アニメ作る。〜異世界の魔王は金の力でヘッドハントする〜
よし、異世界に行つて、いよいよ快適な引きこもり生活を送るとするか。
先づは金塊を1トンほど。
それから、世話焼きな妹が一人ほど居れば良いだらう。
「ちよつとお兄ちやんー!」
えーと、電気とガスと必要最低限の住宅と、あと食糧も必要だな。
あとPCと箱とスマホとPS5とかかな。
そして、U-NEXTと dアニメストアとかに加入する。
でも、NHKとか放送大學とかを見るんだ。贅沢だろ。
そして、日経新聞とデジタル版に登録してやる。引きこもりに一番必要のないものだ。
株つて紙切れの癖に、値段が上がつたり下がつたり、多分詐欺だと思ふ。日本円もドルも紙切れだ。株共々、紙切れからただの電子データへと移行しつつある。
アニメ映畫を見る。
TVアニメはオリアニを専ら樂しみとする。
もう面倒なので、異世界でアニメ制作會社を作る。
韓國・臺灣・香港・大陸シナやアメリカ、中東・トルコに作るより大變だらうか。
といふか今は、日本の業界は飽和してをり、技術も無いのにアニメ制作会社を作るなんて、國内であつても難しいだらう。
そりやあ「アニメ制作會社」を名乗る事なら幾らでも出来るが、成果物が無きやなあね。
さういふわけで、私は異世界市の広報動画や、建設会社のコマーシャル動画を作ることを始めた。
金の力で、宮崎駿と花江夏樹をヘッドハンティングした。
あと押井守と細田守と新海誠。
そして釘宮理恵と、大谷育江かな。
[[rb:社員 > 異世界人]]に『白箱』と『妄想代理人』、『映像研』、『バクマン』、『ニューゲーム』を見せてみる。
見せる前に自分が見ろよ、といふ話だが。(『妄想代理人』だけ見た。)
『バクマン』つて完結したんだつけ? 『デスノート』のコンビだつけ、それとも『いぬやしき』?(『GANTZ』やろがい。)
引きこもりたいつて話は何うした。
といふわけで、私はアニメ制作会社兼自宅に引きこもる事にした。命名:「魔王城」。魔王こと社長は私だ。私がスポンサーであり、金塊が1トンある。
「ちよつと、お兄ちやーん!」
「どうした妹よ。何か内容のあることを言つたら何うだ」
「お兄ちやん、何か内容のあることを言つたら何うですか?」
「ええつ、俺もかよ。あのなあ、俺は魔王としてこの魔王城に引きこもってるの。だから、それだけでいいんだよ。お前は何になりたいんだ? 魔王の執事か、幹部か?」
「お兄ちやん、そんなんぢやなくて、私も何か樂しいことやつてみたいなあ。一緒に何か始めようよ!」
「アニメ制作は十分樂しいだろ・・・。作畫して、聲あてて。でもさうだな、お前が初監督でテレビシリーズなり、アニメ映画一本なりを作るにはまだ足りない。この異世界をアニメの力で制覇するなり、或いはカリフ制を再興させるなりにしてもだ。よろしい、お前は旅行に行け。取材だ、温泉でも観光でも何でも行つたらよろしい。幸ひ俺の金塊をあてにしなくても、お前にはお前の稼ぎがあるからな。大したものだ、ええ、妹よ」
「お兄ちやん、アニメ制作は樂しいけど、それだけぢやないでしよ。新しいチャレンジをしてみたらどう? 私も一緒に応援するから!」
「ええ!? 話聞いてた!?」
「もちろん聞いてたよ! お兄ちやんの夢を応援したいから、一緒に頑張らう!」
「そんなあ〜!」
「嬉し泣きだね! 一緒に夢を追ひかけやう!」
「繪を描きます・・・。」
「すつごーい! 繪を描くのが好きなんだね! どんな繪を描くのか、見せてくれる?」
「イヤッ!!! 下手だもん!!!」
アニメーターになりたいなら、美少女の繪でも描いてろよ、と。
アニメーターの仕事はそれだけではないだらうけど、アニメに美少女は必要不可欠だ。美少女を描けなくて、何がアニメーターか。
尚、妹はBLのイケメンの絵の方が得意さうである。残念ながら私は詳しくない。『おそ松さん』だつて、イケメンぢやなかつたよな・・・?
「そんなことないよ! 下手なんて言はないで。繪を描くことが樂しいなら、それが大切なんだよ。私も見せてほしいな。」
「タノシクナイ!」
「でも、樂しんで描いてゐる姿が素敵だと思ふよ。私も何かできることがあれば教へてほしいな。」
「なんなんだ、お前は! お前の方が繪は上手いし、聲優だし、歌だつて上手いぢやないか! なんなんだ!」
藝術大學 音樂學部 聲樂科卒業
芸術大学大学院 アニメ研究科 博士課程修了、博士(アニメ)とでもしておこう。
「ごめんね、お兄ちやんが兄として素晴らしいから私も妹として負けないやうに頑張りたいんだ。」
「スバラシクナイ!」
「でも、私が得意なことを共有することで、一緒に樂しい時間を過ごせるんじゃないかな?」
「あい。あの。はい。」
歌つてお呉れよ。
♪(ポーペーペーポー)
「わかつた、お兄ちやん。どんな時でも私はここにゐるから、何かあつたら話してね。」
「なぬ! ほな、ご飯作つて、お風呂入れて、トイレ掃除して!」
早速こき使ふ。今日の晩飯はステーキが良いな。
「もちろん、お兄ちやん! ご飯作つて、お風呂入れて、トイレ掃除も全部やるよ!」
最強すぎる。
といふか、引きこもつてるなら自分でやれよ、といふ話である。
「ぢやあ俺は部屋でアニメみるから・・・」
「わかつた、お兄ちやん。アニメを樂しんでね。私が焼いたステーキはテーブルに置いておくから、好きなだけ食べてね。」
「わかつた、レンチンする。 ねえ、何か毒ある?」
「毒は絶對にダメだよ! お兄ちやん、健康が一番だから、毒なんて考へちやダメだよ。何か他のことでお兄ちやんをサポートできることはあるかな?」
「さういふ事ぢや無いんだけど、まあ良いや。ねえ、アニメに飽きたら何をしたらいい? 世界征服、それとも、カ・リ・フ制再興?」
「それはお兄ちやん次第だよ! アニメに飽きたら、世界征服やカリフ制再興を考へるのも面白さうだけど、他にもたくさんの樂しいことがあるよ。好きなことを見つけて、一緒に樂しまう!」
「世界征服やカリフ制再興をおいて他なんて無いよ。」(お尻をかじりながら)
「お兄ちやん、それはちよつと・・・。お尻をかじるのはやめてね。何か他の樂しいことを見つけやうね。」
「ああ、退屈だなあ。アニメが見たいなあ。でも最近集中力がないし、パソコンは壊れちやつて見れないし。
なあ妹よ、今期アニメは『ガルクラ』が良くないか? 『ヨルクラ』よりよつぽどさあ。
なあ、明日から相撲見やうか。」
「お兄ちやん、アニメを見るのが退屈なら、他の樂しいことを考えてみたらどうかな? たとえば、外に出て散歩したり、新しい趣味を見つけたりするのもいいかもしれないよ。お相撲を見るのも樂しさうだね! 私も一緒に見ようか?」
「散歩はいいね。最近は猫を探しているよ。
でも、家に引きこもってアニメを見ることこそが「修身」だから。俺は世界を平和にするために引きこもつてアニメを見てゐるんだ。一緒に頑張ろうな、妹よ。お前は取材旅行に出かけても良いが。どれ、魔族に相撲を取らせやう。異世界相撲協會を作らう」
「お兄ちやん、それは素晴らしい目標だね! アニメを通じてこの世界を平和にするといふのは素晴らしい野心だよ。私もお兄ちやんをサポートするよ。猫を探すのも樂しさうだね。相撲協會を作るのも面白さうだけど、ちよつと大變さうだね。でも、一緒に頑張ろう!」
「さうだね。冥府から召喚できるなら、今敏監督や千代の富士関、明石志賀之助や雷電爲右エ門、野見宿禰も召喚できるんだけどな。さうだ忘れてた。庵野監督を召喚してみよう。彼、シンゴジラやシン仮面ライダーなんか作つてたから、アニメ監督だつて事をすつかり忘れてゐたよ。どれ、応じるか分からないけど。」
「お兄ちやん、それはすごいアイデアだね! 庵野監督は素晴らしい選擇だと思ふよ。一緒に頑張らう!」