テレビで老舗豆腐屋さんの番組がやってるのを見る
TE「油揚げ作るのに五時間もかかるのか」
介(真剣)(録画スイッチ)
全国のご当地揚げマップの画面表示をメモるどん介
TE(どん介が無言で見入ってるので声かけず黙って一緒に見る)
番組終わり
TE「勉強になったな。色々知らなかったぜ」
介(振り向く)
TE「おい口元。よだれよだれ」ティッシュ差し出す
介「危険な番組でした……居酒屋行きませんか」
TE「もう夜だからラストオーダーだろ」
介「そんな!!!!!」
お取り寄せで妥協
介「ひどい!今食べられないなんて!!!(あちこちぽちぽち)」
TE「朝イチでどこか……」(近隣の豆腐屋検索)
-
TE「今の見ちまうとコンビニのじゃ我慢出来ないんだろ?」
介「ううぅ……ぅぅ……」
TE(ものすごい悩んでるな)
介「……どん兵衛も、買って、いいですか……」
TE「この時間から食うのかよ?」
介「うぐぐぬぬ」
TE「今日はさっさと寝て明日朝イチでちょいと車飛ばした先の豆腐屋行こうぜ」
介「!!!!!(喜びで抱きつく)」
TE(スマホ見せつつ)「ほら、ここが揚げたての油揚げ食わせてくれるらしいぜ」
介「!!!!!(尻尾振りながらTETSU抱っこしてくるくる回る)」
TE「危ねえ!よせ!あとよだれ!おい!!」
早寝するためにTETSUを風呂に入れてマッサージしたり至れり尽せり
-
翌朝5時前くらい
TE「二時間ちょいくらい走るぞ」
介「こんな朝早くなのに!?」
TE「いやってほど油揚げ食わせてやるよ(ニヤ)」
介「!!!!!(興奮状態)」
TE「耳と尻尾隠せ!」
二時間半後ほど 新潟 長岡市
介「ひょ、ひょっとして……」
標識【栃尾】
介「栃尾揚げの本場!!!!!」
TE「車の後ろに冷蔵庫があるから持ち帰りもできるが、揚げたて食ったりするぞ」
介「好き!!!!!(抱きつく)」
TE「外ではよせ!!!」
介「じゃあ今夜楽しみにしてて!!!」
TE「いいから買ってこい///!!!」
介「降りて一緒にお店見ましょ!」腕ぐいぐい
TE「はぁ、やれやれ」
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TE(小声で)「興奮して耳と尻尾出すなよ本当に」
介「修行した僕ですよ?でも最初から出しておくかな」
TE「食いもん屋だし水場が目の前だから毛が飛ぶだろ!しまえ!」
介「なんてちゃんとしてる旦那様……」
TE「この時間(朝七時台)の店は大体販売だけだ。だが揚げたてだ」
介「つまり……?」
TE「買ってすぐ車内で食うのが正解」(紙皿、割り箸、醤油、鰹節、刻みネギが用意済み)
介「ふおおおおおお」
ハマーのリアシートに敷物
TE「朝イチだと豆乳も美味えぞ」
介「ふごふご(口いっぱい油揚げ)」
TE「喉詰まらすなよお前……嬉しそうなツラしやがって……ククク」
介「しあわへ…モゴモゴ」
-
介「僕はもう今日は油揚げでおなかいっぱいにします」
TE「好きにしろ。オレはせっかく新潟だから魚と米を食うぞ」
介「新潟はそうなんですか?」
TE「米どころだ。せっかくだし少し買ってくか」
介「あっ本当だおむすびも美味しいもぐもぐ」
TE「最初から飛ばすとすぐ腹いっぱいになるぞ」
介「あなたがお米食べるのはいいことです。前も言いましたがお米には神力が宿るので」
TE(栄養とれみたいな意味合いなんだろうかな)
介「くんくん…海のが前に行ったあなたの家のお墓の近くの匂いに似てる」
TE「日本海だな。隣の県だ」
介「寄ってく?」
-
TE「長岡からだと相当遠いからな。第一、もう墓には行かねえつったろ」
介「お隣ならあなたが生まれた土地のものと味が近いから、色々食べて行きましょ」
TE「餅がいいんだったか。笹団子でも買ってくか」
介「ふふ、しばらく食べ物いっぱいですね」
TE「チームのちびたちに土産でも買ってってやれよ」
介「そうします……先に気が済むまで油揚げ食べてから!」
TE「よし、次行くか。市内にいくつかいいとこがあるんだとよ」
介「たーのーしーみーーー」
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昼過ぎ 帰り道
介「まだ早い時間だけど朝が早かったから一日が長い」
TE「油揚げも土産もしこたま買ったしな。あとは景色でも眺めながらドライブだ」
介「高速道路はちょっと景色退屈」
TE「眠かったら寝ていいぞ」
介「僕もそろそろ免許取ろうかな。あなたと交代も出来るし」
TE「オレぁ自分で運転するのが好きだからなぁ」
介「わかんないですよー便利かもですよー?」
TE「ククク、どうだかな。…途中の群馬でうどんでも買ってくか?」
介「買ったお揚げできつねうどん作る!」
TE「お前、出来ること増えてきたな」
介「おかげさまで!楽しいです!」
TE「そりゃ重畳」
-
介「帰宅!ただいま黒いの!」
相棒「にゃんにゃーーー」
介「お魚のお土産あるよ」
TE「そのままやるなよ。はーくたびれた」
介「はいコートと靴下ぬいで!運転お疲れ様でした!」
TE「買ってきたものしまわないとだろ」
介「僕がやりますから!休んで休んで。お昼寝します?何か飲む?」
TE「あー、コーヒーくれ」ソファにどさり
介「はいはい」
相棒「んぅにゃ!」
TE「ただいま相棒」なでなで
介「はー美味しかったなあ……一週間分くらいお揚げ食べた……」
TE「一カ月じゃなくてか」
介「まだまだ!買ってきたのもあるし!」
TE「やれやれ、しばらく油揚げか」
介「美味しいでしょ!」
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介「はいアイスコーヒー!お片付けもひとまず終わり!お揚げ煮るのは後でにしよっと」
TE「おうサンキュー……なんだよ……」どん介ぺっとりくっつく
介「お揚げのためにあんなところまで連れてってくれて、ありがとうございました」すりすり
TE「まあたまにはな。テレビ見たら美味そうだったしな」
介「めちゃくちゃ幸せだった」耳と尻尾出す。
TE(介と相棒なでなで)「そりゃ重畳」
介(ちゅうーーー)
TE「おい」
介「楽しみは夜にね」
TE「おい、ゆっくりさせてくれよ」
介「嬉しそうなニオイしてるもん」
TE「……お前が喜んでるからだろ」
介「もっと喜ぶから!」
TE「はぁ」コーヒーぐびり
-
※※※ここから書き下ろし※※※
「さて、お楽しみタイムですよ」
渋るオレを半ば抱えあげるようにして運び、ベッドの中、いそいそと服を脱がしてくる男は、ぬいぐるみにも見えるキツネの耳や尻尾をぴこぴこと嬉しそうに動かす。
細っこくて背もオレより随分小せぇのに、自分よりだいぶん重くてデカいオレをあっさり抱えあげるような膂力があるのが、耳や尻尾と同じでなんだかいつまでも慣れない。オレぁガキの頃からそれなりに背も大きかったから、よもや軽々と抱き上げられる側になるなんてこの歳になるまで思いもよらなかった。いやキツネが化けて出てしかも婿入りしてくるなんておとぎ話が、そもそも常人には理解の範疇外の事態なんだが。ましてや【可愛がられる側】になるとはな。
「おめぇほんと【これ】好きだな……」
受身側が未だに慣れねえ。しかもこいつは素直でやたらと真っ直ぐにオレを慕ってきやがるので、どうにも照れくささに勝てずに、言っても詮無いことばかりをぶつけちまう。ただ、いつもみたいにけろりと
「若くて健康な成人男性ですよ。普通でしょう?」
こんな具合にあっさり返された。こいつに皮肉や言い逃れは「匂い」とやらで全く効かないから、オレもいい加減諦めちまえばいいのに、長年のクセが全く抜けやしねえ。
「いや……相手がオレってのがだな……」
「だって【好きな人】ですもん。あなたの想定している知らない女性の類よりも「性欲を抱く相手」としてはむしろ普通では?」
「それを言われると確かに、なんだが……言い得て妙な話だよな……」
「ヒトの世界にはよく考えると変だな、てことが結構いっぱいありますよ」
言いつつヒトのツラをいつも通りぺろぺろと舐めてくる。当人は毛づくろいなんて言うが、その割には毛の無いトコばかりに舌を這わせてくるんだ、こいつ確信犯だろう。唇や口の中には毛なんてありゃしねえだろ。何を繕うっつうんだ。
「おめえがあちこち舐めるから、オレぁ迂闊に皮膚に何か塗るのも出来ね、ぇ……ん……」
身じろぎしつつ渋って見せるが、「匂い」でバレてんだろうな。先のこいつの予告からこっち、完全にオレの身体は「期待」をしている。
いつの間にか素っ裸にされていて、向こうも服を全部脱いでいて、柔らかい寝床で全身の肌を心地よい加減で撫でられる。こいつも随分オレの扱いと身体に慣れたな。撫でる手の温かみが大層気持ちが良くていけねえ。
「お肌、別にどこも乾燥してないですよ。気になるなら済んだあとにでも僕が油の部類を塗ってあげますから」
「おめえの唾液、なんか妙なものでも入ってんじゃねえだろな?」
「ああ、それであなたツヤツヤピカピカなのかな。肌もいい匂いがするし」
言って、オレの乳だの腹だの脇だのに鼻面を押し付けた。前に聞いたことがあるが、こいつにとってオレの体臭は「好み」なんだそうだ。あちこち嗅いでは舌を這わせる。互いに軽口を叩いて雑談をしつつも、それぞれの体温と拍動が上がっていくのが分かる。
頬や顎を舐めつつ、ついでのように口を吸ってくる。キツネからヒトの姿に変わるのに、細部まで丁寧な変化をしないでいると、
こいつは犬歯が大きく目立つ歯列をしている。人のツラに牙が見える口元ってやつだ。ただ、この目立った歯がオレを傷つけたことは一度も無い。己の膂力を知っているのか、力があるわりにはやけに扱いを丁寧にしてくる。それがまたいい歳をした、しかももともと頑丈な方のオヤジには照れくさくてならねえ。まるでお姫様か何かのようだ。
「ん……おい、さっさと入れてくれて構わねえぞ……」
ヤる頻度も高いわりには毎回飽きずに丁寧な愛撫をしてくる。すっかり熱も上がったオレが促すと、赤い舌をチラつかせながら
「まだ気が済んでないので」
なんて言いながら足だの内腿だのオレの性器だのを好き放題いじくり回しやがる。本人が言うには犬かなんかみたいなもんで、とにかくオレにくっついていたくて仕方ねえらしい。言うだけあって撫でるだけでもそりゃもう喜んで見せる。ましてやベッドの中じゃあ好きにさせてると本当にいつまでも終わりゃしねぇんで、最初は放っておいたがある程度は促すようになってきた。こいつの体力に付き合ってると際限がねえ。ツラに似合わずでかいブツを足先で刺激したら、すっかり向こうも準備万端だ。
まだこのキツネもどきの言う事を全部信じてるわけじゃねえが、どういう理屈なんだか、オレの知っている男同士の衛生面や機能の危険性はこいつとの性交には特に懸念がなくて、そこは受身側としては正直楽で助かる。この行為は「イイ」ばかりで、実のところ心地もいいし気に入っているが、おいそれとそんなことを口に出した日にはどんな目に遭うかわかりゃしねえからうっかりこぼさないように気をつけている。
後ろを向こうとしたら手で制されて、正面から太い杭を迎えることになった。行為中のツラを見られるのは正直勘弁なんだが、こいつはそれが見たいと言うんだから悩ましい。病気を治してもらった恩もあるのでそれぐらいはまぁ我慢するか、と思うようにしている。
「ふ……」
痛みはねえが、最初の圧迫感で脊髄がしびれるような快楽が全身に広がる。これで自分の身体がどれだけこいつを欲しがっていたかを自覚して忸怩たる想いがあるが今更だ。なんだってこんなところが快楽に繋がるんだかが不思議でならねえ。
肌を擦り寄せてこられながら「かわいがられる」と、腹の中の疼きがだんだんとろけるような快楽にすり替わってくる。いくらこいつが構わないと言っても、痛い思いをさせるわけにはいかねえのでなるべく掴む先は枕だのシーツだのにしているが、それで結果としてオレの手が封じられるようなもんなんで、無防備になった胸や腹はこいつにくすぐられっぱなしだ。
「あっ……、はぁ……っ、う、っあ、っあ、……ぅ」
自分の吐息や喘ぎ声には萎えるんで枕に口をあてるが、先の手と同じくその結果で無防備になるのが首筋や耳だが、またそのあたりから「たまらない匂い」がするんだとかで鼻面を埋められる。くすぐったくて仕方ねえし、「良く」なっているところに汗ばんだ相手の肌や体温が伝わってくると、ガラでもねえんだが「安心」だの「悦び」の波に全身が浸る。
人の身体はつくづく快楽に弱いし、誰かに好かれるっつうのはひどく気分が良くて、ほんの少し前までこの体温や小さな毛玉のぬくもりが無い生活はどうして過ごしていたんだかをすっかり思い出せなくなってきちまった。
「ほら、耳とか尻尾、触ってていいから」
あちこち嗅ぎながら、こんなおっさんをあやすように声をかけてくる。くそ、と思うことも多いんだが、実際こいつや相棒の毛並みは温かくて柔らかくていつまでも撫でていたい触り心地だ。体内に出入りする動きを受け入れながら、オレに快楽を与えてくる身体をなるべく力を入れないように抱きしめると、嬉しそうなツラで頬だの口だのを舐めたり吸ったりしてくる。
気持ちが良くて照れくさくて、頭を抱えるように撫でながらキツネの耳のぺなぺなとした感触を指で楽しんだら、くすくすと楽しそうな嬉しそうな声が耳元に響く。笑いの揺れがオレの「中」に響いて、予想外の快楽が訪れる。
「んっ、ぅ!」
「ん……きもちぃ」
遠慮なしに勢いよく動かれて、揺すぶられる身体にこすれるシーツの感触ですら気持ちがいい。己の粗い呼吸音が、これを運動だと勘違いしそうだ。いや実際全身運動なんだろうか。有酸素運動の部類なのかなとくだらねえことを考える。
「何か関係ないこと考えてるでしょう?」
「ほっとけ……っぁ、あっ、はぁ、はぁ、はっ…は……」
余裕がなくなってきた。腹の奥では快楽がどんどん積み上がっていく。オレの意思ではない収縮が相手を責める。
「ぅ、っあ、きもちぃ……」
「あぁ……っ、あ……」
「ん……、っ」
むこうもそろそろなのか。ただでさえでっかいのをぐっと奥におしこめられたら、中にある熱くて太いブツとは別の圧迫感がキワの浅い部分に感じられる。こいつの性行為は射精前はオレに合わせていて、射精時は犬だのキツネのようにいわゆる亀頭球でしっかりとオレに蓋をする形になる。オス同士で正直必要じゃなさそうな機能なんだが、こういう本能的な部分てのはコントロールが難しいもんらしい。
「あ……はぁ……っあ……」
正面で行為をしていたんでイヤでも良く見えるが、蕩けそうなツラで快楽を追っている。オレの後ろにはこいつから注がれる熱い液体の感触が長々と感じられて、繋がっているところから奥の方までの広い範囲でずっとぞわぞわとした快楽が続く。
こいつが射精を終えるまでしばらくかかる。余韻のような快楽の続きのような、ひくひくと小さく震える身体を互いに抱きしめる。オレはついでのようにこいつの尻尾に手を伸ばして弄ぶと、くすぐってえんだかでくすくす笑いながら身じろぎをした。
動かれたせいでまた妙な感触が後ろに走って困る。腹の奥がじわじわと温かい。ポートから注がれる抗がん剤とは比べモンにならない、幸せのぬくもりだ。
行為のあとはへばったオレの身体を拭いたり水を運んだりで、こいつは実に甲斐甲斐しく動く。最初はすまねえと思っていたが、
「若くて元気なので」
なんて言われたので、もう「こいつがそういうことをしたいのだ」と思うこととした。キツネはそういうものだと当人も言っているしな。
一回が長いので一晩に一度だけと決めているが、こいつにしてみたら体力的には余裕らしい。まぁ、オレを抱き上げるような膂力のあるやつだし、体力も十分以上にあるんだろうが、オレぁ年齢的にも流石に頑張れねえ。自分が人に世話を焼かせることになるとはな、と感慨深さすらあるが年下にやりてえことさせてやるのも甲斐性かと割り切ることにした。
拭いた身体が乾いたところに先の約束通りボディクリームをくまなく塗られて、服を着せられさて寝るか、となると、オレのデカい図体は傍らの体温の高い身体に抱えられる。自分が抱き枕にでもなった気分だ。
「明日になったらお揚げに味染みてるかなあ」
「さっきなんか仕込んでたな。あれは何に使うやつだ」
運動をして身体も清められて温かい腕に抱えられて、心地よくてうとうとしてくる。
「うどん用といなり寿司用、ふたつ仕込んだんです」
「相変わらずマメだなぁおめえは」
「自分で好物作れるなんて嬉しいですからね!楽しみだなあ」
「そこまで喜ばれると連れて行った甲斐があるぜ」
くぁ、とひとつあくびをすると、枕元の小さな明かりも消された。額にひとつキスが落とされる。
「おやすみなさい。明日おいしいもの作りますからね」
「油揚げだろ、クク……寝ようぜ」
「はぁい」
目を閉じて、呼吸を吸って、吐いて。何度かそうしていると意識がすぅ、と落ちた。
翌日は朝から大根と揚げの味噌汁をすすっていたら、宅配がやけに届く。なんだと思っていたら、テレビ番組を見たその日にクリックした通販の揚げだ。
「おい、こんな量どうすんだ」
「揚げは冷凍がきくので!」
「といっても加減てもんがだな……」
「僕のマイブーム、レシピサイト眺めることなので!」
「はぁ……当分は揚げメニューか」
「なんですか!おいしいでしょうよ!」
END