第23話・『海底での戦い』

  【コリウス・トレーニングルーム】

  オルティオス達は、水中装備を身に着けてトレーニングルームのプールの中を移動したり動き回っていた。

  暫くすると、オルティオス達は、プールから上がる。

  【トレーニングルーム・プールサイド】

  奈雲は、工具を準備してプールサイドに居た。

  「どうだった? 何処か改善した方が良いか?」

  奈雲は、オルティオス達に水中装備の具合を尋ねる。

  「否、大丈夫だ 問題無い」

  オルティオスは、奈雲の質問に答える。

  「それにしてもこの装備がジェットボードになるんだな」

  チェンバーは、自分が身に着けている水中装備を見ながら言う。

  「ああ、ギマイロの戦いの時に水中でも戦える様にした方が良いと思ってジェットボードを改造したんだ」

  奈雲は、前の戦いから装備の事を思い付いた事を話す。

  「これなら泳ぎが苦手な俺でも上手く泳げるぜ」

  ダリウスは、装備の感想を言う。

  《皆さん ヴィラノスの反応をキャッチしました》

  ナビは、通信機でオルティオス達に報告する。

  「本当か?」

  コブラージャは、ナビに尋ねる。

  《ええ! しかも早速その装備で出動する事になります》

  「どういう事なんだな?」

  マシャンタは、ナビに言葉の意味を質問する。

  《ヴィラノスの反応があった場所は水の惑星【アクアリス】です》

  ナビは、ヴィラノスの反応があった惑星を教える。

  「水の惑星……確かにこの装備は必要品ですね」

  ネシリスは、ナビの話を聞いて納得する。

  「目的地に着くまでジェットボードのエネルーノのチャージしておいた方がいいか?」

  奈雲は、オルティオス達にジェットボードのチャージの事を尋ねる。

  「頼む」

  オルティオス達は、装備を解除させ奈雲に預ける。

  【水の惑星アクアリス】

  コリウスは、目的の惑星・アクアリスにやって来る。

  【転送ゲート前】

  オルティオス達は、再び水中装備を身に着け出動する準備をしていた。

  〔転送ゲート準備完了です〕

  ナビは、転送ゲートの準備をしていた。

  「今回は海底での任務だ 奈雲はナビと一緒にコリウスで待機」

  オルティオスは、任務先の事を考えて奈雲とナビにコリウスで待機する様に命令する。

  「分かった」

  「奈雲の水中装備は無いのか?」

  コブラージャは、奈雲の水中装備の事を尋ねる。

  「あるにはあるが俺自身は頑丈じゃないから行き成り海底に行くと水圧で死ぬ恐れがあるんだ」

  奈雲は、コブラージャの質問に答える。

  「ああ~……」

  コブラージャは、奈雲の話を聞いて納得する。

  〔ゲートを開きます〕

  ナビは、転送ゲートを開く。

  オルティオス達は、転送ゲートを通って行く。

  「それでは行ってきます」

  ランビュは、立ち止まって奈雲に挨拶する。

  「気を付けて」

  奈雲は、ランビュに挨拶する。

  すると、転送ゲートから音が聞えて来る。

  「? 何の音かな?」

  マシャンタは、立ち止まり転送ゲートから聞えて来る音を聞いて不思議がる。

  「……ナビ 転送ゲートの出口は何処にセットしたんだ?」

  奈雲は、ナビに転送ゲートの出口の場所を尋ねる。

  〔え? 海底ですけど?〕

  ナビは、奈雲の質問に答える。

  「って事は……」

  奈雲は、ナビの話を聞いてヤな予感をする。

  すると、転送ゲートから海水が流れ込んで来る。

  「ヒャッ!」

  「わあっ‼」

  〔キャッ‼〕

  ランビュ達は、流れ込んで来た海水に驚く。

  〔ナビ! 転送ゲートを閉じるんだ〕

  奈雲は、宇宙服モードにしてナビに指示をする。

  〔はい!〕

  ナビは、奈雲の指示で転送ゲートを閉じる。

  奈雲は、コントロールパネルで海水をコリウスの外へ出す。

  【アクアリス・海底】

  《~その頃~》

  オルティオス達は、アクアリスの海底に居た。

  「無事に到着したな」

  「? ランビュとマシャンタが居ません!」

  ネシリスは、ランビュとマシャンタが居ない事に気付く。

  「アイツら何処へ行ったんだ?」

  コブラージャは、周りを見てランビュとマシャンタを捜す。

  「……奈雲 ランビュとマシャンタはそっちに居るか?」

  ソニックエースは、通信機で奈雲に連絡をしてランビュとマシャンタが居るか確認する。

  《ああ、居るぜ 転送ゲートから噴き出て来た海水に押し戻されてそっちに行きそびれたんだ》

  奈雲は、通信機に出て現状を伝える。

  「……やっぱり……」

  ソニックエースは、奈雲の話を聞いて予想通り的な感じに言う。

  「海水が噴き出たってそっちは大丈夫なのか?」

  サイラスは、奈雲達にコリウスの事を尋ねる。

  《はい 奈雲の咄嗟の行動で被害は最小限に抑える事が出来ました》

  ランビュは、サイラスの質問に答える。

  《二人をそちらへ送る為にもう一度ゲートを開きますか?》

  ナビは、オルティオスに転送ゲートを開くか尋ねる。

  「否、余計な被害を出さない為に俺達が帰還するまでゲートを開くな」

  オルティオスは、ナビに指示を出す。

  《了解!》

  《じゃあボク達はどうすればいいの?》

  マシャンタは、オルティオスに自分達の事を尋ねる。

  「そのまま奈雲とナビと一緒にコリウスで待機しているんだ」

  オルティオスは、ランビュとマシャンタに奈雲達と一緒にコリウスで待機命令を出す。

  《分かりました》

  《了解なんだな》

  ランビュとマシャンタは、オルティオスの命令に従う。

  オルティオス達は、奈雲達との通信を切る。

  そこへ潜水艦が近くを通る。

  「何だ あれは?」

  ダリウスは、潜水艦を見て不思議がる。

  「オクトロス 変身‼」

  潜水艦は、蛸型ヴィラノスに変形する。

  すると、目の前の岩場を掘り起こす。

  「あれは……」

  チェンバーは、蛸型ヴィラノスが掘り起こしている物を見る。

  蛸型ヴィラノスが掘り起こしている物は宇宙船だった。

  「アノヴィス星の宇宙船だ」

  オルティオスは、蛸型ヴィラノスが掘り起こしている宇宙船を見て驚く。

  【コリウス・転送ゲート前】

  《~その頃~》

  奈雲達は、転送ゲートの前に居た。

  「……取敢えず、残った海水を掃除しましょう」

  ランビュは、これからの事について話合う。

  「そうだな……これはモップが必要だな」

  奈雲は、ランビュの意見に賛成してモップを取りに行こうとする。

  「奈雲! 今日は海藻サラダにする?」

  マシャンタは、ナビと一緒に海藻を集めて来て奈雲に尋ねる。

  「否、流石にそのまま食べる訳には……」

  奈雲は、海藻を見ながら控えめな返事をする。

  《奈雲 聞えるか?》

  オルティオスから奈雲に通信が入る。

  「ああ、聞えるぜ どうしたんだ?」

  奈雲は、オルティオスからの通信を繋いで用件を尋ねる。

  【海底】

  オルティオス達は、宇宙船に近付いていた。

  「蛸に似たヴィラノスを発見した」

  オルティオスは、奈雲に蛸型ヴィラノスを見付けた事を伝える。

  「しかもエンジンを四機搭載したアノヴィス星の古い船を掘り起こしている」

  ソニックエースは、蛸型ヴィラノスの行動を伝える。

  【コリウス・転送ゲート前】

  「分かった すぐに調べる」

  奈雲は、小型パソコンを開いて蛸型ヴィラノスの事を調べる。

  「……あった! そいつの名前は“オクトロス” 海底に沈んだ船を乗っ取って中の宝物を盗んだ罪で逮捕」

  奈雲は、蛸型ヴィラノス(オクトロス)の逮捕記録を読み上げる。

  「海賊みたいですね」

  ランビュは、奈雲の話を聞いて呟く。

  【海底】

  オルティオス達は、岩陰に隠れてオクトロスの様子を見ていた。

  「沢山の足で重い岩を動かしているな」

  チェンバーは、オクトロスの行動を奈雲に伝える。

  《その足はパワーだけじゃない 光や水圧 温度やエネルギーの変化を敏感に感じ取れるんだ 船を見付けたのもエンジンに残ったエネルーノを嗅ぎ付けたんだな》

  奈雲は、オルティオス達に囚人名簿に書いてあるオクトロスの足の事を伝える。

  「って事はあの船はまだ動くんだな」

  サイラスは、奈雲の話を聞いて船の事に気付く。

  「もしそうならオクトロスはあの船でアクアリスを脱出する気かもしれません」

  ネシリスは、自分の推測をオルティオス達に言う。

  「全員で食い止めるぞ」

  オルティオス達は、オクトロスに近付く。

  「ああ! めんどくさいゲソ!」

  岩を退かしているオクトロスは、オルティオス達が近付いて来た事に気付く。

  「ああ! 只でさえしょっぱくって寒くって嫌な海にメガロスが現れたゲゾ」

  オクトロスは、オルティオス達を見て嫌気がさしていた。

  「アイツ何て言ったんだ? ブクブクってしか聞こえなかった」

  フロックスは、オルティオス達にオクトロスの通訳を頼む。

  「ランビュが此処に居たら解ったかもな」

  コブラージャは、呆れながら呟く。

  「‼ 油断するな! 来るぞ!」

  オルティオスは、ソニックエース達にオクトロスが攻撃を仕掛けて来る事に気付く。

  「これでもくらえ‼」

  オクトロスは、オルティオス達に向かって岩を投げ付ける。

  オルティオス達は、水中装備のエンジンを起動させて飛んで来る岩を避ける。

  「この装備 スゲーな!」

  サイラスは、水中装備の性能に驚く。

  「任せろ! オレがパンチで片付けて来る」

  フロックスは、そのままオクトロスに向かって行く。

  すると、複数の岩が飛んで来る。

  フロックスは、岩を避けながらオクトロスに向かって行く。

  オルティオスとソニックエースは、遠距離から銃攻撃を仕掛ける。

  オクトロスは、オルティオスとソニックエースの銃攻撃を防ぐ。

  その隙にサイラス達は、オクトロスに近付く。

  「このっ‼」

  オクトロスは、蛸の足でサイラス達を捕まえる。

  「‼」

  「しまった!」

  サイラス達は、蛸の足に捕まり身動きが取れなくなる。

  『‼』

  オルティオスとソニックエースは、サイラス達がオクトロスに捕まってしまい銃攻撃を止める。

  「皆纏めて ポイ‼」

  オクトロスは、捕まえたサイラス達を投げ飛ばす。

  サイラス達は、投げ飛ばされ受け身を取る。

  「大丈夫か!」

  ソニックエースは、サイラス達に呼び掛ける。

  「ああ、何とか……」

  「油断をしました……」

  サイラス達は、自力で起き上がる。

  オクトロスは、隙を見て宇宙船の前のハッチを開けて乗り込む。

  「追掛けるぞ!」

  オルティオス達は、オクトロスを捕まえる為に宇宙船に向かって行く。

  【宇宙船内】

  オクトロスは、操縦席にやって来る。

  「防御システム オン‼」

  オクトロスは、コントロールパネルを操作して防御システムを起動させる。

  【海底】

  オルティオス達が宇宙船に近付いていた。

  すると、宇宙船から沢山の銃が出て来て撃ち始める。

  「‼ 隠れろ!」

  オルティオスは、宇宙船の銃を見てソニックエース達に隠れる様に指示する。

  オルティオス達は、近くの珊瑚の岩影に隠れる。

  すると、宇宙船の銃は撃ち始める。

  「……この珊瑚の岩 長く持たないぞ!」

  コブラージャは、自分達が隠れている珊瑚の岩の事を言う。

  「だったら何かいい方法あるのか?」

  チェンバーは、コブラージャに尋ねる。

  「マシャンタが此処に居ればフリージングタイムで何とかなったかもな」

  サイラスは、マシャンタが此処に居た場合の事を考える。

  「此処に居ない奴を当てにするな!」

  コブラージャは、サイラスにツッコミを入れる。

  「……どうやら俺達を狙っている訳じゃない 決まったパターンで自動発射しているだけの様だ」

  ソニックエースは、飛んで来る弾に気を付けながら銃の発射パターンを分析する。

  「それ本当ですか?」

  ネシリスは、ソニックエースに尋ねる。

  「……ソニックエース」

  「大丈夫だ リズム感はある!」

  ソニックエースは、オルティオスにリズム感がある事を伝える。

  「二グループに分かれて行くぞ!」

  オルティオスは、サイラス達に指示をする。

  オルティオスとソニックエースは、先に突入する。

  「あっ、おい!」

  「兎に角、オイラ達も行こう」

  サイラス達は、それぞれオルティオスチームとソニックエースチームに分かれて後を追い掛ける。

  「右! 左! 左!」

  「右! 左! ストップ‼」

  オルティオスとソニックエースは、弾が飛んで来る場所を予測しながら移動する。

  サイラス達は、オルティオス達の予測通りに移動して弾を避けながら死角の場所までやって来る。

  「何とか切り抜けられましたね……」

  ネシリスは、切り抜けられた事にホッとする。

  「後にもう一つハッチがある そこから侵入だ」

  オルティオスは、もう一つの入口から侵入する様に言う。

  「何で態々後に?」

  ダリウスは、オルティオス達に尋ねる様に言う。

  「オクトロスが俺達を同じハッチからすんなり入れてくれるとは思えないだろ?」

  チェンバーは、ダリウスに尋ねる様に話す。

  「……確かに 俺だったら絶対に入れねぇ」

  ダリウスは、チェンバーの質問に答える様に言う。

  オルティオス達は、もう一つの後のハッチを開けて中に潜入する。

  【宇宙船内】

  オルティオス達が宇宙船内に潜入するとダリウスとフロックスが近くの扉に体当りして扉を開ける。

  オルティオス達がその扉を通った後、オルティオスは、海水を防ぐ為外れた扉を使って蓋をする。

  「……何とか潜入出来ましたね」

  ネシリスは、宇宙船に潜入出来た事にホッとする。

  すると、エンジンが一つ起動する。

  『‼』

  「エンジンを一つ起動させた様だな」

  コブラージャは、エンジンが一つ起動した事に気付く。

  「後の三つのエンジンが起動する前に捕獲だ」

  オルティオス達は、扉を開けて通路に出る。

  「此処からはジェットボードで行くぞ」

  オルティオスは、水中装備を解除して水中装備をジェットボードにして乗り込み通路を進んで行く。

  ソニックエース達も水中装備を解除して水中装備をジェットボードにして乗り込みオルティオスの後を追い掛ける。

  【操縦席】

  《~その頃~》

  オクトロスは、操縦席を操作していた。

  「‼ 今度は何ゲソ?」

  オクトロスは、足の反応に気付いて宇宙船内のカメラを繋ぐ。

  すると、オルティオス達がジェットボードで移動している映像が映る。

  「あれ! まさか……又メガロス共ゲソか‼」

  オクトロスは、オルティオス達が宇宙船内に潜入した事に気付き操作する。

  【次回に続く】