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登場キャラ
葦耶(よしや)熊獣人
籤丸(ひごまる)太めの虎獣人
他、獣人伽羅云々
[newpage]
半年ほど前、オレは記憶喪失になった
話を聞くと部活の練習中、相当の勢いのボールが、かなりの至近距離から頭に直撃したらしい。
数日間は入院をして、その後の記憶の中途半端な数週間は大変だったが1ヶ月もすれば生活も支障なくなった。
今は、サッカー部のキャプテンを別の部員に任せ今は普通の部員としてサッカーをやっている。
記憶喪失の件から、それを理由に休むことも増えた
本当の休む理由はというと、オレが好きな、虎の籤丸のためだった。
小学4年のころから親友だったらしく、結構オレになついている。
家にあるアルバム、その中の写真の大半が熊のオレと虎の籤丸だった。
初めて2人で写真をとった時のやつだろうか?
籤丸は、オレの熊の独特の茶色の毛並みにしがみ付き、おどおどした様子でカメラを見ている。
オレのほうはというと、『平気だよ』といわんばかりにカメラを指差し、籤丸を見て笑っていた。
そして、数枚同じ日付の写真が続く。
オレが籤(籤丸の呼び名)の手を握り笑って、籤はおどおどしながら写っている。
籤におんぶしてもらい、その体勢からカメラに向かってピースしているオレ。
そんな写真が何枚か続く中、何故か抱き合う籤とオレの写真が数枚。
オレは、意地悪そうに笑っているが、籤のほうは、顔を赤らめ恥ずかしそうであった。
何故こんな写真が複数あるのかというと、親の趣味らしい。
アルバムは、4年分もあった、
オレも籤と喋っていて、籤とは昔から親友だった気がした、
どうやって知り合ったのかが気になりオレは、籤に尋ねた。
『オレ達、どうやって出会ったっけ?』と。
『え…えっとね、宿題一緒にやってたんだよ、僕達の得意教科正反対じゃん?』
科目に関しては、お互いの得意教科と苦手教科を合わせると、全部が凹凸の関係になるぐらいだ
例えば、籤は、国語と理科と英語が得意だが、オレは、数学、社会、体育が得意だ
つまりまぁ、お互いにフォローができるってのは末永く友達やってるからなのだろう。
そう考えて納得した。
そんな、授業も終わり、今の時期は、テスト期間、部活が休みなので
籤と一緒に帰ろうと、籤がトイレにいったのをトイレの外で待っていた。
すると、廊下から近づいてくる足音が聞こえた
いやな予感がして恐る恐る振り向くと
学年が下の犬の女子生徒がいた。恥ずかしそうにこちらを見ながらチョコを両手で差し出してきた。
「葦耶先輩、チョコどうぞ」
「あっ…ありがとう…ゆっくりいただくよ」
「あ、はい、あの、しっ、失礼します」
「ぁーぃ…」
そしてオレは振りたくもない手を振りその女子生徒を見送る。
そう、今日は、2月14日、バレンタインデーの日なのだ。
サッカー部のキャプテンをしていたオレは、顔は、イケてて、性格、運動能力に恵まれているためか
モテモテで会う人会う人からチョコをもらっていた、そのせいでスポーツバッグが重い…
スポーツバッグはパンパンに膨れいつもの数倍の重さになっていた、
1個1個の重さは、違和感なかったが、実は全部中身が石ころで
女子全員の嫌がらせか?少し変な想像をして、自分で微笑する。
そんな安堵をつく間もなく、今度は、前方から誰かが近づいてきた。
見慣れた顔だった、そいつは狐獣人でサッカー部のマネージャーでもあった。
「葦耶、ほら、チョコー」
「はぁ…」
狐獣ならではのすらっとした美しい体のライン、
他から言わせれば魅力的な体らしいが、オレは興味がなかった。…多分
「ん…ありがと…」
「どうした?嬉しくない?」
少し心配そうな様子でマネージャーは問いかけてくる
「いや、何個目かなぁ…って、モテるのも辛いわ」
「ふーん…そっか…」
マネージャーは、心なしかがっかりしているようだった。
「…オマエもありがとな、オマエのことだからどうせ手作りだろ?」
マネージャーは、お菓子作りが好きでよく部活に差し入れで手作りクッキーなどをもってくる。
記憶喪失のときは、入院中はお菓子の差し入れが何度かあった
チョコを受け取る。受け取ったチョコには、丁寧なラッピングが施されていた。
「て、手作りだけど義理だかんねー!」
義理かぁ…義理にしてはかなり手が込んでいる。包装紙だって凄く上質そうだ。
「へいへい…ありがとな」
運動ばかりしていて、太めの熊獣の中じゃ、ややスマートなほうだ
脂肪とは無縁の筋肉溢れる体ではある
「葦ぃー、待った?」
まったりな声で後ろから話しかけてきたのは、アウトドアなオレとは逆のインドア派な、籤丸だ、
辺りを見渡す、幸い、周辺には、籤とマネージャーと遠くに数人しか居なかった。
見るからに脂肪の塊だといえるほど、弛んでるお腹、ふっくらした顔。
コイツみてるとなつかこぉ…ムラムラ?
「いや大丈夫だ、バッグがおもてぇ…ちょっと分けるから、少しもってくんね?」
「え?何?」
予想がついたのか籤が少し嬉しそうに返事をする。そんな一つ一つの仕草が愛くるしい。
そのやりとりを見たマネージャーは焦った様子で。
「ちょ、ちょっとわ、私のは?」
「あ、安心しろ、世話なってるから、ちゃんと全部食うし、御礼もする」
「…ならいいけど、じゃ、帰るね。遊ぶのも程ほどにね?テスト期間なんだし」
「おうょー」
「またねぇー」
そういって、籤とオレに軽い笑顔を見せて、マネージャーは靴箱のほうへと向かう
「マネージャーさん、葦のこと好きなんかな?」
まったりな喋り方は、本当いつもどおりだ。それでいてふっくらした顔に、膨らんだメタボ腹
おまけに甘いものが大好物だそうだ。
「さぁーなぁ…」
興味ないし、何故かオレは、女じゃ抜いて居ない、そして、その代わり男ならいくらでもいける
特に、籤のようなやつならだ。
ぽけぇーとマネージャーを見送る籤を、かわぇぇなぁと思いつつ見入ってしまう。
オレが女だったら、送ってやるのになぁ、籤に
たまたま、まだ廊下に人がいなかったのでスポーツバッグに入れた十数個はありそうなチョコレートの数
色もデザインもそれぞれで、金色の包装紙もあれば、単色に模様がはいったもの
オレは、籤が喜べばよかったし、籤が望むなら全部やってもいいとさえ思っていた
適当に半分にわけ、半分にわけている途中、バッグの本来の住民?のしわしわな体育着が顔をだす。
「じゃぁ、帰るか」
「うん、ついでだから葦の家行って良い?」
「んぅ?別に今あげたやつ全部く…」
食っても良いといおうとしたら足音が聞こえた、チョコをくれたクラスメートの女子だったので思わず
言葉が静止する。
「いやほら、手紙……てか、ゲームしようよ!」
籤も女子に気づき話題を変える
(確かに、手紙とかはいってるかもしれないしなぁ…それなりの律儀で『ゴメン』と返さないといけない)
「だなぁ、ついでにテスト範囲復習もするか、明日オマエが好きな国語だもんな」
「国語なら任せてや!」
ドンッと胸を張る籤に、親指を立ててウインクする。
オレ達最強のコンビだぜ!みたいな?見てると馬鹿らしいかもしれないが、やる分には楽しい。
力で支配しちゃえば、それで良いんだろうが、お互い友好的に、熱愛的にコイツと付き合いたい。
幸い余り女性には興味ないみたいだ、あったとしても、女子にはコイツの可愛さをわかっちゃいない
籤の笑顔見てるとそれだけで幸せになれる。
「どうかした?葦ぃ?」
「あぁ?別に?」
「そぅ?」
籤が正面を見ると同時に、オレの手は動いて、
籤のうなじ(首筋のとこ)あたりに指を這わせた。
「っう…」
ピクッと跳ねる姿に、思わず笑う。
「ははっ、相変わらず首弱いんだなぁ」
「な、なんつーかびっくりするよぉーもぉ…」
「わりぃ、わりぃ」
そうしてくだらないやり取りしながら笑い会える今が凄く幸せだ。
半年ほど前記憶を失ってから、徐々に記憶は戻ってきてはいるのだが
思い出せない記憶もあるらしくそれは、友人や家族に聞くしかなかった。
家族が言うには、籤と殆どの時間をともにしていたらしい。
それが本当なのは分かった。籤は、毎日のように見舞いに来て
ありとあらゆるオレの趣味、癖を知ってた。
家族の数倍は知っていると思う。
どうしてそこまでオレにつくせるのか、疑問に思った。
迷惑じゃないか?って尋ねようとしたら。籤の楽しそうな笑顔で言葉が消えた。
その代わりオレは、『ありがとう』っていったら、籤は、急に照れたのか、トイレへ逃げ出す始末。
ほとぼりが冷めた数分後に何もなかったかのように戻ってくる。
「嫌われたかと思ったぞ?」
「ち、違うよぉ、ちょっとトイレいってたの、そ…それに…」
「んっ?」
少し悩んでいた表情で言いかけた籤だったが、急に顔を明るくすると
「そいえば、退屈じゃない?明日からマンガ持ってくるよ」
「おぉ、いいね、オレが好んで読んでたやつとかもって来て」
「わかった」
籤はオレに優しかった。本当にずっと前から親友なんだろう
そんな、昔話を思い出しつつコンビニへ向かうオレ達
コンビニについて財布を確認すると、金がなかったのを思い出した。
「わりぃ、金無かったわ、ジュースなら冷蔵庫あったかも、食べたいスナックあれば…」
「チョコのお礼があるし、葦がすきなの、買って良いよ?奢るよー」
奢るといわれても、やはり籤の金は使いづらい
籤と同じジュースと、籤がすきそうなお菓子を選び、籤が勘定すませてから、家へと向かう。
家に帰ると母親が出迎える
「あら、籤ちゃんいらっしゃい」
「お邪魔します、テスト対策の勉強会をと思って」
「あらら、それはよろしくね、何かおやつだしたほうがいいわよね?」
おやつを考えたが、チョコもあるし、さっき菓子もかった母に無駄な負担をかけさせるのもあれだ。
「いや、必要なものは買ってきたから」
といってもってたコンビニの袋を見せる。
「そう?頑張ってね、アレなら、籤ちゃん、夕食如何?」
「あ…」
籤は考える、籤ちゃんとよばれるほど母とも仲が良い
「食ってけよ?ついでだし風呂も一緒に入ろうぜ」
「…うーむ…」
暫く籤は考え、やや笑顔で
「では、お言葉に甘えさせてもらいます」
「さて…立ち話もなんだし、勉強してくるわー」
「はぁーい」
「じゃ、おじゃましますー」
そういって玄関横の階段を上り自室へとたどり着く
殺風景な部屋には、ぬいぐるみが数匹と机とパソコンとテレビ、そして隅には
折りたたみ式のテーブルがあった、
籤が荷物を降ろしている間、テーブルを組み立て、
「勉強とおやつどっちする?」
「ん…」
聞かなくても分かる質問だった。
「あいあい、チョコから食べようか」
籤は、恥ずかしそうに頷いた。マネージャーからもらったチョコは机の上におきあとでじっくりあけるとしよう
その他のチョコを籤と一緒に包装紙を破く、様々なチョコが顔を出す。
所々、
「うわ、これ高級チョコだよー」
「ふーん……」
余り興味がないからそんな返事しか返せない。
「あぁあああ!! これ本当美味しいんだよ!」
などと興奮している。
チョコの中身は、手作りもあれば、市販にありそうなもの、流石に数日で食べれる量ではなかった。
「うわぁ…うぅ、相変わらず凄いね、葦…生きてて良かったよぉ」
甘いものが大好物の籤は大興奮である。正直、すっげぇ可愛い
無邪気な笑み、まるで子供が玩具をかってもらったかのような、邪気のない
「オレも生きてて良かったわ、相変わらず目が無いな甘いものには」
「だ、だっ、だってさぁ!…ぅぅ…葦は何食べたい?」
「籤がすきなのたべて良いしもってかえっても良いぞ」
「うぅ…悪いょぉ…」
といいつつ、籤の顔は、むちゃくちゃ綻んで(ほころんで)いる。
「葦ぃ、ボク、葦んこと大好きやから!」
「あぁ…」
チョコが目的な言葉にも捉えられるが
籤なりの精一杯の感謝の気持ちらしい。こうした無邪気な籤も可愛い。
「あ、じゃ、コレ一緒に食べよう?」
そういったのは、籤が美味しいとじふしていた、高級チョコレートらしきものだった
市販品だが、多少値が張るらしい。
10個ほどの個別包装のチョコが入っている。
キャンディーのような包装の仕方で、両端をくるっとまわせば、丸いチョコレートが顔を出す。
「葦ぃ、おいしいんだよ、これ、口溶けが凄くてさぁ」
「そかぁそかぁ」
凄く幸せそうな顔で語る籤、そんな籤をみてるとオレも幸せになった。
籤が、そのチョコレートを口へと運ぶ
「んぁっ…たまんなぁぃぁ…」
いやらしいほど可愛い籤の声、一瞬理性を失いそうになった。
(逝くときはあんな声だしてんのかなぁ…)
「ほら、もっとくっていいぞ?」
「ダメダメ、んっ、このチョコはね、咬んじゃだめなの口溶けを楽しむんだぁ、葦も食べてよー」
「あっ、あぁぁ」
改めて包装を解いたチョコをみると
あまり見た目は良くない、汚い黒色といえばいいのか
これがうまいのか…
警戒しつつ、舌でチョコをつついてみる
チョコ独特の苦さが舌に伝わり思わず
「うぇ…苦っ…」
空中へ放ってしまった。
「あ…」
床を転がったのを慌てて籤が拾う
「美味しいのに、ほろ苦さの後甘くなるんだよ?」
そういって、それを自らの口へ運び幸せそうに味わう
「あ…」
「ん?」
何故だろう、チョコで間接キス的なことになっていることを考えるとなぜか嬉しかった。
そして、意識すればするほど、籤の口の中のチョコが欲しくなった
無意識に口の端から涎が垂れる。
「葦、涎でてる、おいしいんだよ ほんと」
「あっぁあ、なぁ?ほろ苦い後、甘くなるんよな?」
唾を飲んだ後、無意識に質問していた
「うん、ボク的にはこのほろ苦さもこのチョコの良いとこだと思うんだ」
「じゃあ、ほろ苦いところ舐めとってくれよ」
…言って後悔した、自分の理想は、ほろ苦さのとれた、口溶けの始まった籤の唾液がついたチョコ
(お母さん、オレ女とじゃなくて籤と結ばれるから、許して)
なんて変な冗談を考え自分を誤魔化す
「へっ?」
「あ…いや、なんでもない。他のチョコも味わおうぜ」
慌てて、誤魔化す、
「あっ、うん」
特に気にも留めず、他のチョコを眺める籤
「じゃぁ、これかな」
そういって籤が選んだのはシンプルで安価なアーモンドチョコレートだった。
アーモンドの香ばしい歯ごたえは、オレも籤も大好きだ。
「おぉ、いいね」
籤がチョコを開封し、2つつかんだのをオレの手のひらに渡す
「サンキュー」
包装を外し口にチョコを放る、
ザクッとアーモンドの歯ごたえと同時に、じわり唾液で溶かされるチョコ
「んぅ…やっぱチョコは普通に甘ければいいなぁ」
「えー、まぁ、これも凄く美味しいけどね」
そういいながらオレ達は、暫くチョコで盛り上がった。
コンビニでかったジュースを飲みながら一通り味見した。
「ふぅ、もうチョコはいいや」
「えー、じゃ、いらないやつもらうよ?」
「おぅ、もらってけもらってけ」
籤と相談しながらチョコを分ける。市販系は、少しは食べれるのと母親も好きだから半分にして
手作り系は、ごめんなさいと手を合わせ一口だけかじり、残りを籤にあげた。
「わーい、いっぱいもらちゃった」
「おぅぉう」
もらったチョコを部屋の隅で丁寧にスポーツバッグへつめている。
殆どあげてしまったため、結構な量になっている。
「んぁ…」
「ん?籤どした?」
「あぇ…鼻血だ…興奮しすぎちゃったみたい」
「おぃおぃ、大丈夫か?」
籤は自分のスポーツバッグに鼻血をたらしたらしい、
部屋を見渡し、ティッシュ箱を見つけるが空だった。
「大丈夫」
籤は笑うが、たらりと鼻血が鼻の穴から顔を出す。
「とりあえず仰向けなっとけ」
「んぁ?仰向けってなんだっけ?…あぁ…分かった」
慌てる様子の無い籤へ近づく、そして鼻血が今にも垂れそうになった。
「んっ…」
「んぁ…?」
…
…
自分でも何をしているのか分からなかった。
服が汚れちゃいけないだろうと、手を出そうとしたのだが…
こともあろうに、出たのは、手ではなく、口だった、
籤の鼻を咥え、舌で舐める。舌を走る鼻血の味は、しょっぱくネバネバしていた。
気持ち悪いと思う以前に、それが籤の体液だと思うと、かってにそれを飲み込んでいた
「んぅぅ…」
漏れるのは甘い声…籤は、逃げようとしない。
「葦ぃ…」
求めるような籤の可愛い声
「んぅ?」
口が動かせないので返事だけする。
「何して…」
動いた口を左手で塞いだ。
「んぅぅぅ…」
すすりなくような声が口から漏れる。たまらず籤の両手がオレの手を放しにくるが
右手で1こずつ掴み、両膝を使って押さえつける。
(オレ…何やってんだろ…)
「んぅぅ…んぅ…」
じたばたとひ弱にもがく姿
もっと…虐めたい、そんな気持ちがこみ上げる。
何故か、籤のマズルを掴む手に力が入った、更には、右手も加わりよりきつく籤のマズルを締め付けた
口をふさがれジタバタする籤、
「んぅ…んぅぅぅうっ!」
その姿でさえ愛くるしい。こともあろうに、もっと虐めたく、舌を押さえつけ鼻の穴を塞いだ。
「んぅぅぅっぅうううっ!…」
苦しいのか、ドタバタが激しくなる。
何故だろう、ふつふつと沸いてくるのは、籤をオレのものにしたい独占欲?
これでもかと言うほど。舌と手と膝に力を込めた。
「…」
じたばたしなくなった、大人しくなった、その代わり…涙を浮かべていた。
急に我に戻る
普通に…やりすぎた…と…ゆっくりと籤を解放する。
籤は、涙目でこっちを見つめている、にらんでいるわけではない、助けて欲しいと懇願しているのだ。
「あ…」
忘れちゃいけないことを忘れていた…というより…これは…初めて見る光景だが
それは…オレと籤がまだ友達になっていない日?
小学4年の放課後(名札で分かった)
小学校時代オレらは、インドアグループ、アウトドアグループと別れていた為
オレ達はなかなか喋る機会が無かった。
籤のことは当事余り知らなかった気がする。
何かを頼まれたらいやそうな顔をするも、実行する籤
そんな籤を可愛く思った。
籤が帰る支度をしていた。帰り道を知っている訳じゃない、籤のことは性格とかぐらいしか知らなかった
もし帰る方向が一緒だったら、喋りながら帰ろうと思った。
籤の後をこっそりつけるが、校門とは逆に体育館裏へと向かっていた。
そこには、同じ遊び仲間だった、やつらが3人いた。
意地悪そうな顔した狼獣、猫獣と、眼鏡をした虎獣
トボトボと3人のほうへ行く籤、
お前ら友達だったのか、とでようとしたが、何か様子が違った、
眼鏡をした虎獣が、羽交い絞めをしながら何かを言っている。
「同じ虎として恥ずかしいよ!」
籤は無抵抗のまま、その虎からきつく、羽交い絞めされてる、既に泣きそうな籤、
今度は狼が歩み寄り、何かを言いながら籤を見下している。
「でけぇ、声出すなよ。」
籤は怯えていた、そして、溝に狼の拳が入る。
「ゥゥゥゥゥゥウウウッ…ァアアアァッ」
「馬鹿!」
狼は慌てて籤の口を抑えた。籤が落ち着いてから手を放す。
「ごめんなさい…」
「喧嘩うってんだろ?」
「売ってない…ゴメンなさいゴメンなさい…」
「態度でしめせっつんだ、殺すぞ!」
虎の気迫に怯え、更には耳を引っ張られ
「痛いっ、痛いよぉ…」
オレは、その光景を…どうしてた?
見入っていた…のか?やつらとは仲が良かったはずだし…
無様にいじめられる籤を見て、何かが満たされてい…る?
(オレ…なにやってんだ?…籤、見てみぬ振りして…)
思い出せたのはそこまでだった…籤の声で現実に戻される。
「葦耶ぃ……許して…逆らわないから…何でもする…」
あれ…どうしてここまで怯えてるんだ?
『反省してるのか?』
脳内で声が響く
「反省…?はっ?」
脳内に響いた言葉の意味が分からなかった。
「は…はい…葦耶…」
籤は、勝手に言葉を解釈しているみたいだった。
…怯える籤を見て…なんとなく分かった
籤のイジメを観覧していた時、籤を虐めるやつが言っていた言葉なんだろう。
「オレ…最低だよな…」
「え…?葦ぃ?」
「イジメ…見てみぬ振りしてたんだ…本当にゴメン…」
「え…」
「……」
少し沈黙になった。
そんな沈黙を破ったのは籤のほうだった。
「葦ぃ…な、なんでさっきあんなことしたの?」
「…さっき?」
暫く、『さっき』という言葉が何を指しているのかわからなかった
「鼻血…舌で拭ってくれたでしょ?…嬉しかったんだ…正直、お腹痛くなったりしてない?」
「んぅ?…あぁ…人の鼻血ちょっと飲んだだけでそこまでならんだろう、はははっ」
…また沈黙が場を制した。
何か喋らないと…何か喋らないと…
『良い天気ですね』
全然違う……
『顔色悪いね?』
悪くしたのオレだろぉ!…えーと…んーと…
そう考えていると、また変な声が脳に響いた。
『何が悪いか言えるか?』
…はぁ?…今の何だよ…明らかに変じゃねぇか…
ぁーーもぅなんだかわかんねぇよぉ…
「すまねぇ…」
「葦ぃ…」
オレは籤を優しく抱いた。
「くぅぅぅ…」
籤は、親に甘えるような子供の声を出した。
『オレ達の友達のきっかけってなんだっけ?』
ふと脳裏に浮かんだのは、退院直後、散歩しながら喋る、籤とオレだった。
『えっ…えっ、えーとほら、ボク達、得意教科が正反対じゃん?だから宿題とかよく協力して』
『あー、そなんだ、なんていうか、今更ながら悪いけど、これからもよろしくな?』
『うん、あ、あのさ葦って呼んで良いんだよね?』
『はぁ?…何あたりまえなこといってんだよ、好きに呼んで良いぞ?葦耶じゃ呼びにくいだろう?』
『う、うん分かった、じゃぁ…葦、今からどこ行く?』
『うー、そうだな?』
『葦?』
『おぅ?まだ考え中だぞ』
『葦…ボク幸せ…』
まるで、オレのことを葦だと呼ぶのが初めてなように
『なんだよー、もしかして別の呼び名で呼んでたのか?』
『あっ、いやそじゃなくて…うっ…』
突然、籤がお腹を押さえ苦痛に顔をゆがませた
『どした?出産か?』
『ぶっ…、んなわけないよ、男だし…ゴメン、ちょっとトイレ、』
トイレへ走る籤を、見送り、5分ほど経ってから戻ってくる。
やっぱり、籤の様子が少し変だ。何か隠している?
「籤…?」
そっと籤を解放する。
「んぅ?…」
なき疲れた様子で籤が返事をする。
「なんか、隠してるよな?…オレ達…であったのって…」
「葦…ボクも、葦のこと大好きだった…で、出会ったのは、宿題一緒にする切っ掛けだよ」
最初に聞いた言葉と一緒だったが、籤は何か焦っている様子なのは一目瞭然であった。
「葦?…ボクから…言うのもなんだけど…キス…して?…」
「いや、切っ掛けそうじゃねぇーだろ?てか、オマエ虐められてただろ?」
籤の体がビクッと動いたのが分かった。
「あ…あ…う…うん…ね…ひとまず…キスして欲しい」
「な、なんか話ずらそうとしてないか?」
「だから、キスして…もらえない?葦、あっあ、あんなことするぐらいだっ、から好きなんだよね?ボ、ボクも好きだから」
「籤…」
籤は震えていた。そして今にも泣きそうだった。
「キ…キスしてよ…さ、最後でいいから…純粋にボクが好きな葦のまんまで…して…欲しい……終わったら全部話す……からそれでいい?」
「最後?…まさか、オレ達キスとか、セックスとかしたのか?」
籤は顔を曇らせ答えなかった。
オレは無意識のうちに…上から籤の股間をズボンの上から撫でていた。
求めているのか、ある程度の硬さになっていた籤の小さいイチモツ
「うぅ…葦ぃ…鍵…閉めて…」
立ち上がろうと思ったが、それよりも籤の側に居たかった。
何か過去にあって…籤は、それを思い出して欲しくないみたいだ。
籤のベルトを解く
「葦…鍵…ボク逃げないから…良い子にしてるから…」
「してもいいけど、過去に何があったか教えろ、何か隠してるだろ?」
何故だろう、無感情に籤を問い詰めていた
「葦ぃ…怖い…こぁぃよぉ…」
籤は赤子のようにすすり泣き始めていた。
無感情ではあったが、可愛いとは思った。籤を落ち着かせたくて気がつけば口付けをそっとしていた。
「んぅ…」
「籤、オレんこと好きか?」
「んぅ」
籤は必死に3度頷いた。
「過去に…なにがあったんだ?籤…いやなことか?」
籤は口を紡いだ、いつか落ち着いたとき聞けばいいかな・・・
「籤…どうして欲しい?」
「…葦ぃ?…どうしたい?」
今のタイミングで「過去が聞きたい」なんていったら泣くだろう。
「オレは、…オマエが喜ぶことしたい」
「…H…でもぃぃ?…」
「籤が望むなら、オレもしたい…」
「どうして欲しい?」
「何してもいいよ…葦耶のこと好きだから…」
「急に、名前で呼ばれると照れるなぁ」
ズボンを脱がし、トランクスの上からモノを撫でる
小さいくせに先走りはいっちょ前に出始めていた。
「んぁ…うぅ…」
微かに声が震えている、性行為にトラウマでもあるのか?
「どした?」
「凄く気持ちい…」
「そかぁ、それならいい」
(オレはこいつに何をしたんだろう…切っ掛けってなんだろう…)
そう考えながらも、小さな喘ぎ声を楽しみながら籤のモノを撫で続けた。
「なぁ?こういうのするの初めてか?」
「………」
籤は黙った。警戒されてるのだろうか。
どうすればいいんだろう、そう考えていると、ベッドが目に入った。
「籤、疲れただろ?一緒に寝よう」
籤は恥ずかしそうに頷いた。普通のベッドだが、2人くっついても問題ない大きさで、
部屋の鍵を閉め、下着とパンツ一丁になると籤は、一度穿いたズボンを脱ぎ恥ずかしそうにオレのまねをした。
「良い腹してるよなぁ」
「うっ、うん…」
無意識に手が籤の腹を撫でようとした。
「うっ…」
籤は咄嗟に一歩下がった。
(腹とか・・なぐられたりしたんかな…)
さっきの光景が生々しく脳内にリピートされる。
籤が可愛そうに思えてきた。こんな可愛いのに、こんな良いやつなのにどうしてコイツを虐める?
「籤…怖くないからおいで」
「グゥ…」
呻き声を漏らし籤は、オレに抱きついてきた。
「ウゥ…ウゥ…」
せがむ様に籤は目で訴えてくる。
キスがして欲しいのだ。
「わかった、じゃ、キスしてる間は、安心してろよ?何も痛いことしねぇから?」
籤は嬉しそうに頷くとそっと半目でオレを見つめる。間もなくして
籤とオレの口がそっと触れた。籤は口を開けた、舌を入れて欲しい合図なのか
舌をいれ、籤の舌と絡み合わせる。
「んふっはぁはぁあぅ…」
籤のいとおしい喘ぎ声、もっと聞きたくて、舌を更に激しく絡ませる。
「んぅぅ…」
そして、手でそっと籤の腹に触れた
籤の体がビクッとしたのが分かったよっぽどトラウマがあるのだろう
「おぅ?大丈夫だぞ、籤ぉ…そのままなぁ…」
「うぁぅ…」
キスがこんなに幸せな行為だとは知らなかった。
こんなにもお互いの愛を感じるのが幸せだったとは
していなかった今までが馬鹿らしく思えた。そして、より一層籤を可愛く思えた。
何度にもわたりお腹を往復した手は、籤の片腕を捕らえ
そっと口を放す。
「籤…愛してる。好きだ」
下には母ちゃんがいるからあまりでかい声は出せない。
「葦耶ぃ…ボクもずっと前から好きやった…うぅ…うぅ…」
「どした?なくことないやろう?うれし泣きか?ったくぅ…下聞こえちゃ悪いからなぁ?」
そうして籤と一緒にベッドに入り。泣きじゃくる籤の背中をさすってなだめた。
「うぅ…ずっ…ずっと…このままでいてくれる?」
「いや…流石にこのままはな?1、2時間ぐらいならつきあったるけど」
「ちが…」
「ん?」
「これから恋人同士でいてくれる?」
「籤がいいならなぁ、後、虐められたら言えよ?守っちゃるから」
「…」
あれ?何か変なこと言ったか?そう思った矢先
「うん…信じる…葦ぃ…」
そういってもらい何故かホッとした。
オレらは、しばらく、布団の中で抱き合っていた。
互いの体毛、臭い、息遣い、よくわかんないが
籤とそうしているだけで、幸せだった。
籤と向かい合い出かけていた籤の涙を
舌で拭う、
「んぁ…」
「しょっぱいな」
「うぅ…葦ぃ…」
「なんだ?」
「好き…ずっと…傍にいてくれれば良いから」
「お…」
返事しようとした矢先だ、今度は、籤が迫ってきた。
口元同士がふれあい、少し開いていたオレの口の隙間に籤は舌をねじ込んでくる。
「ぁぁっっ…ふぃふぉ(籤)…」
舌をねじ込まれ、うまく喋れない、必死に攻めてくる籤の顔が可愛い。
そっと、籤の背中に手を回し撫でた。
「ううっ!…」
籤の体がビクッと動いた。それと同時に籤の勢いがなくなった。
「うぅ…葦ぃ…」
籤は、オレに擦りついて来た。
「ゴメン…籤…これからは、守るから」
そういって、子をあやす母のようにオレは籤を暫く抱きしめていた。
そして、
一通りの行為が終わった後、オレは籤から色々聞かされた。
以前オレは、恐らく籤を一時期の見てみぬ振りで一応に苛めていたらしい。
そして、泣きじゃくる籤に友達と同時にパシリ契約をして
籤の半分ぐらいのプライベートはオレのために使うようにとしたらしい。
しかし、不思議なことにオレらの絆や友情はそれから生まれ、
たまに人使いが荒くなることもあったらしいが
それでも籤は、イジメの対価としては、(籤にとっては)幸せすぎるパシリに次第にあれやこれやの感情が芽生えたらしい。
そして、籤が言うには、さっきのが初めてのキスだったらしい。
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<おまけ(補足)@籤丸編、予告?>
……
ボクは、葦耶が好きだ。
始まりは可笑しいかもしれない、でもどんなキッカケであれボクは葦耶が好きだ。
小学5年生の頃、引っ越して間もないこともあるが、それ以前に前の学校でも友達は居なかった。
ただ、人数がここより少ない学校なのでイジメにあうこともなかった。
少し太っていて、それが原因で苛められていた。
家じゃ過保護、その代わり学校じゃ、ぞんざいな扱い。
+-0といいたいが、そんな簡単な問題じゃない。
過保護だからこそ、抗う力とか、当時のボクにはなかった。
そして、ボクは、ある日、葦耶の家に呼び出され
何をされるかビクビクしている中
殴る、蹴る等のイジメはもうしないし、オマエの友達にもなってやる。
そう言われ、俄かに信じがたい気持ちだったのだが、
変わりに条件が出された。
その条件とは、葦耶の奴隷になることだった。
この場じゃ書ききれないことを前提としてさせられた。
でも、痛くないそれは、ボクにとって容易く。
また、よく出来たと撫でられる度に、なんともいえない心地よい気持ちで一杯になった。
それからというもの、葦耶はボクの忠実な態度で余りぞんざいに扱わなくなった。
好きといえば蔑まれたが、その後は決まってボクは葦耶にしつけされる。
そして、葦耶が記憶喪失になる少し前行為は過剰なものとなった。
それでもボクは、本当に徐々にステップアップするしつけに不満を抱くことなく
全てを受け入れ葦耶の希望に沿おうと頑張っていた。
それでも、人付き合いとは面白いもので(ボクにとっては不満でしかないが)
葦耶は、ボクと関係を徐々になくし、後、クラスメート以上の関係にはならないようにする。
と言った。 それはつまり、友達同士でもなくなるということだった。
そして、ショックでしかないその事実。
葦耶に嫌われてる日常はボクにとっては苦痛で、死にたいと思った。
でも死ねない。 そして、葦耶を恨んだこともあった。
それでも、最低限の約束でもあったイジメられないために友達のフリをするという約束を守ってくれて
学校じゃ、取り繕いで優しくする葦耶が憎みきれなかった。
そんな矢先だった。
葦耶が記憶喪失になったこと
だから ボクは、神様に感謝した。
葦耶とは、友達になれればそれでいい、変な関係を望まない。
そう接そうとした。
それでも、ボクの根っからの性格や、葦耶のSっ毛は拭いきれていなかった。
それにより、葦耶は、ボクをいじったり、たまにボクが掘った墓穴を掘り広げようとしたり。(二人で居る時)
そして、さっきボクは、初めて相思相愛状態でする気持ちのいいキスを始めて体験した。
あとがき
最後までお付き合いありがとうございました。
裏設定があるにはあったのだが、拭いきれないため おまけ(予告?)を書かせてもらいました。
籤丸視点は 人気が有れば書くかもしれません。 過度な期待はオススメできません。
致命的な誤字脱字の報告や、ご意見ご感想があれば お待ちしております。
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