未成年/成人

  T縣に生まれた。

  車に置き去りにされた。

  人間ブロイラー(宿泊保育)に入れられた。

  父の友人のタバコの吸い殻を食べて、胃洗浄された。

  親に怒られると、壁に頭をぶつける子だつたらし。

  また、祖母の手に噛み付いた。

  E縣に引つ越した。小四のクリスマス迄ゐた。

  干してた布団に毛虫が落ちてきて、母子で病院送りになつた。

  うんこ漏らした。

  トラックの荷台の扉にぶつかつて、服が破れた。

  學校の歸り道、雪山に登つて制服汚した。黙つて洗濯機に突つ込んだ。

  非常食を作らうと、パックにご飯を詰めて、机の引き出しに入れた。

  借家の概念を知らずに、家の柱に名前を刻んだ。親は根に持つてゐる。

  ケツをちやんと拭かずに腫れた日には、自分は死ぬに違ひないと泣いた。

  二次性徴が来た時も不治の病だと思つて悩んだ。

  親に怒られて、工作用の丸い鋏で自決しやうとした。

  親に「言ふ事聞かないなら、出て行け」と言はれ、二度の家出を圖つた。

  自転車で青信號だつたのに、トラックのタイヤ引つ掛かられて倒れた。トラックは弁護士を雇つて、私から言質を取つて賠償を踏み倒した。一生許さねえからな。

  口笛を吹くのが好きだつた。近所のお婆さんに「うまいねえ」と褒められて嬉しかつた。ガキに「うちの祖母ちやんが、お前がゲームしながら自転車乗とつたが言うとつた」と言つてきた。ゲームはしてゐなかつたが、注意欠陥で確かに下を向いてゐた。トラックはもつと不注意だつた。ブラック企業の激務で寝不足だつたのかも知れない。懲戒免職されろ。

  ある日、父が塾の迎えに来なかつた。一人で泣いてたら、「こいつ泣いてやんの」みたいな反応をされた。彼はサイコパスだ。

  私が雪山を橇で滑つて、高いところから落ちて、肺の空気が全部押し出されて、息が吸えなくて泣いてた時も、父は笑つてゐた。

  G縣に引っ越した。

  母はスプーンを投げてゐた。

  躁轉した母に「鹽は塩素から出来てるんだよ、毒だよバーカ」と罵られる。

  母の日に水鉄砲で車を洗車しやうとして、弟に告げ口をされて怒られる。良かれと思つた企みが全否定された時は、生きてる事さへ否定された氣になる。

  多分、それ以来弟の誕生日も、母の日も母の誕生日も祝つてゐない氣がする。

  ストーブで腕に焼き印を作り、洗面台で冷やし、床にこぼれた水で滑つてこける。

  母と弟の喧嘩の仲裁をさせられる。

  「あの子は、私の作つた茶碗蒸しを一口も食べずに、いきなりぐちやぐちやつてしたのよ!」

  「あの子、銀杏嫌いで吐いたことがあるから、確かめずには居られなかつたんだよ。(知るかバーカ)」

  「さうかしら。ちよつと、あの子に床を箒で掃除したら、ご飯あげるからつて言つて来て」

  「うん、わかつた。(知るかバーカ)」

  「おい、床を掃除したら飯くれるつて」

  「もう良いもん。どうせくれん。」

  「くれる、くれる。」

  「くれん。」

  「くれる言うとつた。」

  「どうせくれんけど、やる。」

  その後だつたか、弟と風呂でふざけて、

  弟がすつ轉んで、弟は泣きながら私をぺちぺちと殴つて来た。

  母にも怒られた。

  後に弟が泣いたのは、遊園地で犬の散歩ができんかつた時だけだ。

  男はな、後はもう結婚式と葬式でしか泣いたらあかんで。あと、赤ちやんが生まれた時位は許したるさかい。早よ、良い人見つけんさい。

  L縣

  昔の友人と殆ど連絡を取つてゐない。

  ここで縁が切れる、とか、縁を切る、てふ方法だけ学んでしまつた。のちに中高や大学、Twitterの人間関係を切りまくつて、孤立する事となる。

  小学校で、同級生に大声で怒鳴られた。威嚇された。都会は怖い。

  私の人生に陰が差した。

  男の担任からは泣くまで怒鳴られた。

  機嫌が悪くなると職員室に引つ込むやつだつた。

  現場監督不行き届きである。

  その小学校は全校集会で、校長野次を飛ばしてゐるガキがをつた。ヒーローショーと違ふんやぞ。

  担任ともども評判が悪かつた。

  

  中学はまあ、うん。三年の時に親の躁転と、お見舞ひで「もう離婚するから」と涙を流す母と會ふ。しんどくなつたし、父を恨んだ。まだ、ガキだつたのかも知れない。家を守らうと、中学に行くのをやめた。健気で哀れだ。金がなければ生きられない。小学校の時から、働きたい、お金が欲しいと思つてきた。

  成人(笑)

  高校も、まあ。

  一応部活で、先輩たちが寄ってたかって物をぶつけて来た。さぞかし楽しかつた事でせう。

  でも、なんか私がずつとおかしくて、私一人で、部活の全員を虐めてるみたいになつてゐた。可哀想だつた。

  二年の初めに「部活やめるなら、退部届を出せ」と言はれた。

  うつ状態で紙を書くのが面倒だつたので、学校に行くのを辞めた。

  留年判定になつて、それから学校も辞められたのかな。

  単位制高校に入学。後者は汚ねえビル。

  先生に検尿を求められ、脳が「バカ」になつてたから、容器を生で渡してしまつた。嫌な顔をされた。

  生徒が嫌いなんだつて思つた。

  自分のガキならおしめだろうとうんこだろうと、平気だけど、同じ学校の生徒はそれは無理なんだと悟つた。

  怠いし行くのをやめた。

  授業中は頑張つて普通の人間のふりをしてた。

  修学旅行の沖縄には行きたかつたけど、うつ状態で何を考へてゐるのか。

  かういふ失敗とか、人に迷惑をかけた事が積み重なつて、引きこもるに至つた。

  Twitterでも知人を怒らせてしまひ、「障碍を言ひ訳にするな」と迄言はせてしまつた。彼も親の離婚でピリピリしてゐたし、うつ状態で、脳がバカになつてたんだと思ふ。親が離婚したくらいで男がピーピーうるせえな。こちとら、双極の母と二人きりだぞ。とか、不幸自慢はよしませう。

  小学校の時に罵られた話はした。

  小6でインフルで膝が痛くて立つてられないのに、買い物に付き合わされて、壁によりかかつてたら、母から「何ふざけてんの」てふお言葉も頂戴した。

  父は塾の迎へに来ないし、私が息が吸えなくても笑つてるし、私が発狂して連れてつた精神病院で「俺も自閉症かも知らん」とか言つて、自分は仕事出来てるくせに、高校辞めたら大学に行けなくなつたり、一番困つてる私そつちのけで、自分の心配してた。

  傘を差してあげると「気持ち悪い」と言つて逃げるし、勝手に気を回して単位制高校と同じ見た目のボロい建物の大学に行かせるし。人の話聞かなさ過ぎだろ。あと、金、金、金だし。そんなにお金好きなら、わたしが食い扶持減らしてあげるよ。

  でも川で、妹共々溺れた時に助けてくれた事がある。

  波の出るプールでは赤の他人に助けられた。

  事故傾性が高い。

  手帳と年金寄越せや、無能役所。

  人は結婚しないと大人にはなれないらしい。