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見つけた友は・・・

  古手梨花が失踪している、大の親友である北条沙都子は大いに心配し自分だけで梨花を探した。

  するとその中で狐を祀っているとある神社で梨花を見たという情報を入手、次なる手掛かりを求めその神社へと向かうと境内にて掃除をしていた巫女に梨花の写真を見せた。

  「この子、知りませんこと?」

  「う~ん・・・さぁ、知らないわね。行方知れずなの?」

  「そうですわ。」

  「そう、見つかるといいわね。」

  そう言い微笑む巫女、里香は手数をかけた事を謝るとその場から去ろうとする。

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  だがその時、

  ボコッ

  そんな音とともに沙都子のお腹が大きく膨らんだ。

  「ひっ!?」

  顔を歪める沙都子、服を押し上げ露わとなった彼女のお腹は自己を主張するかのように張っている。

  しかしそのお腹のお臍周囲に白い毛が生えたかと思うと次の瞬間にはお腹、いやお腹どころか胸すらも包まれだした。

  「い、いやぁぁぁぁぁ!」

  悲鳴を上げる沙都子だが悲鳴が飛び出す口をはじめとした顔全体が茶色に包まれたかと思うとそこから肩背中も茶色い毛に包まれ、手足を含めた腕と脚は黒い毛に覆われていく。

  またお尻に形容出来ないような感覚が走ったかと思うとお尻中心辺りがプックリ膨張、先を黒くして人間に生える事の無い尻尾が出来上がると手足は形を変えて明らかに動物のそれである四つの足へと変わり果て、

  「あ・・・ぎっ・・・あっ・・・。」

  コキコキという音をさせながら顔は変形、毛に包まれた耳も形を変えていって三角形となると移動して頭のてっぺんにて定着し鼻と口の間には髭が生える。

  そして沙都子の全身が小さくなっていき彼女が着ている服全てが地面に落ちると沙都子の肉体はただの狸と化してしまい、沙都子と狸となった我が身を見ては愕然とし戸惑った。

  [newpage]

  「ふふ。」

  そんな沙都子を見て笑う巫女、彼女が手を伸ばしてくると沙都子は恐怖から逃げようとするがそれよりも早く巫女は沙都子を捕まえると狐の石像の向かい側にある空き台座に沙都子を乗せる。

  すると乗せられた途端に沙都子の身体は勝手に動いて向かい側の狐の石像のようなお座りのポーズを取り、次の瞬間には・・・

  パキッ パキッ

  そんな音をさせながら肉体が固まりだした。

  ウユーン ウユーン

  狸の鳴き声を上げながら嫌だ嫌だと抵抗する沙都子、しかし彼女の身体は灰色に染まりながら足どころか胴体すらも動かせなくなっていく。

  そして、

  「あなたが探していた子、その子だったら目の前にいるわ・・・ええそう、あなたの向かい側にいる狐の石像よ。」

  巫女が笑みを浮かべながらそう言うと沙都子の意識は遠のき消え巫女は神社の中へと戻り、狐の石像の真向かいにいつの間に作られた狸の石像は狐の石像・・・いや梨花ととともに神社の祀り神として崇められたのだった。

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