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※注意
・ケモナーが書いた小説なので人間が出ない
・小説初書きの素人が書いた小説
・神話、伝承はゲームやwikiで齧った程度のにわか
・ありきたり、厨二臭い設定
・大量のパロ、オマージュ(特に東方project、呪術廻戦要素多め)
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玲「多い……ここ最近明らかに多いぞ。」
ジャラジャラジャラと、床に落ちた割れた食器を片付けながら、少年はボヤいている。
彼の名前は魂響 玲(たまゆら れい)、紫の毛色をした、角の生えた狐のような外見をしたケモノだ。
彼は今現在東京の郊外にある神社に住んでおり、ここらでは強力な霊能力者として有名人なのだが、玲……いや、皆は今とある怪奇現象に悩まされている。
玲「たった1週間で地震が6回……いくら1回1回が弱いからといって流石に多すぎる……何かおかしいぞ。」
そう、今日本は各地で微弱地震が頻発しており、その原因は解明されておらず、ニュースやSNSでもてんやわんやという状態なのだ。
いつ地震が激化してしまうかわからないため、皆迂闊に外出が出来ず、困り果てている。
玲「流石にここまで地震が頻発するとなると普通の自然現象とは考えにくいし、やっぱり怪異の仕業か、だけど……」
玲「範囲が広すぎる、このレベルだと神霊級の怪異か神のそのものが暴れてる可能性もあるし、一応神の国に確認しに行こうか。」
玲は集めた食器の破片を片付けて神社の本殿に足を運ぶ……だが
玲「しまった……今は神無月だから神はみんな出雲に出払ってるんだった……」
10月は神無月と呼ばれ、出雲に神が集まるとされているが、それは本物の神達も例外ではなく、縁結びや怪異退治に関して話し合っているのだ。
今の時期は神が留守になっているため、ヒトが神の国への立ち入るための許可を貰えない状態になっている。
玲「ここから普通に出雲に行くには10時間以上かかる……嫌だなぁ。」
玲「……能力を使って真っ直ぐ行くしかないか、霊力を放出するから怪異に狙われやすくなるけど仕方ない、準備してすぐに向かおう。」
玲は着物やお札、お祓い棒を用意して、着替えた後広い境内でひと息深呼吸した後、唱える。
『"麟鳳亀竜"
式鳳凰~鳳凰の翼~』
そして玲の背中から翼が生え、目にも止まらぬ早さで風を切り上空まで飛び立つ。
これが玲の持つ固有の能力"麟鳳亀竜"、中国神話に伝わる"四霊"をモチーフとした式神をその身に宿し、力を自分の物としたり自身から分離させて扱うことが出来る能力である。
玲はこの力で多彩な状況に対応出来るオールラウンダーな霊能力者であり、怪異退治に関しては妖怪からも神からも高く評価されていて、こう見えてかなりの実力者なのだ。
玲「鳳凰の能力を使ってると暖かいな……便利だから普段使い出来たら良かったんだけど。」
玲は自身に群がる大量の怪異を蹴散らしながら進む、霊能力者が発する霊力は怪異にとってはご馳走であり、霊能力者は怪異に襲われないよう普段から力を抑えるようにしているから、能力の普段使いはできないのだ。
そんな調子で出発から30分程経過した頃だろうか、出雲に向かって直進していると向こうにヒト影のようなものが見えた。
それは紺色の毛に巨大な一角を持つ、まさに鬼のような妖怪だ、肩には巨大な金槌のようなものを担いでいる。
玲「……?鬼?」
?「げげっ!こんな時に!?」
玲「あっ、見つかった。」
?「も〜、こんな時にも邪魔しよるんか!うちの邪魔してもそっちの業績は全く上がらんて何度も言うとるやろ!」
?「ま、そこらの妖怪がうちに勝とうなんて100年経っても無理やけどな!」
玲「誰かは知らないけど僕は妖怪じゃなくて霊能力者だよ、今急いでるから、邪魔しなかったら退治はしないでおくよ。」
?「そう言って後ろから刺すつもりやろ!2度は騙されへんからな!仏の顔は3度までやけど、鬼の顔は2度までや!」
?「けどうちも名乗るくらいのサービス精神はあるで」
積鬼「うちの名は槌蔵 積鬼(つちくら つみき)、泣く子も黙る都の鬼大工とはうちの事や!」
玲「そう、それで?退くの?退かないの?」
積鬼「最近は鬼でもないのに血の気が多い子ばっかやな、もちっと穏便にすませられへんのかね」
積鬼「でも鬼ヶ島から逃げ出したうちにも鬼としてのプライドくらいはある!言っとくけどうちは小手先でどうにかなるほど甘くないで!」
『"喜怒哀楽"
哀染め時雨・空乱の舞』
そう唱えた瞬間、藍色の光が空を彩り、そこから雨のように水の霊力弾が降り注ぐ!!
玲(いきなり来た、てっきり鬼だからパワーで来ると思ってたけど、"喜怒哀楽"ってことは文字通り喜怒哀楽の感情に合わせた自然現象を扱う能力か、精神干渉も行えるタイプのものだとしたら厄介だな)
『"麟鳳亀竜"
式霊亀~蓬莱結界~』
すると玲の背後から山を乗せた亀の像が現れ、玲に覆い被さるように体を丸める、そして積鬼が放った霊力弾のほとんどを受け切った。
玲「霊亀は蓬莱山を乗せ、多くの仙人を護った伝説の亀、並大抵の攻撃は通さないよ。」
積鬼「むぅ、今の技うちの技の中で最大級の物量を誇る奥義なんやけどそんな簡単に防ぐんか……」
積鬼「なら、こっちはどうや?さっきより刺激的やで!」
『"喜怒哀楽"
喜陽天・天道烈車、日車』
積鬼から眩い光が放たれたかと思えば、残光を残して視線の先から消える。
玲「次は光、物量がダメなら速度で潰そうって魂胆かな。」
玲(うん、やっぱり感情に対応した自然現象を扱う能力っぽいね、哀は水であとは憶測だけど怒は雷、楽は植物操作って所かな、それで今の喜は恐らく光、完全に同じとは言えないけど光速に近い速度で動ける、亜光速だから普通は目で追えないけど基礎が光なら……)
そう考えているうちに閃光と化した積鬼が玲に襲いかかる!……しかし
『"麟鳳亀竜"
式麒麟~雷縛~』
積鬼を玲は雷光で象られた鎖で捕縛する。
積鬼「嘘や……なんで今の速度を躱すどころか捕まえれるんや……」
玲「やっぱり基礎が光だからか直進しか出来ないね、曲がるには1度能力を解除するか自分以外の物質にぶつかって反射する必要があるからある程度予測できる、しかも発動中は質量が無くなるから攻撃を加える瞬間に解除するしかないし、解除したら減速するからそこを狙えば捕まえられる、強いけど思ったより制約が多いね。」
玲は少し得意気な顔をし、鼻で笑う。
積鬼(あの一瞬でここまで見抜いてたんか!?まずい!このままだと何も出来ないままやられてまう!というかさっきから能力で精神干渉してるのになんで効いてないんや!)
玲(精神干渉系の攻撃手段を持ってるかもしれないけど無駄だよ、最初から霊亀の能力で中和しながら戦ってるからね。)
一瞬の沈黙の後、積鬼は口を開く
積鬼「降参や……もうここから何も出来んし、電気で体中痛いから早う解放してくれや、その後は煮たり焼いたり以外で好きにしたらええ……」
玲「思ったより図太いな……別にいいけど、解く前に条件がある。」
積鬼「なんや?この状態で出来ることならええけど。」
一拍置いて玲は言う
玲「しばらく再起不能になるまで殴らせて?」
積鬼「へ?」
玲「いや、だって捕縛解いた途端襲われたりしたら嫌だし。」
積鬼「はぁ!?うちちゃんと「煮たり焼いたり以外」って言ったやろ!?」
玲「これは煮てもいないし焼いてもいない、だからセーフ。」
積鬼「そんなん屁理屈や!不正や!うち痛いのは嫌や!勘弁してや!鬼の目にも涙はあるんやーーー!!」
玲「うるさいなぁ、これでも喰らえ!」
ジタバタもがく積鬼を気にも止めず、玲はお祓い棒をフルスイングする、神速のお祓い棒は積鬼の頬に直撃し、会心の一撃を受けた積鬼は「ぐはァッ」と殴られた勢いのまま拘束を破り綺麗な弧を描くようにして吹き飛ぶ、ドンマイ、積鬼。
そして吹き飛び涙目になった積鬼を回収して、玲は情報収集をする。
積鬼「嘘やん……なんでこんな強いんや……」
玲「先に襲ってきたのはそっちでしょ、全く。」
はぁ……とため息をして玲は積鬼に質問をする。
玲「それで1つ聞きたいんだけど、今急いで神の国に行きたいんだけど、出雲までの近道とか瞬間移動みたいな手段があったりしない?」
積鬼「なんや出雲に行きたかったんか?てっきり同業者やと思うとったんやけど違うんか?」
玲「最初から違うって言ってたんだけど。」
積鬼「そりゃ悪いことしたなぁ、でも神の国に行くんやったら出雲やなくてもええんやないか?」
玲「今は神無月だから神がみんな出雲も行ってるから出雲以外の神社から神の国に行けなくなってるんだよ。」
積鬼「それくらいうちも知っとる、せやけど最近あった地震の影響でなぁ、神様らもみんな出雲に行ってるわけやないんや。」
玲「……?どういうこと?」
積鬼「地震の影響で奈良の法隆寺が倒壊したらしいんや、神様らや仏様らにとっても大事な建物やったから直すためにそこに力持ちな神様がぎょうさん集まっとるっちゅう話を最近聞いたんや、それでうちも稼ぎ時やと思てさっき奈良に急いでたんやけど……なんかもう今日はすぐに帰って休みたい気分や……」
積鬼「あっこれを教えたのはお前さんのためやないで!鬼の名誉のためや!」
玲「……そういえば奈良の方は特に地震が大きかったな……盲点だった!奈良も遠いけど出雲に比べたら近いしそっちから当ってみるか。」
玲「ありがとう、すぐに行ってみる!」
積鬼「なんかようわからんけど、野次馬をしに行った妖怪がぎょうさんおるで気をつけてなぁ〜」
第弐話はモチベがあれば書きます。
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