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【116】あの悦楽を、また・・。【R18】

  天幕の入り口となるさらさらした布を片手で避け、四方を囲われた空間に足を踏み入れた。

  中は中腰にならねば頭が天井に着いてしまうくらいの高さしかないが、横になる分には申し分ない広さがあり、入り口から見て左側には[[rb:魔法鞄 > マジックバック]]から出した着替え等の荷物が入った箱が積まれている。

  右手には組み立て式の簡易的な寝台が設置してあり、柔らかな布が乗せられているのでこのまま寝てしまったとしても快適な睡眠がとれるだろう。

  振り返り、左右に分かれた入り口の布を繋げる小さな取っ手を持ち、上から一番下までジーっと下げた。

  これで布がはためくことはない。本当に便利なものだ。

  あちらの技術に感心しつつ腰のベルトに固定してあったバッグを外し、枕代わりの布の隣に置く。

  そうしてやっと寝台に腰を降ろし、靴に付いた土で寝床を汚さぬよう足がはみ出るように調整して横になった。

  手を伸ばせば届く距離に、地面から斜めに伸ばされた外と内を隔てる布がある。

  ちょうど真ん中で結ばれたこの三角の屋根は、外から照らす焚火の灯りにちらちらと揺れているように見えた。

  暫く寝ころんだまま揺れ動く影を眺めていると、外からがさがさと音がして天幕の上に黒い影が覆い被り、外からの光を遮断してゆく。

  これは城の私室にある小部屋の壁に施されているのと同じ、私から放たれる魔力を吸収、拡散させる為の魔術陣が施された布だ。

  端は外側に織り込まれて袋状になっており、そこに空の魔石を入れて陣で集められた魔力を充填する仕組みになっている。

  魔石が魔力でいっぱいになると充填は停止。代わりに生き物の害にならない程度まで魔力を薄める為に広く拡散させる、そういう魔術陣が組まれた魔道具だ。

  これは表も裏も陣でびっしり埋まっているので、面倒事を避ける為に無難な布を被せた二重構造になっている。

  「これは何か」と訊ねられた時には、「明り避け」と誤魔化す手筈だ。

  実際、室内は先ほどよりも暗い。

  その暗い天幕内に、外から傍仕えの声が届いた。

  「アド様。用意が整いました。これより遮音の結界を張りますので、ご用命の際には外に出てお声掛けください」

  「あぁ。分かった。いつもすまない」

  身を起こして詫びると、傍仕えは「これしきの事、何でも御座いません」と返す。

  「では、失礼致します」

  その言葉を最後に、周囲からの音が消えた。

  視界と音が遮られた事で、自室の小部屋とそう変わらない空間へと作り変えられた天幕内。

  寝台から足を降ろして腰掛けると、欲望に素直な分身が立ち上がりかけているのが目に入る。

  浅ましい自分に呆れながら、準備の為に寝台の上に置いた魔法鞄を手に取った。

  〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇

  普通、野営の時に履物は脱がない。緊急の事態にいつでも対処する為と耳にした。

  確かに「靴を脱いでいたので逃げ遅れて魔物に食われました」では恰好が悪すぎる。

  だが、あの傍仕えが居るここでそんな事態が起きるとはとても思えない。

  信頼の上に成り立つ安心感に油断していると言われればそれまでだが、今は必要に駆られているので大目に見て欲しいところだ。

  何処かの誰かに向けての弁解を思い浮かべながら、ブーツの紐を解き魔法鞄から取り出した銀色の敷物の上に乗る。

  そこに寝台から柔らかい布をとって広げ、同じく魔法鞄から幾つかの道具を取り出し並べた。

  そうしてズボンのベルトを緩めて脱ぎ、寝台へと置く。

  下着も脱ぎ下半身が靴下と靴下止めだけになるが、天幕内は風が動かないので少々暑いくらいだ。

  並べた道具の中から赤い首輪を手に取ると、自らの首に巻き付けて装着する。

  すると体が準備を始め、心臓は高鳴って勝手に息が上がり始めた。

  続いてガラス瓶を手に取り、栓を抜いて手の平に垂らす。

  これは摩擦を助ける粘液で、やや白く濁ってはいるが体に害は無い。

  素材は確か植物から採れる液体にスライムの体液を混ぜているのだったか・・

  そう言えばあちらにも似たような物があったなと思い出しながら、立ち上がっている分身に擦り付ける。

  手の中でびくりと反応する分身からの刺激が、腰から背筋へぞわりとした感覚をもたらした。

  『まだ、まだだ・・』

  彼女に教わったではないか。

  性急に快楽を求めず、じわりじわりと積み重ねるのだ。

  鍋底からふつふつとあぶくを立たせるように、少しずつ悦楽を足し煮詰めていく。

  そうすれば、あの時に近い状態で精と共に魔力を排出できるだろう。

  『あの気の遠くなるような悦楽を、また・・』

  思い出しただけで涎が口内に溢れる。

  それをゴクリと嚥下して、上下に擦りたい欲求を無理矢理抑え付けた。

  膝立ちになり足を広げると、垂れさがる袋をゆるゆると撫でる。

  ぬるりとした粘液に助けられて、点火した種火が燃え広がるように、じわじわともどかしく快感を燻り始めた。

  両手足を着いた姿勢になり、尻を突き出すようにして後ろ手を回し粘液に塗れた指で後口に触れ・・その先端をつぷりと埋める。

  ぞくっと痺れるような感覚に、濡れた袋がきゅうと縮んだ。

  無意識に止めていた息をふぅ。と吐き出し、ゆるゆると指を出し入れする。

  自らが与える刺激に、足の間の分身はびくり、びくりと懇願するように跳ね揺れた。

  絞め付けぬように力を抜き、くちくちと入り口をほぐしていく・・

  いつの間にか指は体内に深く入り込み、分身の先端からはとろりとした体液が糸を引いた。

  やがて指が二本に増え、手元からぐちゅぐちゅと泡立つような音が立つようになったところで『もう良いだろう』と指を抜く。

  熱い空気の層が纏わりついているような感覚を、上体を起こした時にうっすらと掻いた汗が冷える事で知覚した。

  ふっ、ふっ、と短く息を継ぎながら瓶を傾け、ゆっくりと垂れる粘液を操作魔法で操り、あの時目にした玉の連なりを一回り小さく再現する。

  瓶から伸びる粘液の蔦の先・・その丸い連なりの先端で、胸で支え突き出した尻の中心をくにくにと押し撫でた。

  腕を回し、尻肉を鷲掴むようにして左右に引き広げ晒した入り口に、ぴたりと先端を宛てがい・・

  どぅ、どぅ、と耳の後ろで鳴る血流の音に急かされるようにして、ずるっ!と一気に侵入させた。

  「あ゛っ―!!」

  衝撃に、喉が締まって声が途切れる。

  快感と興奮と、物理的な圧迫で分身の先端からぴゅるっ!と体液が飛ぶ感覚。

  途切れそうになる操作魔法をぎりぎりで持続して、皮膚に強く爪を食い込ませながら蔦の抽挿を開始した。

  最初はゆる、ゆると軽い刺激を意識して丁寧に操作するものの、頭の中を掻き回すような快感に直ぐにどうでもよくなってしまう。

  うつ伏せで上体を寝台に預け、腰を突き出して乱暴に自らの尻穴を暴きつつ、裾から入れた両手で胸の先端を摘まみ捻る。

  「あ゛っ!お゛っ、お゛ぐっ!あ゛っ・・あぎっ!」

  余裕の無い中、僅かに残った理性を総動員して粘液の蔦を操作し、ごりごりと内側から気持ちイイ箇所を擦り撫でた。

  一切触れていない分身は振動で振れ動いて常に透明な雫をぽたぽたと垂らし、膝で支える足元に斑な染みを作ってゆく。

  どれだけそうしていたか、達しそうになる度に抽挿を止めて耐え、快感を折り重ね腹の奥で魔力を煮詰めるようにして捏ねた。

  ぼたぼたと零れた体液と粘液で足元が濡れ汚れた頃になって、やっと蔦を引き抜くとぬぽんっ!と間の抜けるような音と共に強烈な快感が生じる。

  内壁をぞりぞりと擦り出て行くその感覚に、視界がバチバチと瞬いて嗚咽とも嬌声とも判断の付かぬ声が自らの喉から溢れた。

  途端、操作魔法が途切れ、粘液は捩れ乱れた敷布に落ち広がる。

  震える腕で寝台から上体を起こし視線を下げると、血管を浮き立たせはち切れんばかりに固く反り返った分身はびくっびくっと跳ね動いて限界を訴えており、両胸の先端はじんじんと痺れ赤くなっていた・・

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