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...暗い、、暗い、、、暗い、、、、、
一体周りはどうなっているのだろう?
周りの様子を手探りで探ろうとして、手が自由にならない事に気づく
手だけでは無い、足もだ、、、
手と足に縄の縛めの懐かしい感触を感じて、"此処"が何処なのかに思い当たる
...そうか、、"檻(遊郭)"だ、此処は、
自分が『もの』だった場所......何も考えなくても済んだ場所、、
いや、考える事を許されなかった場所、、、、
自身の腑抜け具合に呆れ、力ない笑みが浮かぶのが判る
よりにもよって夢とは言えこんな場所を懐かしむとは、、、、
本当に何も考えたく無いのなら、夢など見なければ良いというのに....
本当の"檻"には自分以外の『もの』も居た筈なのに、此処にはひとり....
どんな『もの』達と一緒に居たのか思い出す事も出来ない、、
...まあ、いい、、、
どうせ夢なのだ、、、直に覚めるまでこうして"澱んでいる"のが今の自分にはお似合いなのだという諦観に、かつて『もの』として扱われていた頃の快楽への誘惑が侵食していく.....
やがて、、、周りへの興味も、自身への思いも薄れていき、、、
こうして『もの』としてひたすらに待ち焦がれるのは、自分を『人形』として扱ってくれる客が現れるその時のみ、、、、
やがて、漸くに待ち焦がれた"その時"が、、、
目の前の襖が徐々に開いていき、光がゆっくりと差し込んでくる
..."お客様"だ、、、
"歓喜"が空虚な胸の内を満たしていく、、、思わず涙ぐみそうになる、、
『もの』だというのに.......
やがて目が慣れ、、隣の部屋の"明かり"を遮る様にして立つ人影の姿が徐々に、、、
逆光の中、陰となった表情は伺う事が出来ないが、、、、
小柄で、、膨よかな体つき、、白い柔な体毛が体を覆っているのが判る
思わず息を呑む、、
...そんな、、、どうして、、、どうして此処に"○○"が....!?
そして、、、ある事に気が付き、更に愕然とする
...名前が、、思い出せない、、知っているハズ、なのに、、、
いや、、そもそも目の前の"この人"は自分の、、いったい、なんだ.....?
そんな『もの』の様子を伺っていた人影の口元が小さく綻ぶ、、
「ふふふ、、、どうやら驚いたみたいですね....
でも駄目ですよ、、、貴方は『もの』なのですからね...」
何処か"幼さ"が残る声は、しかし大人びた口調によって独特の深みを帯びた言葉となり、
先ほどの咎める様な言葉も、柔らかに諭す様な心地よさを伴って耳へ、、
...駄目だ! こんなのは駄目なんだ!!
俺は"この人"の前では『もの』になっちゃいけないんだ、、
俺は、俺は、、!?
俺、、、僕、、誰・・・・?
自身が何者であったかを思い出せず悲鳴を上げるも、、"声"が出ない、、、
出来る事は只、目の前の人影を呆然と見つめるのみ......
人影がゆっくりと歩み寄って目の前にしゃがみ込み、柔らかな小ぶりの手で優しく頬を
撫でてくる、、それ程に近よられても口元より上の表情を伺う事が出来ない
「またも驚いてしまいましたか、、、
困った『もの』ですねぇ......言葉さえも忘れてしまって、、、」
優しく、、しかし何処か悲しげな声音を含んだ言葉が...."吐息"と共に耳に入り込んでくるのが心地良く、、、此処にある"何か"に必死に抗おうとする心をじわりじわりと溶かしていく
...あ、、、、だ、、、だ、、、め、、、
声が出ずとも言葉を紡ごうと懸命に形を変え音の出る形を成していた"口"の動きが徐々に...
不明瞭な、陸に打ち上げられた魚の様な、、、只の息継ぎの様な単調な動きに堕していき、、
...、、、、、、、、、
視界さえもぼやけ、傍らで頬を撫でる人影さえも徐々に薄れ、、、
このまま"夢中(ゆめなか)"での意識が薄れ、、、そうして覚めるかと思われた夢は、
「そうですねぇ、、、このままでも何ですし、、『人形』さんになってお話しましょうか?
その為に『名前』を付けてあげますね」
その間際、、、息をしようと水面(意識)へ顔を出す直前に
水底から伸びた手が足を掴んで引きずり込む・・・『名前』という"手(言葉)"によって.......
...『名前』!?
"何者か"になりたいと、、、"言葉"を発したいと、、
そんな当たり前の"欲求(のぞみ)"が枷となって、悪夢から抜け出る事を阻む、、、、
これが本当に只の夢なのか、、傍らに佇む人影が誰なのか、、
そんな事は最早欠片も関心を惹かず・・・只々、自身の『名前』を告げる言葉を待ち焦がれる
そんな『もの』の渇望する眼差しに
「ふふ、本当に欲しいのですね、、、『名前』が
では、どんなのがいいか、一緒に考えてみましょうか....」
その背後より取り出されたのは一抱えもある鏡、、目の前に掲げられ『もの』の全身が顕になって映る
...ダ、ダレ・・・・?
白い寝間着に身を包んだ、歳は四十位か、、、太り肉の狼が寝台の上に"大の字"に手足を縛められ、呆然と口を開けている姿がその中に......
鏡の陰に隠れてしまっていた人影が、、一筋の涙を流して"白虎の顔"で覗きこむ
「今の貴方です.....
私達はあの戦いで勝つ事が出来ました、、
でも、貴方はあの戦いで私達を庇って、、、もう死んだものと思っていました
ですから数年後に"貴方が生きている"と知った時の私と蒼雷殿の喜びといったら......
でも.....天壊の残党が営む遊郭の蔵で探し当てた貴方は、
心を閉ざして『もの』に成り果てていました....
そんな貴方を引き取って.....もう十五年は過ぎましたか
時折、貴方は『もの』から『ひと』へ戻るんです
けれど、、、
『ひと』に戻った貴方は半狂乱になって、自身の躰を傷つけて、、
だからいつも手足を縛めてなくてはならなくて、、」
小柄な白虎の手が痛ましそうに縄の掛かった手首をさする、、その横顔には"歳相応"の苦悩が刻まれていた
「私も、、、貴方を見つけてから体の"成長"が止まってしまいました
お医者様のお話では心因性の物という事です」
再び向き直った白虎の"笑み"はぎこちない明るさで、悲しみを押し殺していて、、
「昔の事なんか思い出さなくても構いません、、生きて居てさえくれれば
でも、お話くらいしたいじゃないですか......だから『人形』になってくれませんか?
ねえ、厳噛・・・・
"厳噛"と呼ばれた『もの』は有らん限りの声を上げようと試みる
目の前の光景を"絶叫"で掻き消さんと、、
こんな事は"嘘"なのだと、、、こんな"夢"など覚めてくれと、、、
そんな思いも虚しく、悲しい笑みを湛えた白虎の手が頬を撫でてやろうと伸びて来て、、
[newpage]
頬に伸びた手は、膨よかながらも太く青みがかった物へと変わり、、
間近に迫っていた白虎の顔は、年経た青龍の豊かな顎髭を垂らした顔へと変貌する
「目が覚めましたかな?」
にこやかに問う龍の手が頬を優しく撫でる肌触りがなんとも心地良く、先ほどまでの光景を忘れてこのまま寝入りたくなる誘惑を辛うじて堪えて狼が口を開く
「あ、あの、、、、?」
ふと気づいて頭を巡らせ周りを見れば、幻内と別れ一人あてもなく彷徨い歩いた森の小道が視界の端に入り、、自身を顧みれば二刀を差したまま大の字に地に仰向けに臥せる胸より下の姿が目に入る
「え、、、一体、どうし、、」
慌てて起き上がろうとする狼の胸にそっと鼻を押し当てて押し留め、、
「まあ、そんなに慌てずとも、、、
このまま一緒に空を眺めながらお話しませんか?」
そう言って傍らに青い巨体を横たえ、横からニッコリ微笑みかける龍に"否"とは言えず
「はあ、、、、」
何だか誤魔化されている、、、狼のそんな様子を気にする素振りも見せず
視線を傍らから空へ、、、顔を上に向け表情を見せぬまま、隣に寝転ぶ狼へ語り始める
「さて、、何処からお話ししましょうかね?」
"問い掛け"の様な言に狼は漸く"初めに問うべき事"を思い出す
「あの、、貴方は一体、、、誰ですか?」
些か間の抜けた感のある問いに
「これは失礼、
私は黒田宗左衛門、、、皆様にご厄介になっている黒田孝之助の大叔父にあたる者です
以後、お見知りおきを......笹葉 真誠殿、、、いや、此処では厳噛殿とお呼びした方
がいいですかな?」
愉しげに淀みなく言の葉を連ねて自身を語るだけでなく、自己紹介の機会まで奪う龍の言動に狼が警戒心を露わにする
「な!? どうしてその名を、、アンタ、、、一体」
面と向かって問い詰めようと起き上がりかけた狼の肩を膨よかな手が掴み
「まあ落ち着いて、、、
私は逃げたりしませんよ
それよりも・・・・空を見ながらでは駄目ですかな?」
斜め下より茶目っ気たっぷりに見返す瞳に悪意は感じられず
しかし、そのいたずらっぽい笑みの視線の先、、空に浮かんだ物を目の当たりにして
「!?」
雲ひとつ無い青い空.....その中央、ちょうど二人の真上にあたる場所に違和感のある何かがぽっかりと、、、、、、草の上で気持ち良さそうに寝ている狼と龍人?
「俺達、、、なのか....?」
空に浮かんだ"合わせ鏡"の様な光景に呆然と誰に問うでもなく呟くと
「ええ、正確に言えば"現実の私達"ですが」
ちらりと横目で狼の様子を伺い、再び視線を空に戻して愉しげに語り始める
「彼処で寝転んでいるのが現実の私達、、あの二人が手を重ねている物が判りますか?
そう、あの硯の様な形の物です
いえいえ、幻内殿の"筆入れ"ではありませんよ....形は似てますが、、
『分家の石』と言う記録と記憶を司る道具です。今の私達は"あの中"に居るのですよ」
「居るって、、じゃあ、此処は、、」
「ええ、"石"の中に創りだされた世界ですよ
私達は....そう、"石"の中の世界で同じ夢を見ていると言った所でしょうかね」
困惑する狼に、ほんの少しばかり"バツが悪いそうな"笑みを返す
...流石にいきなり過ぎたかねぇ.....
しかし、、"こんな所"に連れ込んだのは伊達や酔狂では無い、、、まあ少しばかり"遊び心"が入っている事は否定しないが、、、
「一体、、、、」
"どうやって"、、"どうして"、、"何者"、、、そんな諸々が混じった問いに
「厳噛殿」
知らぬ間に端然と座し、若干の咎める様な声音で真っ直ぐ射竦めてくる龍に
「は、はい、、」
慌てて居住まいを正してそうっと龍の顔を伺う狼、、そんな様子に少し表情を緩め
「私は"迷う"という事を悪い事だとは思いません
自身に欠片の疑問を持たない者はえてして道を誤り易い....私はそう考えます
ですから貴方が今回、様々な事を知って思い悩むのはむしろ良い事かと
ですが、、、」
再び、いや、、眉間にしわ寄せはっきりと咎める声音で
「どうも貴方には悪い癖がある様ですね....
自身の事を顧みないという悪い癖が」
射竦められた狼が恐る恐る
「あの、其れはどういう、、、」
「目的の為には自身がどうなろうと構わないと何処かで思っておりませんか?
目的を達せられる程度に自身の身が持てば良いと、、
だから今回の様に目的を一時見失った時、自身の身を守る事さえ疎かになるのでは
ありませんか?
そうでなくては私如きに易々と"こんな所"に連れ込まれる訳が無いでしょう」
さり気なく"自身の悪行"を最後に付け加える辺りに年経た者の"面の皮の厚さ"が出ているのだがそれを指摘する余裕は無く
「そうかも知れません........今まで俺は『あいつ』、、
いえ、、『あの人』に復讐する事を生きる拠り所にして来ました。
でも実際に目の当たりにした『あの人』にどうしても刀を抜く事が出来なかった....
父上や母上の事を思えば迷う事なんて無い筈なのに、、、」
黙した龍を前に狼の語が続く...
「"白雲を守る"、、そう誓った筈でした.......
けれど、、こうなってみるとその誓いも復讐を美化する為の『嘘』だったんじゃないか
そう思ったら自分の"復讐心"以外の全てが嘘に思えてきて、、、」
何故"そんなに事情を知っているのか?"、、最早そんな疑問さえ抱かずに自身の心の内を初見の相手に吐露する狼へ
開口一番
「ならば、、全て投げ捨て逃げてしまいましょうかね?」
にこやかに問う龍の声音には、底意地の悪さといった物は全く含まれておらず、
「!? そ、、」
何気無い物言いに狼が絶句する..."そんな事出来る筈が、"と
「先程、お見せした夢を覚えてらっしゃいますか?」
「え!?」
"お見せした"という言葉に驚き二の句を継げないでいる狼へ
「あれは"戒め"としてお見せした物です
御自身の身を顧みずに振舞った場合に起こりうる出来事の一つとして」
淡々と語る龍.....一時の沈黙の後、
「此処では、、未来が判るんですか?」
恐る恐る問う狼に
「まさか!」
くっくと苦笑いしながら頭を振りつつ右手を振って
「起こりえる事が多少判るというだけですよ
本当に全て判るなら苦労しません、、
ですから、、"この戦、どちらが勝つか?"なんて聞かないでくださいね?」
茶目っ気たっぷりに見返して
「ですが、、貴方が何か別の選択をした際に起こりうる事をお見せする事は出来ますよ
例えば、、、、貴方が全てを投げ捨てて逃げ出した場合とかもね...
貴方が見たいと"望む"のならばですが」
「そんな事、、急に言われても」
只々、戸惑い見つめ返すしかない狼に
「ゆっくりお考えになればいいでしょう...その為に此処へお連れしたのですから」
「其れは、一体どういう...?」
「此処で十日を過ごしたとしても、現実に戻ればほんのひと時しか過ぎておりませんよ
つまり、、、思い悩む時間はたっぷりとあるということです」
いよいよ持って開いた口が塞がらない様子の狼に龍はただ微笑むのみ
・
・
・
・
「外の様子が知りたければ其処の"空"から覗く事が出来ますし、
あちらに行けば"書庫"の記録を閲覧する事が出来ます
いずれもは『全て見れる』という訳ではありませんがね」
「はあ、、」
まだ色々と聞きたそうな様子の狼に
「何、時間はたっぷりとあるんです
調べたい事も考えたい事もじっくりとおやりになればいい
退屈したなら私を呼び出してください
調べ事の手伝いなり、お茶なり、剣術の稽古なり
或いは"夜の稽古"なり、私がお相手いたしましょう」
森の中に現れた場違いな扉....."書庫"への入口を前に
呆気にとられる狼を尻目に龍が前へ歩を進め、、
ふと足を止め振り返ると
「流石に、このまま行くのは意地悪が過ぎますかね....
先ずは"どんな事が嫌なのか?"、、そんな所から始められては如何でしょうか?
私は四刻(二時間)程、少し用事を済ませてきますので、では、、」
そうして龍の姿が"扉の向こう(書庫)"へ消え、残された狼は
「そう言われてもな..」
自身の利き腕にじっと視線を下ろす、、、檻(楼郭)で付けられた"古い傷"へ
一度は、彼処(楼郭)で『もの』として消えていく事を受け入れた...その後、思いもかけず『ひと』として再び生きる事となって、、、、今度はそんな境遇に陥れた『あいつ』への復讐を誓い、
でも......再び『ひと』として生きる事も、これ迄の自身と白雲の身の安全も、『あいつ』が全て取り計らった事と知って、、
いっそ、何も問う事も無く斬り捨てていれば、こんな風に思い惑う事も、、だが
『あいつ』..否、『あの人』の諦観の眼差しと、目の前で必死に懇願する黄華の姿が脳裏を過ぎる、、『守人』の柄を強く握り締める右手がわなわなと震え、、、、やがて力無く頭を垂れる
...駄目だ、、
第一、斬ったとして、、復讐を遂げたとして、、、、"その後"、、どうしていた?と、、
其処に思いが及んだ所で、、我知らず大きな溜息が出る....
"敵を討つ"、、そうすれば全てが上手く行く...そう思ってた、、、いやそう思い込んでいた.....自身と白雲を匿ってくれていた人を、、、
...白雲....
今どうしているだろう、、
そんな狼の"心"が働いた所為なのか、、、空の真上、、現実の"自身"を写していた"鏡"が違う光景を映し出す
...あれは!?
空の鏡に映しだされたのは、かの"戮虎"を負かした強者、、篝清十郎と、決意の表情で頭を下げる白虎の少年の姿、、、とある一瞬を切り取った光景ではあったが、何が起きているのか直ぐに理解する事が出来た
...白雲、、、、
どうしてあんなにひたむきになれるのだろう、、いや、そんな事は判って、、
いや、、"何も判ってなかった"事は、つい先日思い知ったばかり、、、、
...なんで何だろうな、、、あんなに必死に....
俺も、、ついこないだまで必死になって、、、
何もかもが"どうでも良い"と、、"全てを投げ捨てて良い"と、、
こんなにも腑抜けて居るのに、心の底からはそう思えない、、否、そんな事は"嫌"だと未練がましく足掻く自身の気持ちに苦笑して、、
、、、、、何故か、不意に思い浮かぶある光景
只一度、父が見せた名も無い"突き"
二刀での攻防一体を基本とする笹葉流は、一対一では無く、、多対多、、或いは一対多を想定した実践本位の剣法、、、しかし、実践を想定していればこそ、、一刀しか使えない場合も、、
記憶の中、夕暮れの朱に染まり正眼に構える父は
只々、静かに構え何の予兆も見せず、、、
不意に"気"が弾け、どんな敵の囲いをも突き崩す神速の突きが放たれる
只、真っ直ぐに.....
あの頃、何度稽古しても父の様には出来ず、
それでも諦めずに、何度も、何度も、、
...何でなんだろうな、、、
今、どうして、
左差しの『武人』の唾元を右手で掴み、すぅっと半円を描く様に抜き放つと、
左手を柄頭に添え、、両の手で柄を絞る様に正眼の構えと成し、、
裂帛の気合と共に放たれる"突き"
其れは見る者に充分な疾さと強さを感じさせる物だったが、、
「駄目だ、、」
...もっと左脚の"溜め"と右足の"出"を滑らかに行わないと、、
再び正眼に構え、、再び....
頭を振り、再度、、、
そうして又、、、
心にかかる霞を振り払わんが如く、、、
[newpage]
「やる気のないフリして
中々どうして、随分と世話を焼いているじゃないか」
扉の向こう..."書庫"で待ち受けていた者が開口一番に放った問いに
「そうでしょうか?」
龍がこそばゆい面持ちで見返す相手は
"痴◯"....もとい"帝月夜詠".....この地の記憶の具現者、、
「ぼくは只、"悩める青年の話し相手にでもなってくれないかい?" って、
言っただけの筈だけど、、、」
「笹葉家の次期当主と"懇意"になる事は、私達にとっても悪い話ではありませんからねぇ」
とこれ見よがしの"悪い顔"で返す龍を
「ふうん..」
涼しい顔で見つめるのみ......とうとう堪え切れなくなった龍が
「....御願いですから"年下"をからかうのは勘弁して下さい」
僅かに顔を赤らめバツが悪そうに呟く、、
「やだなぁ、、ぼくは"花も恥らう十八"だって、、、、
ふふ、、どうやら彼の事を気に入ったみたいだね」
臆面もなく返す巫女に、苦笑いするしかなくなった龍が一転、
「さあて、、、、どうでしょうかね
貴方に見せる為だけに此処に招いただけかも知れませんよ
親戚では無い者に"石"がどう働くのかを....」
最後は一語一語確かめる様に静かに語るのを
「確かに見せて貰ったよ...."石"の働きを、
どうやら先に聞いていた"話"以上の物があるみたいだね」
真顔に戻った巫女が見つめ返す
「それ以上の事は"本当"の貴方が直に確かめてください」
龍は"石"によって複写された巫女の"分体"に話しかける
無論、ごく一部を転写したに過ぎない物であるが、、、
「そうさせてもらうよ....先ずは"本体"と合流させて貰うけど、、
今のぼくの"複写"はこの中に残ってしまうのだろう?」
龍の何気無い仕草の変化一つ見逃すまいと険しい面持ちで対面する巫女へ
「ええ、、そして恐らく、、」
言い淀む龍.....
表情を緩め
「まあ、、今の所、ぼくの目的に違える物じゃないよ
受け入れられる"器"が複数あるという事はね、、、、
ひとまず退散させて貰うよ」
"書庫"から立ち去ろうとする巫女へ
「本来ならば孝之助が"親戚"として貴方に御挨拶せねばならぬ所....
誠に申し訳ありません」
頭を下げる龍に
「ふふふ、、恩人との"旧交"を温めている最中に水を差す程、野暮じゃないよ」
「そう言ってくださると助かります、、、では、やはり....?」
上目遣いで巫女を伺う龍の目が、悪戯っぽい目付きに染まる
「縛られて媚薬入りの風呂で一晩煮られた後、御丁寧に"下拵え(焦ら)"されて、、、
ちょうど今、身も心も"食べ頃"という所かな」
[newpage]
もう何度目になるのか.....
此処が現実と違う場所である事を忘れ、重い体を無理矢理に奮い立たせると
再び正眼に構える
...あと一回、、、
そうして放たれた"突き"は、傍目には早さも力も感じられない物であったが、
静寂の構えから突きへと移る足捌きはこれ迄で最も滑らかであった....
そうして、、"もう立つことも儘ならぬ"と息を切らして大の字になり空を仰ぎ見ていると、、
「お疲れの様ですね」
と青龍の顔がひょっこりと、、、
傍らに座して覗きこむその横顔が微かに綻んでいる様に見えるのは気の所為か...
「何か掴めましたか?」
そんな飄々とした問いに
「いえ、、まだ何も、、」
と申し訳無さそうに僅かに首を振る
「焦る必要はありませんよ、、此処では尚更ね....」
「考える事はどうも苦手で、、、
それで、、、昔どうしても出来なかった技を思い出して
これが出来る様になったら何か掴めるんじゃないか、そんな気がして、、」
目を伏せうな垂れる様に返事を返す狼に
「ですが少なくとも、"何かに打ちこむ"事は出来たようですね」
含み笑いで返す龍....若干の恐れと好奇心が入り混じった曖昧な表情で
「ええ、、あの頃の気持ちを少しだけ思い出せた様な気がします...
ひょっとして、、、貴方の仕業なんですか?」
怖ず怖ずと見返す狼に対し
「さて、どうでしょう、、
此処はちょっと変わった所ではありますから....
しかし、今の貴方が"そう感じる"様に仕向けた事はありませんよ」
その言葉を聞いて安心したのか
「なんだか、、少しだけすっきり出来たような気がします
考える事から逃げているだけかもしれませんが...」
と安堵の表情を浮かべる狼に
「でしたら、、、もう少しすっきりしてみませんか?」
そう言ってやにわに狼の腰元へ屈み込むと
「な、何を!?」
慌てる狼に構わず、長着と襦袢の帯より下を開けさせ
「ふふ、、適度な疲労は性欲を促進する事はよく知られている事でして、、、
ほら」
龍の思わぬ振る舞いに刺激されたのか、、、、
些か小ぶりな膨らみが下から褌を押し上げているのが見える
「いや、、その、、流石にもう、お相手する力が、、」
たじたじとなりながらも、どうにか拒もうとする狼に対し
「おや、それは誠に残念、、、」
と酷く気落ちした表情を見せながら、、さり気なく狼の左手を自身の股間に触れさせる
「あ..」
狼が顔をさっと赤らめる....左手に大きな"膨らみ"を感じて
「まあ、仕方ありませんね....」
大仰な溜息をつきながら、ゆっくりと立ち上がろうとする龍に対し
「いや、、あの、、、全く体力が残っていないという訳でも、、、」
もじもじとし始める狼...そんな様子を尻目に
「ですが、、、無理矢理お付き合いさせるのも気が引けますしねぇ....」
素知らぬ顔で再び書庫へ向かおうとするのに、とうとう
「あの、、、御願いします...."是非"」
ちくりちくりと受けの"性(さが)"を突いてくる龍の振る舞いに耐え切れず、とうとう本音を吐露してしまった狼へニッコリと微笑むと
「ふふ、、、では遠慮無く、、」
予め衣の紐を解いてあったのか、、、羽織から襦袢までをするりと両脇へ落とすと、
中からむっちりとした体に締めた白褌がこんもりと膨らんでいる姿が現れる
其れを見た狼がゴクリと唾を飲み込み
「あ、あの、、、」
と起き上がりかけたのを
「まあ、慌てない、、、
時間はたっぷりとあるのですから」
普段は見せない"ちょっと悪い顔"でさっと狼の上に跨り、手早く帯を解いて長着と襦袢の前を開けさせ、、、
肉付きの良い手が露わになった胸腹をまさぐり、、身動ぎする狼の体を軽く"抓る"様に愛撫して、、、、じんわりと被虐を好む質を丹念に刺激していく
やがて両の胸の突起を軽く捻るように摘むと
「あぁ、、、」
思わず嬌声を漏らす狼へ
「まだ始めたばかりですよ」
と微笑み、今度は小山の様な体で圧し掛かって互いの腹胸と股間を擦り合わせ、互いの体温を感じながら口吻を....長い接吻の後、、、息する為に離した口の間に細い糸が垂れる
糸がゆっくりと切れるのを待つように静かに微笑んで見下ろしてくる龍へ
「宗左衛門殿、、、」
と呟く様に"おねだり"の眼(まなこ)を向ける狼、、、やがて
「そろそろ、、貴方も余分なものは脱いでしまいましょうか..」
狼のうなじより肩へと左腕を廻し、自身を右腕で起こすのと共に狼の半身を抱き起こす、、、
長着と襦袢を両脇へ落とすと、今度は
狼を再度仰向けにして、顔の上に褌があたる様に跨って腹ばいとなり
「では、、、」
褌をするりと引き剥がすと、、小ぶりながらもそそり立つ濡れそぼった男茎が露わに
自身の股間の上、、龍が顔を近づけて行く仕草が触れ合う肌から感じられ、、、
"いよいよ"....そう思い、逸物より襲い来る刺激を待ち構えた狼へ
「ふふ、、やはりいい"匂い"をされていますね
汗をかかれた後ですから尚更ですかな?」
...え!?
思わぬ言葉に予想を覆されたのを他所に、腹の上から
逸物に鼻を近づけ、すんすんと"狼自身"の香りを嗅ぐ龍の仕草が伝わってくる
...いや、、そんな、、、あ、、
まじまじと間近で自身のモノを見つめられ、あまつさえ臭いも嗅がれる思わぬ"焦らし"
自身のモノが小ぶりである事の劣等感、、今の自分の汗臭さで強まっているであろう自身のモノの匂い、、それらが更なる羞恥心を煽り、、そんな状況に甘んじるしか無い事が狼の被虐の性をちろちろと炙る、、、、
顔の火照りと共に我慢汁が更にぬらぬらと自身を濡らし、それに応えた龍の褌の膨らみがより一層大きくなってマズルに押し当てられる
「ん、、んくぅ、、ん、」
恥ずかしさで思わず身動ぎするが、上から押し包むように圧し掛かる龍の体を押し返す力は残っておらず、褌越しに呻き声を上げるのみ、、、押し当てられた褌越しに呼気を吸うしか無い狼も又、龍の"臭い"が鼻、口、舌へと広がり、、、、何より褌越しに龍のモノを咥えさせられる"焦らし"によって、、、、、何やら"頭の芯"まで痺れた様にぼうっとなって
...欲しい、、
堪え切れず、ぴちゃぴちゃと舌で褌を舐め始めた狼に
...そろそろかねぇ、、、
そっと笑みを浮かべ、そして、
「!、、」
前置きも無く自身の逸物を咥えた龍の唇の柔らかい感触に思わず仰け反って、、、
だが、そんな狼の動きを圧し掛かる体で押さえ込み、狼の喜悦の波が少し収まる頃合いを見計らって、、ゆっくりと舌にてカリ首をねぶり始める
「んんぅ、、」
口に咥えた褌を舐める事を忘れ、自身のモノからの刺激に呻き声を上げる狼、、
無論、龍も又、狼が呻く度に、自身の逸物へ褌越しに甘噛され熱い吐息が掛かるのを、
...こりゃあ、、、これじゃあ私の方が先に"射精し(果て)"てしまいそうだ
早く厳噛殿をイかせてしまわないと、、、
股間の膨らみがいよいよ窮屈に感じてきた龍が、狼を先に果てさせようと、、
亀頭のエラに這わせていた舌を、鈴口へと移してねぶると同時に、、顔を上下させて唇で陰茎の茎を愛撫し、、、出し入れする際にすぼめた唇が茎とエラを刺激し、、口の中では舌が亀頭をねぶり、、緩急をつけて射精を促す、、、やがて
「んはぁんんん!」
とうとう堪え切れず、龍の口の中で陰茎が何度も跳ねながら存分に濃い子種を吐き出して、果てる、、、その最後の一滴までを零さぬ様に舐めとるとゴクリと一気に飲み干して
再び"ちょっと悪い顔"となり
「美味しくいただかせていただきましたよ、、厳噛殿
それで、、貴方はどちらの口に何が欲しいのですか?
ご自身の口から言っていただけませんでしょうかね?」
立ち上がり、上から見せつけるように褌を解いて自身の逸物を露わにすると、、、、
一回目の射精で胡乱な目つきとなって横たわっていた狼の瞳がやにわに見開かれる
...欲しい!!
同居人の蒼雷とほぼ同じ大きさの逸物を目の当たりにして、稽古で疲れ果てた後の射精による気怠さが消え再び渇望が自身の体を火照らせるのを感じ、、、目を離せぬままに
「....欲しいです、、、」
狼が下から呟くと
「何処に"何"をです?」
如何にも楽しそうに、わざとらしい"意地の悪い笑み"を返す龍へ
「此処に貴方の"大きな"逸物を、、、
御願いします!」
体を起こすと同時に尻を向けて四つん這いになり、火照った顔で振り向きながら菊門を指し示す狼へ、龍がニッコリと
「では、、遠慮無く、、」
そう言って狼の尻へ屈み込むと舌を菊門の周りに這わせ始める....そんな愛撫の最中に龍がこっそりと苦笑いを浮かべる
...やれやれ、、、
"被虐を好む"という事でそれに合わせてみたのだけど、、やり過ぎたかねぇ....
私も案外、満更でもなかったし、、、まあこういうのは初めてでも無いけどねぇ
今のを見られたら"親戚"達に何と言われるのやら...
この(石の)中での行為は否応無く記録されてしまう為、いずれ"親戚"達の目に晒される事は避けようも無いのであるが...そんな考えを振り払い目の前の事象へ意識を集中する
舌が菊門の周りを舐る度に
「あぁぁ....」
と喜悦の声を上げる狼の菊門へ時折、舌でこじ開けようと真ん中を突くと
「く、、あぁんん.....」
と仰け反る様に、、、やがて自ら尻を龍へ擦りつけて付けてきた狼の尻たぶを両の手で掴んで揉みほぐしながら押し広げ、更に奥へと舌を伸ばし
「さて、、先ずは御開帳といきましょうか」
鼻先まで尻に沈めて、舌先で菊門をこじ開けて内側を刺激し始めると
「ああぁんん、、んぁああ」
鼻音混じりの嬌声で喘ぎ、腰から上を善がらせる狼の尻を然と掴んで執拗に舌で内側を舐った龍は、そっと顔を離すと
「では、、今度はもう少し奥を突いてみましょうかね....」
項垂れたまま恍惚の表情を浮かべる狼と股下越しに目を合わせ、問題無い事を確かめると狼の我慢汁で自身の指を濡し、既に入口が広がった"下口"へ一本目の指を咥えさせる
「ぁぁ....」
異物(指)が奥へ分け入る感覚に、腰砕けになりそうになるのを堪えて喘ぐ事しか出来ない狼へ更に、、、"抜き差し"をして内側を刺激し通りを良くすると
「ひゃぁ、、ん」
一本目で既に充分過ぎる刺激を与えられていた下口に"指二本"が挿入され、、
今度は押し広げるのと同時に前立腺の辺りを執拗に内側からコリコリと、、、、、
「んぁぁ....そ、そうざぇもんどのぉ.....お、おれ、、もぅ.....」
堪らず音を上げる狼へ
「もう辛抱出来なくなりましたか....?
私のを受け入れるには、もう"指一本分"広げる必要があるのですがねぇ....」
と股下越しに自身の膨れ上がった逸物を見せつける....ゴクリと唾を飲み込んだ狼が
「ぬ、ぬわんとか、、が、がまんします....で、で、でも、なるべく早く、、」
呂律の回らぬ口で懇願するのを見て
...ありゃ、やり過ぎたか、、、
と自身の逸物に目を戻して苦笑する...."もう辛抱堪らん"のは自分も同じではあるのだが、どうも"こういうの"も思いの外、楽しめるらしい、、
視線を尻に戻すと、先程までの指の挿入で菊門がいやらしくひくついているのが視え、、、
...もう大丈夫かねぇ....
と傍らの痛和散(潤滑剤)を多めに手にとり、菊門と自身の逸物に丹念に塗りこむと
「では、少し早いかもしれませんが、、、、いきますよ」
慎重に様子を見ながら、少しづつ龍の逸物が肉壁を押し広げながら挿入されて行くと
「んぁぁあ!!」
ちょうど中程、、エラが前立腺を擦る辺りで、狼が二回目の射精を、、、
「大丈夫ですか?」
流石に"少し?"心配になって気遣わし気な声を掛ける龍に
「いえ、大丈夫です、、、其れよりも....止めないで、、、」
喘ぎながらも、変わらずに"ねだる眼(まなこ)"で返す狼を見て
「本当に大丈夫そうですね、、、では」
同居人の龍との行為で慣らされている為か、一度咥え込んだら程なくして大きさに慣れて来た菊門の様子を自身で感じてゆっくりと奥へと押し込んでいく....根本まで挿入した所で、、、
「ぁぁぁ.ぁ.ぁ.ぁあああ、、、」
嬌声が上がる中、ゆっくりと腰を引いて様子を確かめながら、今度は先程よりも少しだけ早く根本まで突き入れて、、、そうして徐々に腰の動きが早められる中
狼の嬌声と水の跳ねる淫靡な音が腰の動きに合わせてリズミカルに響いていく......
・
・
・
・
もう互いに何度"射精し(果て)"たのか、、、大の字にごろりと横たわる狼の周りは飛び散った白濁の液の雄臭い匂いで満たされ....傍らで揃って空を眺めていた龍が口を開く
「はは、、こりゃまた、、、随分と出るものですねぇ」
照れくさそうに顔を赤らめながら顔を向ける龍へ
「そ、、そうですね、、、はい」
我に返って顔を赤らめる狼が恥ずかしそうに返事を返す胸の内は
...蒼雷殿といい、、、長命の龍人は皆こうなのか?
と他の龍人に"若干?"失礼な事を思っていたりするのだが、、そんな思考は
「スッキリ出来ましたか?」
と言う龍の問いに中断され
「は、はい....其れはもう、、、、、
暫く動けそうも無いですが....」
慌てて答える狼.....やにわに半身を起こして胡座で座り直した龍が悪戯っぽい目で覗きこんで
「本当に?」
「ええ、本当ですが、、、」
龍の問い掛けに、"何か間違った事でも言ったのだろうか?"と頭を捻る狼へ
「本当にもう"動けませんか?"」
と龍の更に不可解な問いが、
「え、ええ、、、流石に稽古の後にこれだけまぐわった後では、、、」
と不審に思いながらも自身の体を、、、
...!!・・・疲れが無い!?
目前の龍とまぐわう前に、確かに感じていた"疲労"が消えている事に困惑して
慌てて起き上がり
「い、一体、どういう、、」
と詰め寄る狼へ
「まあ、動ける様ですから、、、後は水場で話しましょうかね」
と脱ぎ散らかした着物を拾い"自分には見覚えの無い"小屋へと向かう龍の後を追って
「あの小屋、最初からありました?」
と疑いの目で問う狼へ
「ふふ、、、あの小屋が"現実"にあるから、此処で引き込んだのですよ」
と含み笑いを返す龍にげんなりとしつつ、
「あの、、後は一体何を仕込んでいます?」
無駄と知りつつ問うてみれば、、
「内緒です」
と真正面から笑顔で返される
・
・
・
・
小屋の水場にて身を濯ぐ龍へ、自身も身を濯いでいる狼が
「あの、先程の事ですが、、、」
とはぐらかされぬ様にと龍の顔を凝視して問う
・・・まあ、龍の裸体、特に"逸物"が視界に入らないようにという意図もあるのだが、、、
「そんなに見つめられると恥ずかしいですねぇ、、、
いえいえ、ちゃんとお答えしますよ
体の疲れが消えた事であっておりますでしょうか?」
と微笑みかける龍の笑顔に、却って顔の火照りを感じ
「は、はい....」
と慌てて視線を下げた所で逸物が目に入って更に慌てる狼へ
「此処は、ほぼ"現実を模した"造りとなっています、、、地形も含め
ですから、此処での出来事は現実に則った物となります」
一旦言葉を切り、、、、狼が落ち着くのを待って言葉を続ける
「現実には不可能な事を出来たりはしませんし
体を動かせば汗を掻きますし疲れも残る
只、まあ、、全て"現実と同じ"では少々つまらないと思いまして、、、
だから、、、少しだけ"理"を変えたのですよ」
と狼へ向ける視線が悪戯っぽい色に染まる
「と言うと...?」
狼が恐る恐る問うと
「滋養を"性行為"で採ることが出来るようにしたのですよ」
「はい?」
「つまり、、此処ではまぐわう程に元気になるという事です
無論、行為を全て終えた後にですが、、、歯止めが効かなくなりますからね」
飄々と述べる目だけが笑っている....言葉の意味を理解した狼が
「あ、あの、、、」
顔をかあっと火照らせ言葉を絞り出すのに
「ああ、ご心配なく、、、普通に食事で滋養を採る事も出来ますよ
次からはそうしますかね?」
ニッコリと微笑みかける龍から慌てて目を逸らして
「か、かか、考えさせてください!」
と言い残し、脱兎の如き勢いで着替えを持って稽古へ向かう狼の背中を見送った龍は
「もう、大丈夫みたいだねぇ...」
と呟くと一人悦に浸った龍は
...さて、、果たして、、次はどっちを選ぶのやら、、
楽しみだねぇ.....
先の場所からの狼の気合の掛け声を聞きつつ笑みを浮かべていた
[newpage]
...ん、、此処は...?
明るさに目が慣れない為か、周囲の景色が霞んでよく見えない、、、一旦目を閉じてから薄っすらと開いて徐々に明るさに慣れさせていくと上から誰かが覗き込んでいるのが、、、
...誰だろう? えっと、、、龍人?
目の焦点が合い始めると、顎髭を垂らし膨よかな頬の歳経た青龍の顔が飛び込んでくる
「目が覚めましたか?」
そう微笑みかける龍に
「あ、あの、、此処は?」
と慌てて半身を起こして周りを見渡しながら尋ねると
「岬森の中の道から少し外れた場所ですよ、
此処に来た時の事を覚えてらっしゃらないのですか?」
言われた通りに視界の端に森の小道、、幻内と別れて一人宛なく歩いた道が映る
...ああ、あの道を通って此処へ、、、
でも、、、、
「あの、俺は一体此処でどうして、、?」
「貴方が寝ておられたのを私が通りかかりまして、、
まあ、この辺は廃都と違って治安もいいですから、そのまま通りすぎようとも
思ったのですが、、少々気にもなりましたので起きられるまでお待ちしておりました」
とにこやかに淀みなく答える龍に
「あ、其れはその、、すみません」
と狼が頭を下げると
「いえいえ、私が勝手に待っていただけの事です
本当に気持ちよさそうに寝ておられましたのもので、、、
夢でも見ておられましたかな?」
と茶目っ気たっぷりに返してくるのに
...夢? そう言えば、、、、
と沈思する狼の様子を見て
「どうやら、何か見ておられた様ですね」
と微笑みかける顔に....慌てて
「あ、いや、、その、、何か見たみたいなんですが、良くは思い出せなくて、、」
と何故か顔が火照るのを感じて目を伏せる
...どうして又、、、?
其処でふと、ある疑問が浮かんで
「あの、貴方は、その、、?」
その言の葉の断片より狼の問いを察し
「私は黒田宗左衛門、、、あなた方の所で御厄介になっております黒田孝之助の大叔父に
あたる者です
孝之助から聞いた話からの当て推量なので、間違っていたら申し訳ありませんが貴方は
厳噛殿で間違いありませんかな?」
と悪戯っぽい目で問い掛ける龍に
「は、はい、、そうです...厳噛と申します」
と何やら解せない"既視感(でじゃぶ)"を覚えつつも頭を下げる狼へ
「此処で会ったのも何かの縁、、少しお付き合いしていただけますか?」
と微笑む龍に
「ええ、特に用事もありませんから...」
と龍の顔を直視出来ない事を訝りながら狼が龍の後をついていくと....
先程の場所より更に奥、、道の方からは全く見えない場所に一軒の小屋が現れる
「こんな所に、、、どうして?」
と言葉ほどには驚いていない狼に
「この小屋は昔、避難小屋として使われていたそうなんですが、だいぶ前に使われなく
なりましてね、、、、其れをウチの孝之助が先の戦(手綱街道)に備えて使える様にし
たのですが、結局使われずじまいでして、、、
休憩するには丁度いい場所ですよ」
と縁側の木戸を開けて手招きする....
「所で村の方から聞いたのですが、なにかお悩みの御様子だとか
今は......どうです?」
龍の唐突な問いに、、、しかし特に違和感を覚えずに
「なんだか、、、随分昔の事の様に感じます、、
全部割り切れた訳ではないですが、それでも....
今は、白雲達と共に生きる、、、、その為の努力をしようと」
狼の瞳に光を見た龍が
「では、、、、」
納戸の内側より大小一組の太刀を取り出し左右に差し、、
左の大太刀を抜き放って正眼に構え、、表情を引き締め目を細めると
「始めましょうか、稽古の続きを、、、、、」
異を唱えずに無言で頷き両刀を構える狼、、、、、龍の初太刀から始められた
二刀流の攻防一体の構えは相手の攻めを受け流しながら攻めへ転じるのを得意とするものであるが、、、、傍目には狼は目の前の龍に押されているように見える
龍が振るうのは練習用の刃を落とした大太刀一振り
其れに対して狼が両手に構えるのは愛刀の『守人』と『武人』
本来なら狼の方が押して然るべきなのだが、、、、、
龍の放つ一太刀、一太刀は重く、、、ともすれば『守人』或いは『武人』を取り落としそうになる強さ
ならばと攻めに転じて『武人』の初太刀を龍の大太刀に受けさせて『守人』での胴払いを狙うも、咄嗟に左手で抜かれた脇差によって防がれる
しかし、、双方とも相手の繰り出す太刀に不意を突かれた様子は無い、、、
まるで互いに"型"を演じて、己の太刀筋を一太刀、一太刀確かめるように
それでも、、、、龍の息は僅かに上がったのみであるが、狼は肩が微かに上下し始める
双方の間は約二丈(六めーとる)、、、、
不意に狼が上段に構えた『武人』を空を斬る様に後ろへ振りぬくと、、
手首を返し『武人』を龍へ投げつける
真っ直ぐ飛んできた『武人』を大太刀で撥ね退けた龍の喉元には『守人』による"突き"の切っ先が、、、
寸止めされた『守人』の切っ先を険しい顔で見つめていた龍が、、ふっと相好を崩して
「では、ここまでという事で、、、、」
場の張り詰めた気が緩み
狼がほうっと息を吐き、、、『守人』を引いて鞘に収め、投げた『武人』も拾って鞘に
二刀を鞘ごと抜いて納戸に立てかけると
先に軒先に腰掛けていた龍の隣へ後ろ向きに倒れ込む
上から覗き込む龍の眼差しを感じて
「やっぱり、、、、夢じゃないんですね」
「いえ、夢ですよ、、、少しばかり変わっておりますがね」
「....何をしてくれたのか、、きちんと話してくれないのですか?」
「何時かそんな時も来るかも知れません、、貴方がこの先の戦いで生き延びたなら、、、」
無言で先を促す狼の眼差しを受け、、
「私には多くの"親戚"縁者がおります
もしも、、貴方が何がしかの"恩義"の様な物を私に感じておられるのならば、
この先も生き延びて、その者達に少しばかり手を貸していただけませんか?」
「それは、、、俺がいなくとも白雲に、、、」
「貴方を"夢"でお世話したと言っても相手にしてもらえないでしょうなぁ
どうせなら手助けしてくれる方が一人よりも二人の方が心強いですし、、、
其れに、、白雲殿は果たして守られるだけの事を望んでおられるでしょうか?
私はそうは思いません、、、
かつて貴方が、貴方の御父上と共に並んで歩みたいと望んだように」
「俺は、、、」
言葉を濁す狼へ
「慌てる必要は必要はありませんよ、、、貴方が生き延びさえすれば
この先幾らでも」
「.....」
「所で、、その、、、」
龍が顔を赤らめ
「はい?」
訝しげな顔で返す狼へ
「欲しくありませんか、、、これ?」
と裾下をまくり上げて狼の眼前に晒すは、、白褌を突き上げている大きな"膨らみ"
ゴクリと唾を飲み込んだ狼が目を離せぬまま
「はい、、、、とても、、、、」
と絞りだすように.....不意に"何か"を思い出して顔を真っ赤に上気させた狼が
「あの、、、やっぱり、しなくちゃいけないのでしょうか....."おねだり"、、」
と上目遣いで向ける視線へ
「していただけた方が、お互いに"愉しい"かも知れませんよ」
と"悪い顔"で応える龍に....何かの"すいっち"が入ったのか、、
がばっと跳ね起き床上に上がり込むと、、裾下をまくり上げ尻を向けて四つん這いになって
「此処に貴方の逸物を、、御願いします!」
と褌の上から己の菊門を指し示す、、、
「では遠慮無く、、、」
と帯を解きに掛かった龍が思うは
..."石"の中で三十回はやっているからねぇ、、、
この"前戯(ぷれい)".....
[newpage]
孝之助は囚われていた、、、
全身に走る縄の縛めは、指だけに自由を与え、、
目隠しと猿轡によって、ただ音のみで周囲の様子を伺えるのみ、、、
普通なら、何処の"天壊"の者の手にでも落ちたのか、、という所であるが、
股間に着けられた金属製の"貞操帯"が我慢汁でしとどに濡れる光景が全てを物語っていた
そう、、此処は商船『白龍』、、白天龍の"寝室"
口に噛まされた猿轡の筒からは媚薬が口を伝い、
昨晩、太犬と共に媚薬で煮られた縄は、太犬の上気した体から吹き出す汗に媚薬を溶かし込んで隈なく全身の肌を伝わせ、
目隠しで、先に"おしおき"を受けていた鈴零達の嬌声が想像を掻き立て、
より一層の"焦らし"を、
...あかん、このままやと、、、
「まだ、"何もかも忘れる事"が出来ぬのか? 孝之助、、いや『孝之助』よ、、」
と足音を立てずに忍び寄り、耳元で吐息と共に西域の呼び名で言い換える白毛の龍は、
"白天龍"、、、この船の主"大人(ターレン)"
悦びが滲んだ"咎め"の口調で
「全く、、体は既に仕上がっているというのに、、、」
と太犬の胸を揉みしだくと
「ん~~、、、んん~、、ん、」
と猿轡越しに嬌声が漏れるが、、更に
「ならば、、これはどうだ、んん?」
と猿轡を外して口吻を合わせ太犬の口を舌で蹂躙する長い長い口づけを、、、、
長い口づけの後、、、大きく口を開け息を求める太犬の上より
「我の教えを忘れてしまったのか、『孝之助』?」
と問う声に
「いや、そんな忘れるなんて事、、ありゃしませんて、、」
と常人ならば一刻(いっとき)も持たぬであろう"焦らし"を受けて尚、目隠しのまま受け答え出来る辺り、、これ迄どれだけこの"大人(ターレン)"に仕込まれてきたのかが伺える
「ならば答えてみよ」
との問いへ、喉元から顎下にかけて舌が這う感触に些か喘ぎながらも
「出来る事を全て行った後、、、商人が出来る事は時が来るまで"今"を存分に愉しむ事だけ
.....忘れた事なんてありゃしません、、」
と絞りだすように答える太犬に
「ならば、、、まだやり残した事があると申すか、、ん?」
と大仰に驚いてみせ、下腹部を縄越しに掴んで愛おしそうに揉む白龍へ
「華焔ちゅう忍の事はウチが当たれる筋を全部当たって情報を集めてもらっております、、
後、大人(ターレン)の立場やからこそ集められる情報を...」
「ふむ、其れは確かに聞き届けた、、、
で?、、儂がその頼みを忘れるとでも?」
と答える白龍の声に隠し切れない"悦び"の響きを聞き取った太犬は
...こんの、、、"エロジジイ"、、、
と胸の内に浮かんだ言葉を飲み込む
そう、、、これもまた"焦らし"、、、
太犬がまだ、理性を投げ捨てる訳には行かぬ様に"ある事"を伝えるのを先延ばしにしているのだ、、、もっとも此処までの"焦らし"を行う相手は鈴零と孝之助以外に若干名という所に限られているのであるが...
「いえ、、その事も心配しとりません」
白龍が少しばかり"攻勢"を緩めたお陰で少し余裕が出たのか、、、、些か憮然した口調で答える太犬に
「ならば、何だ?」
とあからさまに嬉しそうに聞き返すと
「むぅ、、、」
と自身の今の姿も忘れかけて口を"への字"に結んで黙りこむ太犬
お互い"其れ"が何なのかは知っているし、、、又、もし急を要する様な事ならば、"其れ"を知らせぬ様な狭量な者では無い事など太犬も百も承知している
とどのつまり、、太犬には不本意であろうが、、
互いの"合意の上"で太犬の妙に意地っ張りな所を白龍がからかっているという所、、、
太犬のそんな所も、白龍は気に入っており
...相も変わらず、"愛い奴"よ、、、
先程までどれほど喘いでいても、こうした態度を見せてくる太犬をこの様に"焦らし"てやる事も白龍の好む事であり、、、
「ああ、勿論忘れてなどおらぬが、、、昨日最初に申した通り、お主宛てにある者からの
"伝言"が届いておるが.....聞きたいか?」
太犬の耳が微かに動いたのを白龍は見逃さない、、、、他の者なら決して気づかないであろう癖も、二年半を共に西域で過ごし"仕込み"続けて太犬の体の隅々まで知り尽くしている
"大人(ターレン)"であればこそ判る事である
言葉による"釣り"が効いた事を確かめた白龍が更に攻勢を強めようと
脚の縄の一部を解き、両の足首を縄で左右に引いて股を開かせ
「どうした、、ん? 聞きたくないのか?」
と陰嚢を揉みしだくと
「んぁぁ、ぁ、、ぁ、、
た、たーれん、、が、、はな、し、たい、、ちゅうなら、、(大人が話したいちゅうなら)
き、きかん、こと、も、、(聞かん事も)」
と喘ぎながらの意地を張る太犬、、
事の起こりは八年前、、、西域にて白天龍の元で活動していた孝之助が、"親戚"になってもらおうと『分家の石』を閲覧させた際、その中で垣間見た孝之助の"大叔父"こと、この地で
"黒田宗左衛門"と名乗っている青龍の姿を甚く気に入り
"是非、一度西域に招き、、いや、こちらから出向いても良いな"などと、、、
以来、孝之助は極力、白天龍の前では"大叔父"の事を口にしない様にしたのに対し
"親戚"として孝之助宛てのごくありふれた"伝言"を受け取った白天龍がちょっとした"意向返し"を行ったのが、どういう訳かこの様に、、、、
自ら大叔父の事を"聞いてしまった"太犬に、白龍が更にちょっとした難題を付けて返す
"戯事(ぷれい)".....無論、太犬は否定するが
しかし、今度ばかりは、
...アカンな、、幾ら"内容"が見当つく言うても、、
今はちょっとでも時間が惜しい、、、、
大狸のうなだれた姿を思い浮かべた太犬が改まった口調で
「大人(ターレン)、、、その、この埋め合せは必ずしますさかい、、せやから、、」
とその先の言葉を遮る様に
「ふむ、、今度ばかりは勝ちを譲るしか無さそうだな、、、、」
「へ?」
間の抜けた声を返す太犬へ、先程までと打って変わって厳かな声で
「『孝之助』よ、、、そなたの大叔父からの伝言を伝える....
"委細すべて承知、、、巫女への挨拶はこちらに任せる事、
又、華焔という忍についても出来る限りの事はする、
よって今は白天龍殿の"教え"に従い、存分におもてなしに励む事"
此処に"文"がしたためてある、、、後で一字一句間違いが無い事を確かめるがよい」
と告げる白龍に
「大人(ターレン)、、」
と"この光景"には些か?合わない謝意の念にうたれた声で返す太犬....しかし、、、
「さて、もう心残りはあるまいな、、、今日こそ儂の物になってもらうぞ」
と先程までの厳かな雰囲気は何処へやら、、、すっかり"エロジジイ"に戻った白龍が
嬉々として目隠しに手を掛けると
「先ずは、お主がどれだけ淫乱な雌犬になっておるか、自らの目で確かめるがよい」
そうして目隠しを外されて、、、天井の大鏡に写っていたのは
全身を赤い縄で縛められ、股を大開きに、股間をしとどに濡らす一匹の"雌犬"の姿、、、
判ってはいても、、、今更ながら自身の目で確かめさせられるのは恥ずかしい事この上ない
しかも、、再び"おあずけ"されて部屋の隅に繋がれている大熊猫"鈴零"が物欲しそうにこちらをじっと見つめる姿まで、、
「ぃ、いややあ、、、」
と顔を真っ赤にして天井の鏡から目をそらそうとする太犬だが、、、
しかしその声に密かな"悦び"の響きを聞き漏らさなかった白龍が、子供をあやす様な声音で
「さあ、随分と溜まっておるであろう、、、存分に出すが良い」
と貞操帯を外して太犬のモノを上の口で咥えて扱く、、、
太犬の嬌声は、一晩中止むこと無く廊下に漏れ聞こえてきたという....
・
・
・
・
「しかし、あの者、、、、」
一晩中哭かせて精魂尽き果て傍らで幸せそうな寝息を立てて眠る太犬と
大熊猫を横目で見ながら
先日の青龍"大叔父"との初の対面を思い返す....
青龍の使者より、来訪の日時を知らせる直筆の"文"を受け取った白龍は、、
...ふふふ、、、、楽しみにしておるぞ、、惣、、
いや、今は宗左衛門と名乗っているのだったな、、、、、
儂自らの"もてなし"をその身に刻んでくれようぞ
と"決して只では返さぬ"決意を胸に秘め、如何な歳経た龍人であろうとも、ひと口、口にすれば体の疼きが抑えられなくであろう西域の秘術を尽くした料理の数々でのもてなしを、、、
思惑通りに事が運び、、少々"効き過ぎて"呆けた様子の青龍を介抱する振りをして自身の寝室に運んだ所までは覚えているのだが、、、
翌朝、独り起きた白龍に宛てて残されていたのは、
孝之助宛ての伝言を書き記した"文"に
此度の歓待に礼を述べる白天龍宛ての"文"
の二つのみ、、、聞けば、青龍は寝室から直ぐに出て来ると料理長に食事の礼を述べた後に来た時と変わらぬ様子で帰っていったという、、
...やはり、一筋縄でいく相手では無いか、、、
だが、、、、なればこそ、我が物にした時の悦びも大きいという物よ、、
と文に記された再度の訪問を約束した一文を食い入る様に見つめ
...次こそは、お主の"哭き声"を聞かせて貰うぞ、、
と静かに闘志を燃やす白龍であった....
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