ヤンデレ猫系獣人の幼馴染は、あなたがネコカフェにいったことがとっても気に入らないそうです

  ある日のこと……

  部屋に幼馴染が突然訪ねてきて……

  ……聞きたいことがあるの。

  ううん、笑ってごまかさなくていいよ。顔に書いてあるもん

  昨日なんだけどさ、どこ行ってたの?

  ……うんうん、友だちと、ね。

  ふーん……

  ね、あたしの鼻、バカにしてる?

  キミの匂い、ぜんぶ分かるんだよ?

  昔からずっと。

  石けんの匂い、シャンプーの匂い、服の柔軟剤……

  なんか……今日は、知らない匂いが混ざってる。

  猫用のおやつみたいな甘い匂いと、消毒の匂いと、他の猫の香り。

  まだ少しだけど、残ってる。

  ……ネコカフェ、行ったんだよね?

  言わなくても分かるよ。

  ここから電車で数駅の所、最近オープンしたところでしょ?

  すっごく、気に入らない。

  ねぇ、あたしが猫の獣人なのか知ってるよね?

  だって幼馴染だもんね。あたしたち。

  なに?

  そんなにネコの尻尾触って、撫でて、

  抱きしめて、あっため合いたかったの?

  それさ、あたしでもできたよね?

  なのに、キミは他の猫に会いに行った。

  あたしじゃなくて、知らない猫を見て

  あたしじゃなくて、知らない猫を撫でて

  あたしじゃなくて、知らない猫に笑ったんでしょ

  ねぇ、なんで?

  あたしがいるのに、なんで足りないの?

  あたしがもっと可愛く鳴けばよかった?

  もっと甘えればよかった?

  キミの前で、もっと猫になればよかった?

  ……あ、いま困った顔した。

  その顔嫌い。

  あたしのこと、面倒くさいって思ってる顔。

  面倒くさいの、分かってる。

  あたしのことだもん。

  あたしが1番よく知ってるよ。

  でもね、あたしが面倒くさくなったの、キミのせいだから。

  ねぇ、謝って?

  適当にじゃなくて。

  あたしが納得するまで。ちゃんと、目を見て。

  ……は?

  そういうところ?

  だからイヤ?

  ネコカフェのネコの方が文句も言わなくてやさしい?

  そもそも休みの日に、ボクがどこへ行こうとボクの勝手?

  あたしには関係ない?

  ……ん!

  (女が男を押し倒して馬乗りになる)

  あのさぁ……

  そんなにあたしのこと怒らせたい?

  あたし……

  マジで今キレそうなんだけど?

  ネコカフェで、キミがどんな顔してたか。

  どの猫のこと、可愛いって思ったか。

  どの子に、指を舐められて、笑ったのか。

  考えるたび、胸の奥がぎゅって痛くなるの。

  痛いの、キミのせいなんだよ?

  ねぇ、コッチを見て?

  約束して?

  もうネコカフェに行かないって。

  あたしがいるんだから、他の猫に会いに行かないって。

  ……ふーん。

  そっか。

  そういう態度取っちゃうんだ。

  じゃあ仕方ないね。

  分からないなら、教えてあげる。

  今からキミのこと、たっぷりマーキングするから。

  他の猫が近づいてきても、

  あたしが付けた匂いに気が付いて、逃げ出すくらいたっぷり。

  あぁ……

  なに?

  もしかして逃げようとしてる?

  無理無理。

  あたしネコの血が入ってるとはいえ、獣人だから。

  少なくともキミよりはちょっとだけ力が強いの。

  逃げられないし、逃がすつもりもないから。

  ちゃんとあたしと向き合ってくれるまでね。

  でも、なんか無理そうだから、

  今日はこのままさ、あたしと朝まで過ごそう?

  たっぷりと……

  仲良く......

  もうあたしのことが頭から離れないくらい、

  あたしに夢中にさせてあげる。

  これからはさ、誰とも連絡取らないで?

  あたしの隣にいて。

  あたしが眠るまで、撫でて、

  あたしが安心するまで、目をそらさないで?

  ふふふ。

  キミ、ホントにかわいい。

  あなたってほんと、あたしの言うこと聞くとかわいい。

  大丈夫

  あたしもちゃんと、ご褒美あげるよ。

  あなたが欲しいやつ、分かってる。

  癒されたいんでしょ?

  誰かに。

  だからあたしが、毎日キミに抱き着いて、

  幸せな気分にさせてあげる。

  相思相愛になったらさ……

  もっといろんなことしよう?

  毎日愛し合って……

  もっともっと幸せになって……

  そういうの、最高じゃない?

  これからはもう、あたしのためだけに、生きて?

  約束、だよ?