【skeb】やりすぎインマとだいぼうけん

  うーっ。むしむしする……。

  もうすぐ梅雨が明けるってあさのテレビで言ってたけど、教室の窓から見た空の様子はまだまだぶあついまっくろい雲で覆われていた。

  ボクのふさふさのしっぽも湿気を吸ってしまって、すっかりだらん、と垂れ下がっていた。

  えんぴつでノートをトントン、と叩く。先生が急用だから、ということで、きゅうきょ、漢字の書き取りの授業になったのだ。

  はあ。蒸し暑いし、めんどくさいし、さいあくだ。こんなとき、友達ならどうしてるだろう、と思って、ボクは瀧くんと温井くんの方をちらっと見た。瀧くんはメガネをかけているタヌキ獣人で、ちょっとおデブ。でも子供すもう部に入っていて、けっこう強いらしい。それに、ボクたち三人組のなかでいちばん勉強ができる。瀧くんはぐっと集中して漢字の書き取りをやっていた。さすがだなあ。

  温井くんはイヌ獣人で、垂れ下がったふわふわの耳を触らせてもらうのが、ボクは好き。ボクたちのなかではいちばん小柄だけど、すっごくやんちゃ。いっつもいたずらばっかりだ。今朝も、学校で育てている気におしっこをかけているところが見つかって怒られていた。そのせいか、ぶつくさ文句をいいながらもちゃんと書き取りをしてる。

  ふう。はやく学校終わらないかな……。今日は、学校の裏山のふもとにある、もう今は使われていないお寺で遊ぶ約束をしていた。まっすぐ家に帰って、ゲームとか本とかを持って、遊ぶ。……あ、途中でラムネも買おう、おこづかい、お母さんにもらわなきゃ。

  つーんとすました顔でゲームをしている瀧くんや、ボールをけって一人で走り回っている温井くんの声や、ゲームの音を聞きながら、本を読むのがボクは好きだ。今のお気に入りは、「くろやぎイーマのぼうけん」。時間をとられちゃった国に、時間を戻すお話だ。本を読むのにあきちゃったら、温井くんたちとおにごっこをする。ふあぁ。考えただけでわくわくしてきた。

  梅雨空のむしっとしたじめじめも、漢字の書き取りノートが汗でぐしゃっとなるのも、すてきなわくわくのことを考えたらふっとんだ。

  「杵柄、またあとで」

  「うん。またね。あっ、温井くん、先生に怒られちゃったけど、居残りとかないかな?」

  帰りの会が終わるとすぐに、瀧くんは出ていってしまう。ボクの質問に、瀧くんはぐっと親指を突き出して、温井くんの机のほうに向けた。

  「ありゃ……、また脱走、だね。えへへ、ほんと怒られてもこりないなあ」

  ふふ。温井くんのそういうところ、ボクは好きだ。思わず笑ってしまっていると、瀧くんもつられたのかちょっと笑っていた。

  「ほら、杵柄も遅刻するなよ」

  「うんっ」

  ボクは腕がはちきれんばかりに、手を振った。

  傘をさして、尻尾をきゅっと丸めて歩く。キツネ獣人であるボクの尻尾はとても大きい。普段はけっこう気に入ってるんだけど、こういう雨のときとかは、濡れちゃうからウサギの子とかのしっぽがうらやましい。

  急いでおうちに帰ると、ランドセルをそのまま置いて、朝に準備しておいたカバンをつかむ。もちろんちゃんと、本はあらかじめ入れてあった。おかあさんには、宿題もちゃんといれたよって嘘をついて、おやつ代におこづかいをもらう。

  いってきまーすって飛び出したときには、もう雨は上がっていた。いちおう傘は持っていく。お寺に行く道の途中に、こわ~いネズミのおばあさんがやっている駄菓子屋さんがあって、ちょっと苦手だけど、でもここのラムネは冷たくてとってもおいしい。

  「すみませーん。ラムネ、ください」

  本当はタバコ屋さんらしくて、なにか欲しいものがあるときは、こうやっていちいちおばあさんを呼ばないといけない。

  ガラス戸を開けてぬるっとでてきたネズミのおばあさんは、年のせいかところどころ毛がはげちゃってる。でも目はぐりっとすごみがあって、やっぱりちょっと怖い。

  「……は、はい、お金です」

  ぷるぷる震える手でお金を渡すと、ひったくるようにおばあさんのしわしわの手、鳥さんの足みたいだ、が冷たいラムネを渡してくれた。ぶんぶん、おじぎすると、逃げるようにお寺に向かって走り出す。もう温井くんはついてるだろうな。瀧くんはいまちょうどついたころかな?

  結露して、たらたら水がこぼれ落ちてるラムネビンを抱えて、水たまりに気をつけながら、ボクはずんずん進んでいく。あそこの角を曲がって、橋を渡って……。ここの路地を越えたら、もうすっかり土の道に変わって……。ついた。

  「おそいぞーっ! 杵柄ぁ!」

  ぐるぐる、境内を走り回っていた温井くんがボクを指差しながら言った。瀧くんはゲームをしている手を止めて軽く手を振ってくれる。

  「ごめんごめん、ラムネ買ってて」

  「うあー、いいなあ、なあ杵柄、ちょっとちょうだい!」

  「もう、一口だけだよ」

  瀧くんはお寺の縁側みたいなところに寝転がっていた。隣に座る。ビンを腐ってくずれかけの床板の上にのせて、いっきに体重をかけてビーダマを押し込む。

  「はやくはやくぅ、オレもう喉乾いちゃってさあ」

  「僕の水筒なら貸してやるのに」

  「えーだって瀧の、お茶じゃん。こっちはラムネだよ、ラ・ム・ネ! 甘くて冷たくてシュワシュワで……」

  ふふ。温井くんはよっぽどラムネが楽しみなのか、にへらあっと顔を緩ませていた。

  ここちよい破裂音とともに、ラムネが開く。最初の一口はもちろん買ったボクのだ。ごく、ごく、っとわざと喉を鳴らして見せつけるようにして飲む。ぐわぐわっと炭酸がのどの奥を広げていって、甘さが優しく口いっぱいに広がる。

  「ぷはあ、おいしい!」

  「はやく、はやくくれよお、杵柄ぁ」

  「ん、もうちょっと飲んだらね、一口、ちゃんとあげるからさ」

  視線を感じながら飲むのは、なんだかユウエツカン、ってやつがあって気持ちいい。

  「だぁーっ、もう我慢できない!」

  「あ、ちょっと! ぐへっ」

  そんな気持ちに浸っているのもつかのま。温井くんは無理やりビンを奪ってそのままぴょーんと走り去ってしまった。せっかくのラムネが服にべっとりかかる、うわ、ズボンも濡れてお漏らしみたいになっちゃった。

  「ちょっと温井くん!」

  さすがのボクもちょっと怒ったぞ。あっという間にお寺の建物の裏に回り込んだ温井くんを追う。

  でも一歩遅かった。すっかりビンの中身はからっぽ。満足げに口元をぬぐう温井くんが、そこにいた。

  「うわあ、杵柄、服びしょびしょじゃん。脱いで乾かした方がいいんじゃね? お母さんにばれると、さあ」

  「もとは温井くんがいきなりビンを取るからでしょ!」

  「ほらほら、ふたりとも」

  「瀧くんも温井くんが悪いって思うよね、ね!」

  ボクは割って入って来た瀧くんに援護を求めた。

  「確かに、それよりも先に服、乾かした方がいいと思うなあ」

  にやり、と微笑む瀧くん。それに気が付いたのか、温井くんも悪そうな笑みをうかべた。

  「え。え?」

  「瀧ッ! 杵柄をタイホだ!」

  「おうっ」

  「ちょ、うあ」

  瀧くんは子供すもう部に入ってるから、ちょっとおデブでも運動神経がぼくよりもいい。捕まるって思ってよけようとしたころにはもう腕を掴まれて、瀧くんの体にがっちり密着させられた。いっしょうけんめいもがくけれど、びくともしない。

  「さぁて……」

  やばい、この顔のときの温井くんはいたずらモードの温井くんだっ。

  「ちょ、やめてぇ」

  温井くんは、ボクのズボンに手をかけると、パンツごと、一気に引きずり下ろした。

  「あ、パンツも下ろしちゃった」

  ふわっとする感覚、そして、パンツのなかに溜まってた熱が一気に抜けていて、冷たい空気と入れ替わる感覚。なんだかおっきなべろに、背中をずるっと舐められたみたいな……へんなきもちに……。

  「ま、いっか、パンツもちょっと濡れてるし。瀧、上はたのむ」

  「はいはい」

  おなかをがっしりと瀧くんに押さえつけられながら、なんとか上の服を脱がされる。いろいろもぞもぞしている間に、ボクは靴しか履いてない、ほとんどすっぱだかの格好にされていた。

  「ちょ、ちょっと! こ、これええ」

  「杵柄、似合ってるって!」

  やばいやばいやばい。恥ずかしさが、どん、って胸の奥にきてるはずなのに、なんだか、どれがどきん、どきん、って、どきどきみたいで、頭が真っ白になって、落ち着け、おちつけ、ボク。視界には、げらげらお腹をかかえて笑っている温井くんと、丁寧に服を干してくれている瀧くんがうつっている。

  「あれ? 杵柄、なんでチンチンおっきくなってるんだ?」

  「えっ?」

  慌てて下を向くと、確かにチンチンがおっきく、つまりボッキしていた。な、なんで、やばい、顔が、かーって、感じたことないぐらいに熱くなる。

  ボクは手で硬くなっていくチンチンを押さえながら、その場から逃げた。服を着ていないせいか、風がいつもの何倍もびゅんびゅん感じられて、おかしくなりそうだった。裸で、こうやって外にいるのだって、見つかったらケーサツに連れて行かれちゃう。でも、でも。なんでだろ、すごく、きもちよくて、おかしくなる……っ。

  「杵柄まてえ!」

  「杵柄君、走ると危ないよ! 前、前!」

  え? その一瞬のよそ見が良くなくて、ごん、っという鈍い音が聞こえ、少し遅れてから衝撃が来た。真っ赤なひかりが走って、じんわり痛みが心臓がどくどくいうたびに響く。

  とっさにぶつけたところを触ったけど、血は出てなかった。よかった。何にぶつかったんだろ。ん、なんだこれ……?

  「ねえ! 温井くん、瀧くん、ちょっと来てよ!」

  「ん、どうしたんだ、杵柄君」

  瀧くんはまんまるタヌキ顔をひそめて、ボクの手招きする方にゆっくり歩いてくる。温井くんはわーいって両手を広げながら走り回っていた。

  ボクがぶつかったのは、とっても太い木だった。もしかしたら、お寺がちゃんと管理されていたころには守り神、みたいにあつかわれていたのかもしれない。でもその根元をみると、ふしぎなものがあった。

  「なんだ、これ……。祠?」

  「えーっ、ほこらって何? うわ、なんだ、石のちっちゃい部屋だな」

  ボクのすぐそばにしゃがみこんだ瀧くんはそうつぶやき、温井くんも興味を示したのかボクの背中に後ろから飛びついてきた。うぐっ。けっこう衝撃があって、なんとか両手を地面について耐えた。山の、林のなかの土はつめたく湿っていた。

  「祠ってあれだよ、なにか神さまとかをおまつりしてるところ……」

  「ふーん。じゃあ、この中に神さまがいるってこと?」

  「あ、温井君っ! かってにいじくったらバチがあたるよ!」

  瀧くんが止めたのを聞こえないふりをして、温井くんは薄暗くてなかが見えない祠なかに腕を突っ込んだ。

  「だ、だいじょうぶ……?」

  心配になって、恐る恐る聞く。

  「んーっ、ん? なんだこれ、なんかひもがあって、うひゃっ! びっくりした、なんか生暖かくてやわらかいのが……」

  「温井君、もうそれ以上はやめとけって」

  「そうだよ、瀧くんのいう通りだって」

  「あっ、ひも、切れちゃった」

  そのときだった。びゅう、という冷たい冷たい風が木々の間を通り抜け、ボクたちの毛皮をもみくちゃにした。ボクはすっぱだかだったから、ものすごく寒かった。温井くんですら、まずいことしちゃった? みたいな表情をして、顔が真っ青になっていた。

  「と、とりあえず、手、抜きなよ」

  不思議なことに、祠の中は真っ暗で、お昼のはずなのに奥まで全然見えなかった。

  「う、うん」

  あれだけ元気だった温井くんはぷるぷるしっぽまで震わせながら、ぽんっと腕を引き抜いた。すると……。

  「きゃあっ! でたあ!」

  「落ち着けって温井君。って、うわ、これ、犬獣人の赤ちゃん……?」

  すぽーんと引き抜かれた温井くんの手には、もふっとした毛玉と間違えてしまいそうなぐらい小さい、真っ黒な生き物が握られていた。さすが物知りな瀧くん。赤ちゃんなんて見たことなかったから、ちょっとびっくりする。温井くんがやさしく祠の上に赤ちゃんを置いてあげた。目は閉じていて、お鼻はほんのりピンク色。耳はつぶれちゃってて、ぺたんと倒れている。なんだか真っ黒なおはぎみたい。そして、首輪みたいな真っ赤なひもが、首元に結び付けられていた。

  そんな赤ちゃんの様子を見ていて、瀧くんはうーん、となにか考えている様子だった。

  「どうしたの?」

  「あ、いやあ、祠ってあぶないモノを封印とかするものでもあるから、この子もキケンなんじゃないかって思ってね」

  「えーっ。でもこんなにかわいいんだからさあ。それにちっちゃいし。悪さなんてできやしないよ」

  さっきまであれだけ怖がってた温井くんはぴんぴんしてそんなことを言った。ほらほらーって言って、赤ちゃんのほっぺたをつんつんしている。

  「とりあえず、その首のひもは取らない方がいいかも。封印とかだったらやばいし」

  「え? これのこと?」

  「「あっ!」」

  声がそろった。温井くんの手に握られている、ぷらーんと風に揺れているひも。すると不思議なことに、さらさら、と風に吹かれて砂のように消えてしまった。

  「まーまー。ほらほら、別に変わったとこないじゃん、ね?」

  「確かに、大きさとかは変わってないけど……」

  ボクはこっそり瀧くんの表情をうかがった。うーんってちょっと悩んでるみたいだけど。

  「なあなあ杵柄ぁ、瀧ぃ、こいつさあ、オレたちでこっそり飼うっていうのはどう?」

  たしかに、瀧くんがいうみたいにこの真っ黒な、犬獣人の赤ちゃんみたいな子がとってもキケンかもしれなかった。でも、こんなちいさな子、見捨てるわけにはいかないよね。

  「うん。ボクは賛成。みんなでおかしとかソーセージとか持って行ってさ、なんか楽しそう」

  温井くんとボクで、目をできるだけきらきらさせて、瀧くんをじいっと見つめた。

  「はあ。もう、わかったよ。でも危なくなったらすぐにお世話をやめるからね!」

  「よっしゃあ!」

  ぴょんぴょん跳ねまわる温井くんの腕に抱っこされていた赤ちゃんも、なんだかほっとしたような様子だった。でも、あれ……さっきまであんなにおっきかったっけ?

  「あ、ていうかボクはだか‼」

  「あははは、杵柄のヘンターイ!」

  「もうっ」

  ボクはあわてて、お寺のところに干してあった服を取りに走った。股間を、ちんちんを滑り抜けていく風が気持ちよくて、ちんちんがまたおっきくなっちゃったのは、ボクだけの秘密だ。

  次の日、赤ちゃんをみんなでお世話することになったから、みんなでそれぞれ、ベッドの代わりになるタオルとか、ダンボールとか、あと果物、ソーセージなんかを集めてお寺に集まった。

  「なんかおっきくなってね?」

  今日もあいかわらずむしむししてて、雨が降り出したからあわててお寺の中にはいった。林の中にあるから昼間でも薄暗くて、ぽたぽた、あちこち雨漏りしている。すこししけってる床板に、ボクたちは三人ならんで腰かけた。

  「確かに。昨日は温井君のてのひらぐらいの大きさだったのに」

  瀧くんはメガネをくいっと上げ直して、温井くんも普段見せないぐらい真剣に、その「赤ちゃん」を見つめている。たしかに、これくらいの子ならベビーカーに乗っているのをみたことがあるぞってぐらいの大きさになっていた。しかも、犬獣人だと思っていたのに、おでこにはちいさなツノが生えていた。ヤギさんとかの仲間なのかな?

  でもまあ、祠からでてきたふしぎな赤ちゃんだし、ってことになってあんまり深く考えないようにした。温井くんなんて、恐竜ぐらいおっきくなるんじゃねっていってボクたちを笑わせた。さすがに、そんなにおっきくなったら大変だけど。

  温井くんちは八百屋さん。だからダンボールはいっぱい手に入る。そのなかでもいちばんおっきいやつを持ってきたそうだ。ボクたちでも入れそうなぐらいある。瀧くんはおおきすぎって苦笑い。

  瀧くんはタオルを持ってきた。使い古したバスタオルなんだって。もっとちっちゃいときのやつだから、戦隊ヒーローの柄で、瀧くんもそんなの見るんだって以外だった。ちょっと恥ずかしそうにしてたけど。

  ボクはソーセージを持ってきた。こういうとき、ソーセージをあげるもんだって本でもまんがでも決まってる。

  ずっしり大きくおもたくなった赤ちゃんを、瀧くんとボクでなんとか持ち上げて、バスタオルを敷いたダンボールのなかに入れた。温井くんは小柄だから、こういう力仕事には向いてないからね。

  よちよち、鼻をひくひくさせている真っ黒な赤ちゃん。昨日からなんにも食べてないだろうし、はやくソーセージをあげよう。

  「ほーら、ソーセージだよ」

  「どう? 杵柄君、いけそうかな」

  「あれ、おかしいな……」

  口元にもっていっても、咥えるだけで、ぜんぜん噛み切ってくれない。にゅぽってそのままのソーセージが口から飛び出してきて、また咥えて、ちゅう、と吸ってるみたいな音はするんだけど……。

  「腐ってんじゃない?」

  「そ、そんなことないよ、おかあさん、昨日買ってきたって言ってたし」

  温井くんの指摘に、ボクは首を振った。

  「ねえ瀧くん、瀧くんならなにか知ってる?」

  頼みのつなのものしり瀧くんでも、わからないみたいで、力なく首を横にふった。

  「あっ、」

  「どうしんだー?」

  「上大岡くんなら知ってるかもしれない」

  上大岡くん……あ、確か妖怪博士って呼ばれてる狼獣人の子だ。神社かお寺かのおうちで、学校でも妖怪の本とかよく読んでる。

  「これは、明日の学校で聞いてみないとね」

  ボクたちはうんっ、と力強くうなずき合った。

  「真っ黒な、毛のふさふさで、角の生えてる妖怪……。うーん、ん、あれ、もしかして」

  放課後、ぴゅーっと帰る準備をして教室を出ようとしている上大岡くんをボクたちはあわてて捕まえた。机までもどってもらって、あのふしぎな生き物の特徴をあれこれ説明していると(こういうのは瀧くんが上手だ、温井くんは目を輝かせて鼻息を荒くしながら上大岡くんを見ていた)、上大岡くんはなにか思い当たるものがあったのか、ランドセルに入っていた本を取り出した。すっかり端っこはすりきれていて、たくさん、何度も読み返してるんだなってわかる。タイトルは、……西洋の妖怪?

  上大岡くんは狼獣人特有の、子供でも長いマズルをなでながら、ページをぺらぺらとめくっていく。

  「これじゃないかな」

  上大岡くんの鋭い爪がひょっこりのぞく指がさしていたのは、確かに真っ黒な生き物だった。濃い、森みたいな緑色の角が生えていて、なにより、白目のところが真っ黒。赤い目のちょっとこわそうなバケモノの絵が載っていた。

  「これはインマって言うんだ。ほかの人から精を吸って生きている、とってもやばい、悪魔みたいな妖怪、だね」

  インマ……他人の精……。ごくり、とボクは唾を飲み込んだ。

  「上大岡ぁ、その他人の精ってのがインマってやつの餌なのか? 他人の精ってなに?」

  うんうん、ボクも気になる。あの子の餌、ちゃんと知らないと。ってあれ? なんで瀧くんも上大岡くんも顔が真っ赤かなの? 猿獣人さんみたい。

  「……ぇーしだよ」

  「え? なんて?」

  「だから、せーし! あ、はうっ」

  慌てて教室を見回す上大岡くん。狼獣人のふだんはピンとしてる耳がぺたんと倒れていた。

  「ありがとう、上大岡君。温井君にはちゃんと僕があとでお仕置きしておくから安心して」

  「ううっ、瀧君、ありがと……」

  ごほん。上大岡くんはわざとらしく咳払いした。

  「ていうか、なんでそんなインマのことなんて知ってたの? すっごく危ないらしいけど」

  「あ、それはほこご……ぐぐごぐご」

  「いやあ、僕たちがいつも遊んでいるお寺があってね、そこの元住職さんに古い絵を見せてもらったんだ。そこにそのインマみたいな生き物が描かれててね、夏休みの自由研究にしようと思ってるんだ、ね? 杵柄君」

  「う、うん! そうなんだ……」

  さすが瀧くんだ。温井くんは瀧くんにうしろから羽交いじめにされて、口を塞がれていた。な、なるほど、ボクたちだけの秘密だもんね。それに、上大岡くんに知られたら、きっと危ないからって連れていかれちゃう。でもあんなにかわいい赤ちゃんみたいなのに、危ないわけないじゃんか。

  「ね、ねえ上大岡くん、その、インマって育てようと思ったらどうしたらいいのかな?」

  上大岡くんはびっくりしたような顔でボクのことを見た。

  「じゃ、じゃあ耳貸して……」

  顔を真っ赤にしてそっぽを向いている。ボクは上大岡くんの口元に耳を近づけた。生ぬるい鼻息がふんわりとかかってぞくり、とした。

  「……ち、ちんちんからせーしを直接飲ませたらいいって、家にある大人用の本で読んだことある。あ、あと、ちんちんをお尻の穴にいれてもいいんだって」

  ひょ、ひょええ、そ、そんなこと。うう、ボクまで顔が熱くなってきた。

  「も、もういいでしょ、じゃあ、ぼく、もう帰るから!」

  それだけを言い残し、上大岡くんは飛び出すように教室を出ていった。やっと解放された温井くんは、瀧くんにずっと文句を言っていた。

  〈ちんちんから、せーしを直接のませればいいんだって〉

  上大岡くんの言葉が、ぼんやりと学校のチャイムみたいにボクのなかで響き続ける。結局あの後、ボクは瀧くんと温井くんにインマのお世話を任せて家に帰って来た。おかあさんには、ちょっと顔が赤いけど、大丈夫? って言われたときには心臓が飛び出るかと思った。

  どうしよう……。ベッドでひとり、眠ろうと思っても眠れない。カーテンを開けると、きれいなきれいなおつきさまが空の上で明るくかがやいていた。窓際に寝返りを打つと、外の様子が見える。知らなかった。こんなに夜遅くても、けっこう街灯があってあかるいんだ……。

  ちんちんがおっきくなったまま戻らない。学校の授業でならった。しゃせーとボッキ。そしてせーし。女の子と、どうしたらいいのかはわかんないけど、せーしがあわさったらあかちゃんができる。しかも、せーしはおしっこみたいにちんちんから出るらしい……。ボクはくらくら混乱してしまっていた。どうやったらせーしが出るのかは教えてくれなかった。でも、ちんちんがおおきくなる、ボッキしないといけないってのは知ってる。ずっとボッキしてるせいか、なんだかちんちんが痛くなってきた。

  そんなボクに、ふと、背筋を冷たいいけないこと、が走る。

  インマは、ソーセージをちゅぱ、と咥えてすってるみたいな音がしていた。もしかして、あのソーセージをちんちんに変えれば……。そんな変な、おかしな妄想が、ボクをつかんで離さない。

  ドキドキする心臓を、ボクは止められなかった。気が付いたときには、部屋のドアノブを握って、音を立てないように廊下に出ていた。はあ、はあ。呼吸を整える。大丈夫、おかあさんもおとうさんも起きてない。床板がちょっとぎしっというのも、真夜中で静かなせいかものすごく響いて聞こえた。そのたびに心臓がぎゅってなる。大丈夫大丈夫と言い聞かせて、一歩一歩、忍者になった気持ちで進んでいった。階段を下りる。下までいけたら、もうすぐそこが玄関だ。鍵をがちゃりと、できるだけ音を立てずに開ける。

  サンダルを履いてドアを開けると、涼しい風がぴゅう、と吹き抜けた。葉っぱ柄パジャマのまま、ボクは誰もいない寝静まった街を歩いていく。目的地はもちろん、あのお寺跡、だった。

  月あかりと街灯がボクをやさしく照らす。なんだか、学芸会でスポットライトを浴びたときのことを思い出した。ボクはわるもの子ギツネの役だったけど。

  思ったよりもすぐに、林に続いている路地に出た。夜に見る林は、本当に真っ黒で塗りつぶされているようで、なにも見えなかった。でも、よく目を凝らしてみると、不思議なことに、ぼんやりと木の影が浮かび上がっている。それがずっと、お寺の方まで続いていた。もしかして、インマの力なのかも。

  ごくり、とボクは口の中にたまったつばを飲み込んだ。パジャマの端をぎゅっと握る。どきどきが勝っていたのか、不思議とこわくなかった。

  かさり。

  落ち葉の音が、やけに大きく聞こえた。かまわずにずんずん進んでいく。林の中に入っていくたびに、どんどんと光は濃くなっていった。

  やがて、お寺のところまでくると、がたついた障子の奥から、明かりがこぼれている。ゆっくり開けてみると……。

  飛び込んできた光景に、ボクはびっくりしてしりもちをついてしまう。腐ったお寺の床板がぎい、ときしんだ。

  「あ、え、うそ……」

  おおきな、真っ黒の生き物が、四本足で立っていた。むかし、ボクたち獣人はああいう獣だったんだよっていう進化の授業で習うみたいな、そんな生き物。真っ黒に赤いひとみ、濃い緑色のツノがぐぐっとのびて、刺されたら死んじゃいそう。ぴん、と真横に伸びた耳が、ふらふらと揺れていた。ネズミ獣人みたいな、ヤギ獣人みたいな、でもちょっとサル獣人も入ってる……? いちばん似てると思ったのは、やっぱりヤギ獣人だった。ひづめも付いてるし。そんな不思議な生き物が、驚いてこしがぬけちゃってるボクを、じいっと見つめていた。

  「……ぁ」

  「えっ」

  「……よくきてくれたねえ」

  びくん、とボクの体は跳ねる。う、うそ、喋るなんて。それに、こんなにおおきくなっちゃって、餌も、あげてないのに……。

  「驚かなくていいよ、ふふ。んん。昼に食った二人のもうまかったが、キミのもおいしそうだ……。しるしをつけていたかいがあったってなもんだよ」

  「な、何言って」

  「おっと。自己紹介がまだだったね? オレさまはすずり……瀧くんと温井くんがつけてくれた名前なんだ、なかなかセンスがあると思うけどねえ? 真っ黒だからすずりっだって」

  ぺこり、とうやうやしくインマ……すずりくんはおじぎした。前足をきゅうくつそうに縮めて。

  「そ、その食べちゃったって……、ま、まさか」

  さっと、血の気が引くのを感じた。

  「あはははっ、オレさまが二人を食べちゃうなんてないよ。肉なんて食べないさ。ほら、ソーセージ、食べなかっただろ? かわりにちょーっとせーしをいただいたんだよ」

  「せーし」

  上大岡くんが言ってたとおりだ。じゃ、じゃあボクが家に帰った後、温井くんと瀧くんはすずりくんにせーしをあげたってことなのか……。

  「それでさあ」

  すずりくんは大きな真っ赤な舌をとりだして、口の周りをべろっとなめる。

  「杵柄くん、キミのせーしもくれないかな? あ、拒否権はないからねぇ」

  ぐあっとすずりくんの目が開かれたかとおもうと、ボクの体の周りが紫色にひかり始めた。本に出てきた魔方陣みたい……。うわってなって逃げようとしたけど、体が動かない。ぐはっ。腕も足も、テレビで見た手錠みたいに、リストバンドみたいに光の輪っかで固定されてしまった。びくとも動かない。

  「パジャマが邪魔だねえ」

  すずりくんは、口のなかでなにかもごもごと呪文を言った。また魔方陣がぼわん、と光って、パジャマがするする、ひとりでに脱げていく。あっと言う間に、ボクは下着だけになった。パンツ一丁になって、夜の涼しい空気がふわっと吹き抜けてぞくぞくする。

  「オレさまはねえ、むかしちょーっとばかし悪さをしちゃったから、お坊さんにえいって封印されちゃったんだ。かわいそうだろ? そしたらキミたちが封印を解いてくれてさあ」

  すずりくんが一歩、また一歩とのっそのっそと近づいてくる。体の自由がうばわれて、とっても怖いはずなのに、ボクは空中で固定されて、パンツのうえからでもわかるくらいにボッキしていた。顔が熱くなってくる、これからどんなことされるんだろってどきどきが止まらない。

  「オレさまを助けてくれたお礼に、えっちなこと、いーっぱいおしえてあ、げ、る!」

  牙が、すずりくんの牙がボクのパンツをいっしゅんで引き裂いた。ぼろん、と硬く大きくなったちんちんが上下に揺れる。

  「あははっ。いいじゃん。それじゃ、いただきまーす」

  かぷり。

  「ふあ、あっ」

  な、なにこの感触。あったかい口のなかが、とろってぼくのちんちんを包み込んで、すずりくんの舌がぬっちゃり、くちゃりとちんちんをせめる。ちんちんの皮の中の、とってもビンカンなところに舌が差し込まれて、ボクはびくんびくんとなんども跳ねた。

  「あ、っあ、ああん、す、すずりくんっ!」

  ちんちんが溶ける、とけちゃう、なくなっちゃう。びりびりって、背骨のあたりから、腰がふにゃふにゃになって、んあ、ああっ。ぐわん、と体を大きくそらせて、ボクは感じたことのない気持ちよさに耐えていた。

  ちゅぽ、ちゅぱ。

  昼間みた、ソーセージみたいにボクのちんちんがくわえられて遊ばれている。すずりくんはちんちんを前後に咥えて、出して、また咥えてを繰り返す動きに入った。

  「きゃ、きゃあ、うあ、ああっ!」

  声が、えっちな、ヘンタイの、変な声ばっかりでてしまう。でもそれくらい気持ちよくて、あたまがとろんとしてきて、あ、あっ。

  「す、すずりくんッ、ボク、おしっこ出ちゃいそう、おしっこ、あ、出るッ、あああああっ!」

  びゅる、びゅるるっ!

  ぐっとおしりの穴がしまって、ちんちんが一段とかたくなったのを感じた。そして、ちんちんのなかをマグマみたいなあっついのが通って、あ、すずりくんの中に、出しちゃった……。でも、すごくきもちよくて、は、あ、ああ……。

  すずりくんは、ボクのちんちんを出して、かわりに、口の中をべえっと見せつけてきた。真っ赤なお口のなかは、べとべとした白いのでおおわれていた。すずりくんはごっくん、とそれを全部のみこむ。

  「ぷはあ、ああ、おいしかったぁ。ふふ、杵柄くんのせーしがいちばんおいしいかも。んーっ、ああ、力もすごい戻って来た。杵柄くん、ありがとう。もう今日は遅いし、オレさまがお家に帰してあげる」

  ボクが昨日の夜、覚えているのはそれがすべてだった。

  朝起きたとき、ボクは慌ててパンツの中を確認した。ちんちんが、ある。別に汚れとかも付いてない。皮をめくってみたけれど、何も出てこなかった。パジャマも着てるし。じゃあ、あれは、すずりくんとの、あのえっちな餌やりは、夢だったんだろうか……。

  あ、おかあさんが呼んでる。時計を見ると、いつもならもう朝ごはんを食べ始めている時間だった。

  ほんとうに、あのインマにすずりくんって名前をつけたのかは、瀧くんと温井くんに聞けばすぐわかる話だ。気になってしかたないからボクは、いつもよりもずっと早く家を飛び出した。

  教室へついたけど、瀧くんも温井くんもまだ来てなかった。上大岡くんはもう教室にいたけど、あれだけあぶないって言われてたのに今さら打ち明けるなんてできない。

  こういうときほど時間ってすごく遅く進む。授業の準備とかを済ませちゃうともうすることがない。上大岡くんは本を読んでるし、ボクは温井くんや瀧くんとぐらいしかお話ししてこなかったからなあ。

  おかしい。普段ぎりぎりに教室に入ってくる温井くんはまだしも、あの瀧くんがこんなに遅い訳がない。お休みなのかな。体調、悪いのかな。あとちょっとで一回目のチャイムが鳴るってころ。もう先生がくるからってみんなちゃんと着席してるってころだ。廊下から、ふとよく聞いた声がしてきた。

  「ああ、遅刻ちこく~」

  「これで遅刻したら温井君のせいだからな!」

  あ、よかった。瀧くんも温井くんも来た。ボクはお出迎えしようと思って廊下に飛び出す。

  「え……」

  「おーおはよー杵柄ぁ!」

  「おはよう。ねえ杵柄君聞いてよ、温井君が『ちんちん』電車で学校にイきたいっていうから、校区内じゅう歩き回ったんだよ?」

  ボクは、それ以上何も言えなかった。

  温井くんと、瀧くんは、すっ裸で、上靴だけはいていた。そして、温井くんのちんちんはボッキして、まっしろな、せーしをびゅる、びゅるっと吐き出しながら、後ろには、瀧くんが繋がっていた。

  「あ、これ、瀧とえっちしてるんだよ。めっちゃ気持ちいいぞ! 瀧のちんちんがオレのおしりの穴に入ってんの」

  「う、うあっ、温井君、ぼく、また出るっ」

  「ああ、瀧のせーし、すっげえあつあつ。ん、ああ、オレもまた出ちゃった。はは、廊下汚しちゃった」

  え、え、え。あたまの中に「?」がいっぱい埋め尽くされていく。周りをぐるっとみるけれど、だれもおかしいって思ってないみたいだ。それがよりいっそう、ボクには怖かった。

  なにより、ふたりはなにもおかしなことなんてひとつもないって顔で、ほんのりほっぺたが赤くてきもちよさそうに、えっちを楽しんでいた。ボクは一歩一歩後ずさり、教室に逃げ込んだ。

  瀧くんたちの「ちんちん」電車が教室に入ってくる。つながったまま、ずっと外を歩いてきたんだろうか。ぷるん、もちっとした瀧くんのタヌキっ腹がちっちゃな温井くんの背中でつぶれていた。瀧くんが二人分の真っ黒いランドセルを背負っていた。二人ともだらん、と舌をだしてだらしない表情をしている。

  うへ、すごい匂いだ。ものすごく、なまぐさい、ぬめっとした、体液のにおい。青くさいってのがいちばんあってるのかな。それでも、教室のみんなは普通にお話したり、本を読んだり、思い思いに過ごしている。

  「なあ、瀧ぃ、オレのお腹、もうたっぷたぷなんだよ。なあ、おしりから瀧のせーしいっぱいだしちゃうとこ、みんなに見てもらおうぜ」

  「いいアイデアじゃないか、温井君。そうと決まれば、もう一発だすね、ん、あ、ひゃう」

  「ああっ、瀧、ほんと何回出すんだよっ、あ、オレもいぐっ」

  「よし。準備は整ったね、じゃ、教卓にあがろうか」

  瀧くんたちは、つながったまま、器用に椅子を使って教卓に膝立ちになって乗った。

  「おーい、みんなぁ! いまからせーしの入れ物になったオレのケツからせーしびゅーびゅーだすぞ!」

  がたがたとふるえる教卓。もうすぐ先生がきちゃうってのに、瀧くんも温井くんも堂々としていた。わーわー言うみんなの視線が、そんな温井くんの言葉で一点に集められる。

  「え、なになに?」

  「せーし、びゅーって出すんだって」

  「わあ、わたし、もっと近くでみたいな」

  犬の女の子が、うさぎの男の子が、猫の女の子が、じいっと、ふたりを見つめる。

  「よし、行くよっ!」

  瀧くんがそう叫び、じゅぽん、と一気にちんちんを引っこ抜いた。畑からすっぽり大根がぬけるみたいに、真っ白でどろっどろのせーしがこびりついたちんちんが出てくる。瀧くんのちんちんは、ばけものみたいな大きさだった。ボクのパパよりも、ずっとずっと大きい。温井くんのお腹のなかに、あんなすごいのが入ってたの……?

  そして、ふたがなくなった温井くんのお尻から、火山が噴火するみたいに、ずっと足で押さえてたホースから一気に水が飛び出すみたいに、どろっとしたねちゃねちゃの液体が発射された。

  「んあ、ん、あああっ、で、出てるとこ、みんなに、見られててぇ……」

  「きゃ、うあっ」

  温井くんはお尻をこっちに向けて、大噴射を続ける。瀧くんはほんとにいっぱいいっぱい出してたみたいで、ぜんぜんせーしがなくならなかった。一番前の席に座っていたネズミ獣人の女の子が、温井くんのなかであっためられたせーしで、白く、白く染め上げられていく。

  「はっ、はあ、ああ、ん……で、出た、ぜんぶ、出たぁ」

  「ふふ、温井君にしちゃあ頑張ったじゃないか。おっと、もうチャイムが鳴るね、早く準備しないと」

  瀧くんがほっいっと投げたランドセルをしっかり温井くんはキャッチすると、なにごともなかったみたいに自分の席に座って、いつもとおんなじようにランドセルから教科書や筆箱を取り出していた。ぷうん、と、すごく匂う、大量のせーしだけが、さっきのえっちでヘンタイなショーがあったことを証明していた。ネズミの女の子は、本当においしそうに、温井くんのおしりのなかから出てきたせーしをぴちゃぴちゃ舐めて、ちゅるっと机の上にぶよぶよ残っているのも吸っている。ボクの背筋に、ぶるっと冷たい水がたらたら流れていく。

  そうこうしているうちに、チャイムが鳴った。そのすぐあとに先生が来た。牛獣人の女の先生、牛沢先生は、教卓にべっとり残っているせーしを見て、もう、射精したならちゃんと片付けてくださいね! と注意するだけで、いつも通り出欠確認をした。もうボクにはなにがなんだかわからない。急に、夢のなかの世界にきちゃったみたいで、ぎゅう、とほっぺたをつねったけど、ボクの赤茶色のキツネ獣人の毛が数本、抜けてちくっとした痛みがある。これは、ぜんぶ、ほんとのことなんだ……。

  一時間目の授業が始まったけど、ボクのちんちんはせーしの匂いにずっとボッキしちゃったままで、全然集中できなかった。それどころか、温井くんもあの、真面目な瀧くんでさえ、ずっと、ちんちんをしこしこして、びゅるびゅる射精していた。ぴちゃ、びちゃ、と教室の床にせーしが垂れる。何回も出しているのに、ぜんぜん勢いがおさまらない。ちらっと瀧くんの方をみると、瀧くんは大砲みたいな、抱きまくらみたいな大きさになったちんちんを、全身をつかってしこしこしていた。腕で窮屈そうにおおうと、ぐい、ぐいっとちんちんを刺激する。

  「あ、う、出るッ!」

  「こらぁ、瀧くん、ちゃんと授業に集中してね?」

  「は、はうっ!」

  びゅるっとまた射精。すると、瀧くんの大砲ちんちんから花火みたいにうちあがったせーしが天井にぶつかって、びちゃん、とまわりの席の子たちにも降りかかった。でもみんな、嫌な顔ひとつせずに、毛皮や机についたせーしをぺろぺろ舐めて、ふああ、みたいな、なにかほんとうにすっごくおいしいものを食べたときのような表情を浮かべていた。

  温井くんの方をみると、温井くんはふと立ち上がった。え、どうしたの、トイレかな、って思っていると、温井くんはとなりに座っていた馬の男の子の席に近づいた。

  「な、なあ悠馬ぁ、そのちんちん貸してくんね?」

  「もちろん、いいけど、ほら」

  悠馬くんははきはきそう答えると、おもむろにズボンを脱いで、パンツも脱いでしまった。そして、むくむく大きくなっていくちんちん。そのちんちんは真っ黒で、瀧くんのはちょっと規格外だけど、それでも、馬の子だからすっごくおおきかった。おおきさは、タンサンジュースのペットボトルぐらいあるんじゃないかな。その上に、おおいかぶさるようにして、温井くんは座り込む。ずぷぷ、とお尻の穴のなかへ、温井くんのなかへとちんちんが消えていく。まるでマジックみたいだった。

  「はう、んあ、あっ、なか、あつあつで、ちんちん溶けそう、ぎゅんって、きゅん、ってなってぇ、……ふぐっ」

  悠馬くんは耐えきれずに気持ちよさそうに声をだしていたけど、牛沢先生がにらんでいたから、温井くんはチューしてだまらせた。ボクは、初めて生のチューを見ちゃって、またちんちんが硬くなっちゃう。それも、友達どうしが、授業中に、なんて。くちゃくちゃ、みずっぽい音が響く。とってもえっちだ。

  ちゅぱ、と温井くんと悠馬くんの口が離れると、よだれがツーっと橋みたいにつながっていた。

  「……動くよ」

  温井くんは、悠馬くんのながい馬耳のそばで、ふっと、そっとささやくようにそう言った。ちゅぱん、ぱちゅん。静かな授業中の教室に、そんな体と体同士がぶつかる音がばん、ばんと波になってひびきわたった。

  「ふ、ふん、ふ、ひ、いん、ひいん」

  目を苦しそうに閉じて、ぎゅーっと温井くんを抱きしめている悠馬くんは、とっても気持ちよさそうだった。あ、あ、ボクも、って思ってしまう。だって、あんなにすごいんだもん……。

  「あ、も、もう無理、温井くん、で、出そうっ!」

  ちんちんが温井くんに深く、ふかく、さしこまれると、ぼこお、っとお腹がちんちんのかたちに膨らんでいた。温井くんはべろを出して、びゅるっと突かれるたびに射精していた。

  「あ、で、出るううッ!」

  「ああっ、あっついの、悠馬のせーし、えっちなオタマジャクシが、オレのお腹のなかにっ」

  そして二人は、つながったまま、ふたたびあついあまいチューをしていた。

  も、もうだめだ。このどんどんおかしくなっていく教室に、ボクが耐えられない。静かに、でもちゃんと先生がこっちを向いているときに、手をぴーんと上げた。

  「あら、杵柄くん、どうかしたのかしら」

  「あ、あの先生、ボク、ちょっとしんどくて……」

  牛沢先生は、あら、と言ってから、保健かかりにボクを保健室まで付き添ってあげるよう言った。

  だいじょうぶ? ってまわりの席の子たちが心配してくれる。仮病なんて、初めて使うからこころの奥底がちょっとちくり、とした。でも、こんな状況、もうくらくらしちゃって耐えられない。ずっとおっきくなったままのちんちんが痛い。

  ボッキしてるのがばれないように前かがみになって歩いているボクを、みんなはお腹が痛いんだなって思ってくれたみたい。温井くんと瀧くんは、心配そうにボクを見て、温井くんはすぐ帰って来いよーって悠馬くんとえっちしながら言ってくれたし、瀧くんも励ましのつもりなのかぐと親指をつきたてながらびゅるっと射精していた。

  今週の保健かかりの子は、トラの女の子、美斗來ちゃんだった。女の子にボッキしてるとこを気づかれるなんて恥ずかしすぎる。焦るきもちのせいか、ちょっと速足になってたみたいだ。

  「杵柄くん、だいじょうぶ? お腹いたいなら、トイレまで送るよ?」

  「あ、ありがと美斗來ちゃん、でもだいじょうぶ、たぶん、保健室のベッドで寝てたらよくなるから」

  えへへ、なんてちょっと笑いながら、廊下は問題なく通過できた。階段までやってきて、さあ降りよう、として気がぬけたのが、落とし穴だった。

  「あれ、杵柄くん、なんか、ズボン……」

  「あ、あ、あっ美斗來ちゃん、こ、これはねっ」

  手を顔の前でばたばたさせて、ひっしに取りつくろった。美斗來ちゃんのしましま模様が、くりっとしたかわいい目が、ボクをじいっとのぞいている。

  「杵柄くん、ボッキしてるの? ふふ、いいよ、男の子だもん。わたしも、杵柄くんとなら、してもいいかなって」

  え……? よく見ると、美斗來ちゃんのひとみはどこかとろんとしていて、ほっぺたも熱っぽい。

  「ひゃう!」

  「もう、手、にぎったぐらいでそんな大声出さないでよ……」

  ほんと、ちょっと頭を前に出したら口元が触れ合ってしまいそうなほどの距離に、美斗來ちゃんの顔がある。美斗來ちゃんの口からは、甘いいちごの香りがした。

  「あ、も、もうボク大丈夫だからっ! ひ、ひとりで保健室行くね、ありがとっ」

  ボクは、そんな美斗來ちゃんを振り切って、ぴゅーっと階段を下っていった。こんなに早く階段を下りたのなんて、生まれてはじめて。美斗來ちゃんには心のなかでいっぱいごめん、ってあやまりながら、保健室の扉を開けた。

  「あ、れ?」

  つーんとする消毒液の匂い。ぶうん、と回る換気扇の音。まっしろなシーツ。いつも保健室の先生が座っている椅子には、誰もいなかった。ま、まあいいや。はやく、はやくベッドで休みたかった。教室で、さっき廊下であったことを忘れて、ちんちんを落ち着けたかった。

  はあ、はあ。

  なんだか、ボクも息が荒い。

  胸が苦しい。

  ちんちんが、温井くんの気持ちよさそうな顔、瀧くんが射精する音、美斗來ちゃんの口の匂い……。

  みんな、みんな、ボクをぎゅっと捕まえる。

  のろのろ歩きながら、やっとの思いで、カーテンで囲まれたベッドにたどり着く。ちょっとのことなのに、すごく頑張って山登りしたみたい。

  そのときだった。

  びゅう、と風が吹き抜けていき、カーテンは盛り上がってさがった。するとそこに、真っ黒な生き物がいて、にやあ、と微笑んだ。

  「やあ……杵柄くん。きのうぶり、だね」

  「す、すずりくん……?」

  「ああ、そうだよ、インマのすずりくんとは、オレさまのことさ。さあ、杵柄くん、キミにも『祝福』を授けよう……」

  ベッドの上で、あぐらをかいて座っているばけもの。深い緑色のツノがにょきっと生えていて耳が真横にぴーんと伸びていて、真っ黒な目に真っ赤なひとみ。そして、夜をあつめて固めたみたいな体の色。ひづめ。ヤギ獣人みたいなすずりくんは、ボクをゆっくり、手招きしていた。

  「き、きみのせいなんでしょ! 温井くんも瀧くんももとにもどして!」

  「ええ? ああして欲しいって望んだのは温井くんと瀧くん自身だよ? オレさまはちょーっとお手伝いしただけさ。それに、杵柄くんだってほんとうは、えっちな気持ちいこと、大好きでしょ?」

  「そんなこと……」

  ボッキしたちんちんが、泣き叫ぶように、痛い。

  「ほら、もっと正直になってさ……」

  すずりくんの赤いひとみがお月さまのようにぼんやり光っていた。

  「ボク、……ボクもっ、温井くんと瀧くんみたいに、えっちなこと、いっぱいしたいっ!」

  「はぁい、よく言えました」

  そうすずりくんが言うと、ボクのおなか、おへその下あたりがぼわん、とあったかくなった。着ていたTシャツをめくって、下着もまくってみると、おなかに、ハートマークみたいな、紫色の模様がうかびあがっていた。

  「ふふ、それ、オレさま特製の印。『祝福』されたってあかしだよ」

  心臓がどくどくするみたいに、暗くなったり明るくなったりをくりかえしていた。

  「まだ不安定だからね……オレさまのせーしをいまから入れて、完成さ。そうすれば、瀧くんみたいにおっきなちんちんもゲットできるし、温井くんみたいにどんなちんちんもおしりでぱくっとできちゃう。もちろん、射精しほうだい。せーしがいっぱい欲しかったら量もいじれるし、ほかにもいろいろ、願いをかなえることだってできちゃう」

  さあ、とすずりくんはベッドからひょいっと降りると、すたすた、ボクに近づいてくる。すずりくんのおまたには、ぷるん、とボクとおんなじぐらいのおおきさのちんちんがボッキしていた。

  「杵柄くん……。服脱いで、おしり出して。いまからお尻の穴に、ちんちん入れてずぽずぽするから」

  「え、えっ、そんな、おしりの穴なんて汚いよ」

  「大丈夫さあ。杵柄くんのお尻の穴のなかまで、ぺろぺろしてあげるからさ」

  え、えっ。ちょっとびっくりして、いきなりのことでこわくなっちゃったボクは、一歩ずつ、後ずさりした。そのとき、いきなりがらがらっと保健室のドアが開いて、ボクの心臓は飛び出るかと思った。先生が来ちゃった? どうしよ、すずりくんのことなんて説明したらっ。

  「杵柄君、やっぱり心配だから見に来ちゃったよ」

  「あれ、硯もいるじゃん。おっ、杵柄にもハートついてんじゃん」

  びっくりして振り返ると、温井くんと瀧くんがやっぱりつながりながらやってきた。でもこんどのちんちん電車は、温井くんが後ろで瀧くんにちんちんを入れていた。瀧くんのちんちんはさっき教室で見たみたいなおっきな大砲ではなくなっていたけど、それでも、三本目の足がはえたみたいになっていた。金玉だって、体育の時間に使うボールみたいにぷっくりふくらんでいる。

  そして、朝は気がつかなかったけど、ふたりのおなかにも、ボクと同じようなハートの模様がうかびあがっていた。

  「あっ、そうだ、いまから杵柄くんの開通式をやるんだけど、手伝ってくれない?」

  「やったーっ。じゃあ、オレ、入れられる役する!」

  温井くんはぴょん、とウサギの子みたいに跳ねて、ボクの前におどり出た。

  「ちょ、いきなり抜くなって、あ、いぐ、でる……うっ」

  びゅくっと瀧くんは射精して、おしりの穴からどばっとせーしがあふれ出た。びちゃびちゃと、清潔な保健室の床を汚していく。

  「じゃ、オレさまは瀧くんに入れてもらおうかな。みんなでえっちして杵柄くんもえっちにしちゃおう」

  さあ、そうと決まれば裸にならないとね。すずりくんはそういうと、ボクは瀧くんにつかまって上に来ていたTシャツをすぽんと脱がされて、そして温井くんにズボンをおろされた。あっと言う間にすずりくんたちと同じように裸にされちゃった。ボッキしたちんちんから、ぷうん、と男の子の匂いがする。濃いせーしの匂いといっしょくたになって、ボクはよってしまいそうだった。

  「ほらっ、はやく杵柄のちんちん入れてくれよお。昨日からずっと杵柄とえっちするの、楽しみにしてたんだからな」

  温井くんがびよーんとお尻の穴を広げると、真っピンクなふちと、真っ黒の穴のおくそこがよく見えた。温井くんの犬尻尾はちぎれそうなぐらいにふりふり振られていて、だんだんと、ゆっくりゆっくり、そしてついに、ボクのかちかちちんちんを、がぷり、とくわえこんだ。

  「ひゃうっ、な、なにこれえ」

  ぎゅん、とボクの心臓をつかんではなさない気持ちよさ。ちんちんが、ぎゅっとしめつけられて、ぬっくぬくてとろとろの、温井くんのお尻の中に入っていってしまった。じゅぽ、にゅぽ。温井くんが鳴く。あったかくて、とろけそうで。視界が泣いちゃったときみたいにゆらゆらゆれる。ゆさぶられて、きもちよくって、お風呂にはいって、温泉にはいってからだがみんなとろけちゃう、みたいな、あれの何倍もきもちいいのが、ボクをおそって、腰がくたくたになっちゃいそうで、立っているのがやっとだった。たまらず、温井くんを後ろから抱きしめる。そしたら一段とおくまでちんちんんがはいちゃって、ボクはふわっと言ってしまう。

  「ふふ、んあ、ああ、オレのなかに、はじめて杵柄が入ってきたぁ……はやく、ちんちんおっきくしてくれよお、全然満足できねぇから」

  「よし、じゃあオレさまが入れるから。杵柄くん、心配しなくても、今のキミならどんなおっきなちんちんでも飲み込めるからね……」

  おじゃましまぁす……と言って、すずりくんはボクの腰に手をかけた。毛皮をかき分けられて、むわっとした熱気がぬけていく感覚。そのあと、ずどん、とおしりに衝撃が走った。火花がちった。

  「ぐあっ、あ、あ、は、入ってくるっ」

  「んああ、はじめての、えっちで、杵柄くんのお尻の中もすっごくコーフンしてるみたいだよっ、ああ、きもちいいっ!」

  すずりくんはとってもきもちよさそうにぐでん、とボクの背中に倒れこむ。ボクは前もうしろもつながっていて、お腹のなかがぎちぎちになっていた。

  「あ、おなか、奥でこりってして、きゅんってなっちゃって……ぇ」

  意識がふっとびそうになるのをなんとかなんとかこらえる。お尻の穴があつい、火を吹いているみたいだ。ごりごりとおなかをすずりくんのちんちんがかき混ぜて、のうみそもぐちょぐちょにされてしまってるみたいだった。なにより、温井くんとすずりくんに挟まれていて、ふたりのことがボクはすごく大好きで、えっちしててしあわせで、すごく良くて……。

  「あ、も、もう、ボク、出ちゃうッ!」

  ぷつん、と糸が切れたみたいだった。こらえきれずに、こりっ、こりっとちんちんの奥そこがいじめられて、どぴゅどぴゅ、ボクは射精する。ちんちんから出ていったせーしは、当然、温井くんのお腹のなかへと吸い込まれていく。くちゃ、ぬちゅ。ぱちゅん。ねっちょりした音が、保健室いっぱいに広がった。

  「あ、あ杵柄ぁ、杵柄のせーしがいっぱい、オレのなかにきてるっ」

  「あっ、杵柄くんのお尻のあな、めちゃくちゃぎゅって狭くなってっ、オレさまもイくっ。杵柄くん、一滴のこらず、インマのまほうのせーし、受け取るんだぞっ!」

  「えっ、あ、そんなおくまで、あ、おしりの穴、切れちゃうッ!」

  びゅる、びゅるるる。びゅー。びゅるっ!

  びくんびくんと打ちつけてくる、インマの、すずりくんの本気の射精は、ボクのお腹をやけどさせちゃいそうなぐらいに熱くて、どんどんお腹がせーしで膨らんでいく。はじめて、えっちして、温井くんのお腹に出して、そしてすずりくんのせーしがボクのおなかではぜた。その事実が、とろんとするあまーいお菓子みたいで、ボクはうっとりしてしまうのをやめられなかった。ぱんぱんになったお腹。でも不思議と、しばらくするとしゅるしゅるとしぼんでいく。かわりに、からだじゅうが熱くなった。え、え。温井くんとつながってるちんちんをちょっとだけ抜いてみてみると、ボクのお腹のハート模様が光り輝いていた。

  「はーい。これで杵柄くんもインマの仲間入り、だね! ほらほら、じゃ、さっそくオレさまはちんちんおっきくするか。杵柄くんはもうどんなおおきさでも咥えられるからね……」

  ぱん、とすずりくんは手を叩く。すると、むくむく、ボクのなかにささっているちんちんが、どんどん、どんどん膨らんでいった。

  「あ、ぐあ、ちょ、ちょっと、まって! そ、そんなおっきいの!」

  「ふふ、杵柄くんもおっきくすればいいんだよ。ほら、温井くんが欲しそうにしてるだろ? あ、瀧くんもオレさまに入れていいぞ。みんなでちんちん電車だ!」

  すずりくんは、ボクの胸をもみもみしながら、お腹に手を当てた。なにするんだろ。ん、あっ。温井くんが勝手にずぽずぽ動き出して、あ、また出るっ! ボクたち四人のちんちん電車はとまらない。

  「ふふ、杵柄くん、またイったね? おしりぎゅーってなるからすぐわかるよ。じゃあ、力の使い方を教えてあげる。こうやっておおきくなあれ、えいってすると……?」

  「わ、わっ!」

  お、おっぱい、胸がおかあさんとか、牛沢先生ぐらいの大きさになっちゃった! それに、温井くんのなかに入ってるちんちんがむくむく成長をはじめる。お尻の穴はぐいーっとひっぱられて、温井くんは気持ちよさそうに鳴いた。

  「ああっ、このおおきいのがたまらないよ杵柄ぁ、ありがと、いっぱい、いっぱい出してぇ……」

  「ほら、簡単だろ?」

  すずりくんにそういわれ、ボクはうなづく。じゃあ、杵柄くんもやってごらん、と言われて、じゃ、じゃあ、温井くんもいっぱい出してって言ってたから……。えいっ。せーし、いっぱいになれっ!

  そう心で念じると、ぎゅるん、と金玉が熱をもった。それで、ぱちゅん、と温井くんがいっきにちんちんを根元までくわえたせいで、ボクは……。

  「あ、い、で、出る、出すよ温井くんっ!」

  びゅ、びゅるるるるるるる、びゅるるるるるるるるるるっ!

  インマのちからでぞうふくされたせーしは、とんでもない量が発射された。そのあまりの勢いに、温井くんの体はふっとんでしまう。

  ボクのばけものみたいに、すずりくんのせいでおっきくされた大砲ちんちんから、びゅるるるるるるるるるる、びゅるるる、びゅるるるるッ、とちんちんが上に下に、ぐわんぐわんとおおきくたゆみながら、おしりの穴からだらしなくせーしをこぽこぽ垂れ流している温井くんの上につぎつぎふりかかる。せーしはゼリーみたいにぶよぶよで、あたりは一面まっしろな海みたいになった。

  「はははっ、さっすが杵柄くん。インマのちからをこんなにも使いこなすなんて、すごいや。ほんと、……いなあ」

  は、は、はう、ああ。バクハツみたいな射精をして、とんでもない気持ちよさを味わったボクは、そのまま、気を失ってしまった。

  「よーし。それじゃあ、今日も町内いっしゅうちんちん電車、しゅっぱーつ!」

  みーんみん、って蝉がうるさくて耳をぺたん、としたくなる、うだるような暑さの夏がやってきた。すずりくんにえっちな加護、祝福っていってたけど、をもらってからは、ボクも毎日はだかで学校にいって、温井くんや瀧くんといっしょにちんちん電車で学校にいった。

  そんな日々も梅雨が明けたらあっと言う間に過ぎていく。夏休みに入ったボクたちは、毎日すずりくんの住んでるお寺跡に集合して、すずりくんと一緒にちんちん電車をした。そこからまたお寺に帰ってきて、宿題をやったり、遊んだりするのがここ毎日の過ごし方だった。

  「んああ、あつい……。オレさまが封印されてる間にこんなに暑くなっちゃったのかぁ」

  本を読んでいるボクの上に……正しくは、分けてもらったインマのちからすっごくおっきくしたちんちんの上に寝転んでいるすずりくんは、そんなことを言っていた。ぐうう。すずりくんのおなかが鳴る。お腹、空いてるのかな。

  「すずりくん……お腹へった?」

  「うん……きのうちから使いすぎちゃったみたい」

  「あー、確かに、あれはすごかったね、硯君がまるまるプールになっちゃったやつ。けっこうせーし使ったんじゃない?」

  ゲーム機から顔を上げて、瀧くんはメガネを直しながらすずりくんを見た。

  「あれって温井くんのアイデアだったよね?」

  「えーっ、だってあれ、途中からほとんど硯が決めたことじゃん!」

  走り回っていた温井くんはこっちをじとーっとみつめている。

  「まあなんでもいいけど、とにかくもうぺこぺこ……。杵柄くんのせーし、もらっていい?」

  「うん、もちろん」

  ボクはするする、ちんちんを小さくしてすずりくんのお口でも大丈夫な大きさにした。それでもボクのおとうさんぐらいの大きさがある。かわりに金玉をたっぷたぷに大きくして、いっぱいせーしを出せるようにした。

  「杵柄くんも、だいぶちからの使い方がうまくなったじゃん」

  「まあ、毎日毎日してることだからね」

  ふふ、とちょっと苦笑い。

  「それじゃ、いっただきまーす」

  かぷ。すずりくんのぬくぬくお口が、ボクのちんちんをしゃぶる。こうやってみてると、すずりくんが封印されててまだ力がもどってなかったころ……、あの赤ちゃんみたいだったころを思い出す。それが、四本足の生き物になって、こうやって二本足で、ボクたちみたいなすがたの立派なインマに戻れて、ほんとによかったなって思う。

  きゅ、くちゅ、ちゅぱ……。すずりくんのしゃぶりかたは、赤ちゃんがおかあさんのおっぱいを吸うのに似ていると思う。ん、あ、んああ……。きもちいいな。んっ。

  「ひゅあ、ひゅもひゆひゃひょう」

  「ひゃっ、くわえながらしゃべらないでっ、出そうになっちゃう」

  「ちゅぱ。ん……。オレさまとしてはすぐ出てくれた方がいいんだけど」

  ちゅぱ。またすずりくんはちゅぱちゅぱに戻る。あったかい口のなかで、ちんちんがとろけて、すずりくんの体と混ざり合うようなきもちになる。背中をぞくっ、ぶるっと電気が走って、ちんちんがびくん、っと芯が硬くなったみたいにかちこちになる。

  すずりくんは、上手に舌を使って、ちんちんの皮のうらのビンカンなところも重点的にせめてくる。ボクはすずりくんのツノをがっしりつかんで、ひっしにきもちよさに耐えた。ちらっと横を見ると、そんなボクたちがうらやましかったのか、瀧くんと温井くんもつながっていた。

  「あ、ん、すずりくんっ、ボク、もう出るっ、ボクのせーしで、おなかいっぱいになってねっ!」

  びゅ、びゅる、びゅるるるるっ! ボクのちんちんはバクハツする。びくん、と大きく跳ねると、ちんちんの管のなかを、ものすごい圧力でせーしが、えっちなオタマジャクシたちが泳いでいく。そのいきおいのまま、発射されたせーしは、すずりくんの喉奥にぶつかってはぜる。ちょっと、インマのちから、使いすぎちゃったかな? すずりくんの鼻の穴からもせーしがこぼれてて、すずりくんはちょっと苦しそう。目をひんむいて、ひっしにボクの射精にくらいついていた。

  「げほっ、ぷはっ! もう! びっくりするじゃないか。オレさまより杵柄くんのほうがインマ向いてるんじゃない、って思ったよ。うへえ、すっごく濃くておいしい……」

  「満足してくれたみたいでよかったよ」

  すずりくんはうれしそうにたぷたぷになったお腹をぽん、と叩いた。それを見て、なんだかボクもうれしくなった。

  「さーて。腹ごしらえも済んだところで。みんなこっちにしゅーごー」

  「まって、あと一回出すから」

  「瀧まって、あうっ」

  「ほらぁ、もういいでしょ」

  すずりくんはじとーっと瀧くんを見た。やれやれ、といった表情で瀧くんはちんちんを引っこ抜くと、ぶしゃあ、とあふれ出すせーし。温井くんはいっぱいなかに出されるのがすきだからなあ。それに瀧くんはぶっさす方が好きだし。ボクはどっちもすきだけど。

  温井くんはおしりをさすりながらも、ボクのちんちんの上に座り込む。

  「ふあっ」

  ほんと、こりないなあ。ボクはちんちんを最大までおっきくして、温井くんのからだのなかをめちゃめちゃに……。

  「あ、すずりくん、へへ、ちゃんと話は聞いてるから大丈夫だよ」

  「ほんとかなあ。ま、いいか。ごほん」

  わざとらしくせきばらいして、すずりくんはみんなを見回してから続ける。

  「みんなの願い事を、オレさまが叶えてあげようと思います。まあ、ずっと前から言ってたからね。それで今日はその順番をくじびきで決めます」

  ぱちん、とすずりくんが指をはじくと、棒が三本、あらわれた。それぞれの端っこには、ちいさく一から三までの数字が書いてある。すずりくんはその棒を、ボッキしたすずりくんのちんちんにさして、くちゅくちゅと混ぜた。

  「はあい、こっから引っこ抜いてね。あ、でも抜く前にちゃんとオレさまも一発イかせないと失格だからね」

  「よっしゃー、オレ一番乗りっ」

  温井くんはぴょーんと跳ねると、がっしりとくじを一本掴んだ。ずるん、と温井くんのからだからちんちんが引き抜かれる。もう、ボクまだ射精してないのに。

  「どうしよっかなあ……よしっ」

  でーんとおまたをおっぴろげて座っているすずりくん。ちょっとにやっとしていて、さあどうするのかって楽しみそうに温井くんを見ていた。

  「やっぱりオレは、こうでなくちゃな!」

  温井くんは、そう言ってすずりくんの上にまたがると、くじびきが突き刺さったちんちんごと、ずぷりとおしりで咥えた。

  ぱん、ぱん、ぱちゅん。体とからだがぶつかり合う音がひびく。

  「ん、ん、あっ、くそ、今朝えっちしてなかったから、オレさま、すぐ出ちまうっ。うっ!」

  「んあ、オレも出るっ!」

  ぴゅる、と温井くんが射精すると、すずりくんも出ちゃったのかぐったりと倒れこんだ。

  「くそお、インマなのに、めっちゃすぐ出しちゃった……」

  ずぽり、と温井くんがちんちんをひっこぬくと、繋がってたところからとろん、としたすずりくんのせーしがほとばしった。と、そのなかにさっきのくじが一本、混ざっていた。

  「あ、くじが!」

  「んー? えーっと、あ、オレは二番目、だな。つぎ誰の番?」

  すくっと瀧くんが手を上げた。

  「えっと、じゃあボクが最後、だね」

  「ふふ、瀧くんはオレさまをどうイかせてくれるのかな?」

  「もちろん、これだよ」

  瀧くんはそう胸をはると、ぽよんとしたおなかの下にぶらぶらぶら下がっているちんちんにぐっと力をこめて、どんどん大きく、太くしていった。地面すれすれまでとどく極太ちんちんは、ぽよぽよとしたバスケットボールぐらいの大きさの金玉の上に、座布団に座ってるみたいにのかっていた。

  「もーっ、オレさまおしり弱いのにぃ!」

  ぶつくさ言いながらも、すずりくんは立ち上がっておしりを瀧くんの方に向けた。

  「ほらほら~インマの中に出せるなんてコーエイなことなかなかないよ~?」

  「いっつもごはんあげるときに使ってるじゃん」

  「もー。そんな雰囲気ぶち壊しの悪い子にはこうだっ」

  ぐん、とすずりくんが一気に後ろに下がって、瀧くんの大砲ちんちんをがぶり、とお尻の穴に押し込んだ。インマのちからってほんとすごいと思う。だって、ボクもそうだけど、あんな大きさのちんちんを入れても体が壊れないなんて、ほんと不思議だ。

  「ん、はうっ、なんかおしりの中すっごいうねうね動いてるんだけどっ!」

  「どうだっ、これがインマのすずりさまの本気だーいっ」

  「んあ、あっつ、まって、これほんとやばい、っ、で、出るっ!」

  瀧くんはすずりくんのお腹をぎゅうっと抱きしめて、強烈な射精のいきおいに耐えているみたいだった。そのときにどさくさまぎれにぎゅっとすずりくんのちんちんを掴み、にぎりつぶす。

  「あん、あっ、ちょ、なにしてんのさ瀧くんっ! オレさまも、出るっ!」

  びゅるるっ。きれいな線を描いて、ちゅぽん、とくじの棒がちんちんから抜けた。すずりくんのせーしでねとねとしてるそれを拾って、ボクがかわりに番号を確認してあげた。

  「えっと、一番、瀧くんが一番目だね。じゃ、ボクが三番目か」

  「はあ。はあ。ま、まあ順番が決まったらそれでよかったよ……。さすがに昨日のみたいなのはやめてほしいけど、オレさまに叶えて欲しいえっちなお願いがあったらなんでもかなえてやるからな!」

  そのとき、ちょうど五時のチャイムがなった。もう家に帰る時間だ。ふう、今日もいっぱいえっちした。すずりくんと温井くんと瀧くんにさよならを言ってから、ボクは、素っ裸でおうちに向かってかけていく。夕日がじいっとボクを照らして、長い長い影ができていた。

  「ぼくの願いごとは、みんなで子供すもう部の朝練に出て欲しいんだ」

  「え、それだけでいいの? ぜんぜんえっちじゃないじゃん」

  きょとん、とするすずりくん。ボクもおんなじように思った。

  「ふふ、それだけじゃないんだよ。みんなおデブになって、地面すれっすれになりそうなちんちんをぶら下げて、スイカぐらい大きなたっぷたぷの金玉をぶらぶらさせながら、みんなで射精大会するんだよ。いちばんせーしが飛んだやつの勝ちにしてさ」

  「ほかの子供すもう部の子たちはどうするの?」

  瀧くんに聞いてみる。たしか、子供すもう部は瀧くんともう一人、熊獣人の朝隈くんがいたはず。朝隈くんもけっこうおデブだ。もふっとしたおっぱい、もみもみするとけっこうきもちいいんだよね。

  「もちろん朝隈くんも参加するさ。でもぼくたちじゃあ朝隈くんをインマみたいにしてあげられない。そこで硯君にお願いなんだ。朝隈くんも一時的にでいいからぼくたちみたいにしてほしい」

  「ふーん。ふふ、いいじゃん、射精大会。朝早くからみんなで校庭の真ん中でびゅるってやる……いいねえ。それでお願いごとのことだけど、こうするのはどうかな? オレさまが朝隈くんの中に入るってのは」

  「そんなことできるのかい?」

  瀧くんはびっくりした様子で返す。

  「もちろん。朝隈くんとオレさまが混ざり合えば、朝隈くんの姿のまま、朝隈くんはインマの力も使える。まあ、精神はオレさまだからあんまり新鮮味はないけど、体形とかは変わるからけっこういいかもな」

  「えー、せっかく夏休みなんだからオレ、ゆっくり寝たいんだけど!」

  「朝からえっちなこと三昧なんだよ、温井君」

  「んー。そう考えれば……」

  瀧くんはさすが、温井くんのあつかいがうまいなあ。

  「よし、そうと決まれば明日の朝、遅れずに校門に集合! オッケーかな?」

  はい、と言うボクたち三人の声が、きれいにそろった。

  夏休みに、こんな早くに起きたのは初めてだ。子供すもう部の練習にちょっとだけお邪魔する、というと、おかあさんは、それはいいことね、って言ってくれた。

  朝ごはんのパンを食べ終わると、もうすっかり当たり前になってしまったけど、靴だけはいて、あとはすっぽんぽんで外に出る。朝早いおかげだ、空気はちょっとひんやりしてて、朝焼けがきれいだった。人もまばらで、だからあんまりはずかしくないのがちょっと残念だけど。

  んん。朝、トイレでいっぱい出したのに、またちんちんがうずうずしてきた。仕方ないなあ。

  ボクはぐっとちからを込めて、大きい、お茶とかがはいっているペットボトルぐらいの大きさまでちんちんをふくらませた。そして、近くにあった電柱に向かって、しこしことしごく。

  「ん、んっ」

  「あら、杵柄くんじゃないの。今日は朝早いのねえ」

  「あう、宇佐美のおばさん、んっ、おはようございますっ」

  くちゅ、ぺちょ。ちんちんの先からつーっとねばねばしたとうめいの液がこぼれて、アスファルトの上にひろがる。ちんちんをしこしこしながらも、おかあさんに言われたとおり、あいさつはちゃんとする。宇佐美のおばさんは、ボクん家の近くに住んでいるウサギ獣人のおばあさんだ。たまにお菓子とかくれる、やさしい人だ。

  「あら、いくら我慢できないからって、お外でえっちしちゃだめでしょう」

  「あ、あのっ」

  やばい! まえ、宇佐美のおばさんにつかまっちゃったとき、ぱくっておまんこでちんちん食べられそうになっちゃったんだった。そうなったら朝練に遅刻しちゃう。

  「お、おばさん、ボク、急いでるからまた今度、ね!」

  「あ、ちょっと杵柄くん」

  おばさんには悪いけれど、ボクは振り返らずに、一直線に学校に向かった。

  学校に着くと、校門の前で瀧くんと朝隈くんも待っていた。

  「瀧くんっ! おはよう。朝隈くんも……」

  「杵柄君、おはよう。温井君はやっぱりまだか」

  ちらっと、ボクたちよりもあたま一個分ぐらい大きな、熊獣人の朝隈くんを見る。おなかはでぶーんと前に突き出ていて、ちんちんもぼろん、と大きい。それに、うわあ、金玉もふつうでこんな大きいなんて……瀧くんにはさすがに負けるけど、ボクよりも、って、え⁉

  「朝隈くん、なんで裸なの……?」

  「ふふ、はははっ、杵柄くん、まだ気づかないの? オレさまだよ、インマのすずりさ」

  「あっ。もう朝隈くんの体のなかに入ってるんだ! すごいっ」

  ぽふん。朝隈くんをぎゅーっと抱きしめると、ふわっとしたいいせっけんの匂いの毛皮と、もにゅん、としたおなか、おっぱい、ちんちんが一気にボクを包み込んだ。

  「ちょっと、んあ、杵柄くんっ、オレさまもこの体慣れてないから、すごく気持ちよくなっちまって、あ、うっ!」

  びちゃ、とボクの背後で音がした。

  「うそ……すずりくん、ぎゅーってしただけでいっちゃったの?」

  「うー。オレさまインマなのにぃ、杵柄くんがえっちな手つきで抱きしめてくるからだろ」

  ふふ。そんな風に恥ずかしがりながらいいわけしてるすずりくんはすごく新鮮なので見ていて面白い。それも朝隈くんの体だからなのかな、とってもえっちに感じる。

  「あーっ、もうおっぱじめてるじゃん! オレも混ぜてーっ!」

  「あ、温井君も来たね。すごいじゃん、時間ぴったりだよ」

  それじゃ、行こうか。瀧くんはくいっと指で、校庭の方をさした。

  こんな静かな学校ははじめて見る。なんだか眠っているみたいだった。

  「この時間は子供すもう部しか使っていないからね。あ、見えてきたよ」

  校庭の真ん中に、四本の棒が立っていた。そのすぐそばまでやって来てから、瀧くんはくるっと振り返る。

  「いまから、ぶくぶく射精大会の説明をします。ちんちんをマックスまで大きくして、金玉もすっごく大きくしてから、この棒をお尻の穴に入れて、手を使わずに射精して一番遠くまで飛んだ人の勝ちです。いいかな?」

  「こーすればいいんだろ!」

  温井くんはさっそく、棒にまたがって上下に動いた。くちゅ、くちゃあ、とおしりの穴を出たり入ったりする木の棒。温井くんはとっても気持ちいいのか、にへらあ、と表情をくじしていた。もう。ほんと温井くんはおしりでするのが好きなんだから。

  「んあ、うぐ、出るっ!」

  ぴゅしゃ、と出たせーしは、けっこう飛んだと思う。一メートルぐらいかな。

  「ま、そんな感じだね。それと、大会には観客がいないとつまんないでしょ? そこで、学校のみんなにも来てもらうようにお知らせしてあります。おーい、みんな出てきていいよーっ!」

  瀧くんがそう、手でメガホンを作って叫ぶと、体育館からわらわら、みんながいっぱい出てきた。ボクはすぐ目で美斗來ちゃんを探してしまう。あ、いた……。くぅ。みんながいるとすっごく恥ずかしい。心臓がばくばくどきどきして、顔がぽーっと熱くなった。

  「がんばれーっ、杵柄くーん!」

  「あっ、美斗來ちゃん……」

  「へえ、杵柄くん、あの子のことが……」

  「ちょっと! 朝隈くん!」

  ま、正しくは朝隈くんの体に入ってるすずりくん、だけど。雰囲気のためにそう言っておいた。

  「ごほん。それじゃあみんな、位置について。あ、あと言い忘れたけど、杵柄君も温井君も今は子供すもう部の部員だから、しっかりおデブになってね」

  瀧くんはそう言ってボクたちのお腹に触れると、ぐいっとちからを込めた。

  ぷくーっとおもちみたいにふくらんでいくボクたちのお腹。瀧くんがこれぐらいでいいでしょ、って手を離したときには、もうすっかりでぶでぶになったボクたちがいた。温井くんは背がちっちゃいから、ころんころんしたボールみたいになっちゃってる。

  ボクたちは、朝隈くんもだけど、しっかりとインマのちからを使い、ちんちんをおっきくして、地面にとどきそうってくらいに、たまたまも、ぶくぶく太らせてぽよん、とちんちんが玉乗りしているみたいにした。

  そんな様子をみて、まわりにいた低学年の子たちがうわあ、と声をあげた。

  「すげえ、ばけものみたいー!」

  「いいな、おれもああなりたーい!」

  「きゃあ、わたし、はずかしいな……」

  ちっちゃなウサギの女の子が、手で顔を隠しながらそうったけど、指と指の間から、はっきりと興味しんしん、って目玉がボクには見えた。

  運動会のときみたいに、みんなにじっと見られている……こんなに恥ずかしくて、甘く、あまくとろけることはない。ボクは、表情がだるんだるんにならないようにするのでせいいっぱいだった。

  重くなった、ちょっとおデブで、大砲みたいなちんちん、たまのりみたいな金玉を、美斗來ちゃんに見られて、ボク、ボク……。

  「さあ、用意、棒にまたがって」

  ずぷり。

  「んあっ!」

  すずりくんは朝隈くんの体にまだ慣れていないのか、おしりをちょっと使っただけで射精した。大きすぎるちんちんから、ゼリーみたいにたぷたぷのせーしが飛び出し、ぽよんぽよんと散らばった。

  「わあっ!」

  「すご、すごすぎっ」

  わーっていっせいにみんなが叫び出す。中にはもう我慢できないって、パンツの中に手を突っ込んで顔を真っ赤にしている子もいた。

  「もう、朝隈君、フライングは反則だよ」

  「ごめんごめん、朝隈くんのからだ、感度よすぎるんだよう」

  ボクも、ボッキしてびくびくふるえているちんちんを見ながら、ずぷりとおなかの奥の奥まで棒を差し込んだ。

  「んぐっ」

  ぎゅーっと、おなかの奥が押されてちんちんが持ち上がる。こりっ、こりっとちんちんの裏側がせめたてられて、ボクはおかしくなりそうになる。それにみんなが見ている、というのでもっともっと、意識がふっとんじゃいそうだった。

  「よしっ。よーい、はじめっ!」

  すっかり明るくなった校庭には、夏のすこしあついぐらいの日差しがじりじりとさしこんでいた。その熱気といっしょくたになって、見ている観客のみんなもどんどんもりあがっていく。

  「えーい、もっといけーっ」

  「すごい、ちんちん、でかすぎ」

  「金玉もすごいね、あれ」

  はっ、はう。んん、んっ。いちばん決壊が早かったのは温井くんだった。いっつもおしりいじりしてるせいだと思う。ぶしゃあっと勢いよく発射されたせーしは、さっきフライングしたときとは比べ物にならないぐらい、飛んだ。

  ぐい、ぐいっと棒が、ボクのあたまのなかまでとんとん叩いているみたいにずぽずぽしてる。あ、う、ボクもう無理っ!

  「あ、い、で、出るっ!」

  「オレさまも、ッ、ああっ!」

  となりの朝隈くんも、ボクとほとんど同時に射精した。びゅるるっと、なまあたたかいまっしろな粘液みたいなせーしが、きれいに飛んでいって、遠くのほうでべちゃっと着地した。はあ、はあ。ボクの方がいっぱい飛んだ……。あ、気持ちいい……。

  「ん、ぼくもッ、出るっ!」

  びゅくびゅく、びゅるるるっ! と最後に射精したのは瀧くん。ちんちんを使い慣れてるせいか、すごく、すごく飛んで、かなり離れていた観客の子たちがせーしでべっとべとになった。

  「んあ、ああ、せーし!」

  「すごい、オレにも舐めさせて!」

  「わたしも、わたしもっ」

  ぐわーっと子どもたちが集まっていく。そこからはもうめちゃくちゃだった。いままでおりこうさんだった観客の子たちがいっせいにボクらのところまでやってきて、ちんちんや体をぺろぺろし始める。ボクたちはお尻の穴に棒がささっているからすぐに逃げられなかった。

  「あ、ちょっと! ちんちん舐めるなあ! オレさまを誰だと、ひゃん!」

  「ぎゃ、あう、わき、舐めないで、おっぱい揉むなあ! 朝隈君、なんとかしてよっ!」

  「はひい、体がいつもと違うから、ちからがうまく使えなくってっ、ううっ」

  「オレ、また出るっ、あう」

  「きゃあ、あ、美斗來ちゃん、あ、だめだって、ちんちんの先っぽ、舐められたらボク、あ、出るっ!」

  射精大会は途中からがまん大会になってしまって、ボクたちはみんなが満足するまで、せーしの最後の一滴までしぼりとられたのだった……。

  ボクは鏡を見た。

  顔には虎獣人のしましま模様がはっきりあって、細ながいしっぽがひょろん、と背中の向こうにある。体もしましまで、おっぱいはほんのりふくらんでいて……。そして、ちんちんのかわりに、すらっとしたたて長のおまんこが、そこにあった。

  美斗來ちゃんが、そこにいる。どうしてこんな風になったのかというと、話は今朝にさかのぼる。

  「ふう、はあ。もう、昨日はほんとひどい目にあったよ……。瀧くんも悪いこと考えるんだね、インマのオレさまをあそこまで追い込むなんて」

  「ごめんごめん、まさかぼくもあそこまでになるとは思ってなくてさ、ほら、せーしあげるから機嫌直してよ」

  「みんなのインマのちからは、毎日えっちしてるせいか、オレさまの想像よりもずっと強いみたいだから注意すること、いいね?」

  「はいはい」

  「こら、温井くん、はいは一回!」

  「まさか硯にそんなことで怒られるとは……。はあ、まあいいけど。あ、そうだ、硯ぃ、オレの願い事、なんだけど」

  ちゅぽちゅぽと瀧くんのちんちんをしゃぶっていたすずりくんは、目線でさあ続けて、とうながした。

  「オレ、その、一回でいいから女の子になってみたくてさ……。硯、昨日朝隈のからだに入ってたじゃんか。あれとおんなじことがしたくって」

  「ん、あ、硯君、出るっ!」

  瀧くんはすずりくんのツノを掴んでいっきに喉奥にちんちんを突っ込んだみたい。そのせいですずりくんの喉がぼこおっと広がる。

  「ぷはっ、ちょっと、出しすぎっ、こぼれたらもったいないじゃんか。ん、ん……ごくん。ふう。お腹いっぱい。えっと、それで温井くんの願いは、女の子になりたいってこと? ふふん。お安い御用さ」

  「えっ、できるの! オレ、実はもう相手は決めてて、隣のクラスの、羊獣人の芽衣子ちゃんなんだけど……」

  芽衣子ちゃん。ああ、あの大きなお屋敷の子だ、たしか……。

  「たしか、美斗來ちゃんと仲良しだよね」

  瀧くんはにやっと笑いながらボクの方を見てくる。

  「な、なんでボクの方みるのさ!」

  「別にぃ?」

  温井くんはなんにもわかってなさそうに、え、え、ときょろきょろ、ボクと瀧くんを何度もみていた。

  「なあ硯君。ついでに杵柄君も美斗來ちゃんの体にいれてあげてよ」

  「ちょ、瀧くん!」

  「そうだね、男の子二人と女の子二人で、ちょうど四人でえっちできるねえ。よしっ。そうと決まればっ!」

  「あ、ちょっと硯君、温井君!」

  「まってえ」

  走り出すふたりを追いかけるのに、ボクたちは必死になって走った。

  ……と、こんな感じだ。

  美斗來ちゃんの体に乗り移るのは簡単だった。すずりくんが美斗來ちゃんを術でねむらせて、力持ちの瀧くんがゆっくり寝かせる。その横にボクもねころんで、すずりくんがごにょごにょ、呪文みたいなのもつぶやいて、手を頭に当ててえいっと言ったら、気がついたらもう美斗來ちゃんの体に入り込んでいた。

  「おはよう……杵柄くん、いや、美斗來ちゃん。気分はどうかな?」

  にんまりと微笑むすずりくんに、ボクはにこっと笑ってこたえた。

  起き上がって手をぐーぱーさせてみる。美斗來ちゃんの毛並みはとっても良くて、さわるとさわさわして、女の子の甘い、いい匂いがしてそれだけでどきどきだった。服にこすれる乳首の感じも、すーすーするおまたの感じも、男の子のそれとは違う。

  「おーっ。すごい、完全に美斗來ちゃんだなあ」

  「すげえ! オレ、今こんな感じなのかあ」

  温井くんもすっかり、芽衣子ちゃんの体に入り込んでいて、羊獣人の女の子になっていた。サマーカットしたてらしく、おまたの割れ目まですっかり丸見えになっていた。もちろん裸だ。ふふって笑う様子が、ほんとにかわいくてどきどきしちゃう。ま、まあ美斗來ちゃんの方がかわいいと思うけど。

  もうすっかりおなじみなっているので、服を着ていることがぎゃくにヘンなことみたいだった。ボクは一枚いちまい、確かめるみたいに美斗來ちゃんの服を脱いでいく。どれもこれも、ボクの家とはちがう洗剤の香りで、ふわっと香ってどきどきしちゃう。でもちんちんがボッキするんじゃなくて、おまたのおまんこが、かわりにじんわりと濡れるのだった。

  「うう、ちょっと美斗來ちゃん、興奮しないでくれるかな、ぼく、さっそく君とえっちしたくなっちゃってる」

  「もう! 瀧くんのえっち!」

  不思議だ。ボクがしゃべってるのに、声は美斗來ちゃんそのもので……。ああ、ほんとにボク、今美斗來ちゃんになってるんだ。

  スカートも脱いで、とろーっと内側におまんこのお汁がついちゃったふりふりのついたかわいいレースのパンツも脱いで、ボクはすっぽんぽんになる。吹き抜ける風が、男の子とはぜんぜん違う感覚で、それにびっくりする。冷たいひんやり、とした感覚がおまたに集まってせつなくなる。

  そんなこんなで、ボクたちは近所の公園に向かうことになった。ここなら、他の子たちもいるし、えっちするときはみんなでしたほうが気持ちいいもんね。

  瀧くんとすずりくんは、ちんちんがあるからちんちん電車で、ボクたちはおまんこしかないので、手をつないでてくてく歩く。

  「ふふ。美斗來ちゃん、こうしてると、オレたちほんとに女の子だな」

  「もう、芽衣子ちゃん、口調に気をつけないと。う、ん……」

  「へへ、オレたちのふぁーすときす! はじめてのチューって、そういうらしいぜ」

  「いきなり、やめてよっ」

  「わーっ、美斗來ちゃん、顔真っ赤~。おまんこからえっちなお汁いっぱいこぼれてる~」

  「ちょっと、お二人さん、お楽しみのとこ悪いけど、はやくいかなきゃ」

  「はいはーい」

  瀧くんがそういうので、ボクたちもすこし早歩きになった。

  公園に着くと、やっぱり夏休みだからか子供たちがいっぱいいる。クラスメイトの子たちもちらほらいた。

  「よいしょっと、んあ、出るっ!」

  ちんちん電車の連結をはずすときに、にゅぽり、と瀧くんの大砲ちんちんがすずりくんのちっちゃなお尻からあふれ出る。その拍子で一回出しちゃったみたいだった。

  「はい。それでは公園に着いたので、今日はここでみんなにみてもらいながらえっちしたいとおもいます」

  そんなすずりくんの言葉に、芽衣子ちゃん……の体のなかの温井くんは緊張しているのか、にぎっている手の力がぎゅーっと強くなった。

  「ふふ。ぼく、ビニールシート持ってきたから、この上でえっちできるよ」

  さすが瀧くん。電車が描いてあるビニールシートをぶわっと広げると、ボクたち女の子組にむかって、さあ、どうぞっていう感じでうやうやしくおじぎをした。

  ボクたちが寝転ぶと、まわりで遊んでいた子たちも、なんだなんだって集まって来た。

  「さあ、美斗來ちゃんとはぼくがえっちしようかな? 大丈夫、初めはちゃーんとちんちん小さくするから安心して……」

  瀧くんがボクの上に覆いかぶさって来た。そしてそのまま、タヌキ顔がずーっと近づいてきて、ちゅっと口同士が触れ合う。

  「美斗來ちゃん、大人のチューって知ってる?」

  これを使うんだ、そういって瀧くんはべえっとべろを出した。ま、やって見せたほうが早いよね。また、ぐわん、ともっちりしたタヌキ顔が近づいてきた。ボクは反射的に目を閉じる。すると、とんとん、開けてくださいって瀧くんのべろがボクの口のまわりを舐めて、べとべとにし始める。もう、わかったようって口を開けると、なまあたたかいべろがぐわん、と入り込んだ。くちゅ、くちゃ。ボクの狭い美斗來ちゃんのお口のなかで、瀧くんとボクのべろが暴れまわる。くちゃくちゃ、つばでねちょねちょになりあうさまは、たこつぼにタコが二匹はいってる、みたいな感じ。

  「ん……ん、くちゅ」

  「ちゅぱ……ん、あっ」

  お互いの、声にならない声がひびきあう。そして瀧くんはいきなり、ちんちんをボクのおまんこに、美斗來ちゃんのはじめてまんまんに、突きさした。

  「んんっ!」

  びくん、と体が跳ねる。はじめてのしげき、はじめての気持ちよさに、ボクはただ耐えていた。ぬる、めりっ、ぬちゃぬちゃ……とちんちんがとろとろおまんこをかき分けていく。ぬっくぬくでやけどしそうな瀧くんのちんちんが奥までずん、と入ると、ボクの視界に火花がちった。

  それでも、大人のちゅーをやめてくれない瀧くんに、ボクはずん、ずんと突かれる。そのたびに腰がくだけてふにゃふにゃになりそうで……、でも、にゅるにゅるってちんちんが引き抜かれるとさみしいから、ボクは足で瀧くんをしっかり押さえて、もっと、もっとってちんちんを欲しがる。

  はうっ、うぐっ。女の子は、何回も何回も射精してるみたいな気持ちよさになるみたい。ぐん、ぐいっと、ボクはなんどもなんども絶頂する。びくん、びくんってからだが跳ねて、ぎゅーぎゅーっと瀧くんのちんちんからせーしをしぼりとろうとした。

  ちゅぱ。ついに、瀧くんとボクの口が離れる。びよーん、と、よだれの透明な糸がたれて、それでもボクたちはつながっていた。

  「あ、んあ、美斗來ちゃん、美斗來ちゃん! 美斗來ちゃんのはじめてまんまんに、ぼくのはじめてちんちんがお邪魔してっ、せーし、いっぱい、出る、出すからねっ!」

  「うん、っあ、あん、んあ、瀧くん、いっぱい出して……っ!」

  びくん、とボクも瀧くんの体も跳ねた。背中をえびぞりにして、深く深く、おなかの奥底までつながった。

  びゅる、びゅるるる、びゅるるるるるるるるるる!

  「あ、あっ、あああああっ!」

  ぼこん、ぼよん、とお腹がむりやりふくらまされて、あっつあつのせーしが、ボクの子宮に、美斗來ちゃんの子宮に注ぎ込まれる。瀧くんのえっちなオタマジャクシが、ボクのお腹の奥へ奥へと進んでいく。手をしっかりと握り合って、ボクたちはつながったまま、またあつーいチューをした。

  「はあ、はあ。瀧くん、なんだか、男の子えっちとは、また違った気持ちよさだったね。あれ、瀧くん?」

  にゅるん、にゅぽん。瀧くんは後ろにそのまま倒れこんで、ううん、と気を失っていた。こぽこぽ、瀧くんのせーしがおまんこからあふれ出す。えっ、せっかくもっとえっちしたかったのに。ていうか、女の子男の子えっちも、気持ちよすぎる……!

  隣をみると、すずりくんと芽衣子ちゃんがえっちしてるはずだったのに、もういない。芽衣子ちゃんは牛獣人の男の子を捕まえてえっちしてたし、すずりくんはキツネ獣人の女の子の中にいっぱいどぴゅどぴゅ、出してるみたいだった。鉄棒をしていた、犬獣人の兄弟がえっちをはじめて、砂場で遊んでいた猫の男の子と女の子がえっちし始める。公園の中は、誰もがだれかにぱんぱん、体を打ち付けるさわぎになっていた。ようし、ボクも。えーっと。あ、あそこのすみっこに、ネズミの男の子がいる……。ふふ、いただきまーす!

  こうして、昼ご飯をたべるのも忘れて、ボクたちはずーっと公園でえっちをしていたのだった。

  「それで、杵柄くんのお願いごとは?」

  瀧くんのみんなで射精大会、温井くんの女の子男の子えっち、のお願い事が叶えられてから、ボクはずっと、すずりくんにこの質問をされるたびに、もうちょっとまって、と言うのだった。それで、宿題やったり、インマのちからをつかってえっちしたりちんちん電車したりしていたのだけど、いいのが全く思いつかない。

  そんなこんなで、悩んでいるうちに真夏の、夏休みの登校日の前日になってしまった。はっ、登校日……、久しぶりの学校、そうだ!

  読んでいる本をぱたん、と閉じて、温井くんとえっちしていたすずりくんを呼んだ。

  「ねえ、すずりくん。ボクたちのクラスメイトになってよ! そしたらずっと、ボクたち一緒じゃん!」

  「ふうん、それが杵柄くんのお願いなんだね……、ふふ、いいじゃん、ずっと一緒、かあ。いいよ、今まで、インマとして叶えてきたお願い事でいちばんすてきかも。じゃあさっそく……」

  すずりくんはもごもご、呪文をつぶやくと、びゅるっと射精して、地面に落ちたせーしを一滴すくって、ぴん、と空に向かって弾いた。

  「よし。これでオッケーだ。みんなのせーしを毎日もらってるおかげで、オレさまもだいぶ力が戻って来たよ。大がかりな常識改変魔法も使えた……ふふ、いいねえ」

  「ジョーシキカイ……え?」

  「みんなの記憶をちょーっとだけいじって、オレさまがみんなのクラスの転校生になったってこと!」

  温井くんの質問に、にやっと笑ってすずりくんはそう答えた。

  「さあさあ、明日の登校日、楽しみにしててね!」

  翌朝。いつも通りの通学路を歩く。でも今日はランドセルを背負ってるからちょっと久しぶりの感覚でしんせんだ。もう裸にはすっかりなれたけど、ちょくせつランドセルがふれる感覚はなれないなあ。

  こっちを曲がると、すずりくんのいるお寺跡に続くっていう分かれ道で、おーいって声をかけられた。誰だろって振り返ると、ランドセルを背負った男の子。

  「えっ、すずりくん! それ……」

  「ふふ、ちゃんと学校に行くんだから道具もそろえないとね! ほら、杵柄くんの願い、ちゃあんとかなえてあげるからさあ」

  「ね、ねえ、ボク後ろするから、ちんちん電車やらない?」

  「いいよぉ、ほら、ランドセルは前にしとくね、ほらっ、オレさまのおしりはいつでも杵柄くんたち専用さ」

  「じゃ、おじゃまします……」

  にゅぽん、とすずりくんへの挿入。なんどやっても、このあつあつあまあまなおしりの気持ちよさはかなわない。さすがインマだなって思う。じゅぽん、じゅぷ、と奥まで差し込むと、いっきに男の子くさくなった。

  「さ、行こうか」

  「うん」

  えっちらおっちら、ボクたちは二人三脚みたいに息をあわせながら、学校までいった。とちゅうなんども射精して、すずりくんもせーしをびゅるっといっぱい出してた。そのたびにお尻の穴がぎゅって狭くなって、ボクはまた射精してしまう。

  やっとのことで教室についたころには、もう何十回も射精してた。教室に入るまえに、にゅぽん、とすずりくんのお尻からちんちんを出して連結解除。すずりくんは先に職員室に寄らないといけないらしい。ぶらぶら、手持ちぶさたになったちんちんをさすさすさすりながら、ボクは教室に入った。そして、目にとびこんできた光景に、ボクはなにも言えなくなる。

  すごい、み、みんな裸だっ! 美斗來ちゃんも、朝隈くんもだれもかれもが何も着ていない。そして、あっちこっちでえっちしていた。温井くんは朝隈くんにずこばこ、机にまたがってちんちんを入れられていて、瀧くんもネズミの女の子に入れながら、悠馬くんにちんちんをいれられていた。

  でもそのなかで唯一、上大岡くんだけがちゃーんと服を着て、いつもの妖怪図鑑を読んでいる。

  「杵柄くん、おはよ」

  「あっ美斗來ちゃん! おはよ……んっ、んん……」

  むせかえりそうな男の子と女の子のにおい、せーしの匂いでいっぱいになった教室のまんなかで、ボクは美斗來ちゃんとチューをした。

  「ね、ほら、わたしのおまんこ見て……、杵柄くんのこと考えてたら、じんわり、じーんと濡れてきちゃって……」

  上目づかいで、えっちしよ、って美斗來ちゃんは言った。うん、うんってボクはうなづく。

  机の上でねころがった美斗來ちゃん。そのからだにがばっとかぶさって、指でさゆうにまんまんを押し広げた。あつあつで、とろっとしたそこに、ボクのちんちんをそっと、やさしく入れた。

  「あうっ……杵柄くんの、大きいっ」

  「あっ、美斗來ちゃんとえっちしてるって考えただけで、ちんちんがびくんってなってっ」

  ぱちゅん、ちゅぽん。ボクはぎっこんばったんとちんちんを抜いてはさして、を繰り返した。美斗來ちゃんと手をがっしり握り合って、またチューをして美斗來ちゃんを黙らせる。ちいさなちいさな幸せの世界のなかに、ボクたちはいた。

  「あ、あ、ボク、もう出ちゃう、美斗來ちゃんのなかに、ボク、出すよっ!」

  びゅる、びゅるるる、びゅるるるるるるるるるるっ‼

  はじめての美斗來ちゃんとのえっちのせいか、ボクはいままで体験したことなかったぐらいの量がいっきに発射された。びくんびくんとちんちんのなかを押し出していくせーしが、あっつあつのやけどしそうなせーしが、にゅるにゅるじんわりと、美斗來ちゃんのお腹のなかへなかへと注ぎ込まれた。美斗來ちゃんのおなかは妊婦さんみたいにふくらんで、あまりの気持ちよさか、美斗來ちゃんは顔を真っ赤にして微笑んでいた。

  にゅぽん、とちんちんを引き抜くと、栓をぬいたみたいにずぽずぽこぽぽとせーしがあふれだし、教室の床を汚す。へへ、出しすぎちゃったな。

  そのとき、ちょうどチャイムが鳴って、みんな自分の席に戻り始める。ボクたちも、自分の席に帰った。

  そして、これまたすっぽんぽんの牛沢先生が、すずりくんを連れて入ってくる。

  「さあ、今日はみなさんに転校生の紹介があります。硯君です。さあ、硯君。挨拶を」

  「やあ、オレさまはインマのすずりだっ、さあ、今からオレさまについておいで、いっぱいきもちいこと、しよう……な?」

  すずりくんはそういうと、ぱちん、と指をならした。すると……。

  「あ、いかなきゃ」

  「そうだね、すずりくんに付いて行かないと」

  「そうですね、みなさんも、今日はもう下校にして、すずりくんに付いて行きましょう!」

  ついには先生までそんなことを言い始めた。ぞろぞろと、みんなランドセルを背負って教室を出ていく。温井くん、瀧くんもおんなじようにしていたから、ボクもそうした。先頭はすずりくん。裸にランドセルを背負っている、っていうふつうに考えたらちょっとおかしいボクたちが、クラスみんなで一丸になって大行進を始める。美斗來ちゃんもふふふってかわいらしく笑っていた。それを見て、ボクもなんだかそれも悪くないやって思えてくる。

  先頭を歩くすずりくんに、温井くんがたまらず後ろから抱き着く。ぎゅうっと腕を回して、すずりくんにちんちんをさしこむ。それを見ていた男の子たちも、ボクもボクもってなったみたいで、つぎつぎにそのちんちん電車につながり始めた。

  「わーっ、男の子だけずるいよう!」

  女の子たちの、そんな声があがる。

  「ふふ、だいじょうぶさ、そーれっと!」

  すずりくんがえいっと指をはじくと、ぼふん、なんと女の子たちにもちんちんが生えた。

  「やったっ、これでわたしたちもちんちん電車できるね」

  「すずりくん、ありがと~!」

  すずりくんを先頭にしたちんちん電車は、どんどん、長く長くなりながら駅前の方に向かっていった。まわりに、お買い物をしてるおばちゃんとか、みんなのおかあさんたちがいて、わあ、みんなすごいわってぱしゃぱしゃ写真を撮ってる。それをみて、みんな恥ずかしくなっちゃったのかきゃーっていいながらもぴゅる、ぴゅーと射精しちゃってるみたい。女の子ははじめての男の子の気持ちよさに、ちょっとどきん、としてるみたいだった。

  「さあ! 商店街でお買い物中のみなさん! 印間小学校の子どもたちみんなで、ちんちんでつながっちゃってます、みんな仲良しなところを、ぜひぜひ、ごらんくださーい!」

  「杵柄くんもいかないの?」

  「ひゃう、美斗來ちゃんっ! び、びっくりさせないでよ……。う、うんボク、ちょっと恥ずかしいかなって」

  美斗來ちゃんのおまたにも、ぴょこん、とかわいいちっちゃなちんちんが、それでもしっかりとボッキしていた。

  「じゃ、わたしが杵柄くんに入れてあげるね、ほらっ、お尻出して」

  「う、うん」

  ぷちゅ、っと、かちかちの美斗來ちゃんのちんちんがボクのお尻に入った。はうって熱が走って、美斗來ちゃんにぎゅーって抱きしめられて、それでもうくらくらしそうになる。

  すずりくんのちんちん電車のいちばん後ろにいた、悠馬くんのおしりに、ボクも連結する。

  「あうっ、杵柄くん、いきなりおしり、せまくなっちゃって、わたし、なにか、うっ、出てきちゃうっ!」

  「み、美斗來ちゃんっ、いいよ、いっぱいボクのなかでびゅーびゅーしてねっ!」

  ボクたちは、いっぱい一列に連結して、大人たちに見られながらびゅるるって射精した。

  「ふふ、じゃあ仕上げだねっ! みんな、一気に出しちゃえっ! からだのぜんぶ、せーしになってでていけ~っ!」

  ぱんっとすずりくんが手を叩くと、ボクたちのちんちんがぼこってふくらんで、みんなきゃーって言った。おしりがきつきつになって、きゅんって切なくなってみんな前にいる子に抱き着く。そして、ばん、っと一気にはじけた。

  びゅーびゅー、びゅく、びゅるる、びゅるるるるるるるるるるっ‼

  「わ、わああっ」

  「いっぱい、で、出るっ!」

  「とまらない、うぐ、あう!」

  ぱちん、ぴゅん、ぶう、びゅくっと、みんなの射精のいきおいがすごすぎて、ちんちん電車の連結が外れてしまった。みんなみんな、お互いのあつあつ真っ白なせーしに染まって、べとべとで男の子くさくなる。はあ、はあ。みんなその場に倒れこんで、ぴゅーぴゅ、とちんちんから、お尻からせーしをこぽこぽ垂れ流していた。

  「いまだッ!」

  えっ。

  商店街の脇から飛び出してきたのは、ぺりぺりした、和服すがたの上大岡くんだった。本で読んだ、陰陽師、みたいな恰好をしている。

  「やっと尻尾をだしたね、インマ野郎。ぼくをだまそうたって、そうはいかないよ。えいっ!」

  「うぐっ、うそだろ……なんでお前がっ、……ああ、そっか、あいつの子孫、なんだね、君は」

  上大岡くんはぺたり、とすずりくんのおでこにお札をはると、そのまま、すずりくんはかなしばりにあったみたいに動けなくなってしまった。

  「ふん。いいのかな、いまオレさまを封印して術が解けたら、みんな大変なことになるよ」

  「その辺は大丈夫さ、ちゃあんとみんなを元に戻させてから封印するからね」

  「こらあっ、硯になりするんだっ!」

  「上大岡君、やめろっ」

  すずりくんを守ろうと飛びかかっていった温井くんと瀧くんのおでこにも、上大岡くんはお札をはった。すると、ふたりとももう動けなくなってしまって、うぐうって苦しそうにその場に倒れこんだ。

  「かわいそうに……このお札が効くなんて、もう君たちはインマになりかけてるんだよ。はあ、あのときぼくが、もっと早くに気づけていたらって思うと……あれ、杵柄くん、きみはもうほとんどインマみたいなもんじゃないか!」

  上大岡くんがボクの方に走ってきて、またぺたりとお札をはる。

  「ううっ、びりっとする……」

  「そこで大人しくみてるんだ。きみもちゃんとぼくが戻してあげるからね」

  上大岡くんはすずりくんのところにもどると、ぶつぶつ、すずりくんがするみたいに呪文を唱え始めた。すると、むく、むく、むくむくとおまたのあたりが膨らんでいき、ついには服を突き破った。

  「うげえ、やだあっ、封印はやだあっ!」

  「うるさいっ、お前は百年前にも、子どもたちにえっちなことを教えて悪さしたってちゃあんと記録が残ってるんだからな!」

  うわあ、すっごくおっきなちんちん。それに、上大岡くんの巨大化したちんちんは、どこか神々しくかがやいているみたいに見えた。

  くるり、と上大岡くんはすずりくんの体をひっくり返す。体の自由をお札でうばわれたすずりくんはされるがままだ。そして、お尻をつきだすようにしてうつぶせにさせられると、上大岡くんは、その聖なる大砲ちんちんを、ずぷり、とすずりくんに突き刺した。

  「あ、ああ、ぐああっ、灼ける、お尻の穴が、灼けるッ! あ、ぐあ、くそ、くそ、顔は覚えたからな! もう忘れるもんか!」

  「だまれっ! すぐにぼくが退魔師って気づけなかったのがお前の運のつきだ!」

  ずぷん、ぬちゃん、とちんちんが押し込まれ、そして引き抜かれるたびに、すずりくんのちんちんからはどす黒いせーしがびゅしゃびゅしゃあふれて、地面の中にしみ込んでいった。

  「あ、ああ、せっかくためた力が、どんどん抜けてく……うう、っ、あう、いやだあ、いぐ、退魔師ちんちんでオレさまが射精しちゃうっ、ああ!」

  「くらえ! 退魔師の聖なる精液、だっ!」

  地面がわれんばかりに、すずりくんはそう叫んだ。そして、真っ白な光に包まれた。ボクたちは、それ以上なにも覚えていなかった。

  夢を見る。さいきんずっと同じ夢だ。それは、夏休みのあいだ、温井くんと瀧くん以外に、もうひとり、いっしょに遊んでいる友達がいたってこと。でも温井くんも、あの瀧くんでさえも、さっぱり覚えていないということだった。どうしてそんなこと聞くのっていわれて、夢で見たんだっていうと、温井くんはなーんだ、じゃあ気のせいじゃん、って真面目に取り合ってくれないし、瀧くんも、もうぼくたちは低学年じゃないんだからねって。でも、そのボクたち三人組の四人目の子のことを考えると、不思議と切なくなって、ちんちんが、むくっと、かちかちにボッキするのだった。

  夏が終わって、明日はもう、始業式だ。

  (おしまい)