メンヘラ獣人彼女との夜の営みを断ったら怒り狂って押し倒されてそうになってそのまま……
ある日の夜のこと……
ねぇ……彼氏君……
今、なんて言ったの……?
今、あたしの耳、聞き間違えてないよね……?
今日はしないって……
なんで……?
ねぇ、理由言って。
黙ってないでさ……
なんで今日はダメなの?
昨日も一昨日も全部ちゃんと受け止めてくれたよね?
なのにどうして今日は拒否するの……?
ねぇ……なんで?
……疲れてる?
ふぅん……そういう言い訳するんだ。
あたし相手だと疲れるんだ?
あたしと過ごすの、そんなに重い?
そっか……そうなんだ……へぇ……。
彼氏君……
あたしと付き合う時約束したよね?
「毎日でもあたしのこと相手する」「だから付き合って欲しい」
そう言ってあたしに告白してきたの……
彼氏君だよね?
そっか……
それはウソだったんだね……
え?
違う?
そういうことじゃない?
なのに、今日は拒否……?
ほんと、なんで……?
ねぇ、あたし……嫌われてるの?
もう飽きた?
いらなくなった?
あたしのこと、重いって思ってる?
迷惑なんでしょ?
言ってよ……言わないと分かんないから。
あたし、言葉にされないと分かんないの。
あぁ……その顔。
ねぇ、どうしてそんな優しい顔するの?
拒否するくせに、そんな目で見ないでよ。
その目、ずるい。
ねぇ……ずっとあたしだけを見るって、約束したよね……?
他の誰の所にもいかないって、言ったよね……?
なのに……なんで……?
あたしを遠ざけるの……?
……ほんとに疲れてるだけ?
ほんとに?
嘘ついてない?
あたしのこと嫌いになってない?
絶対に絶対に嘘じゃない?
もし嘘だったら……あたし、どうなるか分かんないよ……?
だってさぁ……
こんな気持ち初めてなんだよ?
彼氏君の匂いも、体温も、声も、全部全部全部……
あたしの一部みたいになってるの。
それを急に離されるなんて、無理に決まってるじゃん……。
……手、握って。
ほら。
ちゃんと。
逃げないで。
拒否した手じゃなくて、今はあたしのほう握ってよ。
ほら……ぎゅって。
……うん。
あぁ……そのくらい強く握ってくれないと不安になるの。
離れる気ないって、ちゃんと示してよ……。
……ねぇ。
目そらさないで。
今そらしたら、あたし、本気で壊れるよ?
ずっと言ってるよね……
あたし、あなたのことになると不安と嫉妬でどうにかなりそうになるって。
なのにさ……拒否なんてされちゃったら……ねぇ……
何考えてるか分かんなくなって、怖くなるんだよ……?
……ちょっとこっち来て。
いいから。
逃げようとしないで。
少しだけ胸のところ触って。
ほら……ここ。
あたしの心臓、聞こえるでしょ?
バクバクしてるの。
怒ってるとかじゃなくて……
焦ってるの。
怖くて。
あなたが遠くなるのが、ほんとに嫌で。
……はぁ。
ねぇ。
もう受け止めてよ。
あたしこんなにぐちゃぐちゃになってるんだから。
あなたのせいで、こんなに乱されてるんだから……
放っておかれるほうが無理でしょ……。
ちょっと、立たないで。
ほら……座って。
逃げようとしたら……押し倒すよ。
ほんとに。
だって今逃がしたくない。
言葉だけで繋ぎ止めるなんて、不安すぎる。
あなたがちゃんと、あたしのこと好きって、肌で感じたいの。
……ねぇ。
今日はしないって言ったけどさ……
あたし……
彼氏君のこと逃がす気ないから。
どこにも行かないで。
あたしから離れようとしないで。
拒否しないで。
こんな気持ちになるの、彼氏君しかいないんだから……。
そこまで言うんなら、いいよ。
彼氏君が寝るまで待つね。
彼氏君が寝ちゃったら、後はあたしが好き放題するから。
それならいいいでしょ?
彼氏君だって寝てるだけでいいんだからさ。
は?
良くない?
それじゃ結局目が覚めちゃう?
……いいじゃない。
それはそれで。
悪くない目覚めでしょ?
ともかく!
あたしは今日、彼氏君のことは絶対にあきらめないから。
獣人のあたしがどれだけ執念深いか、わかるでしょ?
そうと決まれば……
今夜も大人しく、あたしにタベラレテ?
ね?