*本作のモチーフ
元は空の探検隊をベースにした上で、調査団と救助隊の要素を織り交ぜました。しかし、もっとも強い影響を受けたのは、2017年に発売されたバイオハザードリベレーションズ2のNintendo Switch版です。当時、このゲームにはまった影響もあり、フランツ・カフカの作品を読み返しました。
その際、『人間がポケモンになる』と『アレックス・ウェスカーの行う人格の移植』が似ていると考え、『魂の転生』をテーマにおいた空の探検隊の小説を書きたいと考えました。加えて調査団と救助隊の要素も混ぜたいため、
『調査団の主人公が救助隊の世界を兼任し、失敗した世界における空の探検隊』
という破茶滅茶な設定を取り入れました。上記のようにゲームの影響もあり、本編内にはフランツ・カフカやカフカの作品から要素を多く取り入れる事を重視しました。
*初期設定とボツ設定について
この世界は成人が20歳
平均寿命は80歳前後(日本と同じ)
6-15歳まで学校などに通い、以降は就労(進学はほとんどいない)
未来の世界
*ニコル(グレーゴル)18歳
初期設定から牝のゾロアーク、元人間と決まっていましたが、死刑になった理由は初期案では『連続殺人鬼』でした。しかし、連続殺人鬼が心を入れ替えて世界を救う姿が想像できず、『ミスで大量の人を殺めてしまい、かつ責任を取らされ死刑になった』という設定に変更しました。
初期から最後までの生存とヴィレムの子を産む(魂の転生)という設定でした。
*グレーテ 24歳
初期設定では『連続殺人鬼(ニコル)の共犯者or被害者』という設定でしたが、ニコルの設定変更に伴い、『ニコルのミスの原因となった関係者』となりました。
ちなみにグレーテの種族設定が1番難しく、
『牡のバシャーモ(初期設定のリラに当たる)』
→調査団兼救助隊の主役が悪役だと、キャラが濃すぎるので却下
『ゼラオラ(本文の巫女)』
→ゼラオラを出したいが、14話時点で巫女がいるため、キャラ被りするので却下
『牡のブラッキー(本文のカルマン)』
→ニコルがゾロアークだから、悪タイプのブラッキー…安直過ぎるので却下
となり、グレーテをどの種族にするか迷いました。そのため、14話で更新が止まってしまいましたが、2022年発売のレジェンズアルセウスにて、ヒスイゾロアークを初めて見ました。
『牝のヒスイゾロアーク』
→ニコル(ゾロアーク)とも所縁のある種族なので、悪役に相応しい。ヒスイゾロアークは怨みを持つという点からも採用。
という流れもあり、更新再開となりました。
ありがとう、ヒスイゾロアーク。
初期設定では最後に死亡する事を決めていたのですが、『崖から転落死』『白いポケモンの力でマスケット銃に貫かれて死亡』『ヴィレムが裏切り、マスケット銃で射殺する』『魂だけとなったライラとリラが氷柱を落下させ、串刺し』『調子に乗ったため、レシラムの炎で焼き殺される』という死に方を用意していました。
また、本作のテーマである『魂の転生』のために、ニコルを孕ませる牡役と考えましたが、キャラが濃すぎるため、ヒスイゾロアークらしく怨みに燃えるという設定に落ち着きました。
裏設定ですが、事故死した時に車のルーフが潰れ、人間である×××はルカリオのオズワルドより座高が高いため、ルーフと共に頭が潰され、人格が崩壊しました。
*オズワルド(K)19歳
記憶喪失の主人公が実は悪の組織の一員、という設定を取り入れました。初期からKという設定があり、本編内でもオズワルドが記憶を思い出す場面がありますが、なるべくニコルの体験した光景と近づけて書く事により、
オズワルド=グレーゴル
という構図に近づけるように意識しました。
また、初期設定では最後に死亡する事を決めていましたが、『ニコルにマスケット銃で撃たれて死亡』『将校と相打ちになり、死亡』『グレーテと共に死ぬ事を選び、洞窟の崩落に巻き込まれて死亡』という案を考えましたが、いずれもしっくりとしないため、生存ルートとなりました。
ちなみに1話でアルファベットを読めるシーンがありますが、『ポケダンの世界は人間が滅びた後なので、人間の遺物であるアルファベットの本があった』という初期設定を考えていましたが、しっくり来ないため非採用となりました。あそこに本があったのは、これまでにも
人間が転生する事があり、その名残という裏設定です。
裏設定ですが、事故死した時に座高が低いルカリオのオズワルドは、ルーフに頭を潰されずに済み、強打し死亡しました。そのため、人格は保たれつつ、記憶を失ったという事です。
*カフカ 20歳前後
原作に登場するジュプトルに当たるため、特に追加要素は加えずに書きました。
*エミル 20歳前後
同上
*フランツ 25歳前後
同上
*ノア 25歳前後
同上
未来組は特に好きなので、過去の世界での生存ルートを採用しました。
ギルドと調査団
*ヘンデル 25歳前後
同じく原作に登場するため、追加要素を加えずに書きました。
*ノイズ 20代前半
同上
*鎌鼬、チャームズ 皆20-25歳
せっかくの探検隊がモチーフの作品なので、出すことにしました。あとは同上
*団長 25歳前後
敵に容赦なし、味方には優しい
という点を意識しました。あとは同上。
*ウルスラ 18歳
同上
*ライラ 17歳
初期設定通り、『救助隊と調査団の世界で失敗した主人公』というコンセプトに従い、生まれました。元は中盤で死亡する予定もあり、目と脚は復活せずに終わる予定でした。しかし、『あまりに気の毒すぎる』+『エリスが可哀想』なため、急遽再生させる事にしました。
おだやか村を滅ぼしたのは、隕石の落下を防げなかった事に対する理不尽な報復のためです。嘘です、ほんとうはそこまで書く体力と気力が無かったからです。
*ヘレン 20歳
中世的な世界観なので、『貴族を出したいが、診療所で薬剤師をする貴族?』から『没落貴族』『薬剤師っぽい炎御三家』という初期設定から生まれました。
レシラム教
*巫女 18歳
『牝のゼラオラを出したい』+『ゼクロム教の存在が空気過ぎる』という理由から生まれました。
ハルとアキという対比の名前を決めていましたが、ハルと再会したタイミングで名前表記したいと考えた結果、最終話近くで本名が明らかになるという適当設定でした。
ハルが願ったように、愛した牡とくっつける予定でした。そのため、オズボーンとは正反対の牡を愛する設定として、騎士団長のルドルフを選びました。
*オズボーン 40歳前後
炎御三家の中でリーダー格と思えたので採用。『組織のトップだが、組織を通じて甘い汁を吸う』『毒殺or銃殺で暴動発生』という設定だったので、死亡する事が初期段階で決定していました。
*カウフマン(将校)20代後半
炎御三家でバクフーンが1番好きなので、『世界を憎む』敵の主役として採用しました。カフカの作品である『流刑地』でも将校が死亡したため、カウフマンの最後も『機械に串刺しにされて死亡』と決めていました。迷ったのは死に場所であり、『洞窟内』か『教会内』のどちらにするか考え、『拷問器具をわざわざ洞窟内で保管する理由がない』という考えから『教会内で機械により串刺しになる』という設定でした。
また、死亡時はオズワルドに倒される事とマスケット銃の暴発は決定していました。右腕であるオズワルド(K)の反発とマスケット銃の暴発により右腕を失う、という二重表現のつもりです。
*リラ 17歳
初期案では牡で、グレーテの正体でした。しかし『キャラが濃すぎる』+『オズボーンの赤子は複数いて、神輿として派閥争いに使われる』という考えから、牝に変更しました。
ライラは聖人、リラは闇堕ちの元主人公で憎悪に燃える設定としました。また、初期案では『ライラがリラを守り、マスケット銃で撃たれて死亡』『リラは民衆に捕まり、報復を受け、最後は売春宿に売られる』『薬物で廃人と化したリラを団長が引き取り、おだやか村にライラと共に埋葬する』という設定でした。ですが、
「エリスが可哀想」「書いてみたが、鬱設定すぎる」
という事から不採用となりました。しかし
「魔女狩りを実行した本人が都合よく許されるのか?」「遺族に復讐されるよな?」
という考えから、
「一度殺して、大々的に死亡宣言させた上で、隕石の落下を阻止した功績から蘇らせよう」
という案に纏まりました。
ちなみに調査団の主人公でもあるため、エッチというワードをリラに織り込むようにしました。
エッチというワードを取り込みすぎた結果、性欲が旺盛な娘になりました。ライラ、がんばれ。
*ヴィレム 20代後半
初期設定では『審判』に倣い、監視人としてフランツとヴィレムをコンビとして考えましたが、フランツとヤミラミ達を纏めて書くうちに、ヴィレムは単身の存在となりました。また、鞭打ちの流れも取り込みたいと思いましたが、結局不採用…
そのため、ヴィレムに関しては鞭打ちの要素も取り入れ『暴力装置』『暴力に飢えているが、実は魂の転生を狙う存在』という2つのパターンを考えました。
グレーテから『魂の転生を狙う』という設定を除去したので、ヴィレムがニコルを孕ませる役となりました。
ちなみに死亡することは初期から決定しており、『ニコルと交尾している最中にオズワルドにマスケット銃で撃たれる』『ニコルを殺そうとしているタイミングでオズワルドに(以下略)』という案がありました。
後に『魂の転生を終えたとしても、ニコルが堕胎する可能性』を考慮し、『ニコルの出産時に腹を切り裂こうとする時に射殺される』となりました。
*アイザックス 40歳前後
組織の汚点な部分を表しています。
連載開始時点が2018年のため、炎御三家が7体しか存在せず、
リザードン→オズボーン
バクフーン→カウフマン
バシャーモ→リラ
ゴウカザル→ヴィレム
マフォクシー→ヘレン
ガオガエン→騎士団長(後のルドルフ)
という設定があり、消去法で
エンブオー→アイザックス
となりました。
ちなみに連載開始の2018年当時は剣盾とSVが未発売のため、エリースとルールという穏健派は2024年に追加で採用しました。
*ルドルフ 27歳
巫女の欄でも書いたように、オズボーンとは正反対の性質を持つ存在でした。また軍事面を束ねる屈強なキャラクターが必要となり、採用となりました。
*ルール 27歳
連載再開の際に追加された炎御三家です。これまでの炎御三家が物騒かつ腹黒いため、癒し枠として採用しました。ちなみに未成年の婚約者(ガロン)を孕ませるという…やばい一面もあります。
ルドルフとルールは同じ年で幼馴染で、ヘルマンの家に通っていた学友でもあります。
*エリース 20歳
ルールと同じく、追加した炎御三家です。コンセプトは『穏健派でありながら、腹に一物あり』です。彼女の願いは友人であるヘレンの名誉回復と円卓への復帰のため、カウフマンを裏から陥れる設定でした。
その前に暴動が起きたので、陥れる設定はボツとなりました。
*ノア・ヘルマン 32歳
ルール、エリースと同じく追加した炎御三家です。しかし本編中に出した場合、バクフーンが増えてしまうため、本編終了後に『ヤングなおばあちゃん』『家庭教師』『エロい女教師』というヒスイバクフーンに対するイメージのまま、書きました。
老獪、狡猾を抱きつつ、エロさを取り込む好きなキャラです。続編ではメインキャラにしたい。
*ガロン 18歳
騎士団にも若い嫁が欲しいと思い、追加したキャラクターです。ルドルフが動けない間の指揮官として追加したつもりが、意外と動かしやすいキャラのため、続投しました。
ちなみに暴動の時点では妊娠しているため、妊婦なのにドサイドンと斬り合う、暴徒を鎮圧するというとんでもない事になります。
*モロー 25歳
前線や現場を仕切る理解力のある軍人、という設定です。ちなみに『ヴォセク』の目的地を探るシーンでは、状況と海図からキールリンクを推測していましたが、モローは『ヴォセク』のスペックから航行可能日数や補給拠点などの情報により、リラのように推測できていました。しかし、軍人であり軍艦の情報という守秘義務があるため、オズワルド達には語らず、状況から推測したように見せたという裏設定があります。
*レオン 25歳
エリースがリラの赤子を逃す設定が固まったので、裏方から支えるスパイ的な立ち位置が必要になり、追加したキャラクターです。エースバーンに近いスパイといえば、インテレオンという安易な思考で生まれました。
ゼクロム教
*ハル 15歳
レシラム教の円卓が物騒すぎるため、癒し枠として追加したキャラクターです。『電気タイプで可愛い』をコンセプトとしましたが、ライチュウはライラが既にいたので、代わりにアローラライチュウとなりました。
アローラライチュウの大きな瞳を潤わせる泣き虫、うん可愛い。
*ランプ 27歳
新人のハル1人では切り盛りできないのは明らかなので、ベテランのサポーターが必要となり、追加しました。本当はハルの許婚という設定でしたが、権力が集中し過ぎる気がするため、却下となりました。
…続編ではハルとくっつけようかな?
その他
*フルト 30歳
カウフマン達とは別に、時の守護者の事務方の役割が必要になり、生まれたキャラクターです。エンペルトの理由は、『貴族や商人みたい』というイメージのためです。
*ティトレリ 25歳
『ヴィレムが魂の転移を狙う』というパターンに併せて追加したキャラクターです。被験者達の魂を受け継いだ存在であり、『より高濃度の魂の転生をより確実に行う』事が目的です。
海に落下し、のちに保護されることは決まっていたので、水タイプのウェーニバルを選びました。
pixivを参考にしたところ、読了時間が18時間という作品になりました。うん、長い。
今後ですが、修正を加え、pixivファクトリーで本にしようと思います。その際には非公開のストーリーを掲載し、紙の本を作りたいです。
…入稿前の現状で計算してみたところ、250-300頁の4-5冊の本になりそうです。
長い間、お付き合い頂き、ありがとうございます。