよ」

  ダイン 「そんな様子まで映っているんですか」

  愛耶 「はい、解るカメラとは別の隠しカメラに映ってました」

  七実 「うわ、本人気付くとダメージ大きそうですね」

  ダイン 「道端で排便出来る変態ですけど」

  七実 「映像で残るのはまた違うと思います」

  愛耶 「それでは実際見て貰いますね、PC持って来るので暫くお待ち下さい」

  そういうと愛耶は席を外して、応接室を出て行く、その状況を好機と見たダインはその長い舌を伸ばして、愛耶の飲み物にダインチューブを差し込むとちょっと吸い込んでから堕液を混ぜていく。

  七実 「そんな悪戯して悪い人ですね」

  ダインは素早く舌を戻すと七実に答える。

  ダイン 「愛耶は逸材ですよ、それにこの別荘は愛耶しか利用していない様なので、アジトには最適です」

  七実 「確かに人間では愛耶さんの匂いしかしてませんよね、屋根裏から何か動物の匂いはしてますけど」

  ダイン 「まぁ愛耶にちゃんと効くかは解りませんし、効かなければ効かないで諦めますよ」

  七実 「華美は慎重に眷属選べって言ってましたけど」

  ダイン 「考え過ぎてチャンスを逃すのは愚かだと思いますが」

  七実 「それは解ります、猫の異形の容姿は解りませんけど、愛耶さんは美人でいい人みたいですから」

  ダイン 「七実も人を見る目が有りませんね、愛耶は私達を利用するつもりですよ、私は愛耶が接客に来た時にタブレットに仕込んだ偽情報をワザと愛耶に見せていたんですよ、ですから愛耶は七実をイレイサー、私は調査員と思っています」

  七実 「そんな事仕込んでたんですか」

  ダイン 「おっと、この話はまた後です、二階で扉が閉まりましたから、直に愛耶が戻ってくるでしょう」

  それから暫くすると、ダインの言葉通りにノートPCを持った愛耶が戻ってくる、そして手早くセッティングすると画面をダイン達に向ける。

  愛耶 「これなんですけど」

  ノートPCの画像フォルダから日付が付いた映像をクリックすると夜の玄関が映し出される、それは先程の見た愛耶の屋敷の玄関に間違いない。

  愛耶 「ちょっと時間を進めますね、大体二時頃に現れます」

  そう言って、バーを進めて二時過ぎになると画面の端に何かが映る、どうやらソレは辺りを伺っている様で、キョロキョロ辺りを見回して安全を確認すると小走りで近付いて、排便ポーズをしている。

  ダイン 「まさしく猫の動きですが、体付きは人間ですね、だがちゃんと尻尾が有りますね」

  七実 「はい、胸も揺れてます、巨大な猫ならああいう胸じゃ無いですよね」

  愛耶 「そうですよね、猫なら人間みたいな胸してませんから」

  ダイン 「獣人異形ですか、初めて見ました」

  ダインが大嘘を平然と言ってのける、ダインの隣に座る七実は狐の獣人の異形なのだ。

  そして、映像では尻を動かす異形が去った地面には数個の異物が転がっている。

  ダイン 「この他に糞は存在しなかったんですか?」

  愛耶 「はい、確認されたのはこれだけという話でした、掃除して高圧洗浄機で洗い流したそうですが、まだ匂いが残っているんですよ」

  ダイン 「もしかすると、他に茂みの中などに隠しているのかも知れませんね、実物が存在しないのにあの匂いは異常です」

  愛耶 「確かに、そういう可能性も有りますね、直ぐに家に連絡して確かめて貰います、物凄く近所迷惑ですから」

  愛耶はスマホを取り出すと直ぐに何処かに連絡すると、また次の動画を再生する。

  愛耶 「こちらはちょっとしか映って無いんですが、コスプレした人間では無いというのがよく解ります」

  そう言って愛耶が見せた画像は、猫獣人がジャンプして壁の上に飛び乗る所だった、そのしなやかさとジャンプ力は人間離れし過ぎていて、異形でしか有り得ない動きだ。

  そして愛耶は一息付く為に飲み物を飲むと違和感がある様だ、ダインの堕液が混入されているいるせいで味が変化しているのだ。

  ダイン 「どうかしましたか?」

  愛耶 「いえ、何時もより美味しい気がして」

  七実 「この紅茶本当に美味しいですよね、皆んなで飲んでるからでしょうか?」

  愛耶 「そういう美味しさも有るかも知れませんね、ここの水は軟水ですので味が強く出るんですよ」

  愛耶は何と無くその言葉に納得してしまった、愛耶もこの別荘に人を招いてお茶を飲んで経験など殆ど無かった、まして異性はダインが初めてだった。

  ダイン 「確かに味が濃いですね、私はストレート派なのでよく解ります」

  七実 「七実はロイヤルミルクティーが好きなので、お水の違いは余り感じませんね」

  愛耶 「アレも美味しいですよね、私はスパイス吟味してチャイとかも入れますよ」

  七実 「こんな別荘でチャイとか愛耶さんってお嬢様ですよね」

  愛耶 「確かに恵まれてるとは思ってます、でもこの紅茶、本当に美味しいです」

  ダイン 「私達が味に華を添えているといいんですがね」

  ダインは和かに笑ったが、その真意はとても邪悪なモノだった、ダインの工作に気付けていない愛耶を内心笑っているのだ、違いの解らない愛耶が通っぽく紅茶を語っている事がダインにはとても滑稽に見えていた。

  それから三人は今回の件についてお互いの意見を交換して有意義に時を過ごしていた、お堅いお嬢様に見えた愛耶は以外とダイン達の話しに興味を示した様で、今では根掘り葉掘り話を聞いてくる。

  愛耶 「私、こんなに楽しいの久しぶりです、まだ異形の件は解決していないのに」

  これは愛耶の本心だ、愛耶の鼓動は何故か激しく脈打ってとてもダインが気になってしまう、愛耶自身は知らない事だがこれは堕液が効いている証拠だったが愛耶は別の意味に勘違いしつつあった。

  ダイン 「そうとも言い切れませんよ、イレイサーは異形を仕留めた事を公表しませんから、案外既に解決しているのかも知れません」

  七実 「どうでしょう、今回の異形は明らかに今までとは違いますよ、先ず女性型ですし」

  ダイン 「確かに今までとは全く別の傾向ですね、今までは己の力を誇示する異形が多かったですが、今回の異形は姿を隠していますから」

  愛耶 「異形って一度変異すると戻れないモノなんでしょうか?」

  ダイン 「どうでしょう、倒されて人の姿に戻ったという話は聞きませんね、イレイサーが倒しても異形は異形のままで、亡骸も回収されるんですよ、ですがここだけの話、周囲に聞き込みをすれば異形の正体は掴めたりするんですよ」

  愛耶 「そうなんですか、初めて聞きました」

  七実 「情報工作はされるんですよね、知り合いに変わっちゃった人いますから」

  ダイン 「はい、ですからイレイサーにも裏は有ると思います、探らない方が身の為ですけど」

  愛耶 「怖い事言わないで下さいよ、異形だけで十分なのに」

  その時、愛耶のスマホに着信が入る、それに応えた愛耶は頷きながら何かを話しているが、どうやら屋敷の周辺から匂いの元となる糞が見つかった様だ、ダインの予想が当たった事で愛耶は一層ダインに好意を抱いていた、だが恋すら知らなかったこの処女は初めての感情に舞い上がりつつあった。

  愛耶 「ダインさんの推測は当たっていた様です、茂みから他の糞が見つかったみたいです、除去する事で匂いも沈静化している様で感謝しています」

  ダイン 「それは朗報ですね、ですがこれで異形が動く可能性も高まりましたね、嫌がらせはエスカレートするモノですから」

  愛耶 「怖い推測ですけど、正しいかも知れません、そこで提案何ですけどお二人にはここに泊まって捜査を継続してくれませんか、防犯カメラはこのPCからでも確認可能ですし」

  ダイン 「私には嬉しい申し出ですが、良いんですか」

  愛耶 「はい、私も怖くて今日は屋敷に戻れませんし、人が居てくれた方が安心出来ますから」

  思わぬ申し出にダインはほくそ笑む、堕液の効果が現れている様だが、このまま泊まる事になれば追い堕液で愛耶をモノにして強引に事を進める事も可能なのだ。

  ダイン 「有難い申し出ですが良いんですか?」

  愛耶 「はい、七実ちゃんも居ますから、夜道だと何処から襲って来るか解りませんし、今は糞だけの異形が凶暴化しない保証も有りませんよね」

  ダイン 「確かにそうですね、むしろ今までの事例を考えると私が危いかも知れません、相手は女性みたいですから」

  七実 「十分有り得ますね、雄異形が女性襲ってますから、逆に女性異形なら男襲うかも」

  愛耶 「なら尚更泊まって下さい、食材はストックしてますので夕食作りますね、人に食べて貰うの久しぶりですから楽しみです」

  七実 「なら七実もお料理手伝います、ダインさんは監視カメラでも見てて下さい」

  愛耶 「PC有れば大丈夫ですよね、監視カメラはこのアプリでリアルタイムで見る事が出来ますから、あと、テレビ観ててもいいですよ、ケーブルも映りますから」

  どうやらこの別荘は至れり尽くせりの様で、ダインも思わぬ幸運に運命の巡り合わせを感謝していた、何だか腹黒いモノを感じるも愛耶はよく出来た社長令嬢であり、何より処女なのだ、これはダインの求める条件の必須事項でもあり、正に愛耶とダインに会うべくして会ったのだとダインは感じていた。

  待ち時間の間に、SNSで真夏と連絡を付けて状況を説明するが、相談も無く遊魔の仲間を増やす事に抵抗を感じている様だった、ダインはそれに対して愛耶の有効性を解き続ける事で真夏達の理解を求め、最終的に真夏達も認める事となった。

  ダインが真夏達とのやり取りを終えて仕込みも終わった頃に、七実がダインを呼びにやって来た。

  七実に連れられて食堂にやって来たダインはその美味しそうな料理を見て感動した、調理時間を節約する為に選ばれたであろう鍋料理はいい匂いがする出汁が既に沸騰していて、直ぐに食べる事が出来そうだ。

  メインになる肉は程よいサシの入った牛肉で、ダインの普段の食生活ではなかなかお目に掛かれない代物だ、そして用意された日本酒には金のラベルが貼られていてとても高級な感じがする。

  愛耶 「お待たせするのもどうかと思って鍋にしてみました、牛肉有りましたし、野菜は保管してましたからちょうど良かったです、ご飯を炊くのは時間が掛かるので締めはうどんでいいですよね、冷凍になりますが手軽で美味しいんですよ」

  ダイン 「いや、私の食事としては豪華過ぎますね、霜降りの肉の鍋なんて久しぶりですよ」

  愛耶 「喜んで貰えてよかったです、例の件でダインさんにはお礼をと思ってましたから、それに私も二人と囲む食事が楽しみなんですよ、一人だと色々考えてしまって」

  ダイン 「仕方有りませんよ、犯人はまた現場に現れるとも言いますからね、私も生の異形を確認して見たいので今日は頑張ってみるつもりです、でも、七実はちゃんと寝て下さいね、夜が明ければ送りますので、ちゃんと学校に行って下さい」

  愛耶 「そうですね、学生は学業が本分ですし、今頑張ると将来の選択肢が増えますから、まぁ、こんな小言よりもお食事ですね、ビールも用意出来ますけど」

  ダイン 「私は飲むと寝てしまうので辞めておきます、愛耶さんは日本酒ですか?」

  愛耶 「いや、これは調味料です、飲めない事は無いんですが、飲んで醜態は見せれませんから」

  愛耶は一旦は否定したが、実は気になった事も有った、この心の鼓動は男に慣れていないだけなのでは無いだろうかと、なら酒に酔ってしまえばこの恋の様な感情は上書きされるかも知れない。

  七実 「別にダインさんも七実も気にしませんよ、愛耶さんの家ですから普段通りにして下さい」

  愛耶 「じゃあ、少しだけ頂きますね」

  七実の言葉は渡りに船だった、愛耶も考えた事は試してみたい性格なので、ここは一つアルコールでダインへの感情がどうなるのか試してみるべきだろう。

  そうして始まった晩餐だったが、単純な料理ほど食材が活きるモノだ、霜降りの肉は口の中で蕩けてダイン達を多いに楽しませ、和やかに食事は進んでいく、愛耶はお酒に弱い様で直ぐに酔ってしまったが、酔うと化けの皮が剥がれる様でかなり性格が悪くなっている。

  愛耶 「どうせ熊なんですよ私は、熊造の娘ですから、大体アイヤってトルコ語で熊なんですよ、熊造の奴ふざけてますよね」

  愛耶の状態は予想よりもかなり悪化していた、理性で抑えていた感情の歯止めが効かなくなっている、今の愛耶はダインに自分を知って貰いたくて普段では口にしない様な事を吐いている。

  ダイン 「まぁ名前に意味が有った方が良いじゃ無いですか、愛耶さんは父君から後継者として期待されてるからその名前が付けられたんですよ」

  愛耶 「まぁ直接クマーとかじゃ無いのは良かったですけど、娘に熊っておかしいですよね?」

  七実 「大丈夫ですよ、誰もトルコ語なんて知りませんから、むしろ中国人の叫び声と言った方が・・・」

  愛耶 「七実ちゃん良いストレートですよ、それも散々揶揄われましたアイヤー愛耶が来たアルネとか」

  ダイン 「子供のやる事ですからね、純粋という暴力ですよ」

  愛耶 「みんな熊造が悪いんですよ、愛耶なんて名前付けるから」

  ダイン 「私は可愛いと思いますけど」

  愛耶 「だったらキスしてくれます?なんだかダインさんって好みみたいなんです、自分でも解らないけど凄くドキドキしちゃって」

  結果的に飲酒は愛耶の愛情に燃料を焚べた様だった、焚き火にガソリンを注いだかの様に激しく燃え上がり、もはや相手のダインも巻き込んで燃え上がるつもりだ。

  実際は堕液とアルコールがいい意味で作用した結果なのだが、今の愛耶はこれまでの愛耶では考えられない程、愛情に飢えていて愛耶本人ですら歯止めが効いていない。

  ダイン 「酔いが回ってるんですよ、酔ってドキドキしてるのを勘違いしてますね」

  愛耶 「いや、料理してる時からドキドキしてました、それとも七実ちゃんが恋人なんですか、ロリコンなんですか」

  七実 「うわぁ、この人酔うと残念過ぎますよ」

  愛耶 「えへへへぇ、そうです、愛耶猫被ってました熊なのに猫被ってました」

  ダイン 「うーん、残念ですけど面白い人ですよね」

  愛耶 「そうなんです、愛耶面白いで終わっちゃうんです、誰も愛耶を愛してくれないんですよ」

  今の愛耶は普段の酔った愛耶とは完全に別の愛耶だ、酔う事を利用して男を遠ざけた事は何度もあり、むしろそれで予防線を張っていたぐらいなのだが、今回はむしろ愛耶が酔う事で積極的になっている、そしてその事が愛耶にこれが本物の恋だと思わせていた。

  ダイン 「むしろ物凄く魅力的ですが、今までも恋人には困らなかったでしょう」

  愛耶 「そんな事有りませんよ、ずっと女子高生通いでしたし、送り迎え付きですよ、男なんて寄り付きませんよ、第一熊造が許すわけ有りません」

  ダイン 「別に今は大丈夫みたいですが」

  愛耶 「熊造、今海外に居ますからね、手出しなんて出来ませんよ」

  そう、今の状態は愛耶にとっても絶好のチャンスだ、父の熊造の手の届かない今なら愛耶はこの恋を遂げられるかも知れないのだ。

  ダイン 「なら真面目な話し、愛耶からキスしてくれたら私も抑えられませんね」

  愛耶 「言ってくれますね、愛耶やる時はやる女ですから七実ちゃんが恋人でもやっちゃいますよ」

  愛耶は有言実行でダインの顔を手で鷲掴みにすると強引に口付けをする、だが、ダインの反撃は想像以上で逆に舌を捻じ込んで愛耶の口内を舐め回して来る。

  流石にこの反撃に愛耶は面喰らった様だが、負けん気は強い様で直ぐに舌を絡めて自らに本気をアピールしてくる、酔った勢いというのは恐ろしいモノで愛耶は最早ダインを求めるのに躊躇いなど全く無かった、直ぐ隣に七実に存在が有るにも関わらず。

  七実 「七実お邪魔みたいです、向こう行ってましょうか」

  流石に居心地の悪そうな七実姿を見てしまっては、愛耶にも罪悪感が押し寄せて来る、だが、愛耶としてもこの恋は完遂させるつもりなので、ダインに提案をする。

  愛耶 「私の部屋に行きませんか、ダインさんに介抱して欲しいです、酔った愛耶は身体が熱くて鎮めて貰わないと」

  ダインとしてもその方が都合が良い、七実には猫獣人の監視をして貰いたかったし、ここでこの別荘を自由に出来る様になれば遊魔の活動もやり易くなる、ならば是が非でも愛耶はここで堕としておきたい。

  ダイン 「解りました、愛耶の部屋に移りましょう、七実はリビングで寛いで下さい」

  七実 「もう、仕方ないですね、ダイン様も存分に楽しんで来て下さいね」

  ダイン 「七実の了承が得られたので部屋に移動しましょうか、愛耶が案内してくれるんですよね」

  愛耶 「はい、でもシャワー浴びなくていいですか」

  ダイン 「構いませんよ、むしろ初めては愛耶の匂いも堪能したいですから」

  愛耶 「ダインさんは変態ですよね」

  ダイン 「むしろその方が人生楽しく生きる事が出来ますよ」

  愛耶 「なら私も欲望に忠実に生きちゃいます、これが一目惚れなんですよね」

  ダインは満面の笑顔で応えるが、その意味は堕液が上手く作用してくれた事を喜んでいたからだ、まさかダイン自身も飲み物に入れただけでこれ程の効果が出るとは思っていなかったのだ。

  ダイニングを出て前を歩く愛耶は階段を登って街側奥の部屋へとダインを誘う、そこは街の夜景が綺麗な部屋で大きめのベッドには大きなクマのぬいぐるみが居座っている。

  愛耶自身は酔って熊に文句を言っていたが、本心ではかなり熊好きの様だ、そしてそんな愛耶だからこそダインも試してみた事はある。

  愛耶 「君は今日は床で寝て下さいね」

  愛耶は大きなぬいぐるみを抱いてカーペットの敷かれた床に下ろすと、服を脱ぎ始める、

  ダインもこういう素直なところは好きなので一緒に服を脱ぐと、裸の二人はもつれ合ってベッドに飛び込む。

  愛耶 「なんか信じられませんよね、ダインさんは昼初めて会った人なのに」

  ダインの上に跨って見下ろす愛耶は本当に不思議そうなのだが、普通とは違う何かが湧き起こっているのは本当の事で、それを感じた人間は本当にダインが初めてだったのだ、そしてこうしてベッドに入るととても幸せな気持ちになってるいるのも事実だ。

  ダイン 「愛耶は悪女なのかも知れませんね、私と七実が仲が良いのを見て壊したくなったのでは」

  愛耶 「それは否定出来ないかも、私は何故かダインさんだって感じたんですけど、七実ちゃんが隣に居ましたから、でも結婚は無さそうだから行けるって思ったんですよ、なんていうか付属の価値も含めれば私って滅多に負けないと思いましたから」

  ダイン 「それはつまり結婚を前提としてるという事なんですか?」

  愛耶 「はい、逃がさないつもりです、浮気は嫌ですけど別に私を養うとか考えなくても良いですよ、むしろダインさんは今まで通りで私が援助しますから、これなら結婚したいですよね」

  愛耶は自立心が高く、男に依存するのを良しとしない人間だ、その事が普段接する上流の人間よりも変人に惹かれた理由なのかも知れない。

  ダイン 「正直言うと私にも愛耶の存在は魅力的です、愛耶の財力は私には無いものですから」

  愛耶 「なら、結婚前提のSEXですね、私、初めてですから絶対ダインさん諦めませんよ、多分、ダインさんみたいな異性はもう会えないと思いますし」

  ダイン 「美しい女性から求められては断れませんね」

  そのままダインは愛耶に口付けをする、そしてそれは生優しいモノでは無く、長く舌を伸ばして愛耶の口内を激しく蹂躙するものだった、愛耶も先程の続きとばかり舌絡めて積極的に動くが、どうやらダインの舌物凄く長い。

  ダインと愛耶に口が交差する様に交わると、ダインの顎が挟まって愛耶の口を開いたままに固定する、愛耶の延ばせる舌はそれ程長くは無かったが、ダインの舌は異様に長くて喉の奥まで届いて来る。

  流石の愛耶もその異常性を感じてはいたが、気味が悪いとは一切感じずに寧ろ愛情すら覚えていた、愛する者が奥まで来てくれるのは悪い気持ちでは無いのだ。

  ダインが愛耶の頭を抱え込んでも愛耶は抵抗などしなかった、ダインの要求に応える事が愛耶の女としての度量の深さを示す事なのだ。

  無抵抗で全てを受け入れる愛耶にダインは違和感を感じつつも、もはや行為を止めるつもりはない、喉の奥で折り返した長い舌は、愛耶の脳に近い位置まで達すると、堕液を堕す為の器具、ダインチューブを突き立てる。

  流石の愛耶もそれには面喰らっている様だが、愛耶は自らの愛の証明としてダインの全てを受け入れるつもりだ、実際、性知識の乏しい愛耶は男とはこういったモノなのだろうと思い込んでいたところもあった。

  脳に到達したダインチューブは本格的に堕液を注入して、愛耶の心をダインに最適化させる段階にあった、堕液を堕し終わったダインチューブは引き抜かれ、普通の口付けは続いてはいたが愛耶に返す反応は無い。

  虚ろな愛耶の精神は幸福こそ感じてはいたが、それがどうして幸福なのかも理解出来ない状態にあった。

  そして、ダインは愛耶の合意を得ずに胸の改造に取り掛かり、立派な双丘の先端に欲望を忍び込ませて自らの好みのモノへと変えてしまう堕液を注入し、愛耶の解らないところで愛耶の身体を自らの求めるモノへと改造して行く。

  愛耶の意識が再び覚醒した時には、右胸に暖かい感触が有った、ダインが顔を寄せて愛耶の胸を舐め回しており、とぐろを巻く様に舌を使うのは人間には絶対不可能な光景だ。

  愛耶 「ダイン様、愛耶の胸をそんな風に可愛がってくれる何て感激です」

  ダインはギュッと舌を搾ると、堪らず愛耶の乳首から母乳が滲み出る、遊魔に最適化された愛耶の思考はそれに最上の悦楽を見出して、自らの左胸も愛撫し搾り上げ更なる悦楽を得ようととする。

  その様子にダインは舌を戻して、愛耶の左胸を愛撫すると滲み出ている母乳を舐め取って行く。

  ダイン 「気分はどうですか、酔った人間に堕液を使ったのは初めてですので」

  愛耶 「問題有りません、最高の気分です、堕液に酔う事に比べたらお酒なんか知れてますから」

  ダイン 「自分がどうなったかは理解してますよね?」

  愛耶 「はい、ダイン様の牝に産まれ変わる為に、思考を最適化して貰いました、これなら何の躊躇いも無く遊魔として再誕出来る事が可能です」

  堕液もダインの持つ改造ツールの一つで、舌から出るモノは脳を改造する効果がある、堕液自体が遊魔の一部と言えるモノでそれが人間の脳を遊魔思考を持つ脳へと変化させる。

  遊魔同士の思考伝達なども担っており、今回の愛耶の場合は下の階にいる七実の思考とリンクして、その思考を愛耶にコピーする事でダインの従順な牝へと作り変えてしまっている。

  七実の思考をコピーするより、ダイン自身をコピーする方が早いと思いがちだが、脳の構造の男女差や、性格がダインよりになる事は好ましく無いので前二人も思考のコピー元は七実になっている。

  ダイン 「愛耶が私に好意を抱いてくれたので容易に事が進んだ様です、愛耶は遊魔に成る為に産まれた牝ですね」

  そう、コピーと言っても人格自体を完全に作り変える訳では無いので基本的には愛耶の人格は残っている、だが、判断基準が愛耶の人生で培ってモノで無く、牝型遊魔の基礎となっている七実思考がベースになって、それに本来の個体の性格が反映されて遊魔思考が完成するのだ。

  愛耶 「はい、私がこの歳まで純潔を守れたのはダイン様の為です、その点では熊造に感謝ですね」

  愛耶は既にダインの好みを完全に理解しており、自身が選ばれた要因も理解している、だからこそこの状況で己の純潔を強調しているのだ。

  ダイン 「私も感謝してますよ、熊造さんの娘への溺愛が愛耶を人間より優れた存在へと導くのです、本人の意図とは異なるでしょうが愛耶には最高の幸福ですよね」

  愛耶 「熊の溺愛は正直迷惑でしたが、結果が良ければ感謝です」

  ダイン 「なら当然続きをしますよね?」

  愛耶 「もちろんです、でもその前にお風呂の準備もしときますね、まぁボタン押すだけですけど、それにダイン様のお飲み物も用意しますね、お酒は駄目なんですよね」

  ダイン 「はい、思考を乱されるのは不快ですから」

  愛耶はベッドから抜け出すと、部屋に隣接された浴室のパネルを操作している、セレブ感覚で作られた愛耶の浴室はお風呂から夜景も楽しめる贅沢仕様なのだ。

  愛耶が雑事をこなしている間、ダインは大きなベッドに仰向けになり、期待で肉槍を滾らせている、今まで遊魔にした牝達はどれも素晴らしい者達だったが、年齢としては誰も若く、程よく成熟した牝は愛耶が初めてだったのだ。

  愛耶 「ダイン様が愛耶を思って滾らせて下さるのは光栄です、もう準備は必要有りませんね」

  ダインに跨った愛耶は既に自分が為すべき事を十分に理解している、七実思考を取り込んでいる愛耶はダインが何を望んでいるのかも理解出来ている。

  滾った肉槍の上に両手で拡げた陰裂を合わせると一気に腰を落とす、処女に自ら純潔を捧げさせる事がダインの好みで有り、牝としてもそれが一番の愛情表現である事は解っている、ならば愛耶は躊躇せずに純潔を捧げ、ダインの牝になった喜びを全身で感じている。

  流石に破瓜には若干の痛みは感じていたが、湧き立つ高揚感の前では些細な事で、休む事なく奉仕を開始する。

  ダイン 「無理をしなくてもいいですよ、私は愛耶が純潔を捧げてくれただけで満足してますから」

  愛耶 「駄目ですよ、ダイン様が満足して堕してくれないと愛耶が困るんです、遊魔の中での争いももう始まっているんですから、愛耶は年齢のハンデが有りますから」

  ダイン 「愛耶の歳なら気にする事有りませんよ、むしろ成熟した牝を遊魔に出来て私も嬉しいですから、七実は悪の幹部はお色気が重要と言ってましたが、遊魔に成った時点で成長は止まってしまうんですよね、まぁ胸を大きくは出来ますが」

  愛耶 「そうなんですか、なら愛耶は一番いい時に遊魔に成れるんですね」

  愛耶はその言葉に興奮したのか、それとも痛みが無くなったのか、腰の動きを早めてダインの肉槍に刺激を与えて行く。

  ダイン 「少々激しい気もしますが」

  愛耶 「これでいいんです、ダイン様は初めに牝を楽しませようとしますが、愛耶だってダイン様に楽しんで貰いたいんです、だからダイン様に先に堕して貰えるよう頑張ります、新参の牝が存在感示すにはこれぐらいの箔が有った方がいいですから」

  ダイン 「なる程、それが愛耶のやり方なんですね、最初から高みを目指すとは」

  愛耶 「愛耶はダイン様と結婚するの諦めてませんから、確かに遊魔に結婚なんて制度意味無いですけど、人間に混ざるなら有効ですから」

  ダイン 「愛耶らしい考え方ですね、ですが確かに他の者よりそこは愛耶が有利ですね」

  愛耶 「はい、夫婦ならダイン様と一緒に居ても咎められる事有りませんから、七実さんだと理由付けてましたよね」

  ダイン 「まぁ、私と七実が一緒に居れば、周りからは不自然に思われますからね、援助交際とか疑われますね」

  愛耶 「はい、愛耶もお店で疑ってましたから、まぁ兄妹かなとも思いましたけど」

  ダイン 「七実が聴くと怒りそうですね、七実は愛奴でいる事を気に入ってますから、常識の無さは遊魔の欠点なんですよね」

  愛耶 「確かに、ダイン様を楽しませる為に腰振るなんて、以前の愛耶には絶対無理でした、でも、今ならダイン様の為に何だって出来ますよ、熊造だって殺れますよ」

  ダイン 「愛耶を娶るにはその障害が有りますね、私としては恩人に当たるので穏便に進めたいですが」

  愛耶 「そう言ってくれるって事は愛耶をお嫁さんにしてくれるんですか?」

  ダイン 「有用な選択肢ですからね、それに他の遊魔達はそれ程結婚に興味を示していないと思います、褒美は一番喜ぶ者に与えるのが一番効果的ですし、愛耶の伴侶なら私がここで暮らしてもおかしくはないですから」

  愛耶 「はい、愛耶は家付き財産付きの優良物件です、ダイン様の事も深く愛してますし、まぁこれは遊魔なら当然なんですけど、だから・・・」

  会話中に速度が鈍っていた愛耶の腰が一層激しく動き出す、愛耶はダインを先に堕させる事で遊魔の中での優位を確立させるつもりなのだろう。

  ダインとしても自らの考えて行動した愛耶を頼もしく感じていた、その上愛耶の立場は今後遊魔という勢力を繁栄させるには申し分ない物でも有った。

  考えの纏まったダインの行動は早かった、自らも愛耶を突き立てて肉槍の滾りを熱くする、そう、愛耶の願いを叶えてあげようとしているのだ。

  だが、堕液が行き渡り性に敏感になった愛耶の身体は愛耶が思う以上に登りつめる速度が早い、肉槍の突き上げに淫気が凄い勢いで増大して行き、遂には盛大に潮を噴いて達してしまう。

  愛耶 「あっ、あうぅ〜」

  陰裂に締まりと愛耶の絶頂を察したダインはすかさず深く突き上げると堕液で愛耶を満たして行く、力が抜けてダインに倒れこんだ愛耶はこの幸福さから口付けをねだり、堕液で満たされながら幸福な時間を堪能するのであった。

  堕液を注ぎ終わってもダインと愛耶の口付けは続いていた、口内を蹂躙する行為はダインの興奮を保たせている様で肉槍はまだ萎えていない、上に乗る愛耶も少し腰を浮かせて動かす事で肉槍の心地を堪能しており、ダインもその姿に満足していた。

  それから暫くは二人で乳繰り有っていたが、長い口付けを終えたダインが愛耶に語り掛ける。

  ダイン 「そろそろ浴槽に移動しましょうか、愛耶のお腹が膨らんできている様ですから」

  愛耶自身も異変は感じていたので、膝立ちで確かめて見るとお腹は大きくなって、淫紋も浮かんでいる、それに乳も張って来ている様なので、一度身体を洗い流すのもいいかも知れない。

  愛耶 「そうですね、いろいろ名残惜しいですけど、ダイン様も愛耶も汗かいちゃってますからね、お風呂は夜景が綺麗なので二人で入りましょう」

  ダイン 「そうですね、遊魔に成る為には肉体の負担が大きいんですよ、ですから浮力の有る水の中の方が愛耶も楽だと思います、七実の尻尾に取り込まれる手も有りますが」

  愛耶 「尻尾出産ですね、興味は有りますけどやって貰うと七実ちゃんに頭が上がらなくなっちゃいそうです、それだと愛耶の野望が難しくなります」

  ダイン 「愛耶は変わってますよね、今までの三人は自分の価値など気にしてませんでしたから、横並びの立場の方が楽しく遊べますからね」

  愛耶 「愛耶が社会に染まって俗になってるって事だと思います、学生には上下関係有りませんから」

  ダイン 「その意味では愛耶は人間的ですよね、まぁ完全な遊魔に成ると変わるかも知れませんが」

  愛耶 「ダイン様でも遊魔は完全に把握出来てないんですよね」

  ダイン 「そうなんですよ堕液の効果もよく解らないんですよ、惚れ薬の様な効果もある様ですし、実は愛耶の飲み物に一服盛ったんですよ」

  愛耶 「そうだったんですか、なんだかおかしいとは思ったんですよ」

  ダイン 「怒らないんですか?」

  愛耶 「この数時間が愛耶の人生でもっとも充実した時間ですから、もしダイン様に堕液使って貰わなければ、愛耶は妥協した人と家庭築いたと思いますし」

  ダイン 「愛耶が許してくれるなら、私も暴露して良かったです」

  愛耶 「許すどころか感謝してます、幸福に思えるならそれが一番ですからね」

  その表情からも愛耶の言葉が嘘ではない事が十分に伝わってくる、今日会ったばかりのダインと愛耶ではあったが、そのお互いに対する理解と愛情は既に如何なる人類同士の愛情より深い、遊魔とは人類の明らかな上位種族なのだ。

  そして、浴槽に場所を移した二人は軽くシャワーで汗を流すと、広い浴槽に二人で入る、ダインが後ろから愛耶を抱く形で二人して眼下の夜景を眺めている。

  愛耶 「今日一日で色々な願いが叶っちゃってますね、こうして愛する人と夜景を眺めるのが夢だったんですよ」

  ダイン 「愛耶は理想が高そうでしたから、難しかったと思いますよ」

  愛耶 「はい、ですから今の状況には満足なんですよ、ダイン様に改造されちゃっても今の愛耶は幸せですから」

  ダイン 「ですがまだ終わってませんよ、身も心も堕ちてこそ遊魔です」

  愛耶 「はい理解してますお腹もこんなに膨らんで、さすってるだけで幸せなんですよ、ダイン様との愛の結晶みたいで」

  ダイン 「愛の結晶じゃなく欲望の結晶ですけどね、ですがこれも私の愛耶に対しての思い、早く実って欲しいモノです」

  愛耶 「はい、あとダイン様にお願いが有ります、愛耶のオッパイ揉みしだいてくれませんか、何だかとっても熱いんですよ」

  ダイン 「変容の時が近付いているんでしょうね母乳で繭を作るんですよ、七実の時がそうでした」

  ダインは愛耶に状況を説明すると背後から両の乳房に手を掛けて荒々しく揉みしだく、愛耶もそれが気持ちいい様で身をくねらせて感受する、そして、延びたダインの舌先が口の周りを這うと愛耶はそれを捕食して、口内で自らの舌と絡ませて楽しむ。

  浴槽に浸かっても二人の営みは続くのだが、奥から搾ったダインの手が先端に向かうと愛耶の乳房が大きく弾ける、飛び散る母乳が湯船を白く染めていき、お湯にとろみが生じてくる。

  ダイン 「これは・・・私も取り込まれてしまいそうですね、残念ながら一緒のお風呂はこれまでの様です」

  愛耶 「はい、愛耶の中で何かが始まってます、母乳が止まらなくて気持ちいいです」

  ダイン 「七実の時と同じですね、遊魔への変容が始まった様です、少し時間は掛かるかも知れませんが次に会う時を楽しみにしてますよ」

  ダインはそう言うと湯船なら抜け出して、粘着く母乳を洗い流す為にシャワーを浴び始める、愛耶はその様子をぼんやりと眺めていたがネバつく母乳の海に徐々に沈んで行く。

  その後、ダインは母乳を洗い流して部屋を出て、七実が待つ筈の応接室に行くと、中から複数の嬌声が聴こえてくる。

  食事前に行った連絡を受けて、真夏とファービが到着している様なのだ、そして愛耶の淫気を感じとって堪らず交わっているのだろう。

  二度のノックの後ドアを開くと、部屋中に牝の匂いが満ちている、既に三人は全裸で遊魔の姿に戻って、三人が輪になってお互いの陰部を慰め合っている。

  ダイン 「エロ狐の大乱行ですね」

  七実 「だってダイン様が別の牝に構いっきりですから、こうやって寂しい者同士で慰め合うしか有りません」

  真夏 「そうですよ、でもここなら三人で目一杯楽しめます」

  ダイン 「そうでしょう、それだけでも愛耶の価値は解りますよね」

  七実 「正直、七実の部屋に四人は狭かったですからね、それに良い物食べれますし」

  ファービ 「食事はちゃんと処理しました、食欲が満たせれば性欲です」

  ダイン 「まぁ、愛耶の淫気に当てられれば仕方有りませんが、例の異形は大丈夫ですか」

  七実 「画面に映ってる様に、乱れていても監視は続けてますよ」

  七実の言う通り、応接室の大きなテレビの画面は幾つにも分割されて監視カメラの映像が映ってるいる、今は日付が変わるぐらいの時間帯で人気は全く無いが、愛耶と交わって疲れたダインとしては、何の動きも無い方が有難い。

  暫く七実達の営みを眺めたダインは、変化が有れば伝える様にと言い残してスマホを持って愛耶の部屋に向かった、身体を休めるならば愛耶のベッドが一番居心地が良いからだ。

  愛耶の部屋に戻ったダインがそのベッドに横たわると睡魔が直ぐにやって来た、実は大量の堕液を作り出す行為はダインにも疲労を与える行為なのだ。

  ぐっすりと眠りこけていたダインは何者かが頬を舐める行為で目を覚ます、あれから数時間が経過して既に夜が明けている時間で七実がダインをお越しに来ていたのだ。

  ダイン 「七実ですか、今何時ですか?」

  七実 「六時になります、ダイン様に目覚めを促したのは、そろそろ愛耶さんが目覚めそうだからです、お風呂場で真夏と華美が見守ってますが、繭に変化が有るそうです」

  ダイン 「それは急がなければ行けませんね」

  七実 「はい、手をお取り下さい」

  差し出された七実の手を取ると、七実がダインを引き起こしてくれる、立ち上がってふらつく身体を七実が支えてくれると、ダインはあくびをしながら身体を伸ばすと、早速浴室に向かって歩き始める。

  辿り着いた浴室では既に変化が始まっていた、愛耶が固めた浴槽のお湯が溶けて白い塊がプカプカと浮いているのだ、そして、その中身が愛耶である事は間違い無い様だ。

  真夏 「外側が液化して塊が浮かび上がって来ました、真夏達にはより強く愛耶さんを感じられてます、これって身体が遊魔に成ったという事だと思います」

  ファービ 「新鮮な感覚だったよ、ファービの中に別のファービが産まれる様な、でも愛耶は愛耶なんだよね」

  ダイン 「牝遊魔同士の共感ですか、私も遊魔を身近に感じてはいますが、男女で差が有る様ですね」

  七実 「ダイン様は唯一の存在ですから、あと周りの液体は流した方がいいみたいです、繭も徐々に溶けてるみたいですから」

  ダイン 「浴槽に入れて良かった訳ですね」

  七実 「はい、あと少しで愛耶さんは覚醒しそうです」

  ダイン 「では、真夏は栓を抜いて下さい全容を見るのが楽しみですね」

  七実 「はい、遊魔って変容の仕方が違いますから面白いです」

  ダイン 「愛耶は七実達とは違った遊魔として産まれますからね、私も凄く楽しみなんですよ」

  そうして、液の抜けた浴槽には白い繭が残った、だが、その繭も徐々に溶け出している様で、だんだんと中の愛耶であろうモノが透けて見えてくる。

  真夏 「毛色が茶色ですね、生え方も真夏達とは随分と違う」

  ファービ 「狐じゃ無いよね、なんかこう力強い感じがするよ、もしかしてこれって」

  ダイン 「解りましたか、愛耶の名前の由来ですからね、私としてはそういうところは大事にしたいと思ってます」

  七実 「七実達が狐で、猫の異形が現れているならコレも有りですよね」

  ダイン 「はい、愛耶は熊獣人として再誕します、まぁ子熊の様な可愛さを含んでますが」

  ダインは満足そうに答えると、周りの遊魔達も新しい仲間に興奮している様だ、もしかすると狐の三匹が捕食者である熊に怯えているだけかも知れないが、ダインが同じ遊魔に危害を与える様な遊魔を作る筈は無い。

  そうして薄い胞衣だけになった繭の中で愛耶が目を開けると、鋭い爪で胞衣を破き這い出すと、ダインを抱きいてその唇を奪う。

  ファービ 「遊魔の本能なんだよね、ファービもダイン様を求めちゃったから」

  七実 「遊魔、いや、ダイン様との口付けは別格ですから、長い舌同士の絡み合う遊魔の口付けはまるでSEXの様ですから」

  真夏 「いや、それ以上の繋がりを感じます、肉槍とオ○ンコの交わりより脳みそ同士が近いですから、それに遊魔も顔で個体を判別してますからより繋がりが感じられると思います」

  七実 「真夏ちゃんは優等生ですね、七実は理屈じゃ無くてキスが大好きですから」

  三匹の遊魔達は羨ましそうにその様子を見つめているが、誰も邪魔など考えていない、同じ遊魔である三匹には、愛耶のこの瞬間がいかに大事で有るのか十分に理解出来ているのだ。

  そして、時間の許す限りダインと愛耶の口付けは続いて、その後の行動に影響を与えてしまった。

  おまけ

  ダインの私見パラメーター

  母里 愛耶        母里 愛耶(遊魔)

  淫  118       淫   818

  技  110       技   400

  体  120       体  1280

  どちらの状態でも七実よりも高い淫の値を持つ、これは七実とは趣味が合い、愛耶とは性格が合うという意味である、七実はダインよりも自分の楽しみを優先するところがあるが、愛耶はダインが喜ぶ事に幸福を感じている為により高い

  熊型遊魔の身体能力は狐型を遥かに凌駕しており、特にパワーや防御力といった能力は遥かに高い、反面、尻尾を使った交尾や他個体の改造などは不可能で、繁殖能力を抑えた結果、肉体の強化の度合いが高い

  ダインとは正にベストパートナーと呼べる存在である