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「お前さん、冒険者かい?…もしここを通るなら十分に気をつけな。この森には触手の群が居るらしくてな。ん?なんでらしいか、って?実際見た奴が居ないんだよ。見た奴が誰も帰ってこないからな。」
道具屋のドワーフは髭を弄りながら虎の少年にそう話した。
動き易いよう改良した鎖帷子。被っている帽子は魔力を僅かに強める呪いがかけられている。
腰には対になっている小刀。冒険には慣れているのだろう、必要最低限の道具だけを購入して。
「そうなんだ。触手は苦手だなぁ。俺の得物、リーチが短くってさ。」
「おいおい、戦うなんて考えるんじゃねぇぞ?」
「そんなつもりは無いよ。襲われない限りだけどね。ありがとう、参考にするよ。」
「気ぃつけてな。」
道具屋を後にする。晴れ渡った空。まだ陽が傾くには早い時間だ。…触手の類となれば恐らく陽が沈むころに活発な活動を始めるだろう。逆に言えば、この時間帯ならそこまで活発には動かないだろう。そう見込んだ虎の少年は少々急ぎ足で進み始めた。
村を抜けて、目的地の間にある森。そこが先程ドワーフの注意してくれた森だ。
なんとも辛気臭く、不気味な雰囲気。当然人の気配などなく…というより、動物や魔物の気配すらしない。
虎の少年ははぁ、とため息をつくと森の中へと足を踏み入れた。
実の話、この森を通らずとも目的地には向かう事が出来るのだが…いかんせん遠回り過ぎる。
そして今彼の手持ちはほとんどなく、遠回りをするだけの余裕が無かったのだ。
森に踏み入り。しばらく進む。鬱蒼と生い茂る草木のせいか、昼間とは思えないほど森の中は薄暗い。
風も通り抜けず、どこか湿った、澱んだ空気。虎の少年は顔をしかめながら歩く。不快な温度。湿度。
虎の少年は鎖帷子の下に流れる汗を感じながら歩き続けた。
動物も、魔物の気配も相変わらずない。ここまで何も無いのはおかしい。ここまで進めば動物の一匹や二匹、いてもおかしくないだろう。
どこまで進んでも風景は変わらず。さすがに少々不安を覚え始めるころ。虎の少年は一つの変化に気が付いた。
それは決していい変化ではない。自分に害を及ぼす変化。甘い香り。蕩けてしまいそうなほどに甘く。
気がつけばずっと嗅いでいたくなるような匂い。そんな匂いがこんな森で漂うのは。
虎の少年は咄嗟に鞄からハーブと布を取り出し、自分の鼻に巻き付けた。この匂いを嗅ぎ続けるのは危険である。
ハーブには毒を緩和する効果があり、そしてつん、と鼻の奥を刺激する臭いが目覚ましの効果がある。先程の道具屋で購入したものだ。
購入したのは正解だった。もしこれがなければ今頃すでにふらふらになっていただろう。
虎の少年は耳を立て、周辺に意識を張る。葉の擦れる音。木々の軋む音。うじゅる、うじゅる、と粘液質な音。
やはり、か。
虎の少年は小さく短く。だが確実に呼吸を一つ吐き出し…小刀を両手に持ち、脚に力を込める。
呼吸を止め、虎の少年はたんっ、と地面を蹴った。
直後。
うじゅるうじゅる、じゅるじゅるっ!
虎の少年が立っていた空間をあっという間に触手の群れが埋め尽くしていく。
禍々しい肉の色をした触手。血管のように見える器官が脈動し、熱を放ちながらうじゅるうじゅると蠢く。
「ちっ…!」
忌々しそうに虎の少年は舌打ちをしながらたんっ、たんっ、と軽やかに地面や木々を蹴りながら森の中を駆け抜ける。
鬱蒼とした森林。視界は狭く、少しでも動き方を間違えればすぐに引っかかってしまいそうだ。
ひっかかれば…
ごしゃんっ、と虎の少年が蹴った木が触手によってなぎ倒されていく。恐ろしいほどの力。
背筋が凍るような感覚。とにかく逃げる。陽の元に出れば恐らく逃げ切る事が出来るはずだ。
急げ。
脳が命令を下すよりも早く。体を動かす。呼吸を止め、走り続ける。
やがて少々遠くに、光が見えた。陽の光。
触手の群れの気配は徐々にその多さや禍々しさを増している。このままでは追い付かれるのは時間の問題。
陽の方へ…届くッ…!
虎の少年がすぅっ、と止めていた呼吸を一つ。吸い込むと。
全力で地面に着地し…あらん限りの力を込め、その地面を蹴る。今までよりずっと速く。
その姿はまるで黄金の弾丸。風の抵抗を受け、皮膚にぺったりと毛並みが張り付く。
触手の猛追をなんとか振り切り…虎の少年は光の指す所へ何とか逃げ切る事が出来た。
薄暗い森が終わりをつげ、そして目の前に穏やかな景色が広がっている。
後ろから迫っていた触手たちも諦めたようにその気配を少しずつ遠ざけていった。
虎の少年はマズルに巻いた布を取り外すと…ぶはぁぁ、と大きくため息をつく。
呼吸を長い事抑えていたせいか頭がくらくらとする。そして全身の筋肉が悲鳴を上げていた。
「た…助かった…あれだけの量は…流石に…無理…」
両手に持っていた小刀をしまうと、虎の少年はその場に膝を突いた。
すんすん、と鼻を鳴らす。穏やかな空気の匂い。爽やかな風の匂いが鼻をくすぐる。遠くに人の生活を感じさせる臭いもしてきて…
次の村までもう間もなくつくだろう。ほっ、と一安心。
しばらく座り込み、呼吸を整えると虎の少年はゆっくりと立ち上がり震える足で歩き始めた。
陽が傾きかける。だが村の臭いはすぐ近くからしている。夜になる前にはたどり着くだろう。
と。
村の灯りが見えた辺りで。虎の少年の目の前に、一人の狼の少年が現れた。いや、現れた、という表現は正しくない。
倒れていたのだ。たった一人。身に着けているのは僅かに濡れたシャツとズボンだけ。鞄などの類は無く…
冒険者、というには余りにも軽装過ぎる。
「お、おい、大丈夫か?」
虎の少年は警戒しながらも狼の少年に声をかける。虎の少年の声に狼の少年は僅かに反応を見せた。
どうやら生きている事は生きているらしい。虎の少年はほう、と安堵の息を吐く。と。
狼の少年はんぅ、と声を上げながら上体を起こした。どこかぼう、とした表情。
「…あれ…ここ…君は…」
「俺はしがない冒険者さ。で、ここは村の近く。君はあの村の子?」
「…うん。」
狼の少年はこくり、と頷くと立ち上がる。虎の少年はどこか安心したような表情で狼の少年の手を取った。
森を一つ抜けただけだというのに…人と話せただけで安堵してしまった。情けないことである。
そう自分を叱咤しながら…
「とりあえず村に行こう。夜は危険だ。」
夜になれば魔物の活発化、そしてそれに便乗する盗賊やらの野盗がうごめき始める。そして何よりもあの触手。
森からここまで出てくる可能性も無くはない。何よりも本能がそう叫んでいる。逃げろ、と。
狼の少年はこくりと素直に頷いた。
僅かに見える夕陽が頼りなく二人を照らし出して。虎の少年の早足に対し、狼の少年は歩みが遅い。
虎の少年は狼の少年の手を掴んだ。そして少しばかりイラついたような表情を見せる。
「大丈夫?…悪いんだけど、もうちょい速く歩いてもらっていい?」
その言葉に狼の少年はびくっ、と体を硬直させ耳を畳んだ。しょんぼりとした表情に、縮こまってしまった尻尾。
「う、うん…ご、ごめんなさい…」
「あ、いや、その…悪い。」
狼の少年の落ち込み方に虎の少年は少々罪悪感を覚えた。流石に今のは言い過ぎだっただろうか。
村に行けたらちゃんと謝ろう。そう思いながら…虎の少年は耳の裏を掻き、村の方を向いた。
「夜になると危ないんだ。あの森から」
「触手が出てくるかも…って?」
虎の少年の言葉を遮るように。狼の少年は平坦に言葉を発した。
同時に虎の少年の手を強く。強く。
「…ってぇっ…!!」
メキメキと音がなるほど強く握り締めた。あまりの激痛に虎の少年は狼の少年の方へ向き直る。
狼の少年はその瞳に虚無を宿し虎の少年をじぃっ、と見つめていた。
夕陽が沈む。暗闇が辺りを急激に包み始めた。狼の少年は未成熟なマズルを虎の少年に近づけた。
そこで虎の少年は気が付いた。狼の少年は、まるで呼吸をしていないことに。鼓動がまるで聞こえないことに。
ぬるり、と口の端から肉の色をした触手をはみ出させ、狼の少年はにぃぃぃ、と歪な笑みを浮かべた。
「お前ッ…離せッ…!」
全身の毛が逆立った。虎の少年はまだ自由な片手で腰から小刀を取り出し、狼の少年の目に突き刺した。
相手が自分に対して脅威となり得る存在なら少年だろうと何だろうと、己の得物を使う。
狼の少年の目に突き刺さった小刀。そこから大量の生暖かい液体が激しく噴き出した。グリュっ、と抉り。
しかし。
「あひゃひゃひゃっ!いひぃっ、おひひひっ、げぎゃぎゃぎゃぎゃ!」
狼の少年は恍惚の表情で顔を崩しながら奇っ怪な笑い声を上げ、笑うために広げた口から触手を飛び出させる。
その触手は虎の少年の全身に絡みつき動きを拘束した。
「こんな事されたの初めてぇ♪ぎもぢいぃぃよぉ、あはははっ!ぐがががが!!」
狼の少年は自らの目に突き刺さっている小刀で、自らの目玉を抉り続けた。
噴き出し続ける液体が虎の少年の全身を包み込んでいく。
恐ろしい。なんだ、この化け物は…!
底知れぬ恐怖が虎の少年に絶望を与える。気力を、心を奪っていく。
狼の少年は未だに小刀を使い、自分自身を傷つけ続けている。本当に快楽を感じているのだろう。頰は釣り上がり、目尻は下がって。全身を大きく痙攣させズボンの股間にはシミができている。
「どまんにゃっ、んひゃひゃひゃじゃがやがぎゃぎゃぎゃ!!」
「ッ…いやっ…だっ…やめっ…」
怖い。
ただひたすらに怖い。
逃げ出したい。哭き叫びたい。しかし、それは許されない。
「あっ、あぁぁぁ、ごめんねぇ…♪君はもう、『母さん』のものだから…逃がさないよ…おやすみ…僕の弟くん…♪」
言葉の意味が分からない。真意が。何も。
考えようとすると…全身が痺れていく。筋肉が弛緩し、意識が薄れていく。
先程の液体のせいか?
その思考と同時に意識が遠のいていった。
[newpage]
意識を取り戻す。
…これが夢であったら、酷い悪夢だ。いや、悪夢であって欲しかった。
肉の色をした触手によって作られた空間。ひたすらに甘い臭いが充満し、不愉快でしかない。
全身は触手に絡め取られ、身動き一つ取ることが出来ない。
「あははっ、いひっ、いぎぃっ♪イグイグっ、ぎぢゃうぅぅ♪」
嬌声が聞こえる。理性を無くした声。それは狼の少年のものではない。
視線だけを向けると…虎の少年の脳内を絶望がどんどんと覆っていく。
そこにいるのは…愉悦か、苦痛か。どちらか分からない涙を流し。触手に全身を拘束され、全身を激しく痙攣させながらその体には似つかわしくない巨大な肉棒をぶるんっ、と震わせ。
腹を不自然に膨らませ精液を大量に噴きださせる、獅子の少年。ぞわぞわと背筋に冷たいものが走り抜けていく。
何とかして脱出しなければ。虎の少年は体を必死に揺すってはみるものの、その程度では触手はびくともしない。そして動けば動くだけ触手は虎の少年を締め付ける力を強めて。
「ぐぅぅっ…!」
虎の少年の苦痛の声に気が付いたのか、獅子の少年は快楽に表情を歪めながら虎の少年の方へ視線を向ける。
「あっ、おきたんだぁ♪ふひひぃ、そんなにこわがらなくってもぉ、らいじょうぶらよぉ♪」
舌が回っておらず、たどたどしい口調。そして時折嬌声をあげ、その肉棒からぶびゅるっ、と精液を噴きださせながら虎の少年に話しかける。
狼の少年と同じだ。呼吸をしておらず、口や耳から触手をはみ出させている。
無言のまま獅子の少年を睨みつける虎の少年。
獅子の少年は自らを縛り付ける触手に手を這わせ、体を解放させると虎の少年の方へ近づき始めた。
じゅるり、と粘液質な音が聞こえる。虎の少年の目の前まで来ると、獅子の少年は虎の少年の腹へと手を伸ばし撫で回し始めた。
「つぁっ…!」
びりびりと全身に甘い痺れに似た快楽が走るのに虎の少年は思わず声を上げてしまった。
「ここにねぇ、いっぱぁいこどもうんでくれるんだぁ♪きもちよくってぇ…ふひひっ、いひひぃっ♪」
その快楽を思い出しているのだろうか、獅子の少年は半分ほど白目を剥きながら触れられてもいない肉棒から精液をまたしても噴きださせる。
びちゃり、と甘い、しかし生臭くもある精液が虎の少年を汚した。だが不快感を感じない。
それ以上の恐怖。精液が染み込んだ毛皮。…浸透し、皮下まで届くと、ジンジンと熱を伴い、疼き始める。
「いやっ…いやだぁっ…たす、助けっ、てぇ…!」
ぼろぼろと大粒の涙が溢れ始めた。助けを求める。懇願する。しかし。
「あっははははぁ♪らいじょうぶらよぉ♪すぅぐどうでもよくなっれぇ♪きもちよくなるからぁ♪こんなお腹ぼこっれぇ♪あはっ♪あはははははっ♪」
壊れたように笑う獅子の少年。脳内が絶望で真っ白に塗りつぶされていく。
と、体に絡まっていた触手がじゅるじゅるとうごめき始める。まずは虎の少年の衣服を全て剥ぎ取った。
露わにされるのは未成熟だが旅を続けることで培われた均整のとれた肉体。
ピンク色の乳首がつん、と天をついて。
行為をした事がないであろうペニスは平均よりも少々小さめであり、皮もかむっている。
引き締まった尻たぶに触手が這いずり回り。同時に胸板や下腹部にも這いずり回っていき、粘液を刷り込んでいく。
「やっ、やめっ…んぐぅっ…!」
全身に力が入らなくなる。力無くあげる声は誰にも届かない。
身体中を這いずり回る触手の感触が不快だった。しかしそれが徐々にゾクゾクとした快楽のようなものに変わっていく。それが恐怖だった。
このままもし快楽に負ければ…
「ひぐぎぃぃ♪いぐっ、子どもでりゅぅぅぅ!」
獅子の少年が地面でのたうち回りながら嬌声をあげ、拡がり切った雄穴からごぼりゅりゅるっ、と下品な音を立てながら触手を次々と産み出していた。
その表情は幸福そうで、喜悦に歪んでいて、壊れている。
「いひひっ、ひぎっ、おひひひぃっ♪いぐのぉぉぉっ♪どまんにゃっ、んにゃぁぁぁ♪」
触手を産み出し切った獅子の少年は、精液の水溜りで快楽の余韻に溺れているようだ。
そして、獅子の少年が産んだ触手は…獅子の少年に群がり、雄穴に自らを捩じこみはじめた。
…あのようになってしまうか。永遠と犯され続けるか。
「いや…だ…」
虎の少年の言葉は届かない。
空中にぶら下げられる虎の少年。触手が脚を無理矢理開かせる。引き締まった肛門は汚れを知らない。
一本の細い触手が肛門に押し当てられて。
「いやだっ、いやっ、やだっ、やめてっ、いっ…!!」
首を弱々しく振る虎の少年の肛門を、触手は容赦なく割り拡げた。
細い、と言っても他の触手と比べてであり、通常の成人男性の逸物と同じぐらいの太さだ。
粘液で濡れているとはいえ、その痛みはとてつもないものだった。虎の少年は目を見開くと歯ぐきから血が出るほど強く牙を食い縛った。
ぶちぶち、と肛門の裂ける音が聞こえる。
排泄行為以外に使われることの無かったそこを蹂躙しながら触手はどんどんと腹の奥深くへと突き進んでいく。そう。
それが分かるほどはっきりと虎の少年の腹が膨らんでいるのだ。時折どくんっ、と脈動し、虎の少年は唾液と涙を垂らす。
「ひぐっ、ぎぐぅぅぅ…!ぬいっ、ぬいでぇっ…!ぐるじっ…おながぁっ…ぉ”ぉ”っ!?」
奥へ奥へと入り込み…一番奥へたどり着くと触手はそこで一度動きを止めた。
だがそれははじまりでしかない。とぷん、とぷん、と液体が分泌されているのを感じ取った直後…虎の少年は奇声を上げる。
液体が浸透した部分が熱く、冷たく、鋭く、鈍く。様々な感覚で犯され始めたのだ。
そして同時に触手がゆっくりと、大きな動きで腸壁を抉り始める。
ぐりゅりゅりゅっ、と乱暴に。異物が入ったことを脳に叩き込むために。
そうすれば。
虎の少年の体は、虎の少年の意に反して激しく腸内を動かし始める。異物を排泄しようとする防衛本能だろう。
しかし蠢き拡がった分だけ触手が太さを増し、更に腸壁を押し拡げていくのだ。想像を絶する感触。
痛みなのか、なんなのか。訳が分からない。頭が真っ白になって。
「ぉ”ぉ”ぉ”っ、ぉひぎぃぃぃっ、いぎぃっ、むがぁぁぁぁ!!」
虎の少年は半分ほど白目を剥きながら舌をはみ出させ、吼える。開いた口に。触手の群れが入り込んだ。
食道を、気道を通り、虎の少年の中を満たしていく。呼吸が出来ず苦しい。吐き出そうにも触手はえづいた所で出てこれる量でもない。
「むごぉっ、おごぉっ、おごごごぉぉぉぉ!?!?」
文字通り、体内も含め、虎の少年の全身は触手に満たされた。肺も胃も腸も。何もかも。
やがて虎の少年の体がかくんっ、と弛緩する。意識が飛んでしまったのだろうか。
それで気絶してしまえれば、彼にとっては幸せだったのかもしれない。
触手はそれを許さない。虎の少年の首筋に鋭く尖った針のような物を突き立てる。
虎の少年の意識が無理矢理戻され…
もはや虎の少年は声も上げられず、びくんっ、びくんっ、と陸に上がった魚のように体を跳ねさせた。
鋭く尖った触手は…虎の少年の血液を吸い上げながら代わりに自らの粘液を流し込む。
虎の少年の瞳が濁り始めた。何もかもが薄れていく感覚。
痛覚も、苦痛も、絶望も。ぬたぬたと全身を這い回る触手の不快さも。
薄れて、薄れて。
腹がぼこんぼこんっ、と触手の形を映し出す。
「…いひひっ…♪」
血液の代わりに注ぎ込まれた粘液が身体中を這いずり回り脳内に到達した瞬間だろうか。
虎の少年は笑った。歪に、淫らに、確実に。
口から体内に侵入して居た触手がぬぽっ、と抜き取られると。
虎の少年は笑った。
「ぎもぢっ…いぃひぃっ…♪おひっ、ひひっ、お尻の穴めちゃめちゃなのにっ、ぎもぢっ…いぃぃっ♪」
触手が分泌した液体をたっぷりと吸収した腸壁は熱と快楽だけを伝える。
いや、厳密に言えば、痛みすら快楽と感じるようにさせられている。虎の少年が笑ったことを確認したのだろうか。
触手の動きが激しさを増す。ずぢゅんっ、ずぢゅんっ、と腸壁を破りかねない勢いで抽送を繰り返しはじめた。
傍目から見ても分かるほどにはっきりと腹が膨れ上がり。それでも虎の少年の表情がどんどんと恍惚のモノへ、そして尊厳を失ったような表情に変わっていく。
舌をはみ出させながら、全身を何度も激しく痙攣させ。
「いひぎっ、いぐっ、いぐおぼぉぉぉ♪」
目の前の触手から粘液が噴き出し、虎の少年の顔を濡らした。ごくごく、と飲み干すとそれはとても甘く、痺れるような快楽が全身を駆け抜ける。
もっと欲しい、もっと。もっと。
先程まで反抗しようとしていた心は消え失せた。澱んだ瞳で虎の少年は目の前の触手を旨そうに咥え込むと頭を前後に動かしながら強く強く吸い上げる。
そうすると触手がブルブルと震えてまたあの甘い甘い粘液を口の中へ放出してくれるのだ。
甘い粘液。頭が吹き飛びそうになる快楽。虎の少年のペニスを触手の一つが咥え込み、じゅぽっ、じゅぽっ、と音を立てながら吸引すると…
「んひっ、ひひぃっ、おひひぃぁぁっ!!」
自慰とは比べ物にもならない直接的で暴力的な快楽。雄穴をかき混ぜられるものとはまた異なったそれに、虎の少年の脳はパンクする。
反射のように嬌声をあげ、口一杯に広がる粘液と触手の甘さを味わい。
雄穴とペニスを弄ばれる快楽に溺れる。自分が何者だったか。
何故拒んでいたのか。
それすらも消えていく。
細い触手が虎の少年の耳へ。
しかし虎の少年は恍惚の表情を浮かべるだけ。抵抗もしない。痛みはない。
あるのは溺れるに値する快楽だけ。
ぐちょぐちょと耳の中をおぞましい音が埋め尽くしても。
ごりゃっ、ごりゅりゅっ、ぞじょちょ、と。
鳴ってはいけない音がなっても。
虎の少年はただ嗤う。
「いひひぃっ、いひっ、おひひっ、イグイグイグイウグゥ、いぎぃぃひひひひぃっ!?!」
触手の中に沈みながら、虎の少年は人としての最期の声を。
新たな生命としての産声を上げながら…全身を跳ねさせた。
触手に吸い取られる、最期の精液。
触手に注ぎ込まれる、新たな種汁。
虎の少年はしばらくの間全身を細かく大きく痙攣させていたが…そのうち、ピクリとも動かなくなった。
[newpage]
「ねぇ、『母さん』、今日も一杯孕ませてよぉ…♪いっぱぁい、弟連れてきたんだからぁ♪」
「いひぃっ、おぎぃぃぃっ!」
「やだっ、やめっ、ぎぃぃぃ!?」
嬌声と悲鳴の中で。虎の少年は開ききった雄穴から大量の粘液を零しながら触手…『母親』にねだった。
それに答えるように、『母親』は虎の少年を持ち上げ、その雄穴に大量の触手をねじ込み、口にも同じことをする。
『弟』を増やせば仔を孕まされる。それが生きる目的、手段、これ以上ない幸福。
雄穴を犯され、大人の腕ほどはある肉棒から甘い種汁を噴き出させながら。
虎の少年ーだったものは。
『子供』は。
幸福と快楽にその身を揺蕩わせた。
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