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地球侵略日和 第1話前編 憎めない悪の組織とダメヒーローのゆるギャグストーリー?

  前回のあらすじ

  溺愛された環境に育った魔王(悪の組織の王)の一人息子

  父親に、命じられ地球の生活を理解した上で侵略しろ といわれる

  その言葉の意図は、球地にもその文化のヒントをもらい、一人息子の立派な一人立ちを願うのであった。

  そんな悪の組織の王子は、3人の忠実なる部下とそれぞれの右腕となる戦闘員1人ずつ 計7人で地球に住み、

  まずは、第一の課題の文化などを知るための準備の会議をするのであった。

  その頃、地球の平和のためにと、特別な力が宿ったヒーローベルトは、注文主の隣人のデブでニートな家に誤配達されることに。

  とはいえ、誤配達といってもヒーローベルトが、美味しそうな(腹に脂肪が溜まっている)人間を選んだだけのことである。

  【隣人視点】

  「ヒーローベルトさん、あなたの力についてや目的を教えて欲しいです」

  「嗚呼、ええで、実はな、遠く離れた地球に似た星があってな……」

  ヒーローベルトの言うことを要約すると以下の通りであった。

  遠く離れた地球に似た星、仮に、球地と名称するが、

  そこは、悪の組織の支配下になっていた、その支配している王の息子が地球侵略をするという情報が流れた。

  情人離れした怪人を対峙するには、ヒーローが必要だろうと、とある戦隊モノのDVDを見ながら神様は思い、

  その時たまたま、限定発売するヒーローベルトの一つに力が宿る事になったのだった。

  「それがたまたま、№00のこれだったわけですね?」

  「嗚呼、そうや、本当は1番が良かったんやけど、ある意味00も1番やからな、ただ、2人に謝らんといかん事があるんやが……」

  「へっ……?」

  「……」

  危険な戦いに巻き込まれるということだろうか? というよりも、私はこのヒーローと特別な関係なのだろうか?

  改めて、がっちりボディーでいけてるヒーローを連想させる体型の目の前の隣人を一瞥する。

  「……嗚呼、コホン、まずは、注文主のあんちゃん、すまんな、こいつと契約してしまったさかい、四六時中このままや」

  「……なるほど……」

  つまり、№00のそのベルトを着用できる日が来るということは来ないということだろうか。

  ちらりと、ヒーローに変身した隣人を見ると、申し訳なさそうに会釈をした。

  その後、はっと気づいたヒーローは、恐る恐る問いかける

  「ぇ……それって、仕事の面接とか、或いは、温泉とか行く時とか……後、ベルトに面してる下の部分洗いたくなったりした時とかは……」

  「嗚呼、不衛生なんわ、ヒーローにとってあるまじき行為やからな、ちゃんと綺麗になってな、一時的に透明になったり、上半身側に、少し動かせたりはするから安心してな」

  「それって、動かせるなら脱げるんじゃないですか?」

  「嗚呼、そう………やなくて! 見えない糸で繋がっているんや、それがちぎれると、契りが無効になって普通のベルトになるんや」

  やや違和感を感じるが、そういうことなのだろう。

  「と、とりあえずやな、変身できる時間とか力とかその辺りの話してもええか?」

  「変身できるのはどれぐらいで、何か特別なパワーとかあるんですか?」

  そう質問するやいなや、ヒーローはあぐらのまま、左右の手を見たり、手を開いたり閉じたりしている。

  「せやな、鍛えればちょっとは時間長くなっていくとは思うんやけど、体力面と後、本体の脂肪分が密接に関係しておる」

  そう話し出すヒーローベルトが言うには、ヒーローベルトの宿主の脂肪を燃焼することでパフォーマンスを発揮できるとのことだった。

  「百聞は一見に如かずや、ちょっと体借りるで」

  そういうと、

  「んぉ?」

  男は、操られるかのようにぎこちなく立ち上がり、カーテンを開け、窓も開けた。

  ボクもつられてついていく。

  ヒーローは、窓から手を出し、斜め上の空に向かって、手の平をかざした。

  「いくでっ!」

  そういうと、一瞬眩く手が光り、細いビームの様なものが、凄い速さで空に目掛けて飛んでいき。

  曇っていた雲の間に、丸い穴が開き、青空が顔を出した。

  目の前で見るリアルな光景に思わず魅入りそうになった。

  「おお、ええ感じやな、案外素質あるん……」

  「ぁっ、やばい……」

  ヒーローベルトが賞賛するまもなく、ヒーローがか細く声を上げた。

  倒れそうな様子に反射的に手を伸ばした。

  「だ、大丈夫ですか?」

  「……なんか疲れが一気にきて……頭がぼーっとする……少し休ませて……」

  「……わ、悪かったのぅ……加減出来るようにせんとじゃな……休めば回復するけ、安心してな」

  それから、散らかった部屋のベッドの上にヒーローを寝かせた。 部屋の温度は、快温だったので、とりあえず、あおむけに寝かせて、枕をそっと置いた。

  それから、ヒーローは兎も角、ベルトも反応が無くなったので、しばらく眺めていたら、携帯の通知がなった。

  はっ、と我に返り、数枚写真を撮った後、音を立てないように、ヒーローの寝ている姿をいろんな角度で動画に納め

  バッテリー警告20%と出たころ、ヒーローベルトが

  「何してるん?」の声に慌てて携帯をしまった。

  【悪の組織視点】

  吾輩は悪の組織の王の一人息子である、肩まで長い白い髪に赤い瞳、どこぞの魔族の王っぽい風格があり、シックスパックに割れた腹筋、

  太い太腿、腰布一枚で縁側から覗く景色を眺めていた。

  いっそのこと腰布さえも脱いでしまいたいと思ったのだがシャンファと他の部下に止められた。

  「ふぅ……にしてもなんだ、空気も綺麗で、飲み水もうまい、水道とやらもかなり使い勝手がいい」

  硬いハンドル、力を込めすぎて壊れるということがなさそうで非常に興味深い。

  その言葉に、シャンファ以外の怪人とその部下達(戦闘員)がコクコクと頷く。

  「そうですね、1,2週間ほど地球に潜伏しておりますが、非常に住みやすい星です」

  机の上には、氷と水が入って水滴をまとったガラスのコップが4つ置いてあった。

  シャンファの部下が、残りの戦闘員にそれぞれ手渡しで、水道水を入れたコップを手渡し床の隅にお盆をおいて最後の1個のコップを手に取りシャンファの横へと向かう戦闘員。

  「うむ、ご苦労」

  戦闘員たちにコップが渡ったのを確認し、シャンファの部下に一瞥を送る。

  コクリと会釈をし、シャンファの横にコップをもって座った。

  「それで、今後の方針なのですが、まずは、潜入調査をしつつ、このようなひ弱な要塞では、地球人に盗み聞ぎされかねないので……」

  「……うむ、地下に基地を作り、奥に会議室が必要だな、増員を考えると地下室も広い方が良いかもしれない」

  「では……資材の確保は私にお任せください、増員の希望としまして、1人推薦したい者が……」

  そういうとシャンファは一人の怪人の名を出した、地球の文明の発展は凄い所がある。だが、我々も劣ってはいない。

  そんな中、地球の技術を理解できる凄腕の研究者がいれば、地球侵略もより快適なものとなるだろう。

  それと、当分の間は、地球人に馴染みのない怪人達は出歩かない方が良いとのことだった。

  戦闘員達も地球人の服装で生活に溶け込むしかなかった。

  それから、当分の間は、戦闘員達は、吾輩が指揮をとり、怪人達は、地球の書物と言語を理解することに時間を要した。

  地球の生活を満喫(下調べ)というのがなければすぐにでも制圧…とできるのだが、父上の指示には従わざる負えない。

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