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世界制服日和(仮) 悪の組織長編 プロローグ 未編集 ※後で修正

  <悪の秘密結社xx視点>

  「やれやれ……困ったことになった……」

  吾輩は、秘密結社xxの長である、そんな吾輩は、

  戦闘員が淹れている茶という飲み物を待ちながら、7人が住むにはやや手狭な4人位が住むに適した家の大広間で

  頭を抱えていた。

  吾輩の父上は、デルタ惑星 球地(きゅうち)を支配した偉大なる御方。

  そんな、父親は、気まぐれにも、球地の一人の女性に恋をした。

  銀河一の美しい容姿と気に入られた女性の子供なのか

  厳格な父親は、吾輩と母君にだけは、正反対の良い人格者だった。

  だから、物心ついた時、部下を叱る父親を見た衝撃は今でもはっきりと思いだされる。

  そんな父親から命じられた吾輩は、地球人のお腹ぽっちゃり中年のおっさん、だけどオーラ的な何かで魅力たっぷりな姿にされ

  三人の怪人と三人の戦闘員と共に、地球の支配を”好きなように”して来い。と命じられたのだった。

  そんな、吾輩と部下の三人の怪人とそれぞれの怪人の部下の戦闘員三人、

  上下関係を言うのであれば、吾輩と怪人は、主従関係+上司と部下の様なものらしい。

  人員は経過を見て増減するとのことだったが、最初のメンバーは、親しい仲の怪人達から選出した。

  無論、過保護である吾輩のために、ある程度の準備がなされ、地球に到着するや否や、やや町はずれの一軒家で一休みをしている今に至る、

  準備をしてくれた怪人は、特に親しい者で、父上にも似たような相棒が居たのを記憶している。

  とはいえ、父親は、何人も吟味してその一人を決めたというのだから、吾輩の右腕がこやつになるかはまだ定かではない。

  信頼できる一番部下(怪人)の1組は、事前に地球へ赴き、貴金属等を換金し、ある程度の生活費と拠点を確保して

  大人4人暮らし向けの2階建ての一軒家にいるという訳なのだが、

  何もかもが球地と違う、いい意味で。

  まず第一に過ごしやすい、球地だと、寒暖差が激しいのだが、この地球とやらは、全裸で過ごしても問題ないと思われる。

  平地というのに肌を荒らす程の強い砂埃や塵も舞っていない。

  快適さにたまらず、全裸になろうとしたぐらいだ。

  その行動は、地球を理解している一番の部下(怪人)こと、シャンファに止められたのだが。

  「ボス、地球人は、95%の地域で衣類を着ており、着てないと犯罪とやらになり生活に支障がでるとのことです」

  「何故だ?」

  と脱ぎ掛けた地球の服装のズボンを再び着ながら尋ねる

  「単刀直入に言えばそれが文化、決まり…なのでしょう」

  そういうと、シャンファはあたりを見渡し、尖った石を拾う。

  「例えば……」

  シャンファは、尖った石で自らの頬を素早く擦った。

  石は砕かれ、後を追うように、スゥーっと一筋の血が滴りかけるが、

  頬を一度拭うと傷口は完治していた。

  当たりを見ると怪人の一人は、それを見て涎を垂らし、もう一人は、対照的に目を伏せていた。

  「私たちは兎も角、私たちのデル(球地の人間を指す言葉)や地球人にはこのような擦り傷完治に時間がかかります」

  「嗚呼……確かに、デルは戦闘服も着てなければ脆いものだもんな、地球人とやらも似たようなものか、となると制服も苦ではないか、クックック」

  「流石、ボス、その通りでございます、しかし、〇様の命令ですと、文化もじっくり堪能した上で好きに地球を制服しろ、とのことでした」

  「ふむ……」

  「地球のレポートなどは私たちがまとめますが、その内容の確認などはいつも通りお願いします」

  「うむ、では、当分の間は、地球観光とそのレポートのチェックが吾輩の仕事なのだな?」

  「仰る通りでございます」

  シャンファの返事が終わると共に怪人がそれぞれ自分の目の高さ程小さく手を挙げる。

  片方は、どうぞとジェスチャーをし、血を見て興奮したのか、息をはぁはぁしながらもう一人の怪人が発言する。

  「ボス……オレ、れぽーと、苦手だ……大丈夫か?迷惑かけないか?」

  「グラン、大丈夫だ、お前の戦闘員は、下手すりゃ怪人達より頭が良い、そいつと吾輩が手伝おう」

  「勿論ですグラン様、微力ながら精一杯フォローさせていただきます」

  「……おぅ……そうか、じゃ、早速」

  「ぁ……はい」

  グランの部下の戦闘員がビクッっと体を震わせる。

  「大丈夫だ、加減するから」

  「あっ……はい」

  戦闘員は、必死に震えを抑え、グランが戦闘員の首筋を被りつくと同時に

  「んっ……」

  小さく声を上げグランに吸血された。

  ほんの少しの間、ズズッっと血をすする音が響く。

  その光景を心配そうに見守るもう一人の怪人。

  「グラン、食事などボスの前では自重せよと申したろう」

  「んはっ、うるせぇー……オマエが血みせるからだろ」

  そういうと、注意されたことに取り乱したのか、かぷっと勢いよく再び戦闘員に嚙みついた。

  「アア”ァ……だ、大丈夫です、びっくりしただけです、続けて下さい」

  こう見えて、戦闘員はグランを慕っているらしい、怪人クラス以上の知能を持つデルなのに、どうしてこうもグランを慕ってるのか……。

  とはいえ、グランも、悪い奴ではない、少し悪い言い方だが、戦闘員たちから愛される馬鹿と、怪人達の間で言われている。

  「……ぐ……アルタ、すまない、確かに私のせいだ、後で何か……」

  「シャンファ様お気になさらず、好きでやってますから……あ…でもちょっとふらっと……」

  「……!! グラン、私の血を飲んでもいいからアルタを放してやれ」

  その言葉に、グランの耳がぴんと立ち、投げ捨てるかのようにアルタが飛ばされそうになる、

  2人の戦闘員が、慌ててアルタを受け止める。

  もう一人の怪人は、口に液体を含み、嘴でアルタの口に僅かばかりの隙間を確保し、口移ししてアルタに液体を飲ませた。

  「んっ……あ……ありがとうございます」

  「……アルタ、足りたか?」

  「……では、もう一口だけ」

  アルタは、鳥怪人の行動を尊重し、もう一度口移しに口を委ねた。

  「ん……美味しいです」

  「……それはよかった」

  そんな光景を見たシャンファは、ほっとしたのか、吾輩に向き直る。

  「ボス、申し訳ありませんでした」

  「……別に吾輩は気にせぬ、確かに少し目のやり場に困る光景ではあったがな」

  町中外れの公園、この光景が人目に付かなかったのは不幸中の幸いだろう。

  それから、シャンファは、左腕を差し出し、グランは飛びつくように、被りついた。

  グラン曰く、身体能力も知識も怪人の方が上なため、血液の濃さは戦闘員(デル)より怪人の方が美味しいらしい。

  シャンファは、2,3口吸わせた後、腕に力を入れ、グランの吸血を阻止させた。

  牙の跡が深いのか、再生には、10秒ほど時間がかかったのだが、グランは、名残惜しそうにペロペロと噛んだ場所をいつまでも舐めていた。

  無論、シャンファの利き腕から、グランの頭部目掛けて、手刀が勢いよく落ちてきたのは言うまでもない。

  後半へ続く

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