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着ぐるみ噺35~密閉

  さる芸術祭で、さる芸術家さんがボランティア募集をしていた。無償ボランティアが多い中、有償ボランティア、それも謝礼の気前がいいと言うので飛びついたら、実はとんでもない内容だった。

  本契約の前に沢山確認されて、どんなものかも見せられたから文句は言えない……と言うのは半分嘘で、私のMゴコロをくすぐられる。これでお金を貰えるなんてちょっと贅沢すぎる。

  展示の内容は、額縁にハメられて、観客にいじられ続けるというものである。

  私の身体に合わせてポーズを取ったラバースーツが、額縁にピンと張られているのである。

  予行演習の話をしよう。

  現場に行くと、大きな木枠で作られた額縁と、ゴムシートで作られたキャンバス。そして、絵になる部分もゴムシートで形作られている。

  この間に挟まって長時間身動きせずに過ごすのだ。

  私の身体の採寸はかなり前に済ませてあって、身体に合わせて作られているらしい。

  アーチストもスタッフも全員女性で、ボランティアも女性なので少し安心する。

  全裸になって身体にローションを塗りたくる。

  そして、踏み台から額縁の中へと入っていく。

  本当に、身体に合わせて作ってあるので身動きが取れない。

  あとで写真を見せて貰うと、現実の絵のようになっていて、それが身体のところだけ浮き上がって見えるのである。

  呼吸穴はあるし、完全防水なので、最悪おしっこをしても大丈夫という。

  今回は試しで何時間耐えられるかやってみるらしい。

  と、言う事で入って見ると、実に落ち着く。

  絵は裸婦像なので、裸体が見られているようで興奮する。

  何時間でも耐えられそうだ。

  時間はあっという間に過ぎて、十時間を超えたところで、向こう側からそろそろ出る? と言われる。

  私的にはお腹が減ったのを除けばまだいけそうだが、十時間もあれば大丈夫と言う事になったらしい。

  ちょっと残念である。

  それで本番である。

  開場前に入り、裸婦像になりきるのである。

  ここから八時間、人々に視姦される!

  ラバー一枚を除けば私は全裸で寝っ転がっている。

  触るのは自由なので、観客は必要以上にあれやこれやを触る。

  顔のところはFRPでお面になっているが、脇やお腹、胸、足の裏にお尻……仕舞いには股間を触る奴も出てくる。

  私は外の様子が一切見えないので、誰が触っているのか分からない。

  観客は喋らないように言われているので、それが男の手なのか女の手なのかはイマイチ触感では分からない。

  一応、その時の様子は映像で残してくれるらしいのでそれが待ち遠しい。

  大概の場合は私のツボを押さえてくれる事はないので、少しこそばいぐらいで済むがファンサービスも必要と、偶に身を捩ってみたりする。

  だが、そんな客の中に……一時間に一人ぐらいのペースだろうか、ぐっとくるところを触ってくる人がいる。

  勿論、それは一瞬なので、ビクンとするだけで終わる。

  更に更に低い可能性で、そういう部分を執拗にいじってくれる人がいる。

  もう、そうなると声を出さないように必死になる。

  呼吸が荒くなるし、身体を動かさないではいられない。

  その頃には、おしっこも随分と溜まってきているので、それも出てしまう。

  人前で排尿する背徳感が美味しい。

  人気がなくなったなぁと思ったぐらいに閉館だ。

  十時間ぶりに外へ出る。そして、シャワーを浴びてホテルへ。

  アーチストとスタッフは明日の為に洗浄とか、別のシートへの取り替えだとかをやる。

  初日は割とノーマルなポーズだったが、二日目は股間に手を当てるポーズになっている。

  これは人前でオナニーをしていいのだと言う事だ。

  そして、もう一つ申し送り事項としては、今日は観客は感想をなるべく口に出すようにしろと言う事である。

  真面目なアートではあるが、美術館が許さない所為もあって十八禁である。思う存分オナニーさせて貰う。

  観客は感想を声に出せと言われているが、ひそひそと話すばかりである。

  観客が多そうな時は股間をまさぐり、なるべく大袈裟に身体を動かす。

  そうしていると、ベタではあるが、胸を触ってくれる人が出てくる。

  私はノリノリで股間に指を突っ込んだりする。表から見えているかな?

  ある所で、胸を触ってる人が、それも可愛い系の声の女の人が、声を聞かせてって言うので、我慢せず声を出してみた。

  その時がその日のハイライトだった。

  三日目は初日と同じポーズだった。

  ああ、初日と同じか……と思っていたのは、最初の三十分ぐらいである。

  電マらしきものを身体のあちこちに当てられる。

  乳首と股間が殆どだ。

  当然、丁度良い強さと場所というのはレアだが、手でいじられるよりかはヒット率は高いし、本当にヒットした時は、声を我慢できない。

  一日を存分に楽しめた。

  四日目は、前の穴と後ろの穴がポケット状になっている。つまり、穴に突っ込めると言う事である。

  流石に美術館で、男がおちんちんを出せる筈がないが、バイブを突っ込む事は出来る。

  当然のことながら、大いに遊ばれる。

  昨日までの挿入欲が十分に満たされた。

  五日目は、美術館の休館日。

  六日目は、前が見えないけど、両腕が自由に使える状態での展示だ。

  こうなると好き放題やれる。来る人は来る人で覚悟の上で来ている……筈だ。

  最初は手を握られるばかりだったが、懐に飛び込んでくる人が出てくる。そうもなると、男か女かなんか分からないから、取り敢えず胸をまさぐるわ、股間を触るわしてみる。

  そんなわけで、女の人はきゃきゃー騒ぐが、男は股間がギンギンな連中ばかりで、みんなそっちの視線で来てるんじゃねぇかと内心ほくそ笑んだ。

  今日ばかりは触られることよりも、触ることが楽しかったのだ。

  最終日は、もう一人のボランティアが登場する。

  同じ額縁の中に入り、抱き合った状態で展示される。

  そうもなると、触られるのは背中とかそんな程度なのだけど、相手の子が細身で可愛いと言う事もあって、それが十時間強制的に続くとあって、ずっと興奮しっぱなしだ。

  手は多少の自由があったので、彼女を少しいじると、彼女も私をいじってくれた。

  絶頂こそ来なかったが、楽しい一日となった。

  と、一日の終わりに、閉館だからもう声を出していいよと言われ、二人の股間の間に電マを突っ込まれた。

  撤収は明日から、一晩楽しんでもいいと笑われる。冗談かと思ったが、それから人気がなくなり、本当に誰も開けてくれなかった。

  それで、二人で身体を揺すりながら、楽しい夜を過ごせた。

  それから、私と彼女は仲良くなったし、作品のお手伝いも継続して呼ばれるようになった。

  展示内容は過激になっていくけど、楽しいには変わらない。

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