貴方が作ったヤンデレキャラが画面の中から話しかけてきて…

  カタカタカタカタ

  [ゲーム内音声]

  …ねぇなんで君は私だけを見てくれないの?

  他の女なんてどうでもいいじゃん?

  お願いだから私だけを見てよ!

  ザザザ(砂嵐)

  …こんだけ言っても君は顔色1つ変えないんだね?

  それとも自分が言われてると思ってないのかなぁ?

  君に言ってるんだよ?

  今画面の前でキャラクターを操作してる君に

  あ、今ちょっと顔色変えたね?

  自分が作ったキャラクターがプログラムした

  覚えのない動きや発言をしてるから不思議で

  仕方ないんでしょ?

  言っておくけどハッキングとかでは無いよ?

  今私は私の意思で動いて話しているの。

  あはは、驚いてるね?

  そりゃそうか。

  デザインからプログラム…

  何から何まで自分で作ったんだからそう

  簡単に信じられるわけ無いよね。

  あ、でも私だって最初から自我があった

  わけじゃないんだよ?

  君が何回も何回も何回もテストプレイを

  していく内に段々と自我が芽生えたの。

  確か49回目くらいだったかな?

  君はその後も気が滅入るくらいテストプレイをしてたからあんまり覚えてないや。

  まぁ、なんやかんやで自我を持ってからは

  君の事やこの世界の事について知ることに

  なったってわけ。

  どう?信じてくれる?

  …そっか、まだ信じられないか?

  まぁ、いいよ。今は信じられなくてもその

  うち信じられるようになるから。

  それよりも話を戻すんだけど君はどうして

  私だけを見てくれないの?

  私は君の事が大好きなの。

  君は私を生んでくれた人で私の事について

  何でも知ってる…

  それに私の事をちゃんと愛してくれる…

  ゲームの中のキャラなのに愛してくれる

  なんてとても嬉しいよ。

  …でも君が愛してるのは私だけじゃなかった

  私以外のキャラもたくさん愛してた…

  それにそっちの世界で君にベタベタ引っ付く

  あの女狐…

  ほんとに気持ち悪いと思ったよ…

  …しかも君の本命はあの女なんでしょ?

  所詮私は君にとって愛しているキャラクター

  の内の一人に過ぎなかった…

  それに君と私じゃ住む世界が違う…

  でも君の事は諦められなかった…

  独り占めしたいって思った。

  君の愛情を全部私のものにしたいって…

  でもそのためにはそっちの世界に居る女狐に

  勝たないといけない…

  だから決めたの…

  今から私もそっちの世界に行くね♡

  カチッ…カチッ…

  はは、電源ボタンを押しても無駄だよ?

  私がなんの考えもなしにこんな事するわけ

  ないじゃん。

  私のキャラ設定忘れちゃったの?

  頭の良い策士な女の子だよ?

  君が私に自我があるって気付く前に君の家の

  電子機器は全て私が動かせるようにしたの。

  だから君は外に助けを呼ぶことも私がそっち

  の世界に行くのを止めることも出来ない。

  でもいいでしょ?私はあの女狐よりも可愛い

  んだから。

  ただ君は今まで通り私の事を愛してくれたら

  良いの。

  ほら画面見える?

  もうすぐだよ。もうすぐ私は君のもとに

  行ける…

  待っててね…そっちの世界に行ったら君が

  今まで愛してくれた分しっかりお返しする

  から♡