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【甘々/獣人】自己肯定感の低い狼獣人に優しくしたらめちゃくちゃ懐かれた

  あ、えっと、そ、その……ご、ごめんなさい……ちょっと、その……良い、ですか?

  この辺りで、えっと……財布が落ちてたり、しませんでしたか?

  安っぽい、地味な感じの……あ、それ!

  も……もしかして、拾ってくれたんですか?

  はい! それ、私の財布です!

  えっと、その……ありがとうございます、本当に助かりました。

  あ……えっと、ごめんなさい!

  私みたいな獣人が、人間さんに話しかけるなんて、み、身の程を弁えないで、その……ほ、本当にごめんなさい!

  すいません、すぐに消えますから……だから──え?

  「大丈夫だ」って……え、でも、私……その、獣人ですよ?

  貴方は、その……獣人の事を嫌ったりとか、そういうのは……しないんですか?

  「そんな事はしない」……そ、そうなんですね。

  すいません、変な事を聞いちゃって。

  実は私、最近田舎から引っ越してきたんですけど……そ、その……向こうでは獣人差別が今でも普通にあって。

  だからその、こっちの人間もそうなのかなって思ったんですけど……良かった。

  えへへ……はい。

  この傷も、小さな頃に村の人間にやられて……ま、まぁ、仕方ない事ですよね!

  だ、だって私みたいな獣人、近くに居てほしいなんて人とか、い……いないですから。

  私、狼なのにすっごい内気で根暗で、長所なんて一つもなくて、そのくせ体だけは大きいし……

  それに……それに、こんな傷物の獣人なんて誰からも──え?

  「そんな事ない」って……ほ、本当ですか!?

  え……? わ、私が可愛い……?

  それ、本当ですか……?

  えへへ……嬉しい! 本当に嬉しいです!

  私、誰かに褒めてもらったの、生まれて初めてです……!

  そっか……私、可愛いんだ……えへへ。

  あの、初対面の貴方にこんな事を頼むのは、その、変かもしれないんですけど──

  その……私と、友達になってくれませんか?

  私、昔から友達とか居た事ないんですけど、えっと……知らない街で一人なのは、その、寂しくて。

  だからその、たまにで良いんですけど、仲良くしてくれる人がいたら嬉しいなって──良いんですか!? ありがとうございます!

  えへへ、う、生まれて初めての友達……とっても、とっても嬉しいです!

  可愛いって褒めてもらえて、それに友達にもなってくれる……!

  ふひひ、ごめんなさい……その、嬉し過ぎて、変な笑いが出ちゃって。

  こんなに嬉しい事が続くのなんて初めてで、その……ふふ、ごめんなさい……ひひ♪

  そっか、私に友達……ひひ♪

  ふぅ……すいません、落ち着いてきました。

  えへへ、恥ずかしいところを見せちゃいましたね。

  そ、そうだ……!

  えっと、あの……この後ってお時間とか、大丈夫ですか?

  もし良ければ、財布を拾って頂いたお礼と……あとは、その……友達になってくれたお礼をさせてください。

  私にできる事なら、その、何でもしますから。

  は……はい! ありがとうございます!

  えっと、それなら……私の家で、少しゆっくりしていきませんか?

  実は私、この辺りに住んでるんです。

  だから、その……えっと、私……お礼とか言っておいてアレですけど……貴方とゆっくりお話とか、その、したくて……

  良いんですか!? ありがとうございます! そ、それじゃあ、案内しますね。

  (ドアの開閉音)

  (鍵をかける音)

  えっと、何もないような部屋ですけど……その、楽にしてくれて良いですからね。

  鍵、ですか……?

  あぁ……えっと、昔からの癖で、こうやって鍵をかけておかないと、その……どうしても不安になっちゃって……えっと、ごめんなさい。

  すいません……えっと、ありがとうございます。

  えっと、それで……あの、私、どうしてもしたい事があって……

  でも、さっきみたいに人通りのあるところだと、その……恥ずかしくて。

  えっと、貴方に……マーキング、しても良い、ですか……?

  私の友達だって印、私の匂いを貴方に……ありがとうございます!

  そ、それじゃあ貴方のこと、今からちょっとだけ、ぎゅ〜ってしますね。

  すぐに終わりますから……それじゃあ、失礼しますね。

  (ハグ開始)

  ぎゅ〜……っと。

  あぁ……貴方の体、とっても温かいです。

  温かくて、いい匂いがして……こうしてると、なんだかすっごい安心します。

  あの……もう少しだけ、このままでも良いですか?

  このまま貴方のことを、もっといっぱい感じさせてください。

  (ハグ終了)

  えっと、その……ありがとうございました。

  貴方のおかげで、なんだか久しぶりに安心できた気がします。

  友達がいるのってこんな気分なんですね……私いま、とっても幸せです♪

  あ……なんだかその、安心して、気持ちも温かくて……私、なんだか眠くなってきちゃいました。

  ごめんなさい……貴方の事、振り回してばっかりで……

  でも、今日は最後にもう一つだけ……お願い、良いですか?

  このまま私と一緒に、お昼寝……してくれませんか?

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