満月の夜。
都心部から離れた人気のない丘の上に、廃墟と化した工場があった。
もぬけの殻となった内部、割れた窓、蔦が絡みついた壁。
虚しくそびえ立つその工場は、朽ち果てていながらも月光を浴びながらその場に立っている。再生することも死ぬことも叶わず、ただその場に居残ることしか出来ない。
そんな廃墟の中で、闇に溶け込むような黒い体毛のバッファローがいた。
(ここもだめ、か)
ボゴはため息を吐き、廃墟を後にした。
外に停めてあったパトカーに入り、胸のポケットからメモ帳を取り出し、書かれていた住所にペンでチェックを付ける。
(次に行くか)
メモ帳のページをめくり、次の用紙に書かれていた住所を確認したボゴは、パトカーを発進刺せようとしたが、直前で思いとどまって視線を下に向けた。
そこには、テントを張った自分の股間があった。
「はぁ」
ボゴはダッシュボードから補充しておいたコンドームを取り出し、ファスナーを下ろす。
セフレの全裸を妄想し、爆根ペニスを完全に勃起させると、器用にコンドームを被せた。
そして、セフレとのセックスを妄想しながら、オナニーを開始した。
パトカーが揺れるほど腰を振り、力強く竿を扱き、熱い吐息を吐きながら。
瞬く間に、車内は熱気で包まれた。
ボゴは現在、情報屋たちから集めた情報を基に、ベルウェザーの残党たちが利用していたと思われる場所を回っていた。中には、現在もそこを拠点として利用している、という情報もある。うまくいけば残党たちの情報だけでなく、彼らの身柄をその場で拘束できるかもしれない。
最も、信ぴょう性が低い情報がほとんどなので、捕まえられる可能性は低いのだが。実際に、今日だけで10以上の住所を回ってみたが、誰もいないどころか、いた形跡さえもない。
今は集めた情報を信じるしかない。とは言え、不確実な情報に仲間たちを振り回すわけにもいかず、一人で回るしかなかった。
(とりあえず、次が最後か)
オナニーを終えてゴムを処理し終えたボゴは、半勃状態のペニスを露出さえたまま、メモ帳の最後の用紙に書かれた住所を見て、心の中でつぶやいた。
そこには、ズートピアから少し離れた場所の住所が書かれていた。かつては小さな集落があったが、ズートピアが出来てからは住民たちがそちらに移ったため、今では誰も済んでいない廃村だ。
(隠れるにはうってつけかもしれないが・・・・・・いずれにせよ、確かめないわけにはいかないな)
ボゴは最後の目的地のことを考えつつ、メモ帳をしまい、萎えた肉棒もズボンに押しこみ、パトカーを発進させた。
可能性が低くても、無駄足となろうとも、調査する際に文句を言ったり迷いをつぶやいたりすることはない。
次の目的地を、残党たちを見据えたボゴの目には、強い力が宿っていた。
(あそこか)
ズートピアからパトカーを走らせること2時間。
深夜の荒れ地の中にある集落を見つけたボゴは、ハンドルを切って一番近い民家へと向かった。
(一応、警戒するに越したことはないな)
ボゴは廃墟と化した民家の裏にパトカーを停めた。自慰をしたいという気持ちが僅かにあったが、流石に今は堪えるべきと思い、パトカーから降りて調査を始めた。
疎らに建つ民家を、順番に回っていく。残党たちが潜んでいる可能性もあるため、警棒と懐中電灯を手にし、警戒心を最大に高めている。
深夜の廃墟は不気味で、幽霊も出そうだ。だが、ボゴの心に恐怖は無い。人々を脅かす犯罪者の方が、実在しない幽霊よりも遥かに恐ろしいという事を、知っているからだ。
(誰もいない、か)
しかし、民家の中にはだれもいない。今回も無駄だったかと、ボゴは引き返そうとした。
「むっ」
諦めかけていたその時、、ボゴは気づいた。
(これは・・・・・・)
ボゴはしゃがんで、目に留まったそれに懐中電灯の光を当てて凝視した。
そして、先ほど目に留まったそれが、見間違いでないことを確信した。
(タイヤの跡か!)
長年整理されていない地面には、確かにタイヤの跡があった。しかも、それほど昔のものでもないらしい。
ここには最近、誰も来ていないはずだ。だがこれは、数日前に誰かがここを車で通ったことを証明している。
「当たりだ」
ボゴはニヤリと笑い、タイヤの跡を追った。敵に気付かれないよう懐中電灯を消し、月光を頼りに走る。タイヤの跡は闇の中へ続いているが、恐れはない。警棒を握る手に力を込め、ボゴは月光の下を走り続けた。
ボゴが走り始め10分ほどたったころ、タイヤの跡は小高い丘を登り始めていた。ボゴは迷うことなく丘を登り始める。
(あれは・・・・・・倉庫か?)
頂上には、木造の大きな建物があった。大型トラックが4,5台は収まりそうだ。
工場の類には見えず、おそらく倉庫として扱われていたのだろう。
(間違いないようだ)
そして、その建物の脇にはワゴン車が停められていた。
どうやら、ここは間違いなくベルウェザーの残党たちの拠点のようだ。
ボゴはすぐに警察署に連絡しようとしたが、圏外であるためそれは叶わなかった。
(単独での突入は危険だが、戻って仲間を揃えている間に場所を移される可能性もあるな)
追跡を恐れている組織が、拠点を定期的に変えてしまうことは決して珍しくない。警察署に戻る途中に、ベルウェザーの残党たちに姿を見られてしまったら、間違いなく彼奴らは逃げ出すだろう。証拠も全て処分して。
(止むを得んな。手ぶらで帰るわけにはいかん)
何かしらの情報を入手するしかないと判断したボゴは、たった一人で調査を続行することにした。
倉庫のドアをそっと押すと、あっさりと開いた。
(うっかりかけ忘れたのか、それとも罠か・・・・・・まぁいい。来るなら来いだ)
ボゴは倉庫の中に足を踏み入れた。
「むっ」
倉庫の中は、月光が届かず暗闇だった。
ただ、埃っぽい臭いや黴臭さは、全く無い。それどころか、食品などの生活臭がする。さらには、薬品のような臭いまでも。
(動物が住んでいる。それどころか、何か危険な実験もしているようだな)
ボゴはそう確信し、懐中電灯を付けた。
倉庫の中には、体育館のようなだだっ広い空間が広がっていた。そして、部屋の右端には段ボール箱が無数に積み重ねられている。箱に書かれているメーカーやラベルから、どうやら生活必需品や食料が入っているようだった。
さらに奥には、寝袋とテントがある。幸い、寝袋は空となっており、テントの中には誰もいなかった。
(ここで寝泊まりしているようだな)
ボゴは倉庫内の様子をスマホの写真に収めたが、これだけでは証拠にならない。
「む?」
テントの中を調べたボゴは、テントの裏側の壁にある微かな隙間に気付いた。しかもその隙間からは、微かな光が漏れている。
ボゴはテントから出ると、テントを移動させてその壁の隙間に注目した。
(隠し部屋か)
隙間を除くと、そこには白い壁で覆われた部屋があった。
(そう言えば、倉庫の外観の割には、内部の奥行きが狭い気がしていたが・・・・・・そういうことか。壁の隙間に隠し部屋を作るとは。重要な何かが隠されていることは間違いないな)
ボゴは周辺の壁をライトで照らし、叩いてみた。すると、一か所だけ音が違う箇所がある。よく見てみると、その一か所だけやや黒ずんでいる。
(単純だな)
ボゴが黒ずんだ箇所を押すと、その一か所がガコッという音と共に沈み込んだ。
同時に壁がスライドして、小さな隙間はボゴが通れるほどの大きさになった。
「やはり、か」
隠し部屋へ通じる出入口をくぐったボゴは、その内部を見渡して呟いた。
天井も壁も床も白いその部屋の中央には、長いテーブルが設置されている。その上には、ビーカーやフラスコ、メスシリンダーにアルコールランプなど、様々な実験器具が並んでいた。容器の中はどれも空っぽだが、ここが何をする場所なのか、一目で分かる。
(ここで夜の遠吠えを作っていたのか)
まだ証拠はないが、おそらくここでベルウェザーの残党たちが夜の遠吠えを作っていたのだろう。
そう考えたボゴだったが、すぐに思いとどまった。
(しかし、本当にそうなのか?既に治療法も確立されている。そんな薬をばら撒いても、大きな混乱は起きないだろう。大量に散布されると流石に危険だが・・・・・・)
ボゴはテーブルに貼られているメモ帳の切れ端を見つけた。そこには、見覚えが無い単語が無数に書かれている。
それを見て、ボゴは一つの仮説を立てた。
(まさか、新型の薬物を作り、それをテロ行為に利用するつもりなのか)
長年培ってきた警官としての経験からそう判断したボゴは、研究室の奥にあるテーブルへと向かった。そこには立ち上がったままのノートパソコンがある。
(夜の遠吠えの研究過程で新たな薬物の開発に成功した。次のテロにはそれを利用する・・・・・・ありえない話ではない!)
ボゴの仮説が的中していたとしたら、スートピアに新たな脅威が迫りつつある、ということになる。なんとしても、その脅威を未然に防がなければならない。
(情報や証拠が必要だ!)
携帯電波が通じるところまで移動して応援を呼んでも、仲間が到着するまでに奴らが先にここへ来て、物資と共に逃げてしまう可能性がある。仮に仲間の方が先に到着したとしても、確固たる証拠が無ければ残党たちを逮捕することは出来ないだろう。奴らはベルウェザーの資金を使い優秀な弁護士を雇うからだ。ベルウェザー一味ということを立証すれば逮捕できるだろうが、それにも証拠が必要だ。
『実験はしているが、新型の薬品だ。情報を盗まれないようここで実験している』
『自分は詐欺師だが、ベルウェザーの一味ではない』
そんなふうに言い逃れてしまうだろう。
だからこそ、今ここで言い逃れが出来ないような証拠を手に入れなければならない。奴らを逮捕できるほどの強力な証拠を。
(現場写真やメモ帳だけじゃ弱いな。薬の成分や製造方法のデータがあれば!)
ボゴはさっそくパソコンを操作した。ズートピアを守らねばという、強い意志を持って。しかし。
(くそ!流石に、甘くないか)
どのフォルダーも、開けようとするとパスワードの入力を求められる。パスワードは知りようがないので、閲覧は諦めるしかない。
ふと、隣の机を見ると、積み上げられた書類の山が目に入った。
(薬品のデータはないのか?製造の方法とか材料とか・・・・・・む?)
その時、気になる書類を見つけた。
それは、受信メールの内容を印刷したものだった。現に、パソコンの隣にはプリンターがある。
(ネットがつながる地域じゃない。おそらく、このメールを受信した時、このパソコンは別の場所にあったんだろう。いや、そんなのことはどうでもいい。重要なのは、中身だ)
ボゴはさっそく、メールの内容を読み始めた。
『例の薬品のこと、まだお前には伝えていなかったから、教えておくぞ。
名前は、OWAKON。夜の遠吠えから作り上げたこいつも、本能を活性化させる効果がある。
ただし、活性化させる本能は、性欲だ。それだけじゃただの媚薬だが、普通の媚薬じゃねえ。ほんの少量でも、こいつを飲んだ動物は、マジで性欲の塊になっちまうんだ。感度や精液の製造量も飛躍的に高まって、何回もセックスできるようになるんだ。
最初は、麻薬みてえに売りさばくとか、そういう案も出ていた。だが、夜の遠吠え事件以降、薬物テロの警戒度が高まったから、なかなかそれが出来ねえ。
とりあえずは、政治家とか大企業の役員とか、そういう奴らに使っている。ハニートラップにこの薬を使えば、絶対に成功するからな。それなりに、良い情報を聞き出したり、ゆすって金をまき上げたりはしているってのが現状だ。
だが、逆に言えばそれだけだ。大した活動はできてねえ。
肉食動物に討ちまくって、「肉食は危険だ」ってシナリオは、もう通じねえしな。
こいつを今後どう使うか、よく考えねえとな』
(媚薬だと?なんて薬物だ)
途中まで読んだボゴは、薬品の正体を知り、困惑した。
とりあえず、夜の遠吠えのような恐ろしいものではない。
しかし、このメールの内容から、実際に被害にあっている人物がいるようだ。
(どんな性質だろうが、使い方次第では危険、か。いずれにせよ、犯罪者たちがこれ以上資金を得ることは、決して良いことではない)
ボゴは、続きを読み始めた。
『新たな発見だ。このOKOWANは、かなり量産しやすいようだぜ。既に大量のストックを用意できたぜ。
そこでだ。こいつを有効活用する方法を考えたぜ。
その前に、まずは今の組織についてだが、ベルウェザーが捕まっちまって組織の力は弱くなるっぽうだ。しかも、政治について詳しい動物もいねえから、もう町を乗っ取るとか、肉食を悪者にするとは、そういうことは無理だ。だから、ズートピアを出て別の街で活動しようかと思う。その別の街で、OKOWANを有効活用すべきだ。
それで、ズートピアを去る前に、OKOWANで荒稼ぎしようぜ。
OKOWANの効果はかなり高いから、こいつを飲んだ動物はセックスのことしか考えられなくなる。つまりは、完全に無力化するってわけだ。
だから、こいつを銀行に散布すりゃ、職員も警備員も仕事どころじゃなくなり、乱交を始めるだろう。その隙に、銀行の金を持っていこうぜ。
もちろん同じ時間に、警察署にもバラまく。そうすれば、厄介な警察の動きも封じられる。発電所でも、消防署でも、どこでもばら撒けばいいさ。そうすりゃ、街は大混乱、機能しなくなるぜ。
そんな感じで使ってみるのはどうだ?今更、肉食動物を媚薬で淫乱にして、“肉食は淫乱で危険だ”って声高に叫んだところで、薬物テロがまた起きたって警察は判断するだろうしな。だったら、さっきの作戦実行して、大金をせしめた方がいいだろうよ』
ボゴは再び顔を上げて、さらに困惑した。
(媚薬をばら撒いて、警察組織を一時的に無力化して、現金を奪って逃走か・・・・・・)
もし、本当に媚薬の効果が高ければ、その作戦は実行可能なのだろう。そして、それが成功してしまった場合、街は一時的とはいえ混乱し、多額の現金ガス沼れてしまうことになる。そして残党たちは、ズートピアとは別の街で犯罪活動を再開するのだろう。
(媚薬で大犯罪、か。馬鹿げてはいるが、恐ろしい作戦だ。何としても止めなければ)
ボゴはさらに決意を固くするが、やはりこの文章だけでは証拠不十分だ。敵の狙いが判明したことはよいのだが、捕まえられなければ意味がない。
ボゴは次の書類を見た。
『そういえば、この前俺が置いていった、OKOWANは見てくれたか?前に放した通り、カプセルに入れておいたぜ。胃液に解けないタイプのやつだ。それで運べば、街中にOKOWANを持ち運べる。最近は、検問も多いからな。町中の拠点に運ぶ時は、解けないカプセルに入れて、飲み込んでおけばいいさ
机の下のスーツケースに入っているぜ。早く見ておけよ』
(ここにも実物あるのか!?)
ボゴは一旦書類を置き、しゃがんで机の下を調べた。すると、そこにはスーツケースがある。ボゴはそれを取り出し、机の上に置いてゆっくりと開いてみた。
「これか」
ケースの中には、透明のカプセル薬が50個も収められていた。カプセルの中には、薄紫色の液体が入っている。
(現物があれば、それは証拠になる。それだけじゃない。成分を調べれば、抗体も作れるだろう)
ボゴは頷き、ケースを閉じた。これさえ持って帰れば、形勢はこちらに傾くことになる。
(後は脱出だ)
ボゴはケースを手にし、出入口へ向かおうとした。
直後、ボゴの耳が小さな音を捕らえて震えた。
「!?」
さらに、出入口がスライドする。そこには、体格がいい羊が立っていた。
「き、貴様!」
羊はボゴを見た瞬間、腰の拳銃へ手を伸ばした。
(いかん、間に合わない!)
今から羊へ突っ込んでも、銃撃の方が速い。
部屋の中には遮蔽物が無く、スーツケースも盾には成り得ない。
「でやっ!」
これしかないと判断したボゴは、手にしていたOKOWANのスーツケースを羊に放り投げた。
「ぶわっ!」
ケースは羊の顔面に命中した。
その衝撃で壊れたスーツケースと、ケースの中のカプセル、そして羊が落とした拳銃が床に落下した。
(今だ!)
ボゴは吹き飛んだ羊へと詰め寄る。しかし。
「ちっ!」
起き上がった羊は、腰のリモコンを手にして、ボタンを押した。
「なっ!」
それと同時に、研究所の扉がスライドして出入口が閉ざされてしまった。
ボゴは扉に駆け寄り、体当たりをぶちかました。
しかし、扉は開かない。押したり引いたりしてみたが、やはりだめだった。
(閉じ込められたか!?)
ボゴは後退し、全身に力を込めた。体中の筋肉が盛り上がり、制服が悲鳴を上げる。
「ブフッ!!」
体勢を調えたボゴは荒く鼻息を噴き出し、全速力で扉に突っ込んだ。
ドガン!!
砲弾と化したボゴの体当たりはすさまじく、見事に扉を吹き飛ばした。
しかし、見渡しても羊の姿はない。耳を澄ませると、車の音が遠のいていく。
(逃げられたか!)
ボゴは歯ぎしりしつつ後悔した。一瞬でも反応が早ければ、あの羊を確保できたというのに。薬とともに羊を署へ連れて行き、取り調べをすれば解決だったのだが。
しかし、後悔していても意味はない。これから自分がなすべきことを考えなければならない。ボゴは即座に現状を整理した。
(ここがベルウェザーの残党たちの拠点であることに間違いはない。証拠も、この薬があれば大丈夫だ)
ボゴは床に散らばった薬を全て集めた。
(しかし、さっき逃げたあいつは仲間を呼んでくるだろう。そして、ここに自分たちがいた痕跡を全て消してしまう。研究設備や物資の全てを撤去することはできないだろうが、自分たちの証拠だけは残さないだろう)
ボゴはカプセルが50個あることを確認した。
(この場に残っていては危険だ。奴が大勢の仲間を引き連れてきたら、対処しきれない。捕らえられてしまうだろう。それが今すべきことは、奴らを捕らえることではなく、この証拠を持って帰ることだ)
犯人グループを一人でも捕まえたいところだが、単独行動である以上、返り討ちに遭う危険性が高い。腕には自信があるが、やはり多勢に無勢である。やむを得ず、ボゴは一旦署に戻ることにした。
(車まで走るしかないな。無事だといいが。いずれにせよ、奴らに見つからないように逃げなくては)
ボゴは自分がすべきことを確認し、OKOWANが入っているカプセルを持って帰ろうとしたが、問題が発生した。
(くそ、だめか)
カプセルが入っていたスーツケースは、先ほど羊にぶつけたときに壊れてしまった。もう鞄としての機能はない。
ボゴは部屋を見渡したが、他に鞄になるようなものはない。また、これだけのカプセルはポケットには収まらない。
(この証拠を何としても持って帰れなければ・・・・・・くそっ!鞄かポーチを持ってくるべきだったか)
ベルウェザー残党の犯罪を決定づける証拠をどうやって持って帰るべきか。悩んだボゴは、メールの内容を思い出した。
(そうだ!このカプセルは胃液で解けないタイプだったな)
ボゴは思いついた。犯人がやろうとしていたことを、自分がやればいい。
(カプセルを飲み込んで運ぶしかないな)
ボゴは部屋の机の上にあるボトルを手にした。中には、ミネラルウォーターが入っている。
薬物を体内に入れるという事に多少の恐怖感はあったが、手段を選んでいる場合ではない。こうしているうちに、残党たちがやってくるかもしれないのだ。
ボゴは意を決し、カプセルを3つ口に放り込み、水と一緒に飲み込んだ。
(水が足りんな)
ボゴはそう判断し、倉庫に積まれている段ボールからミネラルウォーターのボトルを取り出した。そして研究室に戻ると、カプセルを次々と飲み始めた。
腹にはカプセルとともに水が溜まっていき苦しくなるが、カプセルは液体と一緒でなければ飲むことは出来ない。ボゴはベルトを外してカプセルと水を飲み続けた。
徐々に腹が膨らんでくるが、それでも使命感を胸に宿して飲み続ける。
「くっ・・・・・・終わりか」
そして、ボゴは50個全てのカプセルを飲み干した。1リットルのボトルも空になっている。腹も大きく膨らんでおり、鈍い痛みが走った。
(まぁ、ロックスに中出しされたときよりもマシだな)
ボゴは苦笑しながら腹を撫で、机に戻って残党たちの作戦内容が書かれた書類を手にした。証拠にはならないかもしれないが、奴らの作戦が書かれている重要な書類だ。
(そう言えば、あと1枚だけ読んでいない書類があったな)
ボゴはそれらを折りたたんでポケットに入れようとしたが、未読の書類があったことを思い出して手を止めた。読もうとしたところで、あの羊が来たため読めなかったが、確か5行程度の文章だった。
(それくらいなら、読んでしまうか)
急がなければならないが、書類1枚読むくらいなら問題ないだろうと判断し、ボゴは最後の書類に目を通した。
そして、その場で凍り付いた。
『スーツケースの鞄に入っているカプセルは飲むな!間違えて、胃液に溶けるカプセルに入れちまった!絶対に飲むんじゃないぞ!飲んじまったら、前に放した通り、隣の実験室へすぐに行くんだ!抗体を投与するんだ!』
(カプセルが・・・・・・溶けるだと!?じゃあ、俺の体は・・・・・・)
文章の内容を確認し、絶望した直後だった。
「うぐっ!!」
身体を異変が襲った。
体が熱くなり、息苦しくなっていく。
さらに。
(しゃ、射精したい・・・・・・オナニーを・・・・・・セックスを!!)
強い性的欲求がボゴに芽生えた。
元々淫乱であり、町中で好みの動物を見つけたらすぐにオナニーせずにはいられないほどだった。とは言え、業務中などでは耐えることも出来ていた。
しかし、今は我慢できないほどの欲望に襲われた。今すぐにでも、精液を放出せずにはいられないほどに。
ボゴはその欲求をなんとか抑え、頭を振った。
そして、次の変化がボゴを襲う。
「ぐあっ!!」
変化が現れたのは、自身の性器だった。
一瞬で、勃起してしまう。サポーターを着けていないため、股間部分は大きく盛り上がった。
「お・・・・・・おああっ!」
ボゴは悲鳴を上げた。ペニスに痛みが走ったからだ。
本来なら、ズボンを履いている状態では、ボゴは最大限に勃起することはない。巨根すぎるためそれが収まるスペースが無いため、勃起の途中で止まってしまうのだ。
だが、今は違う。ボゴの勃起は止まらず、スペースいっぱいに広がっても膨張を続け太く長く成長していく。ズボンの生地は丈夫だが、ボゴの巨根の大きさと硬さに負け、ギチギチと悲鳴を上げながら押し広げられていく。
膨張しているのは陰茎だけではなかった。ボゴの睾丸もまた、巨大化していく。内部では精液が大量に生産され始めており、徐々に大きくなっているのだ。ズボンには陰茎の形がくっきりと浮かんでいるが、睾丸の形も浮かび上がっている。
ボゴは咄嗟に、盛り上がった股間の膨らみを、過度に成長しつつあるペニスを、ズボンの上から押さえつけた。しかし。
「ぬう!?」
亀頭に手が触れた瞬間、猛烈な快感がボゴを襲った。
ボゴの肉棒は、感度に対して極度に敏感になっていたのだ。僅かに触れ合っただけでも、オナニー以上の快楽が、フェラなどで体感できるような快楽がボゴの体を貫いてしまった。もう少し長く触れていたら、射精してしまっていただろう。
これが、OKOWANの効果だ。性欲が高まり、感度も上がり、性器は大きくなり、精液の生産量も上がる。その効果が、一気にボゴを襲ったのだ。
ボゴが手を離した瞬間、ペニスが、玉が、更に一回り大きく成長した。
「う・・・・・・うがああ!!」
ポンッ!!
ズボンのボタンが弾け飛んだ。
バチン!!
ファスナーが引き裂かれた。
そこから、ブリーフに包まれたボゴの亀頭が飛び出す。
ビリリッ!!
そして、ブリーフを突き破ってボゴのペニスが現れた。
拘束から解かれたペニスはさらに大きさを増していく。
グググググググッ!!
「な、こ、これは・・・・・・」
ボゴのペニスは、一気に膨張した。元から巨根で、太さはジュースの缶以上、亀頭は胸ほどもあった。
しかし、今のボゴのペニスはそれどころではない。太さは胴体ほどに、そして亀頭はボゴの頭部に達するほどに成長していた。
それもそのはず、ボゴはカプセルを50個も飲んでしまったのだ。1粒でも十分に効果を発揮する薬をそれほど飲んでしまったのだから、当然、効果は跳ね上がる。
完全に直立した巨大なペニスは、ビクンッビクンッと脈動している。肥大化の際に皮も向けたらしく、露出した亀頭は力ずよく震えていた。
「ぐっ!!」
そして、精液生産も促進された結果、睾丸も肥大化する。
ビリリッ!!バチッ!!
大きな音と共に、股間を覆っていたズボンとブリーフの残骸も弾け飛んだ。結果、巨大化した睾丸も露になる。
一つがソフトボールほどの大きさになったことはあったが、今はその比ではない。1つが西瓜やバスケットボール以上の大きさとなっている。それが二つ、股間にぶら下がっているのだ。それらはブクンッブクンッと震えながら精液を生産していく。
ボゴは溜まらず靴を脱ぎ、足に纏わりついていたズボンの残骸も取り払った。
「はぁ・・・・・・なんてことだ」
ボゴは改めて、とてつもない大きさのペニスを見た。思わず見とれてしまう程の、立派な性器だった。元々巨大だったことに加え、大量に摂取したこともあり、そのサイズはもはや現実味がないほどの大きさとなっている。
だが、今はそれどころではない。射精をしたいという強い欲求がボゴの胸中に渦巻いていた。
しかし一方で、警察官の任務を達成しなければならないという思いもある。
(どうすれば・・・・・・元に戻さないと・・・・・・しかし、そんなことをしている場合ではない・・・・・・)
悩んでいると、ほんのわずかだがペニスがさらに大きくなった。自身のペニスだが、興奮してしまう。
今射精したら、媚薬の効果ですさまじい快楽を得られるのではないか?
射精して高ぶった性欲を発散させなければ職務に集中できないのではないか?
そんな思いが芽生えたボゴは、なんとなく、自分のペニスに抱き着いてみた。
性器は体温よりも熱かった。硬いものの、やはり筋肉であるため多少の柔らかさが、弾力がある。生命力に満ち溢れており、力強く震えている。雄の匂いも強く、溜まらず鼻孔を広げて思い切り吸い込んでしまった。
(す、素晴らしい・・・・・・)
自分のペニスだが、ボゴは興奮せずにはいられなかった。巨大せ強力、圧倒的であり勇猛、そんな雄の象徴を見ると、性欲がさらに湧き上がる。犯される快感が呼び覚まされ、自分を犯す雄を欲してしまう。
(ロックスがこのサイズになったら・・・・・・ああ、抱きしめたい・・・・・・このサイズになったあいつのペニスに犯されたい・・・・・・・飲み干してやりたい・・・・・・)
このサイズになった親友を想像に、ボゴは射精欲をさらに高めた。
亀頭から、ドプッという音と共に先走りが流れてしまう。
ボゴはそれをローションにして、裏筋を擦ってみた。
「うぐっ!!」
次の瞬間、形容しがたい快楽がボゴを襲った。
ほんの少し擦っただけだというのに、肉厚な舌で舐め上げられたような感覚がペニスを襲う。その刺激は、たった一手でも射精に達するほどに強かった。
(これが、薬の、力なのか!?)
OKOWANの大量摂取と、ボゴの体質があれば、たったこれだけの刺激でも射精は容易だった。
直後、睾丸と肛門の間が熱を持ち、輸精管を精液が駆け抜けていく。
このままでは射精する。だが、ボゴはそれに恐怖を抱いた。
この状態で射精すると、どうなってしまうのか。強すぎる快楽に溺れて、何もできなくなってしまうのではないか。
(さっきの書類には、OKOWANの効果で射精を始めると、快楽の虜になり無力化してしまうと書いてあった。このままでは、俺も・・・・・・)
快楽に溺れてしまい、射精するだけの獣となってしまうのか。その間に、敵がやってきたら、大切な証拠も奪われてしまう。
(せっかく、奴らを、一網打尽に出来るチャンスを、失うわけには・・・・・・)
ボゴの屈強の精神は、快楽に屈しなかった。警察官としての使命感が、正義感が支えとなり、欲望を封じ込めた。
しかし、精液の噴射は抑えられない。大量の精液は、性器の根元まで上がってきていた。
「い、いかん・・・・・・・出る・・・・・・ふんっ!」
ボゴは自身の巨大なペニスに両腕を回し、きつく抱きしめて尿道を塞いだ。
「ぐうううううう!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
ボゴはペニスを抱きしめたまま下半身の力を緩めた。
直後、絶頂を迎えて精液が睾丸から尿道へと押し寄せる。
しかし、尿道が塞がれているため、精液が放たれることは無かった。せき止められた精液は、根本で止まり逆流する。
(ぬおおおおお!!!出したい!!!イきたい!!!)
「ぐうううううううううああああああああ!!!」
ボゴは咆哮を上げ、強烈なもどかしさと快楽に耐え、暴れるペニスを抑え込んだ。ペニスは抗議をするように激しく痙攣して先走りをまき散らす。しかし、それも徐々に収まっていき、止まった。
絶頂は止まり、射精の気配も収まった。耐得ることが出来て喜びたいところだが、ボゴは途方もない虚無感を味わう事となった。
極上の快楽が得られるはずだったというのに、その機会を逃してしまい、無念を味わわずにはいられない。絶頂による快楽はあったが、やはり精液の放出が無ければ僅かしか感じられない。
しかし、それでもボゴは使命感と正義感を優先させた。
(耐えたぞ・・・・・・しかし、このまま大きいチンポのままでは・・・・・・感度も上がっているし・・・・・・)
「うっ!」
この肉体をどうすべきか悩んだ直後、再び身体を異変が襲った。
シュウウウウウウ・・・・・・ブブッ、ブクブクブクッ、ボン!!
凄まじい速度で、睾丸がさらに膨張したのだ。
すでにスイカほどの大きさだったが、それを超えてバランスボールほどの大きさになり、床と接触しそうになる。凄まじい大きさと重量感だ。
「な、なぜだ・・・・・・」
後に分かることだが、OKOWANは精液が発射されると、発射された精液と同等、もしくはそれ以上の量の精液を生産する効果がある。
ボゴは尿道を塞いだため精液の発射こそしなかったものの、絶頂に達し本来なら射精している状態になった。絶頂を感じ取った脳は睾丸に、精液の生産を促す。その結果、ボゴの睾丸は再び精液の生産を開始した。ボゴの体質と薬の効果で射精量はすさまじく、生産量も多い。
しかし、ボゴの睾丸には放たれるはずだった精液が残っている。だからこそ、倍以上の大きさまで膨張した。
「うっ!!」
ビクンッビクンッ!!グググググッ!!
そして、バランスを取るかのように、ボゴのペニスも肥大化した。太さは胴体よりやや太い程度、亀頭の位置は頭を超えた。
「だ、だめだ・・・・・・」
そして、再び射精欲に見舞われる。
今度は、耐えられそうにない。数分後には、大量の射精が始まり、自分は快楽のあまり動けなくなってしまうだろう。
(ど、どうすれば・・・・・・そういえば!!)
欲望に支配されそうになりながらも最善策を模索するボゴは、メールの内容を思い出した。
間違って投与したら、隣の実験室に行け。そう、書いてあった。
(確か、抗体があったと書いてあった・・・・・)
ボゴが部屋を見渡すと、奥の壁に手のひらサイズのパネルがあった。
(あそこか!)
ボゴはそこへ歩き出した。
「ぐっ!!」
しかし、爆根と呼べるほど肥大化したペニスは巨大で歩きにくい。しかも股間には、大玉と化した睾丸もぶら下がっており、移動の妨げとなっていた。
「く・・・・・・」
歩くたびに、大砲と化した性器が揺れる。砲身が、砲弾が、発射を求めて震えている。
痛みはない。ただ、歩くたびに射精欲が高まっていき、精液を放出してしまいそうになる。気を抜けば。すぐに噴射が始まるだろう。
「くそ、負けるか・・・・・・!!」
何としても、残党たちを逮捕する。
その思いを胸に、ボゴはパネルの元へ歩き、そこに触れた。
扉がスライドすると、そこには広い部屋があった。中央に、歯医者で治療を受けるときに座るような、診療用の椅子のようなものがあった。
ボゴはそこまで歩き、椅子に腰かけて隣のパソコンを見た。起動させようとしたが、座ると同時に、自動で起動された。
(機能しているようだな)
ボゴが安心していると、パソコンから音声が流れてきた。
『操作室のコンピュータが起動していません。あなたご自身が操作してください』
(なるほど、本来は別紙ののコンピュータで操作するのか)
ボゴはそう思いつつ、画面を見てみた。
画面にはそれぞれ、『投薬1』、『堰き止め』と書かれたパネルが表示されている。
(どういう意味だ・・・・・・投薬で、治療するのか?)
「ぐっ!!」
パネルの意味を考えていると、精液が込み上がってきた。もうじき、我慢の限界となり射精が始まるだろう。
(投薬の前に、とりあえず、堰き止め、だ!!)
ボゴは祈りつつ、『堰き止め』のパネルをクリックした。
すると、天井が開き、そこから金属製のアームが伸びてきた。その手には、透明なジェルが握られている。
(な、なんだ・・・・・・こんなハイテクな設備まで・・・・・・)
「はうっ!!」
ボゴがアームを見ていると、床からも2本アームが伸び、ボゴのペニスを左右から掴んで固定した。そして、天井から伸びてきたアームはボゴの尿道に入りこんだ。
「ふああああああ!!!」
尿道を刺激されることは初めてだった。未知の刺激、しかしそれは苦痛ではなく快楽だった。
射精欲がさらに高まると、アームが長大なチンポから出ていく。
「があああああああ!!!」
同時に、ボゴは思い切り射精した。
しかし。
ブググググググッ!!!ボゴッ!!
ボゴのペニスは振動しながら大きく膨れ上がったものの、射精はしなかった。
そして、アナウンスが再び響く。
『射精堰き止めようのスライムを尿道にセットしました。尿道が塞がれたため、しばらくの間射精できません』
(そういう、ことか・・・・・・)
残党たちは、自分たちが誤って薬を飲んでしまった時のために、射精を無理矢理堰き止めるスライムまで開発していた。もっとも、使うのはボゴが初めてだが。
しかし、射精を止めても問題はまだ解決していない。
(精液の噴射は止まったが、OKOWANの症状を抑えないと意味がないな。この性欲と、肥大化したチンポを元に戻さなければ)
「ん・・・・・・ぐうっ!?」
そう思っていると、睾丸がさらに大きさを増して床に落下した。絶頂を迎えたことで、精液がまたも大量生産されたのだ。
凄まじい重量感を誇る睾丸は、床の上でブクブクを震えている。
(金玉も、戻さないとな。次は、投薬か)
ボゴはパソコンの画面を見て、もう一つのパネル、『投薬』をクリックした。
『投薬プログラム、確認しました』
アナウンスが響き、ボゴの両手両足がベルトで固定された。
更には首も固定され、顔を動かすことも出来なくなる。
動きが封じられて多少恐怖心も芽生えたが、治療のためらな仕方がない。
ボゴのその思いは、次の瞬間に打ち砕かれた。
『OKOWANの投与を開始します』
「なっ!?」
ボゴはまだ知らなかった。
OKOWANの抗体はあるのだが、それは開発したばかりで、コンピュータの自動投与プログラムには設定していない。それ故に、実験室の隅にある保管庫の中にある抗体を、自分の手で直接投与しなければならなかったのだ。
自動投与プログラムに設定されている薬品は、OKOWANだけだった。
「ち、違う!抗体を投与しろ!」
ボゴは叫んだが、コンピュータは作動し続ける。
『投薬ホース装着』
天井からホースのようなものが下りてきて、ボゴの口に迫る。
しかし、巨大なペニスのせいでボゴはそれに気づけなかった。
そして、ホースはボゴのペニスを避けて、口に迫る。
「んぐっ!?」
横目でパソコンの画面を見ていたボゴは、ホースが目の前に車で気が付かなかった。口を閉じようとしたが間に合わず、ホースは口の中に侵入する。そして、別のアームがマスクを装着させて、薬品が一滴も漏れないようにした。
『投薬により多量の精液の排出が予想されるため、ペニスにも装着します』
天井から、別のホースが伸びてきた。それはボゴのペニスの尿道に入りこみ、別のアームが固定具を被せてしっかりと固定した。
『投薬を開始します』
「んんんんん!!!」
ボゴは抵抗したが、OKOWANの効果で筋肉は弛緩しており、拘束を解くことは出来なかった。
そして、ホースから流れてきたOKOWANが、ボゴの口へ、体内へと入っていった。
「むううううう・・・・・・」
ボゴは既に大量にOKOWANを飲み込んでいる。さらにコップ1杯分のOKOWANを飲んだことで、さらに肉体は敏感になり、精神は欲望に捕らわれてしまう。
(だ、だめだ・・・・・・出る!!)
ボゴは下半身の力を緩めた。
ブグググググッグググ!!
ドゴゴゴゴゴ!!
睾丸で作られた精液が、一直線に性器へと向かう。大量につくられ、溜め込まれ、我慢を続けた精液だ。しかも、薬の影響で射精力も高まっており、その流れは正しく激流だった。
「ふごおおおおおおお!!!!」
その感覚に、ボゴはのたうち回った。しかし、拘束されており椅子を揺らすことしか出来ない。
自身のような音が性器から響き、噴射が始まる。
ボゴは強烈な快楽に備える。
しかし。
ドゴン!!!
「うごっ!!!」
しかし、精液は堰き止められた。先ほど尿道に入れたスライムが堰き止めたのだ。その為、白濁液は一滴たりとも出てこなかった。堰き止められた精液により、チンポの根元が膨張しただけで終わった。
『投薬したものの、射精は確認されず。刺激不足と思われます』
再びアナウンスが響いた。
すると、壁や天井から無数のアームが伸びてきた。それも、ローションでべったりと濡れている。
『射精を促すため、刺激を与えます】
そのアナウンスと共に、アームが一斉にボゴのペニスに伸び、擦り始めた。
「ふがああああああああああああああ!!!!」
亀頭を、竿を、裏筋を、更には睾丸も撫でて刺激を与える。
ブクブクブクッブグググググッ、ググゴゴゴゴゴ!!ボゴン!!!
ブシュウウウッジュククククッ!!ブググググウウウウウウ!!!
ボゴは再び絶頂に達し、思い切り射精しようとしたが、再び精液はスライムによって止められた。睾丸はボゴが射精したと勘違いしてしまい、精液を生産して膨張し、合わせて性器も巨大化する。それでも射精は全く出来ない。
『射精は確認されず。投薬を再開し、刺激も継続させます』
すると、再びホースからOKOWANが流れてきて、ボゴはそれを飲まされた。
「む・・・・・・ぐううう」
アームたちの刺激とOKOWANの効果で、ボゴは絶頂に達し続けた。
しかし、尿道のスライムで射精は出来ない。
『射精まで、投薬と刺激を継続します』
システムはボゴは射精できないと判断した。
ホースから流れるOKOWANは止まらなくなり、アームたちの刺激も継続されることとなった。
OKOWANが途切れることはない。なぜなら、ベルウェザーの残党たちが作ったOKOWANは、この拠点の地下に保管してあるからだ。全てが保管されている巨大なタンクとホースは繋がっているため、OKOWANは途切れることなくボゴの口へ、腹へと向かう。
「んんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!」
射精が出来なくても、ボゴには薬の効果は出ている。ボゴは、より淫乱に、敏感に、そしてより性器は大きくなっていく。
「ぐぐぐ・・・・・・」
飲まされ続けているため、ボゴの腹にはOKOWANが溜まっていく。ボゴの腹は、ゆっくりと膨張を開始した。紺色の制服は内側から押されることで丸く大きく膨らんでいき、ボタンが引き延ばされていく。
ブチッ ブチッ ブチチッ
やがて、ボゴの腹が妊婦を超えるほどに膨らむと、ボタンが次々に吹き飛ばされて行った。制服が左右に開けられると、丸く膨れた黒いインナーが露になるが、それは腹に押されて上にまくり上げられた。
OKOWANでパンパンに膨れた、ボゴの腹が露出される。制服と同じく紺色の剛毛で覆われた腹は、巨大なアドバルーンのように大きくなっていった。
ググググググググ・・・・・・
一方、肉の塔と化した性器も負けじと膨張を続けており、既に2メートルを超えており、太さも電柱以上となっている。大きな腹に押されても、負けることなく天を向いていた。
シュウウウウウウウ・・・・・・
睾丸もすさまじく、それはもはた車のトランクにさえも乗せられないほど膨らみ、その中には濃厚な精液がパンパンに詰まっていた。
常にアームで性器をこすられ、ボゴはずっと絶頂の状態が続いている。そのため、睾丸が作り続ける精液量も多い。ただでさえ生産量が上がっていることもあり、睾丸は新鮮な精液で満ちていた。
「んぐ・・・・・・ぐふ・・・・・・ぐごぉ」
絶頂が続いているため、性器も睾丸もビクンビクンと痙攣している。鎖につながれた暴れ牛が、出番を待たずして走り出そうとしているかのようだ。
それでもボゴは、射精できずOKOWANを飲み続けることしか出来ず、腹と陰茎と睾丸、そして欲望と感度を高め続けた。
「ぐぅぅ・・・・・・」
この時、既にボゴの思考から警察官としての正義感や使命感は消えていた。大量の投薬、そして射精をせき止められたことにより芽生えた欲望が、性の快楽を求める本能が、全ての思考を塗りつぶす。
もはや、早く射精したいと願う事しか出来なかった。
「ん・・・・・・んぐっ!?」
しかし、射精を求めるボゴは自身の体に現れた次なる変化に気付いた。
ボゴの全身に、脂肪が付き始めたのだ。筋肉と皮膚の間に、柔らかく薄い層として生まれたそれは、徐々に体積を増していく。胸が、腹が、両手足が、少しずつではあるが膨らんでいった。
のちに分かったことだが、これはOKOWAN大量投薬により発生した症状だった。
投薬により大量の精液を生産するボゴだが、身体の水分量には限界があり、これ以上精液を作ろうとすると脱水症状で命を落とす危険がある。だからこそ、OKOWANを大量に摂取した肉体は、大量の精液を生産させるため、胃に溜まったOKOWANを即座に吸収し脂肪として身体に蓄えるようになるのだ。
最も、ボゴの絶倫淫乱体質も関係していると思われるが、この時点でボゴはそんな事実を知るはずもなかった。
こうして、ボゴの胃は怒涛の勢いで入りこんでくるOKOWANを即座に吸収し、それらは脂肪となってボゴの肉体を膨らませ始めていた。
ブクンッ ブクンッ ブクンッ
脂肪は、膨らみ続けている腹にもついていく。未だに飲まされているOKOWANと脂肪の相乗効果で、ボゴの腹はさらに膨張の速度を速めた。
そして、その上にある胸部もまた肉がついていき、女性のように膨らんでいく。膨張の速度は早く、めくりあげられていたシャツはその双乳によって押され、砲弾状に前方に飛び出し、そして。
ビリリッ!!ブツッ!!
ボゴの黒いインナーシャツは、ついにボゴの雄っぱいによって破れてしまった。衣服を破って飛び出してきた乳房は、一般的な肥満体の垂れ乳とは異なり、中身がぎっしりと詰まった砲弾状の爆乳だった。シャツを破ったそれは、誇らしげに揺れながら巨腹の上に圧し掛かった。
さらには、尻肉も膨らんでいく。ゆっくりと膨張していき、ついに。
バキッ ガコンッ!!
ボゴが乗っていた椅子は、悲鳴を上げながら大破した。尻の巨大化もあるが、体重の増加が最大の要因である。それでも、アームやホースは作業を停めずに働き続けていた。
両手足も、当然のように膨らんでいき、丸太のように太くなっていく。
無論、ペニスと睾丸の膨張も止まっていない。性器だけでなく全身を、そして欲望までもが巨大に膨らみつつあった。
(しゃ、射精をしたい・・・・・・イきたぃぃぃぃ!!!)
ボゴの頭の中には、射精の欲求しかない。その欲求も、ボゴの肉体同様に、際限なく巨大化していった。
同刻、満月が放つ月光を浴びながら、真っ赤なスポーツカーが砂煙を上げながら荒野を駆け抜けていた。その速度はすさまじく、時速100キロが優に超えている。
「すごい速さね。これなら、すぐに到着だわ」
車内の後部座席には、はしゃぐ子供のような笑顔のジュディがが座っている。
「ほんと、持つべきものは友達だな」
助手席には、相棒のニックが。
「そう・・・だね・・・」
運転席でハンドルを握っているのは、ニックの友人であるナマケモノ、フラッシュだ。
行動の全てがスローモーションなフラッシュだが、車の運転となると動物が変わったような高速走行をやってのける。事情を知らない動物が見ると、外見と運転のギャップに驚愕してしまうだろう。
「しっかし、その倉庫が本当に奴らのアジトだといいんだがな」
ニックはスマホをいじりながら呟いた。
「大丈夫よ。なんたって、ミスタービッグが調べてくれたんだから。間違いないわ」
確信をもって、ジュディは答えた。
ジュディとニックは、夜の遠吠え事件をきっかけに交流を持つことになったマフィア組織のボス、ミスタービッグの協力を得て、ベルウェザーの残党たちの拠点の場所を突き止めていた。
「しっかし、二人だけで突入とはなぁ」
「しょうがないでしょ。まだ確定した情報じゃないんだから。大勢仲間を呼んで突入して、誰もいなかったら最悪じゃない」
「間違いないわ、とか言っていたのになぁ」
「それは、言葉のアヤよ」
「ま、手柄を二人で独占できると考えれば、いいかもな」
「またそんなこと考えて・・・・・・ずるいキツネね」
そんな二人の会話を聞いたフラッシュは、にっこりを笑った。
「仲が・・・いいね・・・」
「こいつは俺の事好きだから」
「ええ、そうね」
他愛ない談笑をしながらも、ジュディとニックの心は既に、突入の準備を整えていた。
高揚感、緊張と恐怖、そして正義感と使命感を秘かに燃やし、到着の時を待っていた。
一方その頃、ジュディたちが目指す倉庫は、その残党たちによって包囲されていた。
全員羊であり、その数は15名。その内の5人が、拳銃を手にして入口の前に集まっていた。
「相手は警官一人だが、油断するなよ」
リーダーを務める大柄の羊は、部下たちにそう告げた。
部下たちは無言で頷き、拳銃の安全装置を解除した。
「行くぞ」
リーダーもセイフティを解除し、ドアを蹴破って内部に突入した。4人の部下も、それに続く。
即座に一人が電気のスイッチを付けると、天井に取り付けられていたライトが一斉に火を灯した。弱々し光であるため薄暗いが、倉庫の全体は光の下に照らされる。
「扉が壊されていますね」
「ああ。だが、奴の姿はないな」
突入した五人は、実験室へ続く扉が破壊されているとこ、そしてボゴの姿が見えないことに気付いた。
「倉庫の入口は閉鎖されたままでした。他の出口はないので、未だ内部にいます」
「地下室に行ったんですかね?OKOWANの貯蔵庫の」
「あそこは広いからな。でも、OKOWANが入ってるタンクで一杯だから、入れないだろ」
「倉庫のどこかにいるはずだ。資材の陰や、テントの内部を調べろ」
リーダーの号令の元、部下たちは倉庫内に積まれた段ボールのの陰や、テントの中を調べ始めた。
(無効も一応、調べてみるか)
リーダーは、研究室の中に歩き出した。
その時だった。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
実験室の方から、何かの音が聞こえてきた。地の底から響いてくるような、不気味な音だ。
「なんだ?」
疑問に思った直後。
ミシミシ ビキッ
今度は、何かが壊れるような、軋むような音が聞こえた。
同時に、実験室と倉庫を隔てた壁に、亀裂が入った。
「これは・・・・・・」
リーダーが原因を探ろうと、壁に近寄ろうとした次の瞬間。
バキバキッ!! バカァン!!
轟音とともに、倉庫の奥の壁が破壊された。まるで発泡スチロールが割れるかのように、いとも簡単に。
「な、なにぃ!?」
「おわぁ!!」
「んなっ!!」
驚愕した5人を、さらなる事態が襲った。
破壊された壁の残骸から、壁を破壊した原因が現れたのだ。
それは、巨大な肉塊だった。紺色の体毛に包まれたそれは、パンパンに張り詰めて膨らんでいる。球体の肉塊であり、直径は5メートルを超えている。また、上部には長さ2メートル、厚さ1メートルほどの砲弾状の肉塊もあった。実験室に収まらなくなったそれは、壁を破壊して5人に迫ってきたのだ。
それだけではない。その球体の肉塊には、1本の長い肉の塔が付いていた。高さは5メートルほど、太さも1メートル弱はあるそれは、信じられないがペニスだった。亀頭と裏筋がはっきりと確認できる。
しかも、男性器であるという証明であるかのように、直径1メートルを超える球体が2つ、根元についていた。これも信じがたいが、睾丸である。
その巨大な肉塊と男性器は、さらに膨張を続けている。すでに、天井にペニスの切っ先が到達しようとしていた。
「に、逃げろ!!」
リーダーの号令の元、羊たちはいっせいに逃げ出した。
肉塊の正体は、ボゴである。
倉庫の地下には、大量のOKOWANがある。スライムで射精できなくなったボゴは、そのOKOWANを飲まされ続けた。腹の中にはOKOWANが溜まって膨張し、吸収された分は脂肪となって全身を、特に胸を成長させ、ペニスもどんどん大きくなり、精液も生産され続けて睾丸も膨張していった。
やがて、研究室に収まらないほど巨大化したボゴは、倉庫の壁を破壊したのだった。アームがペニスを扱くことはなくなった。しかし、地下のタンクとつながっているホースは伸縮性が高く、ボゴの口から外れることはなかった。また、装置を司るコンピュータは壊れたものの、ホースの自動吸引装置は活きており、ボゴへのOKOWANの供給は止まらなかった。
(おおっ!!おおおおっ!!おああああああ!!!!)
ボゴあひたすらOKOWANを飲み続けた。既に思考は射精欲のみ。
やがて射精できない心は、脳内に欲望の夢を展開させた。
(ああっ!!ああっ!!オックス!!ナンギ!!ああっ!!あっあっあっあっ!!!あがあああああ!!)
ボゴは仰向けになったナンギに覆いかぶさり、その爆乳を舐めしゃぶりながら膣に巨根を挿入させて、乳房の柔らかさと膣の感触を味わいながら腰を振っている。同時に、後ろからロックスがボゴに覆いかぶさり、肛門に巨根を突き立てて腰を振りつつ射精していた。
射精が止められ欲求が溜まった結果、脳内では最上級の男女との3Pを楽しむ妄想が繰り広げられていた。それを堪能しつつ、ボゴは射精の時を待っていた。
そうしているうちに、さらに欲望は肥大化し、それに比例し肉体も膨らんだ。
そして。
バギバギバギッ!! バカァァン!!!
やがて、倉庫も膨張するボゴによって破壊された。
天を突く巨大なペニスは、比喩でなく本物の塔と化し、根元の睾丸は岩のように重々しく地面に置かれている。腹は建物よりも大きく膨れており、その上に超乳と化した雄っぱいが乗ってる。
それは月光を浴びてゆっくりとさらなる膨張を続けていた。
(お・・・・・・おおっ!!!)
しかし、どんなことにも終わりがある。
(お・・・・・・おああ・・・・・・)
ボゴの尿道内にて射精を止めているスライムが、ゆっくりと溶けていった。
尿道内の遺物は取りにぞきにくいので、開発した科学者は時間制限で溶けるようにしていたのだ。
そして今、ボゴの尿道を塞いでいたスライムは無くなり、射精が出来る状態になった。
それは、膨張して射精欲に捕らわれたボゴにも分かった。
肉に埋もれた中で、ボゴはその時に気付いた。
ゴゴゴゴゴ・・・・・・
既に絶頂を何度も迎えている。精子たちは、発射の時を待ち焦がれていた。その時が来たらすぐに飛び出せるように準備を整えていた精子の群れは、解放を察知して即座に輸送管を走り、尿道へ走る。
膨張によりその道は広くなっていたが、我先にと向かう精液により、十分な広さとは言えなかった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
(おお・・・・・・・おおおおおおおおおおおおお!!!!!!!)
睾丸が痙攣し、ペニスも先走りを流しつつ振動する。
肛門と睾丸の間が厚くなり、その熱はペニスの根元に伝わる。
ペニスがさらに一回り膨張する。
尿道を押し広げつつ精液の塊が突き進む。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!
(おあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!)
妄想の中で、ボゴはナンギを抱きしめ、顔を上げて叫んだ。
地の底から配備くような音が聞こえて、ボゴの全身がビクリと揺れる。
尿道が開き、ついにその瞬間が訪れた。
(があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!)
ドッビュブブブブグルルルルルッボゴッドゴゴッゴビュルルルッボビュッブビュッドピュッドボビュルルルルルルルルルルルビュッビュルッブッビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウドビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
肉塔のペニスから、白濁の精液が飛び出した。それは、まさしく噴火と呼ぶにふさわしい勢いだった。
精液は溜め込まれた分濃厚であり、半ば個体と化しておりスライムのようだ。故に飛び散って拡散することなく、一つの塊となって肉棒から排出され続けた。
10メートルほどは舞い上がった精液は、そのまま落下して脂肪の塊と化したボゴにぶつかる。その後も次々と精液は飛び出したボゴの肉体の上に乗っていく。
やがてボゴの肉体は精液に包まれたが、それでも精液は一つの塊となったまま放出されていく。
(おあああああああ!!!!があああああ!!!!!!!うがあああああああ!!!)
ボゴにもたらされる快楽の強さは、凄まじいものだった。ただでさえ、大量投与で感度は上がっており、僅かな射精でも気が狂う程の快楽に襲われるはずだ。そんな状態で、爆発的な射精を続けているのだから、ボゴが味わう快感は言葉では表現できないほどの強さとなる。
もはやそれは、危険と言っても差し支えないほどだ。快楽が強すぎるあまり、ボゴの精神が壊れても不思議ではないだろう。
だが、ボゴの心は壊れなかった。その快楽に翻弄されつつも、それを楽しんでいた。
絶倫淫乱体質であり、人の何倍も射精をしてきた結果なのか。原因は分からないが、ボゴは苦痛を感じることなく、その強大な快楽を堪能していた。
妄想の中でロックスやナンギ、その他さまざまな動物たちと激しいセックスを繰り返しながら、ひたすら射精を楽しんでいた。
ブビュルルルルルルルッドビュルウルルルルルルルッブッビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
噴火は終わらない。轟音とともに精液は撃ちだされ続けた。
睾丸は大きく、精液はまだ溜まっている。しかも、睾丸はまだ精液を製造していた。
薬の効果で、射精と同時に精液が作られる。しかも、快楽が大きいほど生産量は上がるのだ。脂肪が肉体にしっかりとついているため、脱水症状になることなく精液は造られる。しかも、まだOKOWANは終わっていない。
OKOWANを飲み続け、射精を続ける。精液はマグマのようにボゴの周囲に溜まり、それでも新たな精液が降り注ぐため、じょじょに周囲に広がっていく。
倉庫は丘の上にあったため、周囲は斜面になっている。ボゴの精液は、斜面に沿ってゆっくりと下降していった。
粘度が高く、スムーズに下って行かない。しかし量は多く、丘の頂上にはスペースが無い。そのため、噴火したマグマのように、ボゴの精液は少しづつ丘の斜面を下っていった。
「ねぇ、ニック」
「なんだ、にんじん」
倉庫の丘から500メートルほど離れた場所にて。
そこにも小高い丘があり、その上でジュディとニックは道を誤って、その丘に登ってしまったのだ。
そして、間違いに気づいた二人は、突入前に倉庫を観察してみることにした。
「なんであの丘、謎の液体でコーティングされてるの?」
暗視ゴーグル機能を持った双眼鏡を使い、二人で並んで丘を見た後、ジュディはニックに聞いてみた。
「さあな。雪山にでもなったのか」
ニックは素っ気なく答えた。
二人が見ている丘は、全体が白濁の何かで覆われていた。
「そう言えば、あの倉庫には、残党たちが媚薬を大量に保管しているっていう話だったな」
「ミスタービッグの情報では、ね。最も、それも噂なんだけど」
「もしかして、残党たちの誰かが薬を飲んじまって」
「ああなっちゃったっていうの?」
「可能性だけどな。っていうか」
ニックは双眼鏡から目を離し、呟いた。
「近くにボゴ署長のパトカーがあったよな」
「ええ」
「ひょっとして、ボゴ署長だったりして」
「・・・・・そう言えば、ちょっと前に、何台か車が遠くを走っていたわよね」
「あいつらが、残党たちだったりして」
「で、残されたボゴ署長が倉庫の中に?」
「だったら、その、助けないとな」
「そうね」
いずれにせよ、倉庫に行かねばならない。あの謎の白濁液の正体、ボゴの行方、荒野を走っていた車の行方。
「町まで戻って応援を呼ぶしかないわね。あれじゃ近づけないし」
「ああ。フラッシュの運転なら、あの怪しい車にも追いつけるさ」
「じゃあ、急ぎましょう」
「ああ」
二人はフラッシュの車に戻った。
「フラッシュ、街へ戻ろう。ダッシュで行こうぜ」
「うん」
スポーツカーは、再び高速で走り出した。
「あの車も、多分街へ行ってるはずだ。途中で追いつくだろうな」
「そうね・・・・・・ねぇニック」
「なんだ、にんじん」
ニックが後部座席の方へ向くと、やるせない表情のジュディがいた。
「ボゴ署長、あそこにいるのかしら」
「いないといいんだがな」
「あそこに署長がいたとしたら、その、心配だわ」
「そうだな。まぁ、あのタフガイ署長なら大丈夫だろ」
「うん・・・・・・というより・・・・・・薬飲んだからって、あんなに出るのかしら、男の人って」
「・・・・・・安心しろ、にんじん。あんなに出ないから」
「そうよね」
ジュディは頭を振って、犯人確保に意識を戻した。
ボゴは心配だが、今はとにかくあの車を止めることが重要だ。
(署長、無事でいてね)
(おお・・・・・・おおおっ!!!!!)
その頃、白濁の山の中で、ボゴは膨張と射精を続けていた。
タンクの中のOKOWANは全て飲み干したが、腹の中にはまだ残っている。
それを吸収し、精力を高め、ボゴは射精を続けていた。
まだ終わりは見えてこない。無限に続くかのような射精に、ボゴの心は踊っていた。まだこの快楽が続くのだと、心の底から喜んで、巨大な勃起から精液を放ち続けた。
1か月後、同じく満月の夜。
ズートピア中心街の一角に建つマンションの前には、数台のパトカーが停まっていた。
周辺は通行止めとなっており、大勢の警察官が配備されている。深夜だというのに、遠くから野次馬たちがそのマンションを興味深そうに見ていた。
やがてマンションから、羊を連れた警官たちが出てきた。羊は顔を伏せているが、警官たちは対象的に胸を張っている。自分たちの仕事を誇る様に。
周囲の建物で待機していた記者たちは、揃ってカメラにその光景を収めていった。
翌朝。
『先日、都内に潜伏していたベルウェザー一派の羊が、ZDPの警察官たちにより逮捕されました。今回逮捕されたのは、組織内で危険な薬物の製造に関わっていた動物とのことです。詳しい情報は、今後の取り調べで・・・・・・』
ズートピア警察署の会議室にて、集まった警察官たちは白い豹が淡々と読み上げるニュースを黙って見ていた。
『続いてのニュースです。人気アーティスト、ガゼルの新曲・・・・・・』
ニュースの内容が変わった瞬間、ボゴはすぐにテレビを消した。
「署長、せっかく大好きなガゼルのニュースが流れたんだから、もうちょっと見ましょうよ」
「もう!仕事中でしょ!」
ニックが文句を言うと、隣のジュディがいつもの様にそれを咎めた。
「ホップス、次にワイルドが余計な事をしゃべったら、尻尾を思い切り踏みつけてやれ」
「了解しました!」
「あぁ、なるほど。ボゴ署長のことだから、ガゼルの情報は既に公式サイトで把握済みだから、見る必要は・・・・・・いってえ!」
ジュディは躊躇いなくニックの耳を引っ張った。
「それでいい。では、本題に入る。こうして、ベルウェザー一派の逮捕は順調に進んでいる。薬品も抑えることが出来、奴らのネットワークも大分把握することが出来た」
1か月前、ジュディとニックはミスタービッグやフラッシュの協力もあり、ベルウェザーの残党たちの一人を逮捕し、街にある拠点の位置や、他の組織とのネットワークの一部を聞き出すことに成功した。現在はその情報を基に、次々と残党たちを逮捕している。
また、残党たちの計画や開発中の薬品の情報も聞き出すことに成功した。薬品の効果に至っては、ボゴが身をもって証明した。
「しかし、まだ残党たちは大勢いる。今後もこの調子で調査を続けていくぞ。このまま奴らを一網打尽にする!いいな!」
『了解!』
戦いはまだ続く。警官たちはこれまでの戦果に満足することなく、油断も慢心もなく操作へ向かった。
会議の後。
「署長」
「なんだ?」
資料室へ続く廊下を歩いていたボゴを、ジュディが止めた。
「今日は療養の日ですよね。お帰りになられては?」
「ああ。だが、少しだけ・・・・・・」
「ダメですよ」
ジュディに続き、ニックも心配そうに声をかけてきた。
「まだ完治していないんだから。だいたい、発作が起きたら大変なことになるのは、貴方だけじゃないんですよ。警察署があの倉庫みたいになったらどうするんです?」
「むうう・・・・・・」
「それに、せっかく休める理由があるんだから、喜んで休んでくださいよ」
「今は休んでいる場合ではない」
ボゴは向きになってニックを見下ろすが、ジュディはそれを宥めるように口を開いた。
「お気持ちは分かります。皆が頑張っているのに自分だけ、って、思っちゃいますよね。でも、だからこそ休んで、早く本調子に戻ってください」
「くっ・・・・・・そうだな、分かった」
ボゴは大きくため息を吐き、頷いた。
確かに、自分は本調子ではない。無理をして部下に迷惑をかけるわけにはいかない。
「私たちなら大丈夫です」
「俺たちに任せてくださいよ」
ジュディとニックは、力強くそう言った。
その表情からは、新米独特の青臭さは消えており、しっかしとした頼もしさがあった。
(部下に心配されるとはな。しかし、確かに、心配はいらない、か)
二人の言葉と表情で、ボゴの心は少し楽になった。
「そうだな。お前たちを信じよう」
一刻も早く悪人を捕まえたい、部下に負担を掛けたくないという思いを抑え込み、ボゴはその日、すぐに帰宅することにした。
警察署から出たボゴは、車を飛ばし都会を後にした。
中心街から離れた、郊外に構える住宅街。そこからさらに南を進むと荒野がある。そこの一軒家に、ボゴは狩りの住まいを作っていた。
しかしボゴは、その一軒家を通り過ぎ、さらに車を走らせる。
「遠いが、仕方がないな」
ボゴがそう呟いたころ、ようやく目的地に着いた。荒地のど真ん中の、何もない場所に。
そこには、以前自身で大きな地割れが起こったため、地面に亀裂が走っている。幅は30メートルほどもあり、長さは数キロに渡る。巨人が大地に斧を振り下ろしたかのような跡となっていた。
ボゴは車から降りると、地割れの場所に向かう。そこは、切り立った崖のようになっていた。下を見てみるが、何も見えない。
恐ろしい場所だ。落ちたら、という恐怖もあるが、それでなくとも怖い場所であり、誰も来ない。しかし、ボゴにとっては都合がよかった。
ボゴはすぐに裸になった。その肉体は、以前の膨張の影響で、肉付きが良くなっている。胸も、腹も、両手足も、尻も、少しばかり大きくなっていた。
しかし、何よりも成長してしまった場所は、性器だった。
大量にOKOWANを飲んで巨大化してしまった結果、ただでさえ大きかったボゴの性器はさらに大きくなってしまった。ぶらん、とぶらさがる陰茎は勃起せずとも太く長く、切っ先は持ち上げると顎に達するほど長く、太さはにクックやジュディより太い。睾丸も1つがラグビーボール以上となり、膝のあたりで揺れている。
「んんん・・・・・・」
そして、ボゴはいつ戻り、今日であった好みの男女のことを思い出した。
巨体の熊、豊満なイボイノシシ、股間を膨らませた獅子、胸がはち切れそうな牛・・・・・・。
思い出していると、徐々に勃起していく。そして、立ち上がったペニスは頭を超え、太さは電柱の2倍ほどになり、睾丸も地面に到達しそうなほど膨れ上がった。
OKOWANの大量摂取の後、爆発的な射精をすることでボゴの肉体はようやく元に戻った。多少性器が多きくなり、肉体には脂肪がついたが、サイズの面では日常生活で支障が出ないほどになった。
しかし、強大化した感度と性欲、そして精液の製造能力は、日常生活に支障が出るほど大きくなってしまった。現在は安定剤などの投与で何とか抑えているものの、いつまたあのような爆発的な射精をしてしまうか分からない。町中で放出してしまうと、街の一区画が精液まみれになってしまう。
だからこそボゴは、毎日のように大量の射精をすることで、性欲と射精の暴走を防いでいる。日によっては仕事を午前までで切り上げ、安定剤を購入してこの借り住まいに戻り、精液の放出を行っている。
地割れの中ならば、いくら射精しても問題ない。また、周囲に民家はないので、仮に暴走しても他社に被害が及ぶことはない。ここに住むことが、最も安全なのである。
投薬の結果、ボゴはこんな身体になってしまった。いわば、ボゴはOKOWANの犠牲者だ。警察署の仲間たちは、それを理解してくれている。それがボゴにはありがたかった。最も、元々とんでもない絶倫で、職場でも頻繁に自慰をして大量射精をしていたのだが。
グググググッ
ブクブクブク・・・ボゴッ
シュウウウウウウウ
ビクビクビクッ!!!
性器はららに膨張し、頭部を超えるほど長くなり、太さはボゴの胴体並みになり、睾丸は地面に密着した。
そして。
「ぐううううおおおおおおおおおお!!!!!!」
グググッブッシュウウウウウウウウウ!!!!!ドビュドビュドビュ!!!ドッビュウウウウウウウウ!!!!ドボシュウウウビュウリュリュリュルルルルウウウウウウウウウ!!!!!!
いつも通りの、爆発的な射精が始まった。
ボゴは、今までそうであったように、射精の瞬間は快楽に身を委ねた。
恥も外聞もない。この時は、ひたすらに楽しむ。それが身を守るすべでもあるのだ。
(ああ、たまらない・・・・・・)
擦ることなく、大量に射精を続ける。高まった感度により快楽も倍増されるが、それにより脳を犯されることもなく快楽を享受出来るのは、ボゴの精神があればこそできる技だ。
しかしこの快楽は、あの時には及ばない。
OKOWANの大量投与で性器も身体全体も膨張した時、丘一つを白く染め上げたあの時の射精の快楽には、遠く及ばない。
(だが、足りない・・・・・・危険な薬物をまた投与するわけにはいかない。だが、もし、もう一度あの快楽を味わえるなら・・・・・・)
危険な思考を塗り捨てるように、ボゴは射精を続けた。考えてはいけない、でも、もしまたあれを飲んだらと、そんな葛藤を繰り返しながら。
ボゴは知らなかった。
地割れの下に溜まった自分の精液を、回収している羊がいることに。