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異世界の変態?王子様(仮) 第6話 ご飯は1日2回 後半2
アウルに恋をしたが、目の前で絞殺されたアウルに絶望し、狂気に満ちたが
狂気は終わってみれば虚しいもので、とてもつらかった……そして、死にたいと思ったもう一人の人格の国王
それを洗脳し、自らを傷つけることを望んだ大臣
色々修正は入ると思いますが大まかな流れに変更は御座いませんので
楽しんでいただけたら幸いです、 短いですが2話分です。
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大臣のかけよる気配がしたかと思ったら、気がつけば大臣に肩を抱かれていた。
……憎い……。
オレ様が思うのはそんな感情だろうか? 何かが違うような気がする。
頭がぼーっとする、思考が虚ろな気がする。
憎い、憎いのは確かなのだが、何故温かい、見守るような目をしているのだろう?
憎さからか、無意識に大臣の首から繋がる肩に爪を突き刺すと、不思議とスッとした。
淀んだ気持ちが少し晴れた気がする。
……そうか、目の前のこいつを傷つければ、オレ様の気持ちがスッと晴れるのか……。
ゴクリとつばを飲んだ時、何故か甘い味と 一瞬の記憶が過ぎった。
最後に口に含んだものと言えば、鉄の味と少し塩味がした、肉塊の一部だった……。
気がする……。
『ワカンナイ……ワカンナイ……』
泣き喚く国王と同情してか、今にも泣きそうな大臣。
当然オレ様が国王をコントロールしていた時ではない、基本的に見守ってやっていた存在だ。
『国王様、ではこうしましょう、分からない時はわしを頼って下さい、全責任をわしが負うので、代わりに、わしの考えがある程度正しいのだと、勿論わしの意見を聞いた上で、国王様が妙案浮かぶことがあれば二人で話し合い良い方の案を採用しましょう、その時も全責任をわしが背負いますので、国王様は、気に病む必要はないと……』
……全ては、大臣が正しいと…。
……全部任せて良いと……。
大臣には自らの手で、命の次に大事な顎鬚をむしらせた、痛みで一瞬顔が歪むのが見ていてスッとする。
……
それでも虚しさは急にきて、気が付けばやっぱり目の前の大臣を頼りたくなった。
髭を大事にしていたのに、どうしてこーも、オレ様に忠誠を誓うのかが分からなかった……。
抜いた髭の部分は赤く腫れ、それを見ると申し訳ないことしたなと罪悪感がちくりと胸を刺した。
その部位を舐め、もうよくわからなくなって、口づけして
今日2度目の射精をしてから、アウルを思い出し、ワンワン泣いた、
オレの……オレ様の……初恋……。
それから、時折、国王と人格を共有したり、話し合いをすることが増えた。
そして、オレ様と国王は、奴隷にとって住みやすい国を作った。
奴隷だろうが同じ人間なので国への出入りは管理する。
奴隷には週に1回敷地内のとある建物にてパーティーを開催し、招く
そして、パーティーに参加した場合、問題なければ奴隷の飼い主に手土産を渡す段取り
簡単なwin-winを作った。 もちろんその分奴隷の待遇が悪いと懲罰も増えた。
それから一月が立とうとしたその時だった。
とある奴隷商人が多数の奴隷を引き連れ入国をしようとしてきた。
当然ながら商人の奴隷は質というか待遇が悪くこの国の決めた水準以下の待遇をしていた。
取り急ぎ川で体を洗わせても、それで体臭が消えるわけではなく、嫌な匂いがした。
国王がパニックになりかけたので、人格を交代し、大臣と話し合うことにした。
奴隷を助けても商人は新たな奴隷を仕入れるだけで悪循環は治らない
かといって目の前の奴隷をほっとけない。
そんな話を大臣としてから、奴隷たち皆を客人として風呂に招き、身なりを整わせた。
謁見の間にて商談をしていると、女騎士のウィルが身なりを整わせた旨を伝えにきて、そして、奴隷は
広間に招かれた、ぼろ布は返してから、安価でも質の良い布の服に着替えさせる中、
竜人や、動物獣人、亜人、エルフ……など生まれる場所と身分が違うだけで奴隷になっている同族を見るのは空しくなった。
そんな時だった、目にとまる犬耳のこげ茶の獣人がいて思わず声を失った。
「……あうる……?」
「……王?…… 」
アウルに瓜二つの獣人だった、しかし少し体が成熟している。 だからそんな訳ではないのだが視界がぼやけた。
それと同時に、大臣は、商人とオレ様の間に立ち、ウィルにアウルに似た獣人をそっと引き連れさせてから
『王は気分が優れないようなので……いったんお戻りになられます』
と言ってから、部屋に戻るよう促された。
ぽかんとしたまま部屋で待っているとウィルと一緒に少し上質な服に着替えたアウル似の獣人が入ってきた。
何をされるのかと不安なのかビクビク震えている中、ただ恐怖心を拭ってあげたくふり絞ってでたオレ様の声は……。
「会いたかった……アウル……」
「ぇ……っと……あの……ご指名いただきありがとうございます、王様のお役に立てるのであればなんなりと……」
「アウル殿……待遇はお約束します、国王のそばに付き添ってあげてください」
「……は、はい……わ、わかりました」
それから、ウィルは部屋から出て二人っきりになった。
「国王様……私は何をどうすれば……?」
それから、気が付けばアウルの姿が脳裏をよぎり、号泣すると同時に、『だ、大丈夫ですか?』と震える手で背中をさすられ
「失礼を承知で申す、わ、わしの……大事な友達……アウルの代わりになってくれぬか……」
少々卑劣なことをいっているかもしれないが、アウルに似た獣人に会えてオレ様は満たされていた。
「……私に務まるか分かりませんが……御仕え(おつかえ)出来るのであれば……」
それから、10分以上ただ、ベッドの隣に座ってもらっていた。
最初はビクビクしていたアウルだったが、何もしてこないことで少しだけ警戒心を緩めたようで
「……し、失礼ながら、アウル様の話を聞いていいですか?」
と尋ねられ、大まかに話した、酷い扱いを受け、一部オレ様のせいでもあり絞殺されたことを告げると
一緒に泣いてくれた……。
つい愛おしくなって名を呼んだ。美しく気高い、それでいて優しい そんなイメージがこもった名前。
「アウル……」
恐る恐る唇を重ね、ギュっと抱きしめてから、柔らかい何かに包まれているような感覚を味わいながら
「一緒に寝てほしい」
と告げると、少し戸惑った様子ながらもアウルはコクリと頷いてくれた。
アウルが立ち上がり、オレ様も立ち上がり、羽織っていた上着を脱いでから、布団をめくっていると
アウルが着衣を脱ぎ始めたので、慌てて止めた。
「……縁があれば……その時頼む……」
それだけ言うとアウルは少しだけ目に涙を浮かべ、『はい』
っと答えた。 傷つけただろうか?
「……今は添い寝だけで十分だ……い、嫌ではないかの?……」
なんとなくアウルの意思を確認する。
「……と、とんでもございません……大事に扱っていただきありがとうございます……」
キスしたい衝動をこらえつつ、安らぎに満ちた気持ちに浸りながら、オレ様が先に布団に横になってから、アウルを招いた。
手をつないで寝たいと申すと、それを了承し、手を繋いだまま寝てくれた。
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それが昔見たアウルではなくても、心の隙間としてピッタリではなくても
限りなくアウルに近く、限りなくぴったりで、傍に居てほしかった。
文字にすれば不純に思うかもしれないが、それ以外にも、たった一言でオレ様の存在をわかってくれた存在。
「……アウル……アウルッ!!……はぁ……はぁ……」
目が覚めるといつものベッドだった、隣にアウルは居ない。
……。
複雑な気分だった、気が付けば涙に負けてか、顔の涙の通り道の部分がひりひりした。
どこからどこまでが本当だったのだろう、
あの日から3日ほど経とうとしていた
大臣達は、事件をうまく隠ぺいした、無事とこについたものの
まだ奴隷の法律は変わっていなかった。
夢の中で様々な妙案をしていた気がするのだが、唯一頭に残ったのは
『win-win』 どちらにも利益があるということだけだった。
頭を回転させれば、連鎖的に思い出せそうな気がしたのだが
体をベッドから起こすとベッドのきしむ音が聞こえた。
「……はぁ……」
『トントンッ!』
部屋をノックする音が聞こえる。
「王、目覚められましたか?」
タイミングよく大臣はノックをして問いかけてきた。
「……嗚呼……因みに……オレだからな……」
「……裏……いえ、もう一人の国王様ですね」
「……ふん……」
……裏……。
大臣は裏何と言おうとしたのだろう。
「す、すいません……名前を決めていれば呼びやすいのですが」
「……ふむ……確かにそうだな……えーっとだ、主の名前は……」
「わしですか? わしは、ダグナス・リエルと申します」
「ふむ……爺くさいが、髭が似合う主にぴったりの名だな」
「ははっ……ありがとうございます、えー……ご自分で名前を決められるのも構いませんが、お時間いただければ王にふさわしい名を……」
「……そうか……では、頼む……」
「……ははっ、この命(めい)にかけて」
「……そうだ、大臣……一応これからの国の決まりについてなのだが」
「はい、なんでしょうか」
返事を聞いてから、国がうまくいっている未来だったうろ覚えの夢を伝えた、アウルのことは伝えていない。
「なるほど、奴隷にとっても、その主人にとってもメリットがあれば……ですね、流石です国王様」
「…………」
大臣はオレ様を褒める、でも夢を思い出しながら話しているうちに、アウルのことが強く強く胸の奥にひっかかりだした。
「……国王様……?」
「…………ダグナス……寒い……(心が)」
失った人の代わりを他者で埋めるのは間違っているだろうか?
「……承知いたしました、施錠しますので少しお待ちください…」
そういって大臣が背を向けたとき、なぜか無性に寂しくなり
「……今すぐに……暖めてくれ……」
「…は、はい、かしこまりました」
大臣はくるりとこちらを向き、そっと抱きしめてくれた。
少し抱き合ってから、大臣の上着を脱がせてから、ベッドで一緒に寝てもらった。
ただの抱き合ってからの添い寝、それでも心は十分に満たされた。
「……ダグナス……礼を言う……」
「……いえいえ……王の親に立てれるのなら何でもいたします……」
「……では……またな……」
「……はい、これからも国王様を宜しくお願いします」
「……」
最後にコクリと頷き、安らぐ気持ちに包み込まれるように暗闇に落ちていく。
そして、本来の主人格へと入れ替わる。
……。
目が覚めると、大臣は椅子に座って見守ってくれていた。
「おはようございます、国王様お目覚めいかがですか?」
「……大臣……今の時間は……?」
「おやつの時間を少し過ぎたぐらいですが、お茶になさいますか?」
「……嗚呼、頼む、ところで……国のことなんだが……どうすれば……」
「それでしたら、先ほど、裏……いえ、もう一人の国王様が、win-win
つまり奴隷とその主人両方にメリットがあるような待遇をしたら、と提案をしていただきました」
「んっ……? どういうことだ……?」
寝起きで頭が回らない。
「そうですね、お茶をいただきながら説明させていただきます、脳に糖分があると良いでしょうし」
「……わかった」
それから、どこまでがもうひとりの人格の提案なのか分からないが
例えば、週に1度奴隷を城の庭に招き食事会に参加、参加した場合は、主人に多少のお礼が行く。
ということや、奴隷の衛生面も管理しなければ疫病に繋がるとのことで、
奴隷用の風呂場を作れないかということもあった。
そういえば、そんな夢をオレも見た気がした。
国がすごくうまくいっていて、そして、心に空いた穴が少しだけ埋まるようなそんな感覚だった気がする。
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就活+色々なことをしながら少しずつの執筆ですが気ままに応援していただけたら幸いです。
設定についての確認だったり、 絵描いてもいい?とかございましたら大歓迎ですので
お気軽にご連絡下さい、 とはいえ、国王の過去話になってから若干文章がぐだぐだなので
自分でも納得いってなく、 過去話をしっかりと伏線回収してから終わって
本編に戻れるよう精進します。 それでは 他の小説も良ければよろしくお願いします。
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