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満月と言うのは明るく、妖しい光を放つものだ。かすかな光を放つ星々の真ん中に陣取り、煌々と周囲を照らし出す。
獅子の頭。赤い褌にブーツ。彼にとって鎧は枷にしかならない。鍛え抜かれた肉体そのものが鎧である。
盛り上がった胸。丸太のような腕。剣ダコがいくつもついた無骨な手。くっきりと分かれ、しかし月明かりによって影が出来る腹。
太腿は子供の胴体以上に太く、ふくらはぎも成人が両手で覆えるかどうか。
雄そのものを凝縮し、煮詰めたような雄。
レオはその月明かりを見上げながら、大きく息を吐いた。
この数日、夜になると体が火照り、酷く呼吸が乱れるのだ。理由は分からない。
ただただ、呼吸が乱れる。心臓の動きが早まり、強くなる。体の奥底が、まるで戦場に居るかのように熱く疼く。
頭がぼんやりとしている感覚。だがそれだというのに、思考は冴え渡り留まる事を知らない。
眠る事もままならず、レオは一人、満月の下。月を見上げ続ける。
「…フッ!」
そして時折、思い出したように剣を振るう。盾を構え、突き出す。その盾を薙ぎ払い、跳躍する。
たんっ、と地面を蹴れば重たいはずの体は軽やかに宙へと浮いた。
剣を振り上げ、地面へと振り下ろす。硬い地面にぶつかる直前で剣を止め、もう一度レオは息を吐く。
繰り返し、繰り返し。舞踊のように。レオは剣を振るう。
繰り返し、繰り返し。
「ハァッ…ハァァッ…」
流れる汗もそのままに、レオは剣と盾を下ろした。
止まらない。鼓動が、熱が、疼きが止まらない。
何をどうすればいい。戦場に立っているかのような疼きは、何をすれば収まる?
冴え渡り、ぼんやりとする頭に答えは出ている。だがその答えを肯定しない。する訳にはいかない。
褌に出来上がったテント。体を動かすと時折ぐちゅり、と淫猥な音が体内に響く。
張り詰め、むっちりとした尻に風が触れるとレオは身震いをする。
「…違う。俺は…そんな事…」
誰が聞いている訳でも無い。だがレオはぽつりとそう呟く。
身震いの後、褌の下の逸物が震え、跳ね、更に褌を濡らした。尻の谷間。肛門が、ぐぱぁ、と拡がるのが分かった。
ここ数日、夜になると体が火照り、酷く呼吸が乱れる。
理由は分からない。
本当に?分からない?
レオは首を振り、頭を抑える。口の中で、何度も否定の言葉を転がした。
満月の下。頭がおかしくなりそうだ。レオは荷物をまとめるとふらりとどこか頼りない足取りで歩き始める。
ぼんやりと冴え渡った頭。満月の下。遠くに聞こえている喧噪。
どこへ向かう?どこへ自分は向かっている?
自問自答を繰り返して。レオは宿屋へ向かった。
今日は月の下で眠る事が恐ろしく思ってしまう。朝、目が覚める気がしない。目覚めた時、自分が自分で居られるか。
屋根のある。ヒトの臭いがする。そんな宿屋なら、きっと、大丈夫。
朝になればこの疼きも熱も、収まる。
夜遅くという事もあり、宿屋の中は静まり返っている。だが壁一枚、二枚を隔て、賑やかな声が聞こえる。
あぁ、隣は酒場になっているのか。
カウンターに置いてあるベルをちりん、ちりん、と数度鳴らした。
…ちりんちりんともう一度。店主は眠ってしまっているのだろうか。
「…仕方ない。」
夜半も過ぎ、草木も眠る時間だ。レオはふぅ、とため息を吐くと隣の酒場へと向かう事にした。
そういえば近頃、酒を飲むという事をしていなかった。こんな夜だ、たまにはいいだろう。
レオの国から遠く離れたこの街では、彼を国王と知っている者もいない。
酒場の扉を開くと。賑やかさがレオの耳をつんざく。
夜半を過ぎているにも関わらず、酒場は大盛況だ。仕事を終えたであろう、屈強な男達が豪快に笑い、盃を交わしている。
汗の臭いと酒の臭いと雄の臭いとつまみの臭い。様々入り混じり、レオの鼻を突く。
どく、どく、と心臓の音。全身の血流が熱くなったような気がした。
「いらっしゃいませ~!空いてる席どうぞ~!」
レオの姿を視認すると店員はにこやかに告げる。
一瞬戸惑い、店を出ようかと考えたレオだったが、体は自然とカウンターへ向かっていた。
席に着き、レオは荷物を置くと…顔を手で扇ぐ。熱い。酷く顔が熱い。
「何にしますか?」
「…あ、あぁ…エールを頼む。」
レオの消え入りそうな声にカウンターに立つ男は小さく頷いた。
顔がどんどん熱くなる。火照っていく。汗が流れ出る。全身が熱い。
落ち着かず、椅子から体を僅かに浮かせ、空気を通り抜けさせる。
何故、どうして。違う。
店内の賑やかさが近くに、遠くに聞こえる。ぐわんぐわんと頭の中を反響する。
せわしなく体が揺れる。落ち着かない。どうにも落ち着かない。
「お、あんた!見ない顔だが新顔かい?」
それが自分に向けられている言葉だと理解するのに、レオは少々時間をかけた。
声の主はこの街で働いているであろう、体格のいい男だ。
バンダナのように頭に巻いたタオル。上半身は裸で褌一枚という露出度の高い服装であり…
どこか蠱惑的に見えてしまうのはなぜだろうか。
「…いや、違う。旅をしていてな。ここには偶然来たんだ。」
レオは首を軽く振ると笑顔を作り、男の体から目を背けた。
そして目の前に差し出されたジョッキを手にする。
「そうだったのか!いやー、そうかー。残念。新顔だったら一緒に仕事出来ただろうにな―。隣いいか?」
出来れば一人で飲みたいのだが…別段断る理由はない。
レオは頷くとジョッキに入ったエールを一気に飲んでいく。
少し温いそれは、花のように華やかで、とても甘く芳醇な香りがする。
「…あんた、良い体してんな。」
ぞくり、と背筋が震えた。
目を背けていたレオの体に、男の指が触れる。ごつごつとした指はレオよりも細いだろうが…十分に、雄の臭いがする。
「なにっ、をっ…」
「そんな格好して?偶然ここに来た?冗談だよなぁ?あんた。」
男の方に目を向ける。
…再び、ぞくり、と背中が震えた。男の目。それは獲物を目の前にした、肉食獣の瞳。
雌を前にした、発情期の雄。
男はレオの肩を無理矢理抱き寄せると頭をがっしりと掴む。
「あんたの体見たらよぉ、チンポビンッビンになっちまってなぁ。飲むどころの騒ぎじゃねぇんだわ。責任取ってくれよ。」
「ふざけっ…たっ…事、をぉっ…!」
男を抱く趣味も、抱かれる趣味もレオは持ち合わせてない。
思考は必死に抗おうとしている。否定の言葉を並べ立て、体に指令を下している。
暴れ、男を叩き伏せるよう、そう命令している。
だが。だが。
体は言う事をまるで聞かない。抱え込まれた頭。視線は一心に男の褌を、股間を、その下の欲望を見つめている。
鼻を動かすと男の、汗の、雄の臭いが脳へ叩きつけられる。心臓が高鳴り、呼吸が荒くなる。
唾液がだらだらと溢れ出し、男の太腿をべっとりと濡らしていく。
何故、どうして。体がどうしようもなく疼く?熱いんだ?
「ふざけてねぇよ。むしろあんた。俺の事誘ってんだろ?入ってくるなり色目使ってよ。ケツもぐちゅぐちゅに濡れてるし?」
そんな事をした記憶も、そんな事をするつもりもない。無かったはずだ。
本当に、そうか?
違う。否定しろ。そんなつもりはない。ふざけるな。その頭を叩き潰すぞ。
言え。そう言え。
「はーっ…はーっ…!」
だが溢れ出るのは、熱い息。鼻から通り抜けていく雄の臭いが、脳を揺さぶる。体ががくがくと震える。
舌を口の中にしまっている事が出来ない。
そんなレオを見下ろしながら、男はレオの肉体をまさぐり始めた。盛り上がった胸を揉みしだき、わき腹から腰に掛けてゆっくりとさすっていく。
「つぁっ…!」
「おぉ、いい感度してんな。こっちはどうかな?」
男はぺろりと舌なめずりをすると、レオの尻へと手を這わせる。そのまま谷間を覆っている褌をずらし始めた。
暴れたい。今すぐにこの男を、下卑た男を叩きのめしたい。
しかしそんなレオの思考を、レオの体は嘲笑うように。びくっ、びくっ、と。雄を知らぬ処女のように震えた。
ずれた褌。…谷間の肛門―いや、雄膣が外気に晒し出されると、もわぁ、と。
レオ自身にも理解できる程はっきりと。甘い香りが。フェロモンが漂い始めた。
その香りを楽しみながら、男はレオの雄膣の入り口を指先で弄り始める。
「ぁ”っ…!?ぐぅ”っ…!」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と大きな音が響き渡るとレオは牙を喰いしばると全身を小刻みに震わせる。
脳へと伝わる感覚は、不快であると同時に幸福を感じさせる、快楽。
何故、どうして。
「もう準備万端、って感じだな。よいしょっと。」
戸惑うレオの事など構わず。男は数度レオの雄穴を撫でまわすと、そのまま。ずぶり、と。
「ぎっ…!?」
レオの雄膣へ指を捻じ込む。
痛みは驚くほどに感じない。代わりに訪れるのは充足感と恍惚。何故、どうして。違う。違う。
必死に否定しようとしても。レオの雄膣は男の指を締め付けるときゅうきゅうと切なげに吸い上げ始める。
蠢き、唾液を垂らす。男が指を動かすたびに腸壁に指が触れ、襞が渦巻く。
「おぉ、ガバガバかと思ったけど結構キツマンじゃねぇか。いいねぇ。」
ぐちゅぐちゅ、と腸壁を撫で、かき混ぜられる。前立腺をこりこりと抉られる。
抜き差しを繰り返されると排泄によく似た、だがそれ以上の快楽と愉悦と恍惚と恥辱がレオの頭に靄をかけていった。
「あ”っ、あぁっ、んふぅっ…!」
「おいおいそんな顔すんなよ。…興奮しちまうじゃねぇか。」
そんな顔、とはどんな顔だ。違う。俺はそんな顔をしていない。
目尻が下がり、頬が緩み、目が上を剥き、だが視線は男の股間を捉えて離さない。そんな顔していない。雄を求めてなんていない。
「あぉぉぁっ!」
雄膣の中で指が折り曲げらるとレオは目を見開き、情けなくはしたない声を上げてしまった。
目の前がチカチカと明滅する。全身の血液がぐつぐつと煮えたぎる。熱い、熱い。
そして疼きは指が入れられている間、収まって。代わりにゆったりとした恍惚が脳を満たしていく。
「いいリアクションすんなぁ。…ほれ。」
レオの中をかき混ぜながら男はレオの頭から手を離すと自らの褌を取り払った。
レオと大差ない、普通の雄からすれば巨大とも言える逸物がレオの目の前に差し出される。
褌に抑えつけられていたそれは、男から漂う臭いを何十倍にも凝縮したような強い臭いを放つ。
「ぁぁあぁっ…ぁ”っ…」
ごくん、とレオは唾を飲み込んだ。疼きが強くなる。指では足りない。あの血が通い、今もどくどくと脈打ち、熱を迸らせている逸物が。
「欲しくなっちまったかぁ?そうだよな?ケツマンきゅんきゅんして俺の指うめぇうめぇってしゃぶってるぜ?」
「ちがっ…おれっ…はぁぁ”っ!?」
否定しようとするレオに、男は頬を吊り上げると指の動きを少々激しく、荒々しい物へと変貌させる。
激しい水の音。粘液の擦れる音。前立腺を押し潰される感覚にレオは全身を跳ねさせた。
「嘘はよくねぇよ。こんなにケツマンから汁垂らして、チンポ欲しい~、って雌の顔させてよぉ。チンポ挿入れられてぇんだろ?」
腰が砕ける。体勢を崩したレオはそのまま床へと倒れ込んでしまった。
男は指についたレオの体液を振り払い、レオを仰向けに寝かせる。逃れられないよう、先程まで身に付けていた褌で両手を縛り、太腿に両手を添えると大きく開脚させて。
「やめっ、やめろっ…俺はッ、そんなものっ…!」
「だぁかぁらぁ。嘘はよくねえって言ってんだろ?ほれ。」
レオの褌をずらし、レオの逸物を掴む。
既に極度の興奮からだろう、レオの逸物からは先走りが大量にあふれ出しており…既に絶頂に達しそうな予感を漂わせる。
「チンポもビンビン、ケツマンもぐっちゅぐちゅ。こんな状態でチンポが欲しくねぇなんて有り得ねぇだろ?」
そう言うと男は自らの逸物をレオの逸物に乗せる。
ぴとり、と亀頭同士が触れあうと…
「ガァァァァァッ!?!?」
レオはびぐんっ、びぐんっ、と背筋を跳ねさせ大きく口を開いた。
ただ触れ合っただけで。男の熱を感じただけで。達しそうになる。それを辛うじてレオは食い止めた。
「チンポ気持ちいいだろ?これがケツマンに挿入いったら…なぁ?分かってるよな?」
「やめ…頼むッ…嫌だッ…俺はッ…雌になんてッ…!」
「あー、うるせぇな。てめぇはもう雌なんだよ。たっぷり種付けして孕ませてやる。…ってかよ。気が付いてねぇのか?てめぇの周り、チンポおったてて待ってるチンポがあるってよ?」
「なっ…」
絶句する。そしてレオは、自分の置かれている状況にようやく気が付くことが出来た。
そう、ここは酒場だ。人が集い、楽しいひと時を過ごす場所だ。
…男は、雄は。彼だけではない。レオは自分が雄に囲まれ、逸物を突き付けられている。
追い込まれていた?いや違う。求めてしまっていた。目の前の雄を求め、我武者羅で、五里霧中になっていた。
全身の血の気が引くようだ。それなのに、どくんどくんと心臓の鼓動が痛いほどに強まる。
「っつー訳でじゃあケツマン使わせてもらうわ。まぁイかなかったら許してやっかもな。」
男はそう言うと、レオの雄穴に逸物を宛がう。ぐちゅ、と淫猥な音と熱にレオは涙を零し、逃れようと必死に暴れる。
だが男の腕を払うことも出来ず。抵抗は雄の嗜虐心を煽るだけで。
「そう…れっ!!」
「ガッ…ぁぁぁぁっ…」
雄の逸物が雄穴を通り抜け…一気に雄膣の奥深く深くへ。挿入されていく。
雄の逸物が腸壁を捲り上げ。肉の塊がレオの中へ。全て挿入されると。
「~~~~ッ…」
レオは達する。だがそれは雄としてではない。雌としての絶頂。
初めての感覚。快楽。恍惚。愉悦。幸福。
「ぉ”っ…♥♥ォ"ォ"ォ"ォ"ッ♥♥」
漏らす声は快楽に塗りつぶされた。レオの体が激しく跳ねまわる。
目が上を剥き、両脚が突っ張る。
「おぉぉぉ…いいねぇ、いい孔だ。気持ちいいぜ?きゅっきゅ締め付けてよ、チンポうめぇって悦んでるなぁ。」
「ぉ”っ、ぉ”っ、ぉ”ぉ”っ♥」
「イってるイってる。やっぱチンポ欲しかったんだねぇ。じゃあ動いてたっぷり種付けしてやっから…ねッ!!」
バゴンッ!
肉がぶつかり、腹を突き上げられる。前立腺を押し潰され、腸壁を抉られる。
そこに見出すのは、痛みや苦痛ではない。屈辱、恥辱。そして。
「ォ”ォ”ォ”ッ♥ぉ”ぁ”ぁ”っ♥」
「いい声で啼くなぁ!やっぱチンポ大好きなんじゃねぇか、あんだけいやいや言ってたのにチンポ挿入れられたらアヘ顔晒してよ!」
罵られながら。レオは脳天を突き抜ける快楽に顔を淫靡に崩す。
どの戦場に立った時よりも。強敵を打ちのめした時よりも。
満ち溢れる幸福感。多幸感。快楽。
否定する事が出来ない。感じてしまっている。絶頂へ、何度も何度も、達してしまっている。
「いいぞいいぞッ!ノってきたッ…!もっとイかせて種付けしてやるッ!!」
男はレオの腰をがっしりと掴むと、腰を動かし、逸物の抽送を始める。
逸物が一気に抜き取られ、再び突き入れられる。
快楽は一回ごとに波を大きくしてレオの脳に叩き込まれていく。
全てが溶けていくような多幸感。目を開いている事すら億劫になる。
「ぁ”っ、ぁ”っ、ぁ”ぁ”っ、ぁ”っ♥ぉ”っ、ォ”ォ”ッ♥」
言葉を出すことも出来ず、代わりに口から漏れ出るのは呻き声。
いや。喘ぎ声。
男に犯され、蹂躙されているのにもかかわらず。快楽を見出し、喘いでいる。
「オラッ、おらぁっ!イけっ、イけッ!」
「ォ”ォ”ォ”ッ、ぉ”ぉ”ぁ”ぁ”ぉ”ぉ”っ♥♥」
男の声に、レオは怒りを覚えながら、しかし言われた通りに喘ぎ声を上げる。
声を上げれば、屈辱も快楽も、何もかもがごちゃ混ぜになり、凄まじい幸福をもたらす。
突っ張った両脚が自然と男の腰へ。絡まっていく。
「クハハッ、いい、いい!そんなにザーメン欲しいか!いいぞいいぞ、全部中に射精してやるからなッ!」
「ぉ”ぉ”っ、ォ"ォ"ッ♥♥」
レオの様子に気を良くしたのか、男は上機嫌に笑い声を上げながら。レオの雄膣を耕す。
泡立った粘液が結合部から溢れ出し、地面を、レオを濡らす。
周囲を囲む男達の逸物。それらを見るだけでゾクゾクと背筋に稲妻が走る。
快楽と雄の臭いが同時に脳へ叩き込まれ、覚え込まされる。
雄膣を犯す雄の逸物がびくっ、びくっ、と小刻みに跳ね、先走りを多量に注ぎ込む。
暖かく、ぬるりとした感触が、幸福感を後押しする。
天にも昇るような。初めて味わう。何もかも蕩ける、快楽。
「ぉ”ぉっ♥ぉ”っ、ぉ”っ♥」
予感がする。先走りよりも熱く濃い液体が注ぎ込まれる。そこから見出せる快楽は、凄まじいものだと。
予感、いや、確信している。だから。
レオは自らも腰を緩く動かし始めた。
「いいっ、いいッ!やべっ、我慢出来ねぇっ…!オラッ、イクぞッ!!」
「ぁ”っ、ぁ”っ、ぁ”ぁ”ぁ”っ♥」
男の逸物が大きく膨らむ。同時に逸物を奥深くにまで挿入され、前立腺をぺしゃんこに押しつぶされ。そして。
「ぐっ…ガァァァッ!!」
「ぁ”っ…」
獣のような遠吠え。
レオの中で、雄の逸物が弾ける。
「~~~~ッ♥♥♥」
レオは背筋を仰け反らせると、注ぎ込まれる精液の感触に酔いしれる。
熱がどんどんと腹の奥を満たし、その感覚は口の中に甘さを一杯に広げていく。
快楽が頭を壊していく。唾液がだらだら零れ、舌がはみ出る。
全ての欲望をレオの中に注ぎ込むと、男は満足したように息を吐き、僅かに萎えた逸物を抜き取った。
にゅぽん、と少々間の抜けた音が鳴った後に…ぽっかりと拡がった雄穴からとろとろと精液が溢れ出す。
びくん、びくんと体を跳ねさせ、レオはごく、と唾を飲み込む。
「良かった~、こいつの孔最高。お前らも使うだろ?」
「もちろん。」
「ぁ”っ…ぁ”ぁ”っ…」
レオは涙を流し、力の入らない全身を揺すり、まだ逃れようとする。
だがもはや、体は言う事を聞かず。それはただ雄を昂らせるばかりであり。
「今度は俺が孕ませてやっからな。」
別の逸物が挿入され。
レオは望まぬ絶頂へと誘われる。
[newpage]
月明かりがいやにまぶしい。
「くそっ、くそっ、くっ…俺っ、はぁッ…!」
レオは牙を喰いしばりながら、必死に首を振り。
だがその手に持った張型を雄穴へと挿入する。
耐え切れない。こらえきれない。拡がり、蠢く雄穴を、劣情を。
否定しながら求めてしまう。
大きな張型はレオの逸物よりも大きく太い。そしてレオの雄穴はそれを容易に受け入れてしまう。
「ぉ”ぉ”っ…ぉ”っ♥」
血の通わないそれは逸物によく似ているが、違うモノ。
それを必死に手で動かし、地面に固定する。
「ぁ”ぁ”っ、ぁ”っ、はぁ”っん♥」
レオはがくがくと膝を笑わせながら、地面に両手を突き、全身を上下に動かし始めた。
じゅぼんっ、じゅぼんっ、と淫猥な音。腹奥を突く張型。自らが放つ雄の臭い。
それらが混じりあい、レオを快楽、絶頂へ誘っていく。
「ぁ”ぁんっ、はぁ”っ♥ぉ”っ、イ…ぐっ、イぐっ…♥」
未だに屈辱は消えない。羞恥も消えない。だが体は、感情を押し退け、言う事を聞いてはくれない。
騎乗位で雄に奉仕するように腰を振ると、幾度も幾度も逸物を跳ねさせ、先走りを飛び散らせる。
乾いた絶頂を何度も味わううちに、レオは自らの肉体をまさぐる事でも快楽を得られるようになった。
大きく膨らみあがった乳首を乱暴にこねくり回すとそれだけで逸物を扱く以上の快楽を得られる。
「ぉ”っ、ぉ”っ…♥ぐっ、ガァッ…♥」
背筋を仰け反らせ。レオは牙を喰いしばり、全身を痙攣させた。
乾いた絶頂は何度も何度も迎えられる。そして迎え入れる度に大きさを増していく。
雄としての自分が、小さくなり、雌としての自分が肥大化する。
それに恐怖を覚えながらも、レオは自慰をやめる事が出来ない。
月明かりが照らす空の下。
レオははしたなく絶頂に達し続ける。
「はぁっ、はぁぁぁっ…♥」
手についた汗と先走りの混ざった液体をぺろりとなめとり、レオは涙を流した。
持て余す劣情は。情欲は。レオをいつか、貶めていくだろう。
この恐怖が快楽へと変わるのに、そう時間はかからない。
望まぬ快楽が、自ら望み、懇願するものへ。
その時が来るという、絶望を抱えながら。
レオは自慰に耽る。
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