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シルベと護衛とシノビと

  シルベ27歳 鰐 職業 衛兵

  モノクロさんのオリジナルキャラクターで、話してるうちに書きたくなったので書かせていただきました。

  楽しんでいただけたら幸いです。

  [pixivimage:70742370]

  [newpage]

  うっそうと茂る森の人工的に作られた道を歩く二人の獣、先頭を歩く半裸の鰐は、辺りを時折見渡し、耳を澄ましながら山道をずんずんと進んでいく。

  そのすぐ後ろにいるのは、懐に何かを大事そうに抱えた犬の獣人で、どうやら密書を運んで、その護衛をしているようだった。

  密書の運搬の護衛を頼まれ、2日半が経とうとしていた。

  何事もなく、後、約2日後に、目的地にたどり着くかに見えたが、蜥蜴の方は、その数時間後に気配を感じるのだった。

  素人ではない様子だった。風向きに合わせて方角を変え、嗅覚の良い雇い 主の犬に感づかれないためだろうか?

  夕方になり、一時間、二時間が経ち、ゆっくりと日が落ちた。

  季節は、まだ温かさの残る残暑だ

  山道を歩く中、開けた広場が見え、旅の休息用にといわんばかりの、焚火のしやすそうな、草などが削れ砂の敷かれた場所があった。

  蜥蜴は、傭兵をしていて名をシルベと言った。雇い主の方の名は、クウィルと言い、しっかりしてクールそうなシルベとは違い、人のよさそうな感じだった。

  完全に暗くなる前に、離れない距離で一緒に薪と枝を集め、テントを張って焚火を起こし、野宿することになった。

  「……ん……」

  シルベは気配を感じようと研ぎ澄ますが、それを知らずかクウィルが話しかけてくる。

  「今日もありがとうございます。あと二日ですね」

  「嗚呼……油断はするなよ」

  警戒しているせいか、そっけない返事になる、クウィルはもう少し話したいのか、どこか寂しげだった。

  「用たし(トイレ)にいってくるわ」

  「はっ、はい、お気をつけて」

  「んぁ?……お前の方が気を付けるんだぞ?」

  そういってシルベは

  「森の奥へ行く、大きい方だからちょっと離れるわー」

  恥じらいもなく言うシルベに、少し恥ずかしく思うクウィル。

  「……」

  ……

  暫くの静寂、風で木がざわめく音と、焚火の日が風にあわせて大きく揺らぐ。

  「……」

  (大の方ってことだから、5分10分かかっちゃうのかな?)

  つかの間の一人、盗賊に襲われないか怖かった。 流石に大をしているのを付き添うのは変だし、今まで無事だったのだから……。

  クウィルはそう思うことにした。

  「……」

  静寂が更に続き、シルベがその場を離れて5分ほど経とうとした時だった。

  ザザッと茂みが揺れた。

  シルベさんかと思ったが方角がだいぶ違う。

  恐怖に駆られてパニックになる。口を押え、森の闇に紛れたい気持ちになるが、それはそれで怖い気がしたし、

  なによりこのモノの足が竦(すく)んでいた。

  ザザッと茂みが揺れ、ぼんやりと人影が見えた。忍者の様な格好をしているみたいだった。

  「お命貰おうか、ついでに密書もな」

  「……ぁ……ぁっ……」

  言葉にならず、懐から密書を差し出す。

  命に代えても守らないといけないわけだが、死ぬのは嫌だった。

  盗賊は、不敵に笑ってしりもちをつくモノを見下しながら言った。

  「あぁん?…… やっぱりなぁ、そういう腐った根性のやつなんだな、あぁーいたぶって殺してぇー、でもあいつが1分2分で戻ってこられるだろうからな、あんたは幸運だな」

  「……お、お命だけは……」

  やっと出た言葉、しかしそれは盗賊をイラつかせるだけだったようで、更に強く盗賊に見下された。

  「……虫唾が走るんだよ、サクっと殺してそれ貰ってやるよ」

  鞘から刀が出る際のこすれる音が聞こえ、完全に死を理解してか、腰を抜かし、言葉もままならない状態になってしまった。

  「覚悟っ!」

  「ぁーーっ……」

  クウィルは目を閉じ、死を覚悟した、そして、雇ったシルベを恨もうとしたその時だった。

  「……ぐっ……」

  「…………ん?……」

  クウィルが目を開けるとそこには、わき腹を短剣で刺された盗賊がいた。

  そして、焚火日が照らして確認できた姿は、盗賊が狼ということだった。

  どういうわけか盗賊が停止していた。

  すかさず、動く両手でお尻を引きずり、三歩ほど後退した。

  「くっ……体がっ……」

  「悪かったな、主、敵を騙すなら味方からってな」

  「シルベさん!……」

  「……くっそ……最悪だ……」

  盗賊は何かを言いたそうだったが口を紡いだ。

  「だ、大丈夫か? 立てるか……?」

  「あ、はい、まだ腰が抜けてますけど……大丈夫です」

  「そうか……あ、あと念のため密書は一時オレが預かるからな」

  「あっ、はい……」

  クウィルは、まだ腰を抜かしまともに歩けない状態だった。

  シルベは、密書を受け取り、腰ぎんちゃくの袋にしまってから、クウィルに手を差し伸べ立ち上がらせる。

  盗賊は痺れが回り尻もちをつく

  「……おれを殺すか……?」

  「んー……どうすっかな……なぁ?主……って」

  「……えっと、どうしましょう……って、シルベさんどこを見て……あっ……」

  そこには、大きくテントを張った股間があった。

  「んー……主、失礼ながら、どMなのか……?」

  「いあ……そ、そういう訳じゃなく……多分命の危険感じたから……生存本能?じゃなくて子孫残さなきゃって本能が……」

  「あー……あれか、そうか、なら仕方ないな、付き合ってやろうか?」

  「え、いや……えっと……」

  「……主、ちょっと試してもいいか? 少し無礼なことをするが」

  「っへっ?……」

  そういうとシルベは、答えを待たずに、クウィルの首をグッと締めた。

  「ンッ!! シルベさん……苦しい……」

  シルベは、そこまで力を入れてなかった。しかし、シルベの予想通りの反応が起きていた。

  クウィルの逸物がもぞもぞとテントをはりながら動いていた。

  「あの……俺は……?」

  「ん?…… 今取り込み中だ、黙ってろ」

  「主、気持ちいいか?」

  「んっ………」

  「大丈夫だ、殺さねぇー……色んな手ほどきちゅーか、知識とテクはあるからな」

  「……も、もちょっとだけ…… んんっ!!……んんっ!!」

  苦しそうにもだえる声、快楽からか、テント張ったズボンのてっぺんは湿り始めた。

  そして、ちらりと盗賊に目をやる。

  「シルベ様……俺、殺される前にマスかきてぇー……頼むぅ……治まんねぇー………襲ったこと謝る……出したら殺していいから……」

  「……ふーむ……」

  ゆっくりとクウィルを解放してから、シルベは盗賊の方を見た。

  シルベは、クウィルの耳元で小さく呟く。

  「ちょっと声出してくれるか?」

  クウィルは一瞬困惑するが、再び、片手で強くも優しく首を絞められ、心地よさなのか気持ちよさと苦しさ交じりに声を上げた。

  「んっ!……く、苦しい……んっ、んっ……」

  そのまま、空いた片手で、クウィルの股間を触る。

  「んんっ……シルベさん……おかしくなっちゃう……我慢できなくなっちゃう……(報酬)上乗せするから……もっと……して下さい……」

  ニィッと笑うシルベ、そして、目の前でSMプレイ染みたものを見せられ狼のズボンの股間の部分が湿り始めた。

  「……盗賊さんよ、甚振(いたぶ)ってるところ見るの好き?」

  その問いかけに、合った目をそらし、狼は恥ずかしそうにコクンと頷いた。

  目をそらしたままの盗賊を見ながら、シルベは、クウィルの股間をポンッと叩いた。

  「キャゥン!!」

  金的の痛みに声を上げ、逸物と体がピクンと跳ね、予期してない喘ぎ声に盗賊は、シルベ達の方を向いた。

  しかし、シルベとすぐに目が合い、状況を把握できないまま視線を戻した。

  「盗賊さん、見てて良いぞ」

  「そ、そんな、恥ずかしいですよ……」

  クウィルは拒否するが、ただの恥じらいだけの様に見えた。

  盗賊は恐る恐る口を開けた。

  「……シルベ様、お、おれ……ヌケって言う……」

  「ヌケ? なんだ? 名前か……?」

  「んっ……」

  ヌケと名乗った盗賊は、こくりとうなづいた。

  「……名前がどうかしたのか?」

  「……ヌケ、シノビに生きるもの……だから普段名前名乗らない……今みたいな素だって見せない」

  「……だから?」

  盗賊の性格が一変したのが分かった。まるで別の獣人の様だった。

  「ヌケ……一生のお願い……抜いてから死にたい……だから今殺さないで……」

  「……ヌケね……ヌケだからヌケずに死ぬってのがお似合いじゃねぇーのか? 人様の命狙ってんだからよぉー、なぁ?主」

  「ンーッ……」

  問いかけに対しクウィルは、発情と程よい苦しみと快楽に身をゆだねる。

  「ぅ……お願い、シルベ様のしゃぶっても良い、おしっこかけられたりとかしてもいい……だから……ヌケ、抜きたい……」

  懇願するヌケと名乗った盗賊に対し、シルベは、行為を続ける。シルベの局部に反応は、まだなかった。

  「………そういう趣味はねぇーぞ?…… えーと…… 要するにだ、名前名乗ったのは、お前なりに誠意を示したつもりか?」

  「……ウン……おれ、自分の名前あんまり好きじゃないけど、名乗りたかった、シルベ様、カッコいい……強い……」

  「……ふーん……オレは良い名前だと、思うぞ…… なぁ?主?」

  「あっ、はい……本当の性格?に合っていて可愛らしい名前です」

  「……ホントか? …… と、というかこんなしゃべり方のおれ、気持ち悪くない……?」

  クウィルとシルベは、クスッと笑い、そこには数分前まで殺伐としていた様子が嘘みたいになっていた。

  クウィルとヌケが発情していたのにはもう一つ訳があった。

  その日は、雲一つない満点の満月だった。

  ……

  そして、ヌケは、痺れが完全に抜けきらないまま、忍者の衣装を脱がされ、褌一丁になり、両手を縛られ、短剣の傷の手当をされた。

  ヌケは、手当をされながら言った。

  「足引っ張らないようにするから、シルベ様の仲間になりたい……、どのみち密書がないと拷問される……」

  「んー? あんがいそういう拷問もお前なら感じちゃうんじゃねぇーの?」

  「……違う!! 本当に本当に拷問……死んだ方が楽って思うぐらい……」

  「……」

  「……」

  気まずい雰囲気に沈黙が場を制した。

  「ヌケさんも大変なんですね…… まぁ……僕も密書を無事届けないと生死に関わります」

  沈黙を切るようにクウィルが声をかける。

  「アリガトウ……殺そうとしてすまなかった……」

  「……主も信じるのか?」

  「え? シルベさんは信じないんですか?」

  「いや、信じるぞ。 とはいえ、このまま仲間にってのは悪いからな……ヌケ、事が済んだら死んでくれるか?」

  「…………分かった……でもおれ、今はちょっと性欲治まった……だから殺していい……名前褒めてくれてアリガト……お前たちだけだ」

  シルベのいったひょんなジョーク、それにより、場は凍り付き、二匹の犬獣人達は醒める結果となった。

  「シルベさん……保護出来ないんですか? ヌケさん悪い人じゃ……」

  「バーカ! シノビの世界はそんな甘いもんじゃねぇーよ、お前の密書だってそうだろ?」

  「あー……はい……」

  「ヌケ……頑張る、わ、わがままかもだけど、出来るだけ痛くない方法で殺してくれたら嬉しい……」

  そして、クウィルとヌケの目にはじんわりと涙が出ていた。

  「生きるってことは大変なことだ、そして、誰かを殺すってのは、殺される覚悟を心に秘めてからやるもんだ。覚悟できてんだろ? ヌケ」

  涙ぐみ、涙を流す二人とは対照的に、厳しく真剣な眼差しでシルベは、ヌケを見ていた。

  震えるヌケの姿、絞り出すように出した言葉は……

  「……生きたいっ……」

  だった。その言葉をまるで聞いてないかのように、冷酷なシルベの声がクウィルへと投げかけられた。

  「主、手伝えよ?」

  「……えっ……」

  クウィルは、『何を?』と言いかけたが拒否権がないのは分かった。涙をこらえ、下唇を犬歯で噛みながら小さく頷いた。

  「……ヌケさん……ごめんなさい……」

  「……貴方は悪くない、おれ、貴方を殺そうとしたから……」

  「別の出会い方をしていればよかったんですかね……」

  クウィルの励ましにならない励ましの言葉。その言葉に対し、シルベは、フンと鼻で笑った。

  「いんや、この出会いで間違っちゃいねぇーよ」

  治療の間までとはいえ、気が付けば友情が芽生えていたと思う。

  クウィルは少し思った。あの時死んでいれば、ヌケは死ななくて済んだのだろうか?

  しかし、シルベの考え方もわかる。少し遅れて追手が来る。密書を持たずして生きていれば死ぬ方がマシだという拷問を受けることになる。

  ならば、殺してあげるのが義理というものなのだろうか?

  十数分前まで確かにあった、死の覚悟、しかし、友情を得てヌケはそれがなくなってしまっていた。

  迷惑をかけるわけにはいかない。 どうすることもできないのだ。

  余裕があるように見えたシルベの表情、しかし、その奥には迷いがあった。覚悟を決めなければならない。

  ヌケに死んでもらうための。 そして、その覚悟を持つのは、シルベだけではなかった。

  シルベは、首に巻いていた青いスカーフを解き、盗賊の犬のマズルに巻きつけた。

  ぷるぷると震える盗賊。

  「シルベさん、何か別の方法はないんですか!?」

  「あん? これよりいい方法があるなら教えてくれよ オレだってしたかねぇーよ」

  犬の心配する言葉が嬉しくてか、それとも恐怖でか、狼は止まっていた涙を流し始める。

  「あっ……そうだ、ヌケ、死ぬわけだが、逃げないよな? そしたら手の縄解いてやるよ」

  問いかけに対し、ヌケは、シルベの方を向き、小さく頷く。

  「うっし……じゃぁ、主は、解いてやって」

  「……はい……」

  縄を解くとぷらんと腕が垂れるように降りた。

  小さく震えるヌケに、クウィルはどうすればいいかを迷いただ立ち尽くす。

  「おぃ! 手伝ってくれるんだろ? 主?」

  怒鳴り声に二人は驚き、ヌケは無言のまま泣き始めた。

  「あっ! はい……えっと……何すれば……というより、えっと今から……そ、その……」

  怒気の入った声だが、クウィルは恐る恐る訪ねた、何をすればいいか分からないのと、どう殺すのかさっぱりわからなかったからだ。

  「…………」

  「えっ?」

  「へっ……?」

  シルベの思わぬ言葉に、クウィルが、ヌケが思わず目が点になった。

  ……。

  二日後

  ここは、城の軒下。庭に跪くシルベとクウィル、ゆっくりと白髭の似合う犬獣人が歩いてくる。

  クウィルは、立ち上がり、懐から密書を取り出し、白髭の似合う犬獣人にへ差し出す。

  「殿、密書で御座います」

  「おぉー! ご苦労であった」

  「はい、無事届けられて何よりです。」

  「うむ…………まぁ、無事に届けば、何人でこようと問題はない。にしても……」

  殿と呼ばれた犬獣人は心配そうに言った。

  「はて、お主ら、怪我しておるのじゃないか?治療代は上乗せしておこう。 難儀であった」

  ……。

  ……。

  十数分後、城下町を歩く、シルベと、クウィル、その二人を見つけてか勢いよく走ってくる狼獣人がいた。

  「旦那ぁーーっ!! うぅ……おれ……おれ……」

  泣きじゃくるほど喜ぶヌケがシルベに抱き着く。

  その様子を見てクウィルがホッと笑顔になる。

  「……あの、シルベさん……有難うございました」

  「ぁーぁーうん……怪我させちまってわりぃーな」

  「いえ……これぐらい……」

  クウィルは、腕に巻いた包帯をそっと撫でた。

  「旦那っ! おれのために……その……なんていうか……」

  「オレは別に平気だ、犬っころより自然治癒と再生は早いからな」

  「あ、あの、ご飯にしませんか? 栄養とることは怪我を治すことにもなりますし、ご飯の方は奢りますので……」

  「嗚呼、ご馳走になる」

  「ヌケも一緒して良いのか?」

  わいわいと賑わう3人、それはまるで、前から友達の様な雰囲気だった。

  「あの、ご飯食べた後……よかったらその……3人で………しませんか?」

  「シルベ様が良いなら、ヌケご一緒したい!」

  わいわいと賑わう二人とそれを冷静に見守るシルベ、辺りを見渡し、二人にだけ聞こえる声で言った。

  「ヌケのヌケ忍(ニン)記念にヌクか?」

  その言葉に、犬は、少しだけ怯み、ヌケは、恥ずかしそうに声を漏らした。

  「……うぅ……」

  「……ワ、ワゥン……」

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  最後まで読んでくれてアリガトナ!

  アンケートで楽しめたかどうか教えてくれると助かる!

  [pixivimage:71018606]

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