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「はぁ...」美穂は溜息をつく。
中学3年。受験やら進路で忙しくなるのに心が付いていけない。学校も楽しくないし...
「そうだ、裏山に行こう」美穂が通っている中学には裏山がある。そこでは野菜を栽培する畑やウサギの飼育小屋、そして遊び場などがあるのだ。
「とはいえ、何すればいいんだが...」
ふと目を向けると「立ち入り禁止」と書かれた鉄柵が見える。
「あの柵の向こうには何があるんだろう...」
美穂は鉄柵を越えて進む。すると裏山の脇腹に洞窟らしき穴があった。美穂は穴に入った。しばらく進むと急に光が入る
「うわぁぁぁぁぁぁ」美穂は眩しさに声を上げる。
「目が覚めたか?」誰かの声がする。美穂が目を向けるとそこには...
「と、虎が喋った!?」二足歩行の虎がいた。
「お主、人間だな?この世界で人間の姿は生きられないぞ」二足歩行の虎はそう言い...
「な、何するのよ!?」美穂は二足歩行の虎に顔を嘗められる。すると身体に変化が起きる。
美穂の身体を黄色の毛が覆う。一方お腹には白い毛が覆う。あちこちに黒い縞模様も生えた。お尻が引っ張られると思ったら細長い尻尾が露出している。足の指が密着し大きくなる。また、手の指も密着、太く短く均一になる。手のひらにはピンク色の肉球が形成される。
「ん、んっん...」美穂が悶える。身体が筋肉質なものになる。そして顔があちこち引っ張られている感覚がする。耳は頭頂部に移動し半円形に成る。鼻と顎が前へ前へと引っ張られる。鼻は黒ずみ三角形から逆三角形に成る。鼻の周りには白いヒゲが生える。顔は黄色と黒の縞模様の毛で覆われ、黒い瞳は黄金に輝く。美穂は二本足で立つ虎になった。
「これで君もこの世界の住人だ」二足歩行の虎はそういった。
目の前には草原が広がる。
「さ、走ってみようか!」虎はそう言った。
最初は二足歩行で、そして最後は四つん這いで二匹は走った
「(なんだか自分の悩みがちっぽけに思えるわ)」
美穂はそう感じた
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