2月14日、それは僕、宮越洸司の全ての努力が試される日。学校中が既に3学期の終わりの雰囲気に包まれている中、僕はそんなことを尻目にこの日を楽しみにしていた。2月14日のバレンタインデー、僕は女の子にモテたい一心でこの一年、勉学よりも励んできた。
主に女子には紳士的の振る舞い、僕の黒猫の魅力を余すことなく振りまいたのだが……未だ僕に黄色い声援を聞いたことはない。
けど僕は落胆しない。きっと女子たちは見目麗しいこの僕に遠慮しているだけなんだ。僕に直接愛を伝えるのが恥ずかしいのなら、きっと別の形で僕に愛を伝えてくれるのだから!
「え、なにこれ……」
学校へ来て上履きに履き替えようとして僕の名前が書かれた下駄箱を開け、ふと古風な趣のある包みが落ちて来て、開けてみたのは一枚の白い布。それこそ縦に2m弱はある絹製の布。
贈り物用の包に入っていたのだからこれは間違いなく贈り物であって、バレンタインの日に僕の下駄箱に入っていたのだからこれはどう足掻いてもバレンタインの贈り物……。
ああダメだ、あまりの出来事に脳が理解を拒んでいる……けれど、どこの誰かは知らないがこの僕に贈り物をくれたということは送り主は僕に脈ありということなんだな。なんで長い布を送って来たのかは分からないが僕の今までの努力が報われた瞬間だった。
「お〜宮越じゃんおはよ〜」
と、横から話しかけてくるのは同じクラスの狼獣人。僕の数少ない男友達だ。
呼ばれてふと横を振り向くと、僕の気分は一気に地に落ちることになった。
「ああおはよう……ってええ!?」
なんと彼は制服を身につけておらず、全裸で目の前に立っていた。いや、下腹部には見慣れない下着のようなものを履いてはいるが、学校であるにもかかわらず露出の多い格好で堂々と立っていた。
「どうしたんだ?そんなに驚いて……」
「いや…君!なんでそんな格好を⁉︎冗談にも程があるぞ!」
「なに言ってんだ、今日はふんどしの日だから褌一丁で来たんだぜ?」
「それに比べて洸司…はは〜んさては今日のこと忘れてたな、わざわざ制服まで来て学校来てんだもんな」
「は?ふんどしの日?お前こそなに言ってんだよ、今日は2月14日バレンタインデーじゃないか」
「ばれん、たいん?すまん、そんな日…日本にあったか?いや日本って割と海外の文化を取り入れちゃいるけど…」
彼の態度は冗談でもなんでもなく、本気で知らない態度を示している。
「ともかく、2月14日はふんどしの日で、みんな今日は褌一丁で過ごすことになってるんだ。周りを見てごらんよ」
そう言われて辺りを見渡してみると、なんと先ほどまでいた生徒や教師らが彼の言った通り、褌のみを身につけて生活を送っている。しかもそれをさも当たり前かのように、違和感を感じぬように振る舞っている。
そして、この場においては僕だけが異端に映っている。僕はまた何が何だか理解が追いつかなくなって来て、その場でまた辺りを見渡す。そこで、僕はある疑問が思い浮かんでしまう。
「あれ?そう言えば女子が見当たらないんだけど…」
「女子ぃ?どうした洸司、今日は過去一おかしいぞ。うちは元から男子校なんだから女子なんて居るわけないだろ」
「え?いやだってこの学校は元から男女共学の…」
そう言いかけたところで、頭上から校内放送のアナウンスが突如流れた。
『2-Eの宮越 洸司さん、宮越 洸司さん至急生徒指導室へ来てください。龍江先生がお呼びです。繰り返します、2-Eの宮越 洸司さん…』
「おいおい朝っぱらからなにしでかしたんだよ。あの龍江に呼ばれるなんて!」
「ぼ、僕なにも知らないよ!そんな龍江先生に呼ばれるようなことは…」
「とにかくなる早で行ったほうがいいぜ。この前問題起こした生徒があの龍江に呼ばれてヤバいことになったらしいぜ」
「ヤバいことってなんだよ…。大丈夫だよ、きっと。僕はなにもしてないんだから」
僕はドキドキしながらも生徒指導室への道を歩いて行った。
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ここまでの道のりも、すれ違った生徒、教師全員が人目を気にせず褌一丁で過ごしていた。逆に制服を上下身につけていた僕が好奇の目で見られていたという、奇妙な感覚を覚えていた。
しかしそんな感覚も、生徒指導室の前へ到着した僕にとっては一瞬にして緊張へと切り替わる。
なにせ、学校一の鬼教師である教頭兼生徒指導の龍江 國和先生の居城へと来てしまったのだから。龍江先生は世界で希少な種族である龍人で、龍人は獣人よりも高い身体能力や知性を持っている。だから高慢な態度や上から目線な物言いが目立つけど、それを裏付けする能力やカリスマ性を兼ね備えている。
正直なんで教頭の座に収まっているのか不思議な人物。実際に龍人などの希少種は政治家や大企業の幹部なんかの地位のある人が多い。
僕は先生とはそれほど交流はないし、すれ違ったたら挨拶を済ませる程度だ。
で、龍江先生からお呼びがかかるということはこの学校での学校生活の命運が左右されるということ。何か悪さをやらかして先生の目に止まったが最後、ろくな目に遭わないとのことだ。ずっと他人事だと思っていたけれど、まさか自分がそうなるとは夢にも思わなかった。
僕は、恐る恐る扉を開けて中へ入って行った。
「失礼します、宮越 洸治です…」
中へ入って扉が閉まると外との雑音が遮断され、より一層緊張感が高まっていく。奥の机に座っている龍人も相まって、この生徒指導室という場所が
「よく来たね。とりあえずそこのソファへかけたまえ」
「はい…」
直接龍江先生と目が合ってもいないのに全てを見透かされていそうな雰囲気を醸し出している。
僕が座ったのと同時に、龍江先生は立ち上がり僕の対面上にあるソファへどっかりと座った。小柄な猫獣人である僕の倍以上はある体格で威圧感を放っている。
そして、服装は至って普通にスーツを着込んでいる。いや、こうして言うと不自然に聞こえるが、今日はなぜかふんどしの日ってわけの分からない行事になっていて、僕の常識が崩れかけているせいで不自然に見えていた。
「さて、君をここへ呼んだ要件だが、君は把握はしてるかね?」
「いえ…一体なんで僕が呼ばれたのか…すみません、心当たりが全然ないです…」
「…そうか。では質問を変えよう。なぜこの学校の人々が急におかしくなったと思うかね?」
「知ってるんですか!?」
「いかにも。この学校をおかしくしたのは我輩なんだからな」
「え…た、龍江先生が…?」
「ああ。格は落ちたとは言え我輩はれっきとした神ぞ。神通力でこの世の理を捻じ曲げ、常識を変えるのは造作もないことだ」
「は、はあ…」
「信じておらんな。ならばこれでどうだ」
龍江先生が右手を僕へ向けてかざす。すると先生の右手から淡い光を帯びたかと思うと、僕の体はひとりでに宙に浮き始めた。
「うわぁ!なんだこれ!」
まるで目に見えない力によって持ち上がれられているよう。先生の言った通り、本当に人智を超えた力なのだろう。普通のニンゲンである僕にはどうすることもできない。
「言っておくがこれはイカサマや虚仮威しの類ではない、本物の神通力だ」
「先生、一体なんで…」
「そうだな。では出来の悪い貴様にも分かるよう説明してやろう」
「貴様、この一年間なにをしていた?」
「何って…至って普通に、過ごしていました…」
「そうかそうか。あくまでシラを切る腹づもりなのだな?」
「確かに貴様は普通に学校生活を送っていたな、一部を除いてだが」
「うぅ、それって…」
「そうだ、貴様の女子生徒に対する軟派行為のことだ。貴様の行動には目に余るものがあってね。だから少しお灸を据えることにしたのだよ」
「そ、そんな!あれはちょっとした遊びのつもりで、彼女らを困らせる気は微塵もなくて。
それに、僕だって人並みに青春を送りたかったんです!」
「いやなに、君のその考えには否定はしない。だがな、先生たちにまで苦情が来ているまで女遊びをしているのは見過ごせないな。多少の小童のヤンチャなら目を瞑ろうかと思ったが、ここまで問題児であれば仕置きの一つでもしなければ神…いや大人としての名折れよ」
そう言って先生は挙げていた右手を少し下ろしてふと指を鳴らす。
パチンと小気味いい音が鳴ると、なんと僕の着ていた制服が一本のほつれ糸からものすごい速度で解かれ始めた。
「えっ!?ちょっと、何するんですか!」
「そう怯えることはないよ。ただ少し、その煩悩に塗れた頭と性根を叩き直してやろうと思ってね」
やがて解かれた僕の制服は龍江先生の左手に収束していき、そこから元の状態に縫合されていってる。そして次第に靴下やパンツまでも奪われ始め、僕は何も抵抗できないまま先生の手によって全裸にされてしまった。それによって晒された恥部を隠そうにも未だ僕の体に自由は戻っておらず、先生はその様をニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら見ている。
「うぅ、見ないで…ください…」
「まあそう急くでない。最後の仕上げが残っているからな」
僕の様子に気を止めることなく、右手で一本線を描くと、そばに置いてた僕の鞄がひとりでに開き、そこから下駄箱で手に入れたあの長い白い布が出て来た。
「これは私からの贈り物でね。我輩の神力が込められた有難い褌だ。貴様も気に入ってくれると思うぞ、ふふふ」
「(あれ、褌だったのか。しかも送り主が龍江先生だったなんて…それで一体何を…)」
褌が僕の体の周りを包み込むように一周すると、僕の股間部へするすると締め込まれていく。真っ新なおろしたての布の心地いい感触に包まれ、そして完全に締めた後の尻にかかる締め込み具合に思わず喘ぎ声が漏れてしまった。僕に褌が締め終わったタイミングで、僕にかかっていた神通力が解けて、ソファへとゆっくり落ちた。
「ふふふ、よく似合っているぞ」
「ご、ごめんなさい…もう女子にはちょっかいを出さないので許してください…」
「ダメだ。多少痴態を晒した程度で仕置きが済んだと思っているなら大間違いだ」
「まだまだ、貴様には貴様が他者としたことを味わってもらう。そぉら…」
先生は、次に右手から紫色の光が放ったかと思うと………
ぼくの、いしきが、だんだんと、と…お…く…なっ…て…
だ…め…だ…
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「こし、お〜いみ…し!」
「はっ!……え?」
担任の先生に呼ばれて、僕は咄嗟に意識を取り戻す。気がつけば、僕は教卓の前へ立っていた。あれ?僕はさっきまで……どこで、何をしていたんだっけか。
「宮越、今日の性処理担当は君なんだからちゃんとしてくれないと」
ああそうだった。今日は僕がみんなの性処理当番だから、早く服を脱がないと……ってあれ?僕、いつの間にか服を脱いで…褌一丁に?まあいっか。だったら早く始めないとな。
「皆さん、本日の性処理当番の宮越 洸治です///皆さんの日頃の鬱憤を気持ちよく解放して差し上げますので、どうぞ僕をメチャクチャに犯してもらっても構いません!」
いやらしく、そして妖艶なポーズを交えながら発情期の雌のように謳い文句を並べる。するとクラス中の男子が待ってましたと言わんばかりに、雄叫びを挙げて僕へ羨望の眼差しを向けてくる。
ああそうだった。僕はクラス一の美男子で、みんなは僕に当番が来るのを楽しみに待っていた。そして僕も、こうして好奇な目でクラス中の男子とエッチなことをするのが大好きなイケメンの皮を被った変態だったっけ。
さっきまで頭の中にかかっていたモヤがやっと晴れたように僕の今までの境遇を思い出した。
「それじゃあ最初は…君にき〜めた」
「えっ、俺でいいのか!」
決めたのは僕の唯一の友達である狼獣人の彼。初めて会った時、彼は何を思ったのか出会い頭に僕の尻を撫でて来た。彼曰く僕の体があまりにも魅惑的だから手を出して来たとのこと。
贔屓は良くないけど、僕自身も彼とエッチするのが一番気持ちいいんだ。だから…いいよね。
「宮越…俺、この日のために一週間も我慢して来たんだ…。溜めたモン、お前のケツマンコにブチ込んでいいよな?」
「うん、いいよ。家でほぐしてきたからいきなりでもいいよ…」
褌をずらして、ぽっかりと広がった穴を彼へ見せつける。そんな様子に、クラス中の男子はさらに興奮した声がする。
「そっか。じゃあ遠慮なく…」
バキバキに屹立した逸物を僕の尻穴に勢いよく挿れていく。何度も何度も僕を鳴かせてきた狼の逸物はすでに経験豊富なモノで、抜き差しするだけで僕の気持ちいいところを的確に刺激してくる。
「へへへ、お前ん中、相変わらず気持ちいいぜ。おまけにこんな可愛くて、エッチが大好きなド変態なんだもんなぁ…」
「お前、だって、こんなに激しくって、それによそでも、見境なしに可愛い雄を食ってんだろ?」
「バレた?けど、俺の本命は、宮越、お前だけだ!ふっ、ふっ、ふ〜んっ!」
狼はさらに抽送のペースを早め、僕に愛を伝えてくる。僕はそんな狼の愛に、なすすべなく、喘ぐしかなかった。
「そろそろ出すぞ…宮越!俺の愛を、受け取ってくれよ〜!」
「イクイクイクーーーッ!」
狼が一番奥まで逸物を挿れて、熱くてドロドロしたモノを所狭しに押し付けていく。何秒も何十秒も続く射精に、僕はこの上ない絶頂を味わう。
「はーいそこまで。次の人に交代してくださいね」
「ちぇ、一発だけだなんて生殺しすぎるよ」
「(宮越、放課後に続き、しようぜ)」
「うん……」
「じゃあ次、俺の番だろ!なあ?」
「僕に決まってるよ。宮越、僕のチンポも咥えてくれるよな」
「ああみんな、そんなに慌てなくてもぉ…みんな公平に気持ちよくしてあげるよぉ……」
それからクラス中の男子が僕に欲望をぶつけまくった。絶頂を迎えるたびに、何か大切なことが抜けていく気がするけど、もはやどうでも良かった。僕はエッチなことが大好きな変態雌猫。今日に限らず、明日も明後日も学校中の男子から性的な目で見られ、欲望を吐き捨てられる身分なんだ。
僕はそんな学校生活が、し・あ・わ・せだ……。
[newpage]
放課後。生徒指導室で一部始終を水晶越しに見ていた龍江先生は、クラス中の男子に輪姦されている宮越を見てほくそ笑んでいた。
「ふむ、これだけのことをされればあやつも懲りただろう。元に戻してあげるか」
「にしても、あやつは随分幸せそうな顔をしとるのお。案外、[[rb:こっち > ・・・]]の方が似合っとのかの」
そう言って彼は生徒指導室を後にした。
皆さんも色恋沙汰には他人の恨みを買わないようにしましょう。でないとあなたの知らない間に超常の存在によってお灸を据えられてしまうかもしれません…。