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斑紋の艶夜(ゼノ×メロン)

  「なんだその歩き方ッ! てめェ尻尾切られてェのか!」

  夕闇が山肌を濃い紫に染め上げる頃、『ホーン・インク』グループが誇る最高級の老舗旅館に、メロンの怒号が響き渡った。

  「万が一にも不手際があれば首が飛ぶだけでは済まねェ……分かったら、さっさとその役立たずの足を動かしやがれ!」

  鋭い瞳孔に、スタッフたちがビクリとすくみ上あがる。

  普段は完璧な微笑みを絶やさない社長秘書であるメロンは、今夜の”特別な賓客”を迎える重圧から、いつになく周囲へ高圧的に当たり散らしていた。

  ヒツジの総支配人さえも、その気迫に気圧されただ静かに一礼するのみである。

  (なんでヤフヤがいない時に…)

  メロンの細い尻尾は、緊張のあまり固く張り詰めてはゆらゆらと落ち着きなく揺れていた。

  生まれつき特有の鋭敏な聴覚が、遠くから近づく重厚なエンジンの地鳴りを正確に捉えていたからだ――。

  ブロロロロ……

  やがて、日本庭園に滑り込んできた一台の黒塗りの高級車。

  従者が最敬礼でドアを開けた数秒後、重力そのものを引きずるようにして、その男がゆっくりと姿を現した。

  見上げるほどに高く、漆黒の夜を肉体に変えたかのような巨躯。

  夕闇に溶け込むようにしてそこにそびえ立つその男——政界の黒幕であり、絶対的な権力を握る混血の獣、ゼノ。

  男は、その顔の半分以上を蹂躙するように広がるおぞましい銀色の豹柄から、裏社会では「銀紋のゼノ」と呼ばれ恐れられていた。

  柔らかな灯が漏れるエントランスへ、ゼノが悠然と足を踏み入れる。国を裏から動かす王者のような圧倒的な存在感に、周りの空気が一瞬で希薄になる。

  「ようこそ、いらっしゃいました」

  宿の総支配人である初老のヒツジが深々と頭を下げた。

  「お初にお目にかかります。ホーン・インク社長秘書のメロンと申します」

  メロンもヒツジの隣で、うやうやしくお辞儀をする。

  メロンがしなやかな首を持ち上げた瞬間、ゼノの真金色の瞳と視線が真っ直ぐに交錯した。

  地獄の底まで見透かされているかのような、鋭い眼差し――。

  メロンの心臓がドクリと跳ねる。

  グレーのマスクの下で、メロンは無意識に、肉食獣の牙を隠すように奥歯を噛み締めた。

  周囲には決して明かせない、ガゼルと豹のミックスという己の歪んだ血――。

  だが、そんな内心の戦慄をつゆとも感じさせないように、メロンは完璧な営業スマイルを浮かべ、上品に目を細めた。

  「先生、長旅、お疲れ様でございました。お夕食のご用意が整っております」

  「…ありがとう。噂には聞いていたが、実に風情のある館だね」

  ゼノの地鳴りのような低音が響く。

  「恐悦至極に存じます。ゼノ先生をお迎えできますこと、私どもにとってもこの上ない名誉でございます」

  総支配人のヒツジが感謝の意を込めて再び深く一礼した。

  「それでは、お部屋へご案内いたします」

  メロンは己の豹の瞳孔を悟られないよう、目を少し伏せがちにしながらゼノを一歩先導した。

  宿の最高級であるスイートルーム。

  メロンがカードキーをかざすと、間接照明がふわぁと温かみのある光を灯る。

  部屋の奥には手入れの行き届いた日本庭園と、湯けむりを上げる檜造りの露天風呂が佇んでいた。

  床の間には大ぶりな胡蝶蘭が生けられており、その純白が和の空間に瑞々しい気品を添えている。

  ゼノの従者が荷物を運び入れると、メロンはかしこまってゼノの前に立った。

  「お羽織ものをお預かりいたします」

  「すまないね」

  ゼノが肩を回しながら、重厚な上着を脱ぐ。

  それを受け取った瞬間、ふわりと漂うゼノの香りがメロンの鼻腔を駆け抜けた。

  ムスクとアンバーが混ざり合ったような、甘くスパイシーな深み。そして、成熟した雄の獣のみが持つ、馬と豹が溶け合った濃厚な獣臭——

  目の前の男が漂わせるフェロモンの重みにメロンは動揺し、一瞬呼吸を忘れるほどに鼓動を乱す。

  「…お夕食はまだでしょう。お部屋にお料理を運ばせます」

  メロンは微かに声を震わせながらも、奥ゆかしく、長い睫毛を伏せて対応する。

  出来立ての懐石が運ばれていく。

  総支配人自らが、海の品と山の品を一つずつ説明し、完璧な宴が演出された。やがて「あとはよろしく」と、ヒツジはメロンに目配せし、静かに部屋を退室した。

  静寂が戻った室内で、メロンは地酒の瓶を手に取ってゼノの傍へ近づいた。

  「君は飲まないのかい、メロン君」

  「恐れ入ります、私は職務中ですので…」

  メロンは失礼のないよう、柔らかい声で断る。生まれつき味覚を持たない自分にとって、酒はただ内臓を焼くだけの毒であり、耐性のない身体はすぐに酔いが回ってしまうからだ。

  「そうか、では遠慮なく」

  ゼノはお猪口を手に取ると、銘酒をゆっくりと味わうように口へ含んだ。

  「遅い時間に付き合ってもらって申し訳ないね。大臣との会合が長引いてしまって」

  「とんでもございません。当館が近くにございましたのは、何よりの幸いでございます。今晩はどうか、お疲れを癒やしてください」

  気の利いた言葉をにっこりと目を細めて返すメロン。

  「メロン君は、ヤフヤの秘書だったかな? アイツは頑固で、人使いも荒くて大変だろう」

  ゼノは器を静かにテーブルに置きながら、メロンに目をやって探るように尋ねる。

  ——ゼノとヤフヤは同大学の出身であり、かつて政経サークルで先輩後輩の間柄だった。二匹とも頂点に抜きん出ようとする強烈な野心の持ち主という共通点はあるが、ヤフヤが社会的正義に殉じる熱血漢であるのに対し、ゼノは合理主義者で冷徹という対極の男だった。

  「そんなことはございません。少しだけ不満を申し上げるならば…社長は、スケジュール帳の余白を見るのがお嫌いなことくらいでしょうか」

  杓子定規でありながらも、ユーモアを交えたそつがない返答。

  その後も、世界情勢や昨今の経済界の動向について高度な会話が交わされるが、メロンが適格に意見を述べるとゼノは感心したように目を細めた。

  「まったく、ヤフヤ”先輩”には優秀すぎる秘書がいて羨ましい限りだ」

  含みのある言い方で、ゼノは不敵に笑う。

  「光栄でございます。おつぎいたしますね」

  優雅に微笑みを返し、メロンは再び酒瓶を手に取った。しなやかな指を添え、ゆっくりとゼノへ酒を注ごうとした、その時。

  「もういいよ」

  ゼノの無骨な、黒いかぎ爪を持つ指がメロンの手首にそっと触れ、それを制した。

  「…!」

  メロンの身体がビクリと硬直する。

  それを悟られないよう、息を止めてゆっくりと手を引いたが、皮膚に残るゼノの指の熱にゴクリと生唾を飲み込んだ。

  「——お食事は、お口に合いましたでしょうか」

  動揺を隠すようにメロンが尋ねる。

  「ああ、素晴らしいよ。君のように…よく教育されている」

  ゼノは食事ではなく、メロンを舐めるようにじっくりと見つめている。

  メロンは微笑みを絶やさず目を伏せていたが、直視せずとも、自分を切り裂くような鋭い視線が肌に突き刺さるのを感じていた。

  マスクの下の牙、シャツの下のタトゥー…そしてその奥に拡がる斑紋。隠している全てが、この男の前ではすでに暴かれているのではないか。

  ドクドクと心臓が脈打つのを感じる。

  (この男の隣に、これ以上いてはいけない――)

  「当館の自慢は、何と言っても天然の露天風呂でございます。どうぞごゆっくり、お楽しみくださいませ。それでは私はこれにて、失礼いたします」

  深々と一礼し、身を引こうと立ち上がったメロンの背に、低い声が突き刺さった。

  「待て」

  ピクリ、とガゼルの両耳が止まる。

  「実はこのところ、右腕の調子がおかしくてね。ハエどもを少し手荒く掃除したからか…誰か、背中を流してくれると嬉しいんだが」

  政界の闇を感じさせる不穏な告白。

  メロンはすぐさまにっこりと微笑み返した。

  「さようにございますか。では、手配の効く者を用意いたしましょう」

  「いや」

  ゼノはゆっくりと立ち上がると、メロンに巨大な影を落とすようににじり寄った。

  スッと、メロンの頭上に伸びるガゼルの角に、その黒いかぎ爪を沿わせる。

  「今晩は…御社の優秀な秘書さんにお願いしようか」

  鬣の間から揺らめく真金色の瞳が、メロンの目を真っ直ぐに捉える。

  「…!!」

  その圧に見開かれたメロンの瞳孔が急激に開き、二匹の”豹の瞳”が重なり合った。

  ゼノの鋭く絞られた瞳孔から放たれるプレッシャーが、メロンの足を畳へ縫い付けるように重くのしかかる。

  裏社会をも統べるその権力の前に、一秘書に過ぎないメロンが断るなど、できるはずもなかった。

  「…私でよろしければ、お手伝いいたします」

  メロンは咄嗟に目を伏せて言葉を返す。

  ゼノの口角が、満足げに吊り上がる。メロンの心臓は激しく波打ち、一向に収まる気配がなかった。

  *〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*

  湯けむりが幻想的に立ち込める露天風呂——。

  身体を木桶で流していたゼノの元へ、メロンは衣服を身にまとったまま「失礼します」と足を踏み入れた。

  極力ゼノを直視しないよう、顔を伏せて傍まで近づく。

  「君も後で入ればいいじゃないか。服を着たままでは濡れてしまうよ」

  ゼノが可笑しそうに喉を低く鳴らす。

  「そういうわけにはまいりません、私はあくまでお背中を流すために…」

  言葉を濁していたメロンの視界に、ゼノの肉体がおのずと飛び込んできた。

  腰に白いタオルを一枚巻いたゼノの身体。

  それは、馬の強靭な骨格と、闇を駆ける豹のしなやかな筋肉の躍動が融合した究極の肉体美。

  そして、その肌の上を這うように覆う、おぞましくも美しい銀色の豹紋。

  盛り上がった広背筋には、その背を深々と抉り取った赤黒い古傷が縦断しており、裏社会での凄絶な修羅場を物語っていた。

  「……!」

  見てはいけないものを目にしてしまったようで、メロンはフイと顔を背けた。

  「どこでこんな傷を、と思うだろう?」

  ゼノはゆっくりとメロンに近づくと、その濡れた手でメロンの肩にそっと触れた。

  「他人に見せられないものは、誰にでも一つや二つ…あるものだ。君もだろう? メロン君」

  「え…?」

  (ヤフヤに俺のことを聞いているのか...?いや、それはあり得ない)

  「気にしなくていい。私の前では、隠す必要なんてないんだよ」

  ゼノの黄金の瞳がメロンを射し、絶対的な命令を言い渡す。

  メロンの皮膚の下に眠る豹の血が、ゼノの瞳孔に呼び起こされるように激しく脈打つ——。メロンは自らの意思が溶けていくような感覚に陥った。

  これ以上、この男の前で偽りのガゼルを演じ続けることは不可能だった。

  「……失礼します」

  メロンはゼノに背を向け、少し離れた場所で服を脱ぐ。一糸纏わぬ姿となったメロンは、タオルを巻いて俯きながらゼノの一歩後ろへ近寄った。

  ゼノはあえてメロンを見ずに、静かに前を向いている。

  メロンは無言のままシャワーを出し、自らの手のひらで湯の温度を確かめると、意を決したようにゼノの硬く盛り上がった背にそっと手を添え、背中を流し始めた。

  恐る恐る、古傷の輪郭の上を、丁寧になぞるようにして湯を滑らせていく。

  ゼノの銀紋が、逞しい筋肉の上で湯を浴びてうねる。

  メロンは自身に流れる豹の血が、熱く騒いでいるのを感じていた。

  「すまないね」

  ゼノが低く呟く。

  「湯をいただこう」

  ゼノはゆっくりと立ち上がると露天風呂へ身を沈めた。湯船に深く浸かると、気持ちよさそうに鼻を鳴らす。

  「ああ…素晴らしい湯だ。身体の芯まで解きほぐされるようだね」

  湯けむりの中で、銀紋が妖しく揺らめく。

  メロンは内心の動揺が気づかれないように視線を泳がせながら、必死に会話を繋いだ。

  「当館の泉質はアルカリ性単純温泉でございまして……疲労回復や、神経痛に高い効能がございます…」

  その時、夜風がヒュゥと吹き抜け、メロンの白い肌をなぞった。

  「っくしゅん…!」

  メロンは小さくくしゃみをして、細い肩を震わせた。

  「君も遠慮せずに入ればいい」とゼノが湯の中から促す。

  「いえ、私は外でお待ちして…」

  メロンが断ろうとした瞬間、ゼノがザバァと音を立てて湯船から上がってきた。メロンの背後に腰を下ろすと、温かい湯をメロンの冷えた肩へとそっと注ぎ、大きな掌で背中を撫でた。

  「!!」

  メロンの身体が跳ねる。

  「……美しい模様だな」

  ゼノの低い声が耳元に響く。

  「あ…」

  節くれだった太い指先が、甜瓜の葉のタトゥーから覗く斑紋をねっとりとなぞりながら、メロンの背中を辿っていく。

  (この状況、ヤフヤにどう説明すれば…)

  脳裏の一角でそんな焦燥がよぎるが、指先から伝わる熱にゾクリとし、思考が停止してしまう。

  ゼノは指を離すと、石けんを泡立ててその泡をメロンの華奢な肩へと乗せた。

  「せ、先生、大丈夫ですからっ!」

  メロンが慌てて離れようとするが、ゼノの強靭な左手はメロンの細い腰をグッと引き寄せ、風呂椅子に固定した。肉厚な掌から伝わる圧に、ドキリと心臓が跳ねる。

  「疲れを取るのが、この温泉の最大の魅力なんだろう?」

  ゼノはメロンの言葉を借りるように耳元で囁くと、泡にまみれた両手で、メロンの肩から胸元へ――そして下腹部へと手を滑らせていく。

  「あっ…ハァッ……!」

  緊張で言葉が出ないメロンの秘茎へ、ゼノの手が潜り込む。その大きな掌は、メロンを優しく、かつねっとりとしごき始めた。ぬめる泡の感触が、メロンの皮膚の感覚を強制的に研ぎ澄ましていく。

  「あの…っ、う、腕は、痛まないんです、か…?」

  次第に強まる刺激に声を震わせながらメロンが尋ねると、ゼノはメロンの首筋を優しく噛むようにして笑った。

  「すっかり良くなったよ。君が言う通り、ここの温泉の効能は素晴らしいな?」

  「んぅ…っそ、それは、有難き…っ!」

  グチュグチュグチュッ!

  ゼノが硬くなり始めていた昂ぶりを、容赦なくしごき上げる。

  「あっ、ひあぁっ!」

  (ああっ、ダメだ…耐えろ...!)

  しかし、我慢すればするほど、逃げ場のない快感と熱が下腹部にドクドクと溜まっていく。

  高圧的な権力の前に、自身が翻弄される屈辱とそれを上回る快楽が、メロンを高みへと追い上げる。

  (んん…クソッ…!あぁッ!!)

  必死に奥歯を噛み締めて腰を浮かせようとするが、ゼノの腕力に押さえつけられ一寸の逃亡も叶わない。ついに、溜め込まれた熱が疼き狂い、メロンの身体は弓なりに反り返って泡の中に熱い白濁が弾け飛んだ。

  「ご、ごめんなさい…っ! 職務中、なのに……っ」

  激しい喘ぎの中で、メロンは風呂の熱気と屈辱から、恥じ入るように顔を赤くして謝罪した。

  ゼノはその姿に愉悦に満ちた表情でメロンを見つめる。

  「優秀な秘書君に、『おもてなし』をしてあげよう」

  ゼノは余韻に震えるメロンを軽々と抱き上げると、湯船に足を踏み入れた。

  メロンの胸を端に預けて四つん這いの姿勢にさせると、その長い尻尾を根元からグイと掴み上げる。

  「ひっ…!」

  無防備に晒された窄まりへ、ゼノの太い指がジュブ…と湯を巻き込みながら侵入してきた。

  「あぁッ!!」

  射精したばかりで感度が増したメロンの内壁は、指一本の刺激だけで激しく痙攣し、跳ね上がるような衝撃が背中を駆け抜ける。

  「この温泉の効能はなんだったかな?」

  ゼノは嗜虐的な悦に目を細め、わざとらしく尋ねた。

  「え、あ…っ、はい…っンンァッ…!」

  快感に腰が浮いてしまう。

  「忘れたのか?」

  内奥でいきなりグリンと指が掻き回された。

  「ひゃああッ! はいっ、と、当館の泉質は、アルカリ性単純温泉、で……」

  混乱する頭を必死に働かせ、メロンは掠れた声で言葉を手繰る。しかし、ゼノの指はその奥を小突き、卑猥な律動を開始した。

  「んぁッ♡、お湯、がッ…、肌に馴染んでっ、トロトロ、と、っな、滑らかに、してッ……ンンぅ♡」

  「こんな時まで、仕事熱心だねぇ君は…」

  ゼノはクスクスと低く喉を鳴らし、取り繕おうとするメロンの健気な理性を、指一本で嘲笑うように蹂躙していく。

  「ほう、トロトロ、か。君のここも、お湯に負けないくらいトロトロに蕩けているよ?」

  「あッ…ちが、います!私はっ…泉質のご説明、をッ…ひゃああぁッ♡」

  掻き回されるたび、分泌された愛液がぐちゅ…ぐちゅりと淫らな水音を立ててメロンの中から溢れ出す。

  湯けむりの中で身体は赤く火照り、耳は狂ったようにピクピクと震えている。

  (アッ、くる……っ!!)

  ゼノの指でアナルがビクビクと強く引き攣り始めた、その時。

  「あぁッ…!ァ…!!」

  達する、と思った瞬間に、ゼノの指が引き抜かれた。

  「…んんぅ...!」

  突然の焦らしに、メロンの身体が未遂の熱に大きく震える。思わず、潤んだ瞳をすがるように背後へと向けると、ゼノは自身の唇を大きく舐めて言った。

  「どうにも、喉が渇くな」

  「あっ……お、お飲み物を、すぐに用意します…っ」

  喘ぎながらも、メロンは震える膝を踏ん張ってなんとか湯船から立ち上がった。

  ゼノはその尻尾を再度ぐいと引っ張る。

  「その前に、身体を拭いてもらおうか?」

  「はっ…はい」

  メロンは厚手の白いタオルを用意し、少しつま先立ちになりながらその巨躯の水滴を拭っていく。

  しかし、懸命に腕を動かすたび、アナルを弄られて再び怒張した己の陰茎が、タオルに擦れて感じてしまう。

  「……っ、ふあ、ぁんっ」

  腰をくねらせて我慢しようとするが、敏感になった先端への摩擦に、どうしても甘い喘ぎが漏れてしまう。ゼノはそんなメロンの無様な抵抗を上からいやらしく見下ろして愉しんでいた。

  そのねっとりとした視線に、顔が赤く熟れていくメロン。自身の高いプライドが砕かれていく屈辱と恥じらいで、目にはうっすらと涙が溜まっている。

  拭き終え、ようやく解放されると思い、メロンは脱ぎ捨てていた自分の服へ手を伸ばした。

  (早くシャツを着て、この視線から逃れたい――)

  そう思った瞬間、ゼノの指先が、メロンの角の根元を羽毛をなぞるように優しく愛撫した。

  「部屋着は、どこにあるのかな?君も着るといい」

  「あ、...っすぐにお持ちします」

  メロンは慌てて衣装棚から浴衣を用意した。先にゼノの太い腕をうやうやしく腕通し、帯を丁寧に結び上げる。

  その後、ゼノから少し距離を置き、メロンは下着を身につけると素早く浴衣を羽織って前を合わせた。

  「下着は、いらないだろう」

  背後から、音もなく忍び寄ったゼノの低音が耳元に響く。

  「…!」

  振り返る間もなく、浴衣の裾が無造作に捲り上げられる。ゼノの大きな掌がメロンの白い尻を撫でるように滑り、せっかく身につけた下着は、抵抗を許さぬ力でゆっくりと引きずり下ろされた。

  あまりの強引さと、布一枚を隔てたゼノの凶暴な気配に、メロンの心臓はさらに激しく高鳴り顔は耳の先まで赤く染まっていく。

  「この土地の、美味い焼酎はあるかな?」

  [uploadedimage:24723703]

  芋焼酎のボトルとお湯割り用の器を、メロンは震える手で座卓の上に用意した。

  下着を奪われたまま、浴衣の裾を気にして小さく正座し、ゼノが部屋に戻ってくるのを待つ。

  やがて部屋の襖が開き、ゼノが悠然と入ってきた。

  「地元の銘柄でございます。ぜひお湯割りで、お召し上がりください…」

  メロンが差し出した器をゼノは受け取ると、中身を飲むことなくテーブルの端にカツンと置いた。

  「君の『器』でいただこうか」

  「…え?」

  メロンが呆然と声を漏らした瞬間、ゼノの巨躯が覆いかぶさり、メロンは畳の上へと勢いよく組み伏せられた。ゼノの手がメロンの太腿を掴み、浴衣の裾を胸元まで乱暴に捲り上げる。一瞬にして晒された無防備な股間に、メロンは羞恥で目を瞑った。

  「...!!」

  「脚を閉じたまえ」

  ゼノの威圧的な命令に逆らえず、メロンは困惑しながら両の大腿をぴったりと合わせた。

  緊張で鼓動が激しく早まる。

  ゼノは焼酎のボトルを傾けると、閉じられた太腿の間にできた細い溝に向けて、透明な液体をドプドプと注ぎ込んだ。

  「あぁっ!!」

  アルコールの感触が、敏感な内腿の皮膚を刺す。ゼノは間髪入れず、その溝へ頭をうずめると音を立てて舐め回し始めた。

  「ジュ、ジュウウッ、ジュルルッ…!」

  「い、いやぁっ//! ぁ、ひゃあ、ぁんッ…///!」

  強い羞恥に涙を溢れさせ、腰をよじるメロン。

  ザラついた猛獣の舌が、焼酎を巻き取りながらメロンの秘部を執拗に刺激する。畳を掻きむしり、メロンは声を上げて悶絶した。

  ゼノは顔を上げると、メロンの顎を強引に掴んでこじ開け、口内に含んだその熱い液体を流し込んだ。

  「ン~~~ッ!!! ゲホッ、…ッ!」

  むせ返りながらも、強烈なアルコールの熱さがメロンの喉を焼くようにして食道を落ちていく。

  脳が酒に冒され、視界がぐにゃりと歪み始める。

  ゼノはメロンを腹ばいにひっくり返すと、尻が上に突き出るように固定し、テーブルの上から烏龍茶の空き瓶を掴み取った。ヌチッ…と窄まりを指でこじ開けると、メロンが拒絶する間もなく、瓶をぬめる愛液が垂れるそこへと容赦なく突き立てた。

  ズブブッ!

  「ああッ…!?」

  ゼノはメロンの浴衣の帯をほどき、その細い手首を背後に回してグッときつく縛り上げる。

  「先生ッ…!やっ、やめてください!」

  メロンが涙を流して必死に抵抗しようとすると、ゼノは立ち上がり、馬の硬く重い脚を伸ばしてメロンの頭を強く踏みつけた。

  「グフゥッ!!」

  顔面を畳の床に強く擦りつけられ、メロンの視界が歪む。

  「誰に向かって口を利いている」

  「…!!ゼ、ゼノ様っ、お、お許し、ください…」

  恐怖に怯えながら名前を呼ぶメロンを見て、ゼノは満足げに喉を鳴らした。

  ゼノは座椅子へドカッと腰を下ろすと、自身の浴衣を割り開き、重厚な質量を露わにした。

  「では、次は君に”ご奉仕”してもらおうか」

  メロンの角を両手で荒々しく掴み上げると、自身の股間へ無理やり引き寄せ馬の猛りを強引に口へねじ込んだ。

  「ん”む…ッ!!」

  角への激痛と、突如口内に突き入れられた圧倒的な質量にメロンの眼球が裏返りかける。

  馬の巨大なペニスは口に収まりきらず、喉の奥を直接突き上げられ、酸欠と強烈な嘔吐感がメロンを襲う。

  しかし、ゼノの放つ凶暴なフェロモンに、メロンの血は異常なほどに昂り、もはや興奮を抑えきれなくなっていた。

  「ア"ッ!♡ン"ン"!!」

  メロンは焦らされ続けたアナルを押し上げる瓶の圧迫感に耐えかね、自ら尻を床に押し付け始めた。瓶が浅く出入りして粘膜を擦り上げる。その摩擦がたまらなく気持ちよく、メロンはゼノの口内へのサディスティックな蹂躙に陶酔しながらも、激しく腰をくねらせた。

  「ン”ァ”ッ♡…ン”ホ”ッ!」

  フェラを強いられながらも、自ら淫らに腰を振るその肢体は、動物の本能を隠しきれない。

  「秘書の仮面が剥がれているぞ、メロン。クッ…良い喉だな…」

  ゼノは荒い鼻息をメロンの角に吹き付けながら、その細い首をさらに強く引き寄せ、喉の最奥へと力任せに突き入れた。

  「ン"ググゥゥ!!!♡♡」

  激しい酸欠にメロンの四肢が艶めかしくビクビクと痙攣し、濡れた瞳孔が縦一閃に絞り込まれる。

  その姿を見下ろすゼノの脳内に、嗜虐的な悦びが爆発する。自分と同じ豹の血を持つ獣が、自分のモノを咥えて涙を流している——その極上の屈服が、ゼノの猛りを破裂しそうなほど熱く硬化させていった。

  「ンンンッ!オ” オ”ォ…!!」

  限界に達したゼノが野蛮な咆哮を上げる。

  ドブチュウウッ!!!

  激しいピストンと共に、メロンの顔面、そして口内へ濃厚な白濁が勢いよくぶちまけられた。

  「ッハァ、、ああッ…♡」

  頭が朦朧とするメロン。後ろの秘部からは瓶を押し出すように愛液が垂れ続け、畳に卑猥なしみができている。

  「フフ…瓶は美味しいかい?宿の畳をこんなに汚すなんて。随分と悪い子だなぁ、メロン?」

  「ああぁ♡も…申し訳ありません…っ♡」

  口から大量の精液を垂らしたまま、宙を泳ぐ蕩けた目で咄嗟にあやまるメロン。

  「その利口な口に見合うお仕置きをくれてやろう」

  ゼノはメロンの手首の縛りを解くことなく、アナルから瓶を乱暴に引き抜くと、背後に回ってメロンの腰を立たせた。

  四つん這いにさせられたメロンの背中――そこには、陶器のように白い肌に施された甜瓜のタトゥー、豹の血の証である斑紋…そしてヤフヤにつけられたマーキングのような生々しい歯形とキスマークが散っている。エロティックとサディスティックが混在する背徳の毒のような背中は、ゼノの獣性を強烈に魅了した。

  「……美しいな、メロン。この背中、剥ぎ取って部屋に飾りたいくらいだ」

  その言葉が冗談とも本気とも分からず、メロンの背筋に戦慄が走る。——しかし、恐怖と同時にメロンの胸の奥では“この覇者たる雄豹の混血になら、本当に剥ぎ取られて骨の髄まで喰い尽くされてもいい…”という感情がどろりと巣食い始めていた。

  ゼノはメロンの背中をなぶるように大きく一舐めすると、自身の猛りを開墾された窄まりへとあてがった。

  ズプ…

  「っ、あ…ぁん、あ゙っ…!♡」

  散々焦らされたそこの感度は限界に達しており、浅い挿入ですらメロンは快感で気が飛びそうになる。

  ゼノはその巨大な質量をやすやすと飲み込んでいくメロンの内壁の柔軟さに、笑みを深めた。

  「ふむ、こちらも随分とよく教育されているな」

  早くも気絶しそうになるメロンを嘲笑うように、ゼノはわざと入り口でねっとりと律動を繰り返す。

  「あっ♡ あぁっ…!♡ こ、これ以上はっ、いけませんゼノ様…っ!」

  「何がいけないんだい? これは日頃、会社のために頑張っている優秀なメロン君への、俺からの特別な『チップ』だよ」

  「チ、チップ…?んん…ッ♡♡!!」

  これ以上醜態を晒すわけにはいかない。メロンは甘い痺れに震えながらシーツに顔を伏せ、奥歯を噛み締めて必死に快感に耐えようとした。

  「そんなに我慢しなくてもいいんだぞ?”君の先生”は今、フランスに出張中だしな」

  ハハッ、とゼノ酷薄な嘲笑に喉を鳴らす。ヤフヤがビースター連盟の国際会議のために、遥か遠いフランスの地へと発っているスケジュールなど政界を収めるゼノにとっては周知の事実だった。

  「アイツの目が届かないところで、別の馬のモノに鳴かされるのは、どんな気分かな?」

  ゼノは浅い抜き差しを繰り返しながら、執拗にメロンの精神をも追い詰めていく。

  「あぁんっ!…それはぁっ♡…んん…っ♡!」

  しばらく続けられる、生殺しの律動。

  (もっと…...もっと奥に、欲しいっ……!)

  さんざん焦らされ続けた窄まりは、これ以上の蹂躙を求め、ゼノのペニスをせがむように貪欲にひくついている。

  だが、メロンが自ら腰を揺らし始めたその瞬間、ゼノはぴたりと動きを止めた。

  「……ッ!?」

  刺激を奪われ、メロンの身体が未遂の熱にガタガタと震える。メロンはたまらず後ろを振り返り、涙を溜めた瞳でゼノに訴えかけた。

  「ふむ…」

  ゼノはわざとらしく自分の指を顎に添え、もったいぶるように考え込む仕草をみせる。

  その後、メロンの顎を大きな掌でガシリと掴むと、自らの方へグイと向けさせた。

  「何が欲しいのかな? そのお利巧なお口で、ちゃんと言ってみてごらん」

  「え…っと、それは……」

  戸惑い、顔を赤らめるメロン。そんなメロンの羞恥を煽るように、ゼノは真金色の瞳を妖しく細めた。

  「う〜ん、そうだな。メロン君のそのお口から……『おチンポ』なんてかわいい言葉が聞きたいなぁ?」

  「えっ、あっ…!//」

  メロンが恥辱に言葉に詰まり、唇を震わせた瞬間――ゼノは凶暴なモノを最奥まで一気に突き立てた。

  「あ”あ”あ”ッッ♡♡!!」

  不意打ちの激しい一突きに、内臓が押し潰されるような衝撃と、全身の毛が総立ちになるほどの甘い痺れがメロンの神経を脳髄までビリビリと突き走る。

  「はぁっ!!…お、おチンポ…っ!ゼノ様のおち、チンポを…くださいっ!♡」

  完全に理性を溶かされたメロンは、涙を流しながら、自らその卑しい言葉を口にして王者を懇願した。

  「どこに欲しいのかな?」

  ゼノはニヤニヤと目を歪めると、メロンの細い尻尾の付け根を、太く無骨な指で強くグリグリと指圧した。

  その刺激に連動するように、裏側の肉壁が狂ったようにビクビクと熱く疼く。

  「ふあぁぁッ♡わ、わたくしめの、いやらしい[[rb:肉壁 > おまんこ]]に…ゼノ様のおチンポをぶち込んでくださいっ…!」

  「フッ……」

  メロンのプライドを完全にへし折り、極上のメス声を上げさせたゼノは、満足げに鼻で笑うとその最奥へ向けて凶暴な肉棒を勢いよくぶち込んだ。

  ズブズブズブッ!!

  「ッグア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッ!!!♡♡」

  規格外の太さに内壁の肉が限界まで押し広げられ、メロンは白眼を剥いてのけ反った。手首の紐が肉に食い込み、あまりの衝撃に手足の指先が激しく痙攣する。

  「ふむ…流石はガゼルの身体。この柔らかさ…見込み通りだな」

  ゼノはニヤリと愉悦をに滲ませながら、ズチュッ ズチュッ…と肉の擦れる音をわざと響かせるようにメロンを突き上げる。焦らしの極限にいたメロンの肉体は、与えられた至高の快感に抗う術もなく、その肉壁は歓喜を上げるようにゼノのペニスへとしがみつき、悦びに震えながら締め付けた。

  その結合部を中心に、豹の血を引く二匹の肉体が激しく震える——。

  ゼノの腹部でギラギラと猛る銀色の斑紋、

  そして興奮によって引き締められ、波打つメロンの茶褐色の斑紋。

  互いの内に秘める豹の血脈が極限に向けて高まっていくにつれ、その文様はまるで生きもののように蠢き、結合部へ寄り添い、溶けるように求め合う。

  二つの斑紋が織りなす美しい光景に、ゼノは「……あぁ、実にいい……」とうっとりとした至高の陶酔を漏らした。

  その陶酔の直後、ゼノの瞳に冷酷な苛立ちが宿る。

  「…この美しさが、あの四角四面のヤフヤに分かるのか?なぜお前は豹の牙と血を隠す?アイツはお前をガゼルとして上手く使っているつもりだろうが…ハーフのお前に眠るこの極上の獣性を理解していない。実につまらん男だッ…!!」

  純血であり、光を浴びて絶対的な正義に生きる馬への激しい嫌悪。

  ゼノはヤフヤがメロンの左肩に残した”馬の歯形”を見つめると、そこに重ね合わせるようにして豹の鋭い牙で深く噛みついた。

  ガリィッッ!!

  「うあ゙あ゙あ゙あ゙あ!!! 痛いッ!!」

  メロンは涙を流して泣き叫ぶ。しかし、ゼノはすぐには牙を離そうとしない。鋭く太い牙が皮膚を裂き、肉の奥深くまで食い込んでいく。

  鮮血がドクドクと溢れ、メロンの背中が赤く染められる。

  ようやくゼノが牙を離した時、メロンは痛みと恐怖でガタガタと激しく震え落ちた。

  ゼノは血のついた牙を大きな舌でベロリと舐めながら、瞳孔を細め、クックッ…と冷酷に笑いメロンを見下ろす。

  血の匂いに煽られたのか、さらに勢いを増したゼノの蹂躙が再開される。

  しなやかで獰猛な豹の速度と、馬の圧倒的な打撃力がメロンの最奥をガツガツと攻め上げていく。

  ミリミリ…とメロンの骨格が不穏な悲鳴を上げる。

  その暴威に、魂まで喰われそうな感覚に自分を失いそうになるメロン。

  「う”う”ッ♡…やめてぇっ!!」

  「やめて、じゃないだろう?」

  「あ゙ッ…! イイ、イイです……!! ゼノ様ぁ、あ゙あ゙ぁッ!!!♡♡♡」

  ゴチュッ ゴチュッ ゴチュッ!!

  突き上げられるたびに悲鳴のような喘ぎが部屋に響き渡る。メロンはゼノが繰り出す狂暴な肉の打撃に身を委ねるしかない。――しかし、内壁を抉られるたびに痛覚が甘みを帯び、メロンは恐怖をはるかに越える快楽が、確実に己を侵食していくのを感じていた。

  「ンア”ァ!!♡…アン”ッ!♡アン”ッ!♡」

  「メロン…お前のこの肉に、豹の牙と蜜をどっぷりと注ぎ込んでやろう。もう馬のモノだけでは物足りなくなるだろう…フハハハハ!!」

  喉奥からどす黒い笑い声を響かせ、嘲笑うように暴力的な速度でピストンを繰り出す。

  「ア”ァッ...!!♡」

  ゼノが放つ王者のカリスマはメロンの防衛本能を麻痺させ、理性を繋ぐ鎖はぷつりと千切れ飛んだ。

  同じ血を引くハーフの、その頂点に君臨する男に喰らい尽くされる快感――。

  (あぁ、俺をもっと…もっとグチャグチャにして…!)

  「グァアアッ!…ガルルルッ!♡」

  メロンの瞳孔はかっ開き、光を失い濁り狂っている。口端から白濁液を溢れさせ、漏れ出る声は野生を暴かれた豹の鳴き声だった。

  「ガア”ア”ァッ!♡ゼノォッ♡…ア”ァ!」

  「フフフ…実に愛らしい。ヤフヤの飼い犬が俺の下でこんなに良い声で鳴くとはな。あのアホ面に見せてやりたいよ...」

  満足気に鼻を鳴らし、ゼノはメロンの角を乱暴に揺らしながら、内壁を味わい尽くすようにねっとりと腰を回した。

  メロンはこの雄豹の所有物になれた歓喜に、全身をガタガタと震わせている。

  「アァァッ♡…もっと、ゼノ…!ア”ァ!!」

  その激しい異形同士の睦み合いは、メロンが痛みと快感で完全に失神するまで続けられた——。

  *〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*

  翌朝。

  部屋を焦がしていた熱は引き、和室には朝の澄んだ光が差し込んでいた。

  メロンがゆっくりと目を覚ますと、隣にゼノの姿はなかった。

  「……ッ!」

  起き上がろうとした瞬間、全身を突き刺すような激しい激痛が走る。

  首筋の噛み跡は固まっていたが、アナルは熱を持ってズキズキと脈打っていた。身体中が悲鳴を上げている。

  ふと、障子の向こうの庭園から、ザバァと静かに湯を割る水音が聞こえた。

  ゼノはすでに起きて、朝の露天風呂に入っているようだ。

  (朝食が運ばれてくる前に、ここを出ねば…)

  秘書としての理性をかろうじて奮い立たせ、メロンは這うようにして落ちていた浴衣を羽織ると、結び目を手早く締める。

  そして身を潜めるようにして、静かにそのスイートルームを後にした。

  数時間後、宿の玄関前にはスタッフ全員が整列し、仰々しいお見送りの体制が整えられていた。

  ヒツジの支配人の隣で、メロンもまた、一点の曇りもない完璧な社長秘書の仮面を被り、深々と頭を下げてゼノが来るのを待つ。

  やがて、エントランスの奥からゼノが悠然と現れる。

  彼は並び立つスタッフたちの横を、大物政治家らしい堂々とした足取りで歩を進める。

  メロンの方には一瞬たりとも見向きもせず、まるで昨夜の狂暴な睦み合いなど何もなかったかのようにその隣を通り過ぎていった。

  高級車のドアが閉まり、静かに車寄せを離れていく。

  取り残されたエントランスには、ゼノの濃厚な残り香が漂っていた。

  「……ッ」

  その香りが鼻孔からメロンの体内に侵入した瞬間、メロンの布に隠された昨夜の傷が、ビクリと燃えるような甘い熱を持つ。

  冷徹な暴君が仕掛けた、抗いがたい底なしの罠。

  メロンは目を伏せたまま、身体に刻まれた蜜毒の残響に囚われていた――。

  ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

  作者の勝手なオリキャラ×メロンにお付き合いいただきありがとうございます(感涙)

  果たして需要があるのか分からぬまま、次々とわたくしめの性癖を駄文にしてpixivに放出しておりますが...

  ふと思いつきで作った『社長ヤフヤと秘書メロン』が大分気に入りまして(知らんがな)

  しかし、当のヤフヤは1ミリも登場しないままゼノにメロンが寝取られているという状況になってしまいました(笑)

  次回作、

  ①ゼノがヤフヤに無断でメロンを借り、肉食獣の大物政治家たちの前で破廉恥なことをさせる(ラストでヤフヤ登場)

  ②ヤフヤ×メロン お仕置きせっくす

  どっちかにしようと思っています。

  もしも・・・もしも!希望がある方は教えてくださいまし。

  1人でもいらっしゃったら書きます(笑)

  _φ(・_・

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