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ギルド
とあるギルド、ローブをはおり、その下には露出の多いレオタードの人物が柱に体を預けて佇んでいた、容姿と服装から見て明らかに女性だ
「君一人かい?」
「ん?」
なにやらパーティらしき人達が声をかけてきた、おそらく上位パーティだろうか
「君1人なら依頼手伝ってくれないかな、ちょうど一人足りなくて」
女性には分かっていた、おそらく自分の容姿を見て誘ってきたなとらそりゃこんな露出の多い姿をしていれば男なら下心抱くやつもいるだろう
「あぁ悪いけどそれは出来ないわ」
「どうしてだ」
ガチャっ
すると声をかけてきた男の後頭部に大剣が突きつけられた、後ろには赤黒いコートを着た黒い髪と尻尾、狼のような耳をした男がいた
「俺の妻に何の用だ」
「え?あっ妻?」
「おかえりヴォルフ〜♡報酬は?」
「無事受理した、こいつらは」
「ナンパ、じゃあね、坊や達」
女性は手をヒラヒラさせてその場を去るとヴォルフのそばにより、肩に頭を載せた
「まて、いまヴォルフって」
「じゃあまさかあの女の人って悪魔と契約している格闘家…フラン・フォニックス?!」
「え、じゃああれが世界中で有名な最強おしどり夫婦?!」
若者たちは先程話しかけたのがいま世界中で有名人であるふたりだと後に気づいたのだった
フラン・フォニックス、ローブをはおり、下には露出の高いレオタードを着た銀髪ツインテールの女性、頭にはヴォルフと同じ狼の耳がある格闘家
そして夫のヴォルフは赤黒コートに身を包んでいる大剣の使い手
2人は世界中を旅しては資金稼ぎにと高額の依頼を受けては解決し報酬を受け取りまた度をするを繰り返していた、故に世界中で有名だが彼女たちに依頼をするのは難しい、なぜなら今彼女達は世界中を旅するという名の新婚旅行中なのだから
「ふふ」
「ん?なにかおかしいか?」
ヴォルフは無愛想で、とてもフランの夫とは思えない、しかしフランの表情がヴォルフに首ったけ、ぞっこんだということを示していた
「あなたがさっき私の妻になにか用っ言ってくれたのが嬉しかっただけよ♡」
「ナンパから助けただけだろう」
「私、あなたのそういうとこが好きなんだけどな〜♡」
「いちいち惚れ直していたらキリがないぞ」
「だって、こんな私と夫婦でいてくれるなんて君くらいしかいないんだもん…早く結婚したいけどね」
彼女は悪魔と契約している、それ故にヴォルフに出会う前は兵器のような扱いを受け心がなかった、そんな彼女にヴォルフは心を与え、彼女に生きる意味を見出させた、だから彼女はヴォルフにゾッコンでヴォルフ以外眼中にないのだ
「…お前はお前が思っているより人間らしいしちゃんとしたやつだ、だからこんな私なんて言うな」
「ふふ、あなたはそういってくれるわね、ますます好きになりそう♡フフ」
フランはクルクル回りながら歩く、幸せだ、胸いっぱいに幸せがあるのだ
「ヴォルフ、私今凄く幸せよ、根無し草だし家なんてないけどあなたと世界中回って歩いて見て聞いて…あなたと一緒にいるのがとても幸せよ」
「…お前はずっとそうだな…ずっと、俺を好きだと言ってくれている…」
「何度でも言ってあげるわよ?でも貴方からの言葉も私は欲しいわ」
「欲しいか…俺は口下手だからな…お前にそういう事があまり言えてないのがすまないと思う」
「そんなこと考えなくていいのに♡」
フランはヴォルフに飛びつくように抱きつく、首に腕を回すとヴォルフの唇に飛びつくようにキスする
「〜♡」
彼女は全身を使い彼に愛情をぶつける、彼女が基本的に積極的かと思いきや
「…」
「!!」
ヴォルフがフランを抱きしめると思いっきりキス仕返し始めた、身長はヴォルフの方が高いせいで腰を持ち上げられると踏ん張りが聞かなくなり、さらにヴォルフがあまり表に出さないが彼もフランに負けないくらいに愛が凄まじい
彼は言葉より行動らしく、フランが骨抜きになるくらいに情熱的なキスをされた
「はふ…♡」
息切れをしぐったりするフラン、いつも彼からのキスは武闘家であるフランであっても息を切らしてしまうくらいに情熱的で、キャパシティに収まりきらない
「大丈夫か?」
「ヴォルフ…大好きよ♡」
「腰が抜けてそうだな、またやりすぎたか…まぁその抱っこするがいいか」
「えぇ、お願い」
公衆の面前でフランを平気で抱っこして運ぶヴォルフ、普通なら恥ずかしいだろうがフランは彼に抱っこされたりとスキンシップがとにかく大好きだった、なにせフランの愛は他人では計り知れないほど重たいからだ
「さーて今日の依頼はなにかしら」
「どうやら街外にでかい魔物がいて畑が荒らされたり被害が出てるみたいだ、ターゲットはかなり手強いらしくて報酬はかなりのものだ」
「わぁお!しばらくお金に困らないじゃん、じゃさっさと倒しちゃおっか」
ルンルン気分でステップを踏みながら歩く嫁の後を大剣に巻いた布を握りしめながら歩くヴォルフ、高額な依頼ということは大変だ、命に関わるのに彼女はまるで散歩しに行くようだ
「フラン、いつも思うがなんでそんなに楽しそうなんだ」
ヴォルフがふと疑問を投げればフランはなにいってんだこいつみたいな顔をした
「当たり前じゃない、だってあなたといられるのよ、死地だろうが猛獣だろうが、私にはあなたさえいたらそれでいいもの」
「相変わらず愛が大きいな」
「ふふん♡誰にも負けてないつもりよ、あなたへの愛は」
「それは嬉しいな、だが…俺はあまり返せてない気がするな」
「そんなことないわよ!ヴォルフが居てくれるだけで私幸せだもの!」
とフランはとびきりの笑顔を見せた、ヴォルフはそんな自分の妻を思わず抱き寄せた
「ちょっヴォルフ!」
「…最初…お前とはどうなるかと思っていたが…今は悪くないと思っている、匂いもいい匂いがする…スー」
「ヴォルフ!こんなとこで吸わないで!宿ならいくらでもしていいから!それに!」
「グルルル…」
フランが無理やりヴォルフをひっぺがすと指さした先にはターゲットの魔獣がいた
「仕事してから!いい?」
「なら早めに終わらせよう、怪我するなよ」
「どちらかと言うとヴォルフの方だけど!」
ヴォルフは背中の大剣を盾にしながら突進した
大剣には布が巻き付けられた形は正方形のまさに鉄板というのに相応しい、突進し、すぐさま魔獣に体当たりする
「フラン!!」
「任せて!」
フランがヴォルフの肩を足場に飛び出す、足場黒い炎を足に纏わせる、彼女が悪魔の力を使い魔獣に一撃お見舞いする
「悪魔の足蹴!!」
一撃、たった一撃魔獣の頭に蹴りを入れただけで魔獣は頭蓋を砕かれ、沈んだ
ヴォルフに体制を崩されたとこを急所に一撃、これが彼女達のやり方だ
「よし、終わったね」
「首をもって帰ればいいんだったな」
ヴォルフはなれた手つきで魔獣の首を切り、荷台に載せた、戦闘はフランだがこういう作業はヴォルフが担当のようだ
「大したこと無かったね」
「お前の力は普通じゃない、普通な奴らが戦えばどうなるかわかるだろ」
彼女は悪魔と契約している、かつて兵器だったのだ、普通以上の力は間違いなしだろう、あんな高額の賞金がかけられた魔獣もこの通り一撃
高い依頼は本来困難な依頼だ、だが悪魔や兵器と呼ばれた彼女からしたら取るに足らないものだろう
「…でもこれでこのあたりも平和になるかな」
彼女は遠くを見ながら歩く、平和な世界、その世界を歩いているのを噛み締めながら
「私…こうやって…平和な世界を歩いていいんだね」
「…当たり前だろう、お前はもう俺の妻…だろう」
「…うん…」
フランは笑顔になる精一杯の笑顔を見せると荷台を引くヴォルフに抱きついた
「ねぇヴォルフ…今甘えていい?」
「宿まで我慢できないか」
「5分でいいから」
「仕方ないな」
可愛い妻を甘やかすヴォルフ、抱きつかせれば彼女はグリグリと頭を擦り甘えてくる…彼女がなぜ今甘えたくなるのか分からなかったが彼は存分にフランを甘やかした
宿
宿に到着した2人、普通なら部屋を分けるだろうがふたりは違う、夫婦ならば部屋を分ける必要もなく、2人部屋をとっていた
というのもふたりべやにするのは理由がある
「さて明日は」
「えい」
予定を確認するヴォルフをベッドに押し倒す
フランがOFFになると彼の上にのしかかり甘えたねこのように体を擦り付ける
慣れているのかヴォルフは動じずに頭を撫でる
「ヴォルフ〜♡」
「どうした」
「大好きよ♡」
甘い声を出しながらヴォルフに愛を伝える、彼は予定を確認するのをやめてフランを撫で始める
「待っ択、最近甘えが過ぎないか」
「ダメ?大好きな人に甘えて…私幸せなんだけどな〜」
「別にダメな訳じゃない、ただ以前のお前を知ってるが故にお前がこんなに甘えんぼうだなんて思わなくてな」
「そうね…以前の私ならこんなことになるなんて思ってないし、考えもしてないだろうね…あなたのおかげよヴォルフ…貴方が…貴方と出会えて私は兵器じゃなくあなたの妻として、ひとりの獣人として生きている…ヴォルフ…ありがとう」
彼女は夫の唇に口付けを交わす、これだけでは無論足りず、自分の身体も押し付ける、誘っているのだ、目の前にいる最悪の夫を
「ヴォルフ…今夜…しない?」
「…好きだな…お前は…私との夜が」
「大好きよ、最愛の人といられるんだもの…あなたに愛されてるっていう事実が私はたまらなく愛おしいの…いくらでも愛されたい…愛して欲しい…愛が欲しいの」
「足りないのか?」
「足りないわよ、あなたのことが好きになって愛してから、貴方が私を連れ出してくれたあの日から私に焼き付いたこの熱が…足りないの」
「…しかたないな」
満更でも無いヴォルフはフランの顔に手を添えると彼女を押し倒し返す、なんの抵抗もせずに彼女は倒される、乱暴にされるのか、なにをされるのか分からない、でもフランはそれが良かった…自分を求めてくれるのが
「ヴォルフ…愛してるわ…」
「…♡」
1夜を終えた2人、悪魔と契約しているフランと違いヴォルフは体力はあるが彼女に付き合って夜をすると先にバテてしまう、彼は疲れて先に寝ているが、フランは夜空を1人眺めながら酒を飲んでいた
「また無理させちゃったかな…最近毎日オネダリしてるからなぁ…ヴォルフもしんどいなら嫌っていえばいいのに」
でもそれをしないのが彼だともフランは理解している、フランも彼のわがままには応えたいと思うのだが、彼はあまりわがままを言わない、むしろフランの欲求ばかり聞いてくれていてフランとしては申し訳ないと思っている
でもやっぱりヴォルフが大好きだからこそ彼女はわがままを言ってしまうのだ
「ヴォルフ…あなたと居られて私は嬉しいわ…」
あの日、兵器だったころ、ヴォルフに出会ったことを思い出す、あの時の自分に今の自分を言っても多分理解されないだろう…
「ヴォルフ…」
何度も名前を呼ぶ、愛しい人の名前を…しかしそんなことをしていたら
グイッ
「え」
突然ベッドから手が伸びてきて閉じ込められた
「ヴォルフ…?」
「フラン、大丈夫だ」
寝ぼけてるのだろうか、フランを抱きしめ胸の中に閉じ込める、フランは顔を真っ赤にするがヴォルフの囁きで我に返る
「大丈夫だ、お前はもうあそこにいなくていい」
「…」
ヴォルフの言葉がフランを安心させる、そう、もうあそこに戻らなくていいのだと
「…うん」
過去の記憶、昔いた国を思い出しながらフランは目を瞑った…自分がかつて兵器だったころ、そしてヴォルフとの出会いを思い出しながら彼女も眠りについたのだった
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