競馬レース七冠王の王子様系イケメン女子ウマ獣人からトレーナーとしての才能と恋愛的な魅力に惚れられ、ウマ獣人特有のフェロモンで堕とされる。
[ジム]
おっ、気くれたか。来てくれたということは、もう仕事は粗方片付いたのかい?それは良かった。
去年の特馬記念(とくばきねん)がきっかけで君は大出世したからお忙し。私の専属トレーナーからプロジェクトリーダーになって。去年のボーナスは凄かったんだってね。良かったじゃないか。大出世、出来て。
丁度トレーニングし終わったし、少し休もうかな。そこの冷蔵庫からプロテインを取って、ってわかるか。そうだよね。君はずっと私のトレーナーをしてくれてたのだから、そりゃ私のルーティンくらい覚えてくれてるか。
そう、その右の。・・・よし!ナイスキャッチ、だろ?動体視力には自信があるからね。伊達に七冠王してないさ。
よし、出来た。
プロテイン、頂きます。
うん、不味いね。何とも言えない不味さだ。粉っぽくて味が薄いチョコレートだなんてほんと最悪だよ。まぁチョコレート味だからまだマシなだけで、黒糖タピオカミルクティーは実に最悪だったのだけどね。しかも安いからと3キロも買ってしまって。変わり種は沢山買うものじゃないね。
やはりプロテインは君に作ってもらうしかないね。あのちょっと熱めの温度で作ったプロテインだと美味しく飲めるんだ。不思議なことにね。
きっと、君の愛情が入っていたから美味しかったのかな?なんてね。
なんだい?その顔は。もしかして私の告白を断った事の後ろめたさを思い出してしまったのかな?
ふふっ、少し意地悪だったね。でもちょっとくらいは意地悪する権利はあるんじゃないかな。なんせ初恋だったのだからね。そのくらい意地悪しても許されるはずさ。
あれ、知らなかったかい?君はね、私の初恋だったんだよ。
私はね。実は毎回大きな賞レースが来るたびに泣いていたんだ。プレッシャーってやつでね。二連覇、三連覇と勝利を重ねるたびに足が震えていた。
しかも、ライバルは皆成長し続けている。私は伸び悩んだまま。私は恐怖したよ。三馬身、二馬身とライバルが自分に追いついてくることにね。
もう、二度と賞レースに出なければ連勝記録を維持できる。そう思った日もあったよ。
そんな、弱い自分を救い出してくれたのが君だったんだ。
君はまるで、魔法使いだった。シンデレラにガラスの靴を履かせてくれる魔法使い。その魔法使いが伸び悩んでしたタイムを一気に縮めてくれた。私が、私じゃないみたいだった。
だから必然的に恋をしたし、私だけの魔法が私だけのものじゃなくなったときは酷く傷ついた。落ち込んださ。それはもう、凄くね。
・・・君は知っているだろうけど、私はね?欲しいものは絶対に手に入れる質なんだ。
何が言いたいか、わかるよね?
君を今から、私だけのトレーナーくんにして見せようか。
ところで君は知っているかい?馬の獣人はね、遺伝子的にメスしか生まれないのだけど、その代わりに特異的な性質を持つんだ。
分かりやすく言うと、人間のオスを魅力するフェロモンを出せるんだよ。それを使って効率よく繁殖する。メスしか生まれないなんて生物としての欠点をそれで補うんだ。しかも自分の意思でフェロモンを出せる。出したい相手に、出したいタイミングで。
このフェロモンを出す機能は汗をかいたら時は特に発揮してくれてね。トレーニングをした時なんかはもう、凄いんだ。
トレーニング中の馬獣人には近寄らないように、なんて言われるほどにはね。君はどうやら知らなかったみたいだけど。流石ウマ娘を強くすることにしか脳がないトレーニングオタクだよ。
いや、トレーニング以外にも一応脳はあるみたいだ。嬉しいね。女性として見てくれるなんて。
長話がすぎたかな?ごめんね、おまたせして。
それじゃあ始めようか。私たちだけの、一夜限りの、プレミアム重賞レースを。
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